引き篭もりアーカイブ   作:有機栽培茶

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とりあえず新章開始です。情報をまとめるにあたって長くなってしまった…
こんな長いのは初回だけだから…
あと書き出したわいいものの、なんか違うなってなったら1から描き直すので先に謝っておきます()


Vol.? 機骸人形の白昼夢編
遭難への第一歩


 

 観測者諸君。

 

 君たちは、こんな話を知っているだろうか?

 

 

 『蜘蛛の糸』

 

 

 そう、かの有名作家、芥川龍之介が書いた小説だ。詳しい内容を知らない人でも、この名前や大まかな内容は知っていることだろう。

 

 まあ、知らない人もいるだろうから私が少し説明してあげようか。

 

 

 えー、始まりは、そうだな。

 昔々、犍陀多という男がおりました。男は超のつくほどの極悪人であり、殺人や放火などの多くの罪を犯した大泥棒でありました。そんな男が死後向かうのは当然の如く地獄。彼は血の海に突き落とされ、もがき苦しむことになったのです。

 

 しかしそんな極悪人な男でも、生前一度だけ善行を行ったことがあったのです。それは道端の蜘蛛の命を思いやり、踏み殺さずに助けてあげたという、小さな善行が。

 

 さて、天国からその光景を覗き込んでいたお釈迦様は彼の善行を思い出し、彼を救い出してやろうと地獄に蜘蛛の糸を一本垂らしてやったのでした。

 

 天から降りてきた銀の糸。地獄でもがき苦しんでいた犍陀多はそれを見つけてこう思いました。これで地獄から抜け出せる、と。

 

 そして彼は登りました。天国という遥か彼方にあるはずの楽園を目指すため。しかし、当たり前のことですが彼以外の罪人もまた同じことを考えたのです。

 

 下を見ればわらわらと登ってくる何百何千もの罪人たち。

 このままでは糸が切れてしまうと考えた彼は罪人たちに向けて「降りろ、降りろ。この糸は俺のだぞ。」と叫び────

 

 瞬間、糸は千切れてしまい、犍陀多を含む罪人たちは全員真っ逆さまに地獄へと落っこちてしまいましたとさ。めでたし、めでたし。

 

 

 いやめでたくねーな。

 

 とまあこんな話だ。

 

 さてさて。ここまで長々と語ったわけだが、この話と私に何の関係があるのか。そうだな、確かに先生の脛齧って引きこもりつづけている今の私には関係ないことだな。

 

 

 

 

 ()()()には、な。

 

 

 

 

「めんどーくさい…」

 

 

 

 忙しなく動く指先と眩く輝くディスプレイ。画面に映し出されるは暗く日の沈んだ、しかし日中でさえも人気のない廃墟街。そして飛び交う銃弾とところどころで起こる爆発。

 

 これはゲームではなく、実戦だ。場所は私のいるシャーレから離れたゲヘナ領廃墟街。アル様たちが住み込んでいる公園の、少し離れたところに位置する場所だ。

 

 敵の戦力は一個小隊規模。今まで襲撃してきた安物な傭兵どもではなく、装備の統一された“軍隊”と呼べるもの。

 

 

「…やーっと…本腰を上げてきた、か。」

 

 

 それらが身につけている装備に共通して刻印されているロゴは──『カイザーPMC』。

 

 まあわかってたさ。あれだけ何度も無駄金を使って使えない傭兵を雇うことができるのも……そして、どうしても私を消さなければならないほどの“裏”を持つのも、私の数多くいた依頼人の中でもあんたらぐらいだったからな。

 

 

 つまり、さっきの話に戻るが、彼らは犍陀多()地獄(裏社会)へと連れ戻そうとする罪人ども、というわけだ。

 もっとも、前者と後者には悪意の有無という違いがあるがな。

 

 

『くそっ!どこに──ぐわっ!?』

『陣形を乱すな!奴の思う壺だぞ!』

 

 

 はいはい無駄無駄。動いたらトラップ、動かなかったら格好の的。そろそろ諦めたらいいのにさ。

 私とお前らとじゃ実力が違うんだよ実力が。レベル1のカスどもが何人集まったってレベルMAXなラスボスを倒せないのと同じように、お前らじゃ私を倒せないの。

 

