と言うか最近模試とか色々忙しくて、疲れちゃってェ…
じゃあなんでこんなの書いてんのって話なんですけどね。
「くくく…ここだな。」
「情報屋の言った通りだ。便利屋68…掃除屋を潰したっつー噂の傭兵どもがこんな惨めな生活をしているとはな。」
暗く静まり返った夜の公園。
ゲヘナ自治区の端っこに位置するこの公園にはテントと何に使ったのか水の入ったドラム缶。そして焚き火の跡が残っていた。まさにキャンプ中と言った感じの様子の公園に、廃墟ばかりのこの地ではあまり見かけない複数の人影が見られた。
それは揃ってヘルメットで顔を隠しており、片手には銃火器を握っている。キヴォトスにおいて“ヘルメット団”と呼ばれる集団の、どこかの一派だろう。
そんな集団が真夜中に、人気の少ないこの公園に訪れ、テントに向かって銃を構えながら近づいてゆく。
「しっかし、こんなホームレスどもを片付けただけで一億なんて簡単な依頼だとおもわねぇか?」
「おいおい。油断するなよ?相手はあの掃除屋を倒したって噂だぞ?」
「それこそガセだろ。それか、掃除屋がこんな奴らに負けるような雑魚だったか。」
「ははは!ソレもそ──────
「くく。もしかしたら私たちでも片付け────
「おい。お喋りはそこまでにして………あ?」
1歩、2歩、3歩と歩みを進めたところで彼女は気づく。
「……あいつら、どこに…?」
自分の後ろに、誰もいないことに。
そして…
「……っ!まさかっ!」
『チェックメイト。』
……と、こんな感じでわずかな光を背中から漏らして、ヘルメットを被った生徒は全員地面に倒れ伏した。
「……ふぅ。馬鹿だね。声、出し過ぎ…とーしろここに極まれり…」
ヘットセットを外し、コントローラーを机におく。ぱぱっとキーボードを操作し、掃除屋に搭載されているAI、『クリーナー』に気絶したヘルメット団の雑魚どもを公園の敷地外へ放り投げるように命令を出す。
まったく…あの情報屋の馬鹿との一件以来、以前に増して襲撃が多くなっている。
あの
…まあ、結局あの廃墟から何か価値のある物を持ち帰ることができず家賃を払えなくなったせいで拠点が事務所から公園に設置したテントに変わったせいでもあるのだろうが……
正直、狙いが私だけだったのならこのまま放っておいても良かったのだが、最近ではアル様たち便利屋68まで標的にされている様子。大体依頼主の予想はついているのでそろそろ銃火器片手に“交渉”しに行こうと思う今日この頃。
「ふぁ〜ぁ……ん、もう朝か…」
窓から覗く朝日の光。
“窓から”という言葉に違和感を持った諸君。いい目の付け所だ。観測者諸君のご察しの通り、私は便利屋68の皆がいるテントの中にはいないのだ。
私がいるのは………そう!先生のお家である!!!
いや〜困ったなぁ。私みたいな貧弱激弱キヴォトス人もどきに先生という大人に抵抗する術なんてないからあっという間にお持ち帰りされてしまった〜。しかし、まさかまさか。先生がこんなぺたーんこな色気のないロリっ子が好みだったとは。意外の意外。こんな体のどこが気に入ったのやら。さてさて、そろそろ先生が起きてくる。私も心の準備をせねばなるまいて。私、新戸コモリは元男ではあるが、先生ならば、この体を許すこともやぶさかではない。さあ!私の覚悟は決まった!いざ尋常に〜…
……なんてね。冗談だ。冗談だからその可哀想な子を見る目をやめろ。
はぁ。先生が私なんかに欲情するわけないだろ。常識的に考えて。年齢は違うとはいえこんなロリっ子に欲情するような異常者ではないよ。先生は。それにあの『生徒第一』をモットーに掲げるような先生が生徒に欲情するわけない。
…まあ、その逆は結構いるようだが。社長も大変だな。その恋路は茨の道だぞ〜。
後多分先生が私だけシャーレという名の先生のお家に誘拐…ではなく保護してくださったのは…まあ、すごく不名誉なことではあるが私が家の無いテント暮らしに耐えられないか弱い生物だと考えてくださったからだろう。
