【リメイク更新中】ウルトラ世界で星を狩る蛇【こっちは未完】   作:Emerihhi

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エボルト「うわっ…光の国の奴ら、チョロすぎ…?」
ゾフィー「外道外道とは思っていたが、ここまでとは…」
ゼロ「俺の優しさ返せよ!!」
エボルト「うるせえ黙ってろ。ていうかラスト!ラストのアレ何だよ!!」
キルバス「久しぶりだな、エボルト」
エボルト「失せろクソ兄貴」
キルバス「断る。これから会いにいくからな♡」
エボルト「キモいんだよ