₍₍⁽⁽承₎₎⁾⁾
見て!予想外の高評価に作者の承認欲求は踊ってるよ!
卑しいね
d (>Д<) b <コウヒョウカクレー
評価が下がったので承認欲求モンスターが生まれてしまいました。
作者を浮かれさせてから叩き落としたあなたたちのせいです。
あーあ、読者さんのせいだよー!
なので評価ください(乞食)
便利屋68の情報が欲しい。しかし手に入れる方法はない。
そんな中私が編み出した必勝法は、私自らが彼女らに依頼を出すというものだった。そう、私自身が依頼人となり、直接情報を奪う。なんと天才的な発想か。
しかしこれには問題があった。
どうやって彼女らに依頼を出すのか。それが問題だった。
電話ですればいいのではないか。その考えはあまりにも軽率だ。以前の依頼を思い出して欲しい。私の狙撃が防がれた時、彼女の部下は即座に私の位置に気づき、睨みつけてきたのだ。その間わずか3秒。
そもそも狙撃音に気づいて銃弾が通る道筋を予測し、そこに自分の体を割り込ませることで狙撃を防ぐということ自体が不可能なことだ。
この二つの事象から導き出される真実。それすなわち事前に私の位置が、情報がバレていたということ。通話越しの依頼人さえも知るはずのない狙撃位置をだ。
つまり情報収集能力は奴らの方が圧倒的に上。そして、狙撃が分かった上で私が打つまで手を打ってこなかったことから、後手に回っても対応できるという対応力の高さを肯定する自信。
すでに逆探知などを行われてこちらの情報を抜かれていると考えて良い。故に私の使用する回線も奴らに把握されている可能性がある。
外見なんかバレバレだろう。
だが、そんな中唯一特定されていないであろう情報があるのだ。
それこそ“掃除屋”という傭兵の中身。
この私の存在だ。
ロボットや犬猫が大人として存在するこの世界。おそらく彼女たち、いや掃除屋という存在を知る全ての者たちはあのラジコンが本物だと思っていることだろう。
だが事実は違う。あれはただのロボットで、本体は私。
この汚い汚部屋と呼ぶべき部屋内部を映し出すカメラのようなものも存在せず、同じ傭兵仲間でも掃除屋が私のような子供だということを知っているものはいない。
如何なる者でも、私=掃除屋、という事実にたどり着くことはできないのだ。
故にこの私自ら便利屋の事務所に赴き、依頼をすることが最適解なのである。
…あるのだが…
「無理…暑い怖い人多い…不可能…行き着く先は死…」
外は地獄だった。
私にとって外に出るということは命をかけるも同然の行為なのだ。しかも私が住み込む事務所は治安の悪いブラックマーケットの中。さらに言えばこれから赴かなければならない便利屋68の事務所はゲヘナ学園に存在する。私が(一応)所属しているトリニティ総合学園とほぼ敵対関係にあると言っても過言ではないゲヘナに、だ。
ゲーム、ブルーアーカイブにおいてキヴォトスでは一学園が一国家に相当する存在として描かれていた…はずだ。そしてそれはもちろん私が転生したこの世界でも同じようで、つまり今から私が行うことは戦争中とはいかないまでも冷戦状態の国間をこの身一つで行き来しなければいけないというわけで…
「バレませんようにバレませんようにバレませんように…」
胃痛薬を持ってこればいいと思ったほどだ。
外に出ない故にロクな私服などなく、面白半分で買った『無職』という字がデカデカと書かれたサイズの合わないTシャツを着て、その上からこれまたサイズ違いのフード付きの上着を着て、背中に生えているTheトリニティな羽を隠す。
視線が怖い。ただでさえ怖い視線が痛い。
吐き気もするし今日私は死ぬのかもしれない。
「や、やっと…ついた…」
やっと着いた便利屋68の事務所。本来そこは未知の敵が潜む魔窟であるはずなのに、精神状態が限界に達していた私にとっては、そこが楽園のように感じられた。
そして私は目を輝かせながらインターホンを鳴らす。あれほど浮かれながら他人の家のインターホンを鳴らしたのは初めてだろう。
でもそれは同時に判断力の低下と油断を招いていた。
ああ、あと一歩、私が下がっていればあの悲劇を回避できていただろうに。
「は〜い!」
そんな声と共に開かれた扉は
「あぅ!?」
私の額を強く殴打した。
遠くなる意識。次第に強く感じる痛み。最期に頭によぎったのは『やっぱりお外怖い』という感想だった。
◆
「…大丈夫?」
「…………─────っ!?!?!?」
目が覚めたら目の前にイケメンがいた件。