別に問題ないんだけどね。テント暮らしくらい。ちょっと前も事務所を失ってやってたし。でも正直助かってはいる。私だって家はないよりある方がいいし、それに最近は同業者からの襲撃も多い。万が一があって、私が皆さんの人質に取られたりしたら情けないからな。
便利屋の皆さんと会えないのは辛いが、掃除屋越しに会話できるからまだ耐えられるし、先生の選択は私のためになったと言えるだろう。
「ん……お腹すいた…」
そう言って部屋のドアを開けた先は先生の仕事部屋。そして机の上に積み上げられた書類の山。何もせずのニート暮らしは申し訳ないと思ったから仕事を手伝わせてもらっているのだが、正直これ一人でやり続けてたら過労死するんじゃないかって心配するくらいには量が多い。
私の他にユウカまm…ん゛ん゛!ユウカさんも手伝ってあげていたが、多分私が抜けたら先生過労死するんじゃないだろうか。大丈夫かな…
「ふんふふーん…朝食はー…パンっと目っ玉焼き〜…ふふーん。」
てきとーなリズムに合わせて仕事場の近くに設置されている簡易的な台所につく。そろそろお腹すいてきたしご飯の準備だ。朝食は……流石にインスタントラーメンはダメだし、トーストした食パンの上に目玉焼きを乗せるだけ。非常に単純だが上手いんだこれが。
…え?『コモリってインスタント以外も作れるんだ…』ですって?
馬鹿にしてらっしゃる?喧嘩売ってらっしゃる?買うぞ?ええ?
…はぁ、皆さんお忘れか?私は便利屋68に拾われるまで一人暮らししてたんだぞ?目玉焼きくらい作れるから。そこまで腐ってねーから。目玉焼き以外?……………スクランブルエッグはギリいけるぞ?
「んー…先生の分も、作って、おく?…多分その方が、いいよね。」
卵をもう一つ割ってフライパンに乗せる。どうせ先生もご飯の匂いを嗅いですぐ起きてくる。昨日もそうだったし、また作るより一緒にやっちゃった方がいい。…あ、ちょっと繋がっちゃったけど、まあ何とかなるか。
しっかし先生も先生だ。朝食がカロリーバー一本ってどうなんだ。だいぶまずいだろうそれは。カップ麺漬けの私がいうのもなんだが、朝食はちゃんととった方がいい。朝の活力だ。ゲームだって腹が減っては集中できぬだろう?
「んー…牛乳、牛乳……あっt
「コモリちゃん?」
ぴぇ!?」
背後からかけられた予期しない呼び声。その声色は先生のものではなく、最近やっとまともに話せるようになったユウカのものでもない。
これらの情報から私の超ハイスペック頭脳が瞬時に相手が私の対話可能な相手ではないと見抜き、身体中が緊張で固くなる。
かけられた声に敵意はない。感じられるのは困惑、疑問などと言ったところ。
ギギギと錆びた人形のように首を動かし背後の人影に目を向ける。
そして、その視線が捉えたものは───
「ひ、久しぶり、かな?あはは…」
「…あ、ああ…あああ…」
「コモリちゃん?」
「ヒンッ!!!!!」
「コモリちゃん!?!?!?」
ビターンと勢いよく顔面から地面に倒れ伏す。
だがそこで私は気付いた。
「だ、大丈夫?」
熊に、死んだふりは逆効果だということに。
「……はわわわ……私、食べても、美味しくない…あわわ…」
「食べないよ!?」
食べるかもしれないじゃん!!
「………じゃあ…な、なんのよう?聖園、ミカ…」
そう言って私は恐る恐る顔をあげ、心配そうにこちらを覗き込んできていたピンクの天使…の皮を被った怪物を編み上げる。ほらもうやばいって。陽キャオーラやばいって。軍隊並みの戦闘力を抜きにしてもそのオーラは私にとって致命的なダメージを与えるんだ。相性最悪。私にとっての天敵なのだ。彼女は。
「今日は私が先生の当番だから…あはは。でもちょっと早く来すぎちゃったかな?」
「…は、早いってレベルじゃないと、思う…」
「楽しみで眠れなくって。」
「…書類仕事のオンパレードが…!?」
まさかこいつも先生と同類…いや、それ以上の社畜なのか…?
「失礼なこと考えてない?」
「ないです。」
超能力者?