 とはいえ、奴らもそう易々とは帰れないだろうってことはわかってる。何せ便利屋68に、生徒に表立って手を出したんだ。しかも、辺境とはいえゲヘナ領に不法侵入してまでな。証拠は十分。このまま撤退したら奴らにとってめんどくさい事になるのはまず間違いないだろうからな。

 

 それに、こうして彼らが表立って私──掃除屋に敵対することを示した事で、私が持っているカイザーPMCの闇情報の数々。色んな汚職の証拠とか違法な取引の数々、そして()()()()()()()()()()()()()()()()()。それらを私が今までどおり隠し通す意味も無くなったわけだしな。

 

 つーまり。奴らにとってもう後がない状況ってわけだ。

 

 

 そして、同時にこの山を乗り越えれば、私も長らく夜のゲーム時間を削られ続けていたこのめんどくさい習慣ともおさらばできると言うわけだ。

 

 くくく…ニュースの占いは、最下位だったけど、それがこの事を示してそう言っていたのなら、私にとって今日は厄日じゃなくて吉日に他ならない。

 

 

「じゃ…本気出してこー…」

 

 

 操作盤を足で操作しながらエナドリを飲み干し気合いを入れ直す。それと同時に掃除屋のマイクがこんな言葉に拾った。

 

 

『狼狽えるな!我々はただ時間を稼げばいいだけだ!』

 

 

 

「…ふーん?」

 

 

 その言葉にすかさず私は便利屋68の皆さんがテントを張っている公園の防衛状況に目を向ける。ある程度金が溜まって、素材となるオーパーツも溜まったおかげで配備できた警備ロボに異常はない。警戒網にも特に何もかかってない。

 

 ……別働隊が動いて彼女たちを人質に取ろうとしているわけではない?

 

 だとしたら、さほど問題ではないか。どうせ切り札を持ち出してくるとかそういうのだろう。なら障害にもならない。どうせ切り札といっても“ゴリアテ”とか“パワーローダー”あたりだろうしな。私を倒したいんならデカグラマトンの預言者でも持ってこい。それ以外じゃ、めんどくさくはあるが私の敵にならんよ。故に無視しておーけー。

 

 今一番取られたら厄介な手は、公園で気持ちよくお眠りになられているだろうアル様たちを狙われた場合だからな。

 

 もしくは────

 

 

 

 

 

 ──ガチャリ──

 

 

 

 

 

 

「……」

 

 

 後ろでドアが開かれた音がした。

 

 

「んー…?先生…?」

 

 

 多分先生あたりだろう。トイレに目が覚めて、私の部屋が騒がしいのを聞きつけて入ってきたか。

 

 

「…うぅ…説教は、後でにして……夜更かししたのは、悪かったけど…今は、緊急事態…」

 

 

 そういえば以前にも夜更かししてたことがバレてお仕置きされたな、と思い出しながらコントローラーを動かす。

 

 

 “先生”は答えない。

 

 

「……」

 

 

 カチャ

 

 背後から鳴った金属音。

 

 背中に走る悪寒と共に私は即座に振り返り、その暗闇で光る金属音の主──拳銃の先に手のひらを押し付け、掴み、その勢いのままこちら側に引き寄せよせ─────

 

 

 

「───ぁぐっ!?」

 

 

 体に手を回され、視界が回転。一瞬感じた浮遊感。気づいた時には椅子から床に引き摺り下ろされ、そして押さえつけられていた。

 

 

「く、そ…っ!」

 

 

 一瞬の出来事だった。対応の仕方を知識として持っていても私は所詮初心者。“プロ”には叶わない。

 暗闇の中私は押さえつけられながらデスプレイの光に照らされた仕立て人の顔を見上げる。

 

 ユウカの物に似たセミナーの制服に身を包みカードキーを首からぶら下げた…しかしシャーレ内では見たことのない。そして、掃除屋()にとっては見覚えのある顔。

 

 

「久しぶりですね。掃除屋。顔合わせはこれが初めてですかな?」

「情報屋…っ!」

 

 

