もしもこんな日本だったら   作:fire-cat

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国民の休日及び祝日に関する法律(昭和二十四年法律第百七十八号)
国民の休日及び祝日に関する法律を巡る遣り取り(概略)
中身が変わっています。



国民の休日及び祝日に関する法律を巡る遣り取り(概略)②

「再度の世論調査でも結果はほぼ変わらずか」

「まあ、割合は若干変化がありましたが」

「とは言っても、母に感謝する日の祝日化は7割が賛成、祝日化は不要を選択したのは3割。母に感謝する日にふさわしい日は? という問いに6割が三月六日の旧地久節を選択だぞ。国際的な日の五月の第二日曜日を選択したのは3割、その他の日付としたのが1割だ」

「まあ仕方がない。元々は地久節の三月六日を母の日として祝っていたからな」

「皇室の人気は相変わらずだな。7割も賛成では政治家もこの結果は無視できないな。選挙も近い」

「ああ。政治家も落選すればただの人、だからな」

「ところで、母に感謝する日は三月六日に固定しても良いのかな?」

「ん?」

「いや、日付を地久節とか皇后誕生日にしなくても良いのかなと」

「ん? あ、御代替わりの時か」

「御譲位を行うにしても四、五年では起きないだろう。少なくとも後10年以上は先だと思うがな」

「その頃には母に感謝する日は三月六日で意識が固定しているとは思うが、今度は、なぜ国際的な日ではなく三月六日にしたのか? と言う疑問が出てくるな……」

「今グダグダ考えても仕方ない。そうなったらその時の政治家たちに期待しよう」

「……なぁ、次は父の日も祝日になどと言いださないだろうな。両親に感謝する日にした方が良かったか?」

「母に感謝する日で大丈夫だろう、多分……。我々の在任中に要望があったら母に感謝する日の名称を両親に感謝する日に代えてしまおう」

 


 

昭和四十三年法律第百五号

国民の休日及び祝日に関する法律(昭和二十四年法律第百七十八号)の一部を改正する法律

 

 国民の休日及び祝日に関する法律(昭和二十四年法律第百七十八号)の一部を次のように改正する。

 

一、第2条 桃の節句の項の次に次のように加える。

 

  母に感謝する日 三月六日

 

二、第3条 桃の節句の項の次に次のように加える。

 

  母に感謝する日 自らの命を賭して産んでくれた母に感謝し、先祖から綿々とつながる命について思いをはせ、親に慈しみ育んでもらったことに感謝する。

 

附 則

 この法律は、昭和四十四年一月一日から施行する。

 

内閣総理大臣

文部大臣

厚生大臣

 

 

 


 

 

「五輪を記念する日が欲しいと……」

「まあ予測されていた事ではある。あるが、もう少し早く出て欲しかった……。超党派で制定に動いているとはいえ、会期末まで時間がないぞ……」

 


 

昭和四十三年法律第二百五号

国民の休日及び祝日に関する法律(昭和二十四年法律第百七十八号)の一部を改正する法律

 

 国民の休日及び祝日に関する法律(昭和二十四年法律第百七十八号)の一部を次のように改正する。

 

 

一、第2条 菊の節句の項の次に次のように加える。

 

  五輪の日 十月十日

 

二、第3条 菊の節句の項の次に次のように加える。

 

  五輪の日 亜細亜初の東京五輪を讃え、五輪の精神に基づき他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力ある社会の実現を願う。

 

 

附 則

 この法律は、昭和四十四年一月一日から施行する。

 

 

内閣総理大臣

文部大臣

 

 

 


 

 

―昭和60年―

 

「一つの時代が終わったか……」

「ああ。良きにつけ悪しきにつけ激動の時代だったな」

「そして、来月で貴様と俺も退官か」

「ああ。長い付き合いだった。退官後もよろしく頼む」

「貴様は嫁の父親だ。無下には出来んさ」

 

「先輩から引き継いだ宿題の、御代替わりの祝日については若いのに託そう」

「ああ。そうするか」

 


 

昭和六十年法律第百五十六号

国民の休日及び祝日に関する法律(昭和二十四年法律第百七十八号)の一部を改正する法律

 

 天皇陛下御譲位に伴い国民の休日及び祝日に関する法律(昭和二十四年法律第百七十八号)の一部を次のように改正する。

 

一、第2条 天皇誕生日の項を次のように改める。

 

  みどりの日 四月二十九日

 

二、第3条 桃の節句の項の次に次の項を加える。

 

  みどりの日 自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ

 

三、第2条 新穀感謝の日の項の次に次のように加える。

 

  天皇誕生日 十二月二十三日

 

四、第3条 天皇誕生日の項を新穀感謝の日の項の次に移す。

 

五、第2条 七夕の節句の項の次に次のように加える。

 

  海の日 七月二十日

 

六、第3条 七夕の節句の項の次に次のように加える。

 

  海の日 海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う

 

 

附 則

 この法律は、昭和六十一年一月一日から施行する。

 

内閣総理大臣

宮内大臣

国土開発大臣

 

 

 


 

 

―平成4年(西暦1989年)―

 

「上皇陛下が薨去されたか。これで本当に昭和が終わったのだな……」

「上皇陛下に因んだ、みどりの日の名前は日付を変えて残すのか。良かった」

 


 

平成四年法律第四十一号

国民の休日及び祝日に関する法律(昭和二十四年法律第百七十八号)の一部を改正する法律

 