いや、ふざけるのは(ふざけてはいないが)あとだ。過去回想は夢の中でやったのだから次は現状の確認をしなければ。
…どうやら自分は今ソファーの上に寝かされているようだ。場所は…おそらく便利屋68の事務所内だろう。あの日スコープ越しに見た4人が目の前の男性と同じようにこちらを見てきているのがわかる。
事務所内は…別におかしなところはない。ドアに鍵はかかっているだろうが、窓に格子が付いていたりはしない。いざとなったら逃げることができるだろう。武器は…彼女達が持っているものと壁にかけてあるでかいのが2丁。が、残念ながら私はか弱い女の子なのでハンドガン以上に重いものは持てない。
……いや、状況もなかなかに悪いが目の前のイケメンから逃避するのはやめよう。
何者だ?こいつ。なんか裏切りそうな見た目しやがって。かっこいいじゃねーか。癖に刺さります。
というかおかしい。外の世界は知らないが、少なくともこのキヴォトスにおいて大人はロボットか犬猫か異形しか存在しないはずだ。少なくとも私は人間の大人、それも男性を見たことがない。
────たった一つの例外を除いて。
だがそれはないはずだ。何せそれは
だが、一応聞いておいた方がいいだろう。
「あ、あの…貴方達は、便利屋68です、よね……?」
「ええそうよ!」
「で、では…この方は……?」
「私たちの経営顧問…シャーレの先生よ!」
先生じゃねーか。
いやありえない!だって!だって先生のサポートAIであるアロナが書いたと言われるあの絵では先生の髪は後退して死にかけだって!
「どうも、先生です。」
先生じゃねーか。
ちゃんとシャーレの証明書出してるしばっちし先生じゃねーか。髪はどうした髪は。トレードマークはどうした。
……現実逃避はこの辺りにしておこう。
便利屋68とシャーレの先生に関わりがあるのは事前に知っていた知識だ。それに、事務所で先生に遭遇する可能性だって可能性としては考えていたではないか。慌てるな。プランに支障はない。
「それで?貴方私たちに依頼しに来たのよね?そうよね?そうと言ってちょうだい!」
「え、あ、は、はい…そうです。貴方達に依頼を、し、しにきた、新戸コモリ、と申します……お、お手柔らかに……」
なぜか腕をグッと握ったように見えたが…何かのハンドサインか?
「あ、あの…いいですか?」
「ん?ああ!もちろんよ!言ってみなさい!わたしたちがどーんと解決してあげるわ!もちろん!それ相応の報酬は用意してもらうけどね!」
「は、はい。大丈夫、です。お金はちゃんと用意してきました…」
そう言って小さなカードを取り出す。この依頼用に作ってきたものだ。
「さ、900万ほど用意してきました……た、足りるでしょうか?」
ガタンッと音がした。
なんか凄い顔してるし…足りなかったか?あれか?私たちに依頼するのにそれだけかって怒ってるのか?
「や、やっぱり、足りませんか?が、頑張ればもう少し…」
「い、いいわ!十分よ!900万で貴方の依頼を受けてあげる!」
「ほ、本当ですか!?あ、ありがとうございます……っ!」
「それで貴方…いや依頼主?お客様?ご主人様?は何がお望みなのかしら?」
さあ早速聞いてきたぞ。なんか呼び方がおかしい気がするが。
「そ…それは……」
計画通りだ。依頼内容も決めてある。彼女達が私、新戸コモリの情報を掴んでいて、その上で違和感なく、それでいて彼女達の実力を測ることのできる依頼。
「い、いじめっ子達から、守って、欲しいんです……!」
言ったー!!!!!言えた!よくやった私!
「……貴方、いじめを受けてるの?」
「……」
「…そ、そう…です、けど…」
あ、あれ?なんか雰囲気暗くなった?なんかミスったか?
「新戸コモリさん、だったよね?」
「あ、はい。先生」
「トリニティ総合学園3年生の…」
「え!?あ!?な、なんで知って…」
「先生は生徒達のことは全部知ってるからね。」
「え、え…?」
凄いなこの人。私は1年の頃同じクラスになって自己紹介もしてもらったクラスメイトの名前ひとつも覚えてないぞ?顔もあのピンクちゃん以外朧げだ。
「君が不登校になったのは入学式の後……そのとき上級生達の揉め事に巻き込まれたから…だったよね。」
「は、はい。そうです……見てました?」
「いや、とある生徒から聞いたんだ。あと『助けてあげられなくてごめん』って。」
「……そう、ですか…」
「……踏み込むようで悪いけどさ、この依頼もソレ関係だったりする?」
「……」
「…そっか。」
バレては…いないみたいかな?しかしこの先生は何を探っているんだ?