 黒髪にぴょこんとたったケモ耳。間違いなく、あの時の情報屋の片割れ。黒晶アイムと名乗った人物だった。

 

 

「ホムラ、そっちは問題ないですか?」

『ああ、警備が一人いたが…眠剤のおかげでターゲットと共にぐっすりお眠りの様だ。』

「なら結構。」

 

「なん…で……!?」

 

 

 なぜ奴が、奴らがここに居るのか。

 なぜ奴が私の正体を知っているのか。

 

 なぜ…なぜこのタイミングで来たのか。

 

 

「なぜ…って。わかってるでしょう?雇われたんですよ。彼らに。」

「…っ!」

「あはは。そう睨まないでくださいよ。ま、今の貴方が睨んでも可愛いだけですが。うへへへへ…」

「……」

 

 

 くそっ!わんこちゃん風情が気持ち悪い顔で嘲笑いやがって!ロリコンかテメー!?

 

 

『こちらα-1。“掃除屋”の確保が完了した。そちらはどうだ?』

「りょーかい。ちょうどこっちも小鳥ちゃんの捕獲に成功しましたよ。“ミスター”の招待準備も万端です。」

『小鳥…?まあいい。早く戻ってこいよ。』

「はいはい。りょーかい。」

 

 

 かちゃり。金属音と共に真っ黒な銃口が向けられた。

 

 

「ってことで。ごめんね。コモリちゃん。痛いのは一瞬ですから。」

「───くそ。」

 

 

 

 耳障りな発砲音。

 それを最後に私の意識は暗転した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ぃ…ーい。おーい。おや。ようやくお目覚めですか。」

「……ここ、は…」

 

 

 目が覚めた。例のわんこに顔をペチペチと叩かれながらという最悪の目覚めだけど、殺されはしなかったみたい。

 

 周囲の状況は、見たところ牢屋か。両手には手錠、ご丁寧に足枷までかけられている。所持品は…服とレギンスは、まあ流石に無事か。腕についたミサンガは有るけど……流石に腕時計と、太ももに付けてあった銃はガンホルダーごとなくなっている。

 

 

 牢屋内は特に何もない、が……

 

 

「むー!?むー!?」

「すー…すー…むが…」

 

 

 視界の端に映る口を塞がれ、簀巻き状態のままビッタンビッタン跳ね回るナニカ…多分運悪く巻き込まれたシャーレの警備に着いてたヴァルキューレの生徒と、未だ涎を垂らしながら惰眠を貪る先生。

 

 えぇ…?

 

 

「掃除屋。久しぶりだな。」

 

 

 野太い、先生ではない男の声に顔をあげる。

 そこにいたのはこちらを覗き込んできているワンコとその片割れのホムラ。そして何人もの銃で武装した兵士と、それに囲まれた一人の大男。

 

 

「お前は……

 

 

 

 ────カイザーPMC“元”理事…」

 

 

「“元”を強調するな!」

 

 

 そういえばこんなやつもいたな程度に思い出す。かつて私がカイザーPMCと契約を結んだ際に『ジェネラル』を名乗る男の後ろにいた謎に裏社会の大物感を漂わせていた大男。

 コイツが私と契約を結んでるわけでもないのに、毎回偉そうに上からの依頼を伝えてくるから苦手意識があったんだ。

 

 まあ、なんか上からの指示でもないくせに個人的な依頼を偉そうに押し付けてきたから断ったら、数日後にはなんか解雇されてたんだけどね。

 

 

「……元、理事様が、私に何の用…?」

「だから元と……まあ、いい。私が貴様に求めるものなど一つだけだろうが。」

「……………から、だ…?」

「違う!!!!そんな貧相な体いらんわ!!」

 

 

 んな!?貧相…だと!?貧乳はステータスだろうが!!!