にしても…
「…ティーパーティ……トリニティのお偉いさんが、お手伝い…ちょっと、意外。」
「…元、だけどね。ほら、私あんなことしちゃったから。」
「…あ、あー…その…ごめ、なさい。」
「謝るのは私のほうだよ。」
そう言って彼女は地面に座ったままの私に対してまっすぐ視線を合わせ、腰を曲げた。
「ごめんなさい。」
「………!?あ、ちょ、その…や、やめ…!?」
「…あんな酷いことしちゃって。それに、私のせいで皆んなを巻き込んじゃって。許してもらおうなんて思ってないけど、謝らせて欲しいの。」
「ま…まって…か、顔、あげて…」
「……」
やめろ!その無駄にいい顔で謝意を示すな!浄化されちゃうだろ!
「あー…うー……聖園、ミカ…聞いて…私は、あなたに怒ってなんか、ない。だから、謝る必要は、ない。」
「…え?」
「……確かに、私があの件に巻き込まれた理由には、貴方も含まれてるかも、しれない。でも、それはほんの一部。大体の理由は、私が引き篭もって、学校に行かなかったから。桐藤ナギサに、疑われるような存在だったから。」
「で、でもそれはコモリちゃんのせいじゃ…」
「聞いて……そう、だね…うん……貴方の言う、酷いことだけど…それは私の分身、“掃除屋”を半壊させたこととか、でしょ?」
「う、うん。」
「なら、それは私が貴方を恨む理由には、ならない……何故なら、私はあくまで、あの場に“仕事”で立っていた。そして、“仕事”だから貴方と対立した。なら、ある程度の損害は覚悟しておくべきだし、報酬ももらってるんだから、文句を言う筋合いは、ない。」
それに私は『仕事に私情を持ち込む』なんてナンセンスなことはしないからな。
おいなんだ諸君ら。その目は。
「じゃあなんであの時先生を撃てなかったのか?」……いや、それは、まあ…うん。何事にも例外はあると思うんだ。うん。
ほらせっかく私がいいこと?を言ってるんだ。黙ってろ!
「……そっか。ありがとうね。コモリちゃん。」
「………別に。私は、事実を言っただけっ!?」
むぐっ!?なんだこの柔らかいの!?
「…!は、離して…!」
「あ、ご、ごめんね。つい…苦しかった?」
「ら、らいじょうぶ…です…」
で、でかかった…です…
「あ!そうだコモリちゃん!私にも貴方のためにしてあげられることがあった!」
「いや…別に…いいのに…」
「いいの!私がしてあげたいことだから!」
────そう言って彼女はどこからか銃を取り出した。
…んぇ?
「さあ行こうコモリちゃん!貴方をいじめてる便利屋69?って子たちを私がやっつけてあげる!」
「許せないよね。コモリちゃんみたいな良い子を……でも大丈夫だよ!私が全員やっつけて、もうコモリちゃんに手出しできないようにしてあげる!そうすればコモリちゃんも学校に来れるようになるよ!」
「……はぁ。」
ドパンッ
私は一人勝手に荒ぶっている聖園ミカの注意を引くため床にむけて拳銃を撃ち、そして指をパチンッと鳴らす。
「うわっ!?」
「…仕方ない…」
そして私の指パッチンによって呼び寄せたホワイトボードをぶら下げた掃除屋のロゴが入ったドローンがとんでくる。それが到着すると同時に私は、驚いた顔でこちらを見る聖園ミカに向かって蓋から抜き放ったマーカーを突きつけ、こう言い放った。
「これ、より!便利屋“68”及び!陸八魔アル様についての布教活動を開始する…!そのお花畑な脳内に現実をぶち込んでやるから…耳穴、かっぽじって、よーく聞け…!!」
「こ、コモリちゃん!?!?」
それから私は空腹に耐えかねた先生が来るまで実に一時間半、わからずやな聖園ミカに便利屋68の良さを語り続けたのだった。
「────であるからして!!」
「」
「おはぉコモリちゃーん…ご飯まだぁ…?」
ちなみに朝食は黒焦げになっていた。
シュレディンガーのエデン条約…
IFで書いた通りの展開だったかもしれないし、そうじゃないかもしれない…都合のいい存在……()
ま、まあ。キャラの設定上関わりが一切ない方が不自然ですし…
あと模試とか色々真面目にやばいのでしばらくお休みしますぅ…
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