「今回の依頼、もしよかったら私にも手伝わせてもらえないかな?」
「え!?」
「せ、先生も…です、か?」
「うん、これでも私は先生だから。助けてを求めている生徒を無視するなんてできないよ。」
「……!」
「先生……」
……なるほど。確かにこれは善人だ。疑っていた私が馬鹿みたいに思えてくるし、騙していることにこの私が少し罪悪感を感じてしまうよ。
「…わかりました。お願い、します。」
「うん。先生に任せて。」
計画外の事象だが、これは仕方がない。
ちなみに今から依頼目標として出すのは私が入学式後に絡まれた先輩方とは関係のないヘルメット団の皆さんだ。もちろんそちらにも便利屋68の威力偵察の旨を依頼(脅し)で伝えてある。
あ、今の話に出てきた先輩方は私(掃除屋)で既に解決済みだったりする。ボコっただけだけど。
やられたらやり返す。これ基本事項ね。
「じゃあ今から私たちでそのイジメ集団を潰せばいいのかしら?」
「い、いえ。そこまではしていただかなくても大丈夫です…」
「…そうなの?」
「先生としていじめは見逃せないけど…」
「は、はい。別に家に引きこもってれば虐められませんし、ソレを理由に引きこもれますし、テストとかは先生も知っての通り通信で満点取ってますので大丈夫ですし…学校とか、行きたくないですし…」
「……それでいいのか…」
「案外図太いわね…」
まあ流石に完全に潰されて尋問でもされたら“掃除屋”とのつながりが露見しかねませんからね。まあ虐めを理由に引きこもってるのは事実ですが……怒られそうですね。これ。いつか学校には顔出しましょうか。そう、いつか。
「じゃあ私たちは何をすればいいの?」
「あ、それは護衛を、お願いしたい…です。」
「護衛?」
「そ、そうです。次の、土曜日…朝9時から、2時まで、お願いします…」
「その時間に何かあるの?」
「か、買い物です…」
「買い物?何を買うの?」
ぐ、ぐいぐいくるなこの人…
しかし買い物…やばい、内容考えてなかった…どうしよう。何か、何かなかったか…
その時、新戸に電流走る。
「そ、そうだ!モ!モモフレンズの、ウェーブキャットの、ま、枕が発売されるんです!」
モモフレンズの、ウェーブキャットの抱き枕が発売されるのはその日だったのだ。なんという奇跡。たまたま私がモモフレのファンで、たまたまウェーブキャットのぬいぐるみを予約するためにウェブサイトを凝視していた甲斐があったというものだ。ちなみに既に十二個予約してあるため別に現地まで行く必要はないのだが、あれはいくつあっても困らないだろうからな。
「モモフレンズ?ああ、あの…」
「し、知ってるんですか!?か、可愛いですよね!人気のペロロ様もいいですけど…!や、やっぱ、ウェーブキャットちゃんの、あの、のびーっとした…うにゅーっとした…!」
「わ、わかったよ。うん。私も買おうかな?」
「ほ、ほんとですか!?せ、先生の推しとかって………あ、す、すすすす、すみません!め、迷惑、でしたよね?」
「だ、大丈夫だよ。」
私は知っているのだ。好きなものを熱く語るオタクはうるさいと。知っていたというのに…なんたる失態。
……いや別に?私はそこまでのモモフレファンではないんです。ただあの猫やろうの魅力にちょーっとだけ魅了されちゃったというか、うん。そうだ。これも演技なんです。こうやって推し…ん゛ん゛っ!好きなものアピールをしておけば怪しまれることはないでしょう?そもそもの話、裏社会に生き、伝説の傭兵と名高い私がそんなふわふわとしたもの好きになるわけないじゃないですか。イメージダウンにも程がありますよほんと。私ほどそのイメージとかけ離れている人はいないというのに。まったく。困ったものですよほんとに…
……忘れてください。
「…よし!なんか色々あったけどその依頼!私たち便利屋68に任せなさい!」
ともあれ、こうして私は便利屋68に依頼を出すことに成功したのだった。
コモリちゃんは一回の依頼で軽く数百万稼いでるので金だけはある。家はあんなんだけど…
弱点は日光。直接浴びると灰になる。
人混みも弱点。猛烈なデバフが付与される。
HPと防御力は一般モブ生徒の20分の1くらい。
盛ったかも。50分の1かも。
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