 

 

「はぁ、はぁ……くそ!アレだよ!貴様が持っているカイザーコーポレーションの裏情報に決まってるだろう!!」

 

 

 うん、まあ知ってた。

 

 

「くくく、助けは期待しないほうがいいぞ?自分から外に出ることのない社会不適合者な貴様単体で誘拐した場合はすぐバレただろう…だが、先生と一緒だったら?その上、先生の字に似せた書き置きがあったら?多少怪しまれようと一緒に旅行にでもいったのかと思われるだろうからな!助けは来ない!」

「ホムラが十分でやってくれました。」

「……ぴーす。」

 

 

 長々と説明口調どうも。

 うわー……これまた終わったあとめんどくさいことになりそうな事を…主に先生LOVE勢からの問答が。

 

 

「…それさえ手に入れれば私は再びあの地位に!!」

「解雇されたもんね…」

「いい加減黙れ!!」

 

 

 いいのぉ〜?黙っちゃったら情報渡せないよぉ〜?

 …ま、いい加減ちゃんと話を進めようか。

 

 

「……そんなもの…私に聞く前に、私のパソコン、とか…調べれば、いいのに………あ、『今日のおかず』ってファイルはやめてね?」

「流石に開かんわ。……はぁ、そのくらいとうの昔に調べ終わってる。シャーレ内の貴様の部屋も、貴様の旧アジトもな。だが、見つからなかった。」

「へぇ…?んー…じゃあ、どっかやっちゃったのかな……もしかしたら、燃えるゴミと勘違いして────

 

「しかし、まだ調べていないものが一つある。」

 

 ───…。」

 

 

 彼は後ろの部下に目配せし、それと同時に後ろからナニカが部屋に運び込まれてきた。

 

 弾痕や切り傷、焼け跡など傷だらけの装甲に、片腕の欠損した2メートル程の黒コートを羽織った大男。

 

 

「っ!掃除屋…!!」

 

 

 間違いない。アレこそ私の半身、私の相棒、そしてもう一人の私…『掃除屋』だった。

 

 

「お前ら…よくも……!」

「ちょ、ちょ、暴れないでくださいよ。綺麗な腕が傷ついてしまう。」

 

 

 くそ!なんで…ああ、そうか…私が、あの時捕まったから…く、そ!私の、ミスだ…………だからといってそこまでやんなくてもいいだろ!あああ!修理代が!貴重なオーパーツが!また集め直しだ!!

 

 

『………』

 

 

 なんか掃除屋が物言いたげな目で見つめてきた気がするが、気のせいだろ。電源切れてるし。

 

 

 

「…まだコイツの中までは調べていない。」

 

 

「と、言うか調べられないの方が正しいですね。貴方のことです。アレに何か罠を仕掛けているかもしれない。」

 

 

 

「……はは、まじ…?」

 

 

 口調的にわんこちゃんか?と思ったが、違う。ノイズがかかって聞きづらいものの男の声。これも、聞き覚えのある声だ。

 元理事の大柄な体の裏から出てきた黒いスーツに身を包んだ異形。

 

 ──『ゲマトリア』が一人、黒服。

 

 

「くくく…会えて嬉しいですよ。新戸コモリさん。」

「これは…そこの二人とは違った…とんだ、大物が…」

 

 

 解雇されたカイザーPMC元理事と、ポンコツ情報屋二人組。小物臭のすごいこいつらとは違った、明らかな『悪人』。

 

 私が今まで出会ってきた柴関の店主さんや先生以外の『大人』というものは、その殆どが“悪い大人”と称されるものだった。そして、目の前のこの大人は、その中でも特に、身の毛のよだつほどの、『悪』だ。

 

 

「は、はは…貴方は、私に…なん、の用…?」

「少し、聞きたいことがあったのです。」

 

 

 ───それと…

 

 

『殲滅ヲ開始─────

 

 

「こういった事態に対処するため、ですね。」

 

 

 ──────…シ、シシ…エラー、発生。機能停止…』

 

 

 

 起動と同時に護衛の兵士二人を吹き飛ばし、残った片腕を黒服たちに向けて振り下ろそうとしていた掃除屋が、その目の光を消し、再び沈黙した。

 

 

「…ちっ」

「ひ、ひぃ!?び、びっくりさせるな!!」

 

 

 突然のことに尻餅をついている元理事を横目に、私には理解できなかった”ナニカ“をした黒服を睨みつける。

 

 

「貴方のその舌の裏に仕組まれた装置が、掃除屋に自走命令を出す物だということは知っていましたからね。」

「……」

 

 

 全部、バレてたってわけね。私が舌の裏に装置を隠してることも、その目的も。

 

 

「…はぁ。降参。貴方みたいな、化け物を相手にする気は、ない。なんでも聞いて。」

「そうですか。手間が省けて何よりです。」

 

 

 私は手錠に繋がれた両手を頭上にあげ降参のポーズを示す。…別に、諦めたわけじゃない。先生もいるしな。ただこの場ではコイツに従うのが吉だと思っただけだ。

 

 

「な、ならさっさと掃除屋からデータを…」

「あ、それは無理。私は、黒服さんに降参しただけで、元さんに降参したわけじゃないから。」

「理事と呼べ理事と!」

 

 

 ンベーと舌を出すと青筋(実際は機械なので立つわけがないのだが)を立てそうな勢いで怒り出す元理事。おもろ。

 

 

「で?聞きたいことって?」

「それは─────

 

 

 黒服があるのかもわからない口を開いた。その時だった。

 

 

 

「───っ!?」

「む…」

「のわ!?」

「いったぁ!?」

「なにが…!?」

「ん゛ー!?ん゛ー!?」

「むにゃ…」

 

 

 ちゃんと座っていられないほどの衝撃が部屋全体を襲った。ちなみに先生は眠ったままだ。なんか通信で眠剤がどーのこーのいってたしその影響かもしれない。

 

 

「なに、が…?」

「おい!何が起こったか調べてこい!」

「は!」

 

 

 元理事の指示に従って一人の兵士が駆け出して行った。

 そこで、私はずっと聞きたかったが聴けなかったある情報を問う。

 

 

「……ねえ、ずっと気になってたけど…ここって、どこ?」

 

 

 この部屋ではなく、この建物が存在する“場所”を問う。だが、その問いに答えてくれたわんちゃん…黒晶アイムから帰ってきた言葉は予想外のものだった。

 

 

「ふっふっふ…聞いて驚いてください。なんと!ここは飛行船の上なのです!」

「…へ、へぇ…」

 

 

 嫌な予感が強くなった。

 

 

「つまり。貴方が掃除屋を使って私達を倒しても脱出は不可能。大人しく私たちに従うしかないというわけで…」

「うん、それは、わかる。ただ、ひとつ聞かせて?」

「なんですか?」

 

「…これって、カイザーコンポレーションの私物だよね…?」

「違いますよ???」

 

 

 冷や汗が止まらない。

 

 

「解雇された理事にあそこが、ただでさえこれだけの兵を貸し与えた上で飛行船まで出すわけないじゃないですか。」

「じゃ、じゃあ、これは、どこで手に入れたの…?」

 

 

 ああ、どうか違ってくれと願いながら、そう問いかけた。

 だが、帰ってきた答えは──

 

 

 

 

「ブラックマーケットです。いやーちょうどゲヘナの万魔殿製のものが格安で売られてましてね!いい買い物でした!!」

 

 

 

 

 ………希望は、潰えた。

 

 

 

 

「理事!確認できました!」

「なんだったんだ!?」

「バードストライクです!!鳥が!飛行船のガス袋をぶち破りました!!」

「……は?」

 

 

 あまりにも冗談みたいな理由。

 

 しかし事態は変わらない。

 

 飛行船は落ち続け、私たちはそれに身を任せるしかないのだ。

 

 

「……黒服さん…なにか、助かる手は…」

「………運に身を任せましょう。」

 

 

 

 

 

 嗚呼、ほんと、今日は厄日だ。




情報屋sはもう出ないと言ったな。アレは嘘だ!
ごめんなさい悪役にするならやっぱオリキャラの方が気が楽なんです…あと書きやすい…
それと多くのキャラを一緒に動かすのって難しいんです。キャラ崩壊したって仕方ないじゃないですか!勘弁してください。でもここで出さないと「コイツいたんだ!?」って展開になっちゃうので。

ちなみにコモリちゃんの「おかずフォルダー」の中身は秘密です。


ところで教えて欲しいんですけど、皆さん的に何時くらいに投稿するのが一番にいんでしょうか。読みやすい時間帯ってのもあるでしょうし、参考にするので教えてもらえると助かります。

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