 太上天皇陛下崩御に伴い国民の休日及び祝日に関する法律(昭和二十四年法律第百七十八号)の一部を次のように改正する。

 

一、第2条 みどりの日の項を次のように改める。

 

  昭和の日 四月二十九日

 

二、第3条 みどりの日の項を次のように改める。

 

  昭和の日 激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧みる。

 

三、第2条 菖蒲の節句の項の次に次のように加える。

 

  みどりの日 五月二十日

 

四、第3条 菖蒲の節句の項の次に次のように加える。

 

  みどりの日 自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ

 

五、第2条 明治記念日の項を次のように改める。

 

  明治の日 十一月三日

 

六、第3条 明治記念日の項を次のように改める。

 

  明治の日 近代日本の礎を築いた明治時代を記念する。

 

 

附 則

 この法律は、平成五年一月一日から施行する。

 

 

内閣総理大臣

宮内大臣

文部大臣

 

 

 


 

 

―平成17年(西暦2003年) 秋―

 

「おい。貴様の念願だった山の日の祝日化が決まったぞ。登山の日は浸透しなかったが、今年は国際山岳年だったからな。山の日制定議員連盟がかなり積極的に動いておった。……念願かなった日を見ずに逝きおって馬鹿者が。酒を置いていくからそっちで祝ってろ……」

 


 

平成十七年法律第二百十二号

国民の休日及び祝日に関する法律(昭和二十四年法律第百七十八号)の一部を改正する法律

 

国民の休日及び祝日に関する法律(昭和二十四年法律第百七十八号)の一部を次のように改正する。

 

一、第2条 新穀感謝の日の項の次に次のように加える。

 

  山の日 十二月十一日

 

二、第3条 新穀感謝の日の項の次に次のように加える。

 

  山の日 山が生命にとって重要であるという認識を喚起し、山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する。

 

 

附 則

 この法律は、平成十八年一月一日から施行する。

 

 

内閣総理大臣

宮内大臣

文部大臣

 

 

 


 

 

―平成30年(西暦2016年) 春―

 

「お義父さん。平成ももう間もなく終わります。お義父さんが逝かれてからも色々ありました。5年前に震度7の大地震が東北一帯を襲い、原発の一時的な電源喪失や高さ20メートル近くの津波の襲来がありましたが、お義父さん達と祖父さん達で策定した法律のおかげで被害は最小限に収まりました」

「ただ、ここ最近、お義父さん達が祖父さんや父さん達と引っ張ってきた日本も少しガタが来たようです。人口グラフを見ると合計特殊出生率も丙午だった昭和46年の1.85を割り込み1.6に近づいています。どうやらこれから高齢化社会に向かいそうです。経済成長率も2.98%とかなり衰退して来ています。この日本国が立て直せるかは我々の努力次第ですが、どうか見守っていてください」

 


 

平成三十年法律第四十一号

国民の休日及び祝日に関する法律(昭和二十四年法律第百七十八号)の一部を改正する法律

 

 天皇陛下御譲位に伴い国民の休日及び祝日に関する法律(昭和二十四年法律第百七十八号)の一部を次のように改正する。

 

一、第2条 天皇誕生日の項を次のように改める。

 

  天皇誕生日 二月二十三日 

 

二、第3条 天皇誕生日の項を建国記念の日の項の次に移す。

 

 

附 則

 この法律は、平成三十一年一月一日から施行する。

 

 

内閣総理大臣

宮内大臣




20250406追記
昭和天皇譲位により、平成は4年早まっています。


20250326追記
書き足しして分割しました。

山の日
→国際山の日に合わせる。国際記念日だし。

みどりの日
→明治記念日の様に昭和記念日となるのを遠慮した昭和天皇の内意で、すったもんだの末、植物に造詣の深かった昭和天皇に因んで、緑の日、親しみやすいように、と漢字を平仮名に代えてみどりの日と名称変更。薨去後は昭和を残したいという事でみどりの日を昭和の日に。
→みどりの日も昭和天皇個人に因んだものを残したいという事で日付を変えて残したと。そのままみどりの日にするか国土の6割を占める緑である森林の日にするか、すったもんだの末、名前はみどりを残して日付は語呂合わせ(緑の木が5本で5月。全画数が20で20日)でこの日付となったという事で。

海の日
→沖縄海洋博の初日と海の記念日を記念して。




20230505追記
盆祭の名前
13日迎え盆
14日盆中日
15日盆中日
16日送り盆
地域や宗派によって違いがありそうですが。

夏越の祓えを祝日にしたかった。でも↓のような結果があるから……。

ネタ元
祝祭日に関する世論調査(昭和23年1月)
https://survey.gov-online.go.jp/s22/S23-01-22-02.html




20230503 2300
図を修正しました。

【挿絵表示】


【挿絵表示】






20230503
この法律に従ったら2023年のカレンダーが休みで真っ赤になりました。
他の年も曜日によっては年末と新年振休含めて休日が十二月二十九日から一月九日まであったり……。




みどりの日と海の日、山の日はどうするかな……。
海と山つくったら森も作らねば。森林の日(五月二十日)が候補だが、五月の休みが怖い事に。国際森林デーは春分の日に被るからなぁ。
川の日は七月七日だからいいが。
母に感謝する日はネタにします(この日付、世論は地久節を望んでいた)


図が色々ミスった。夜には修正します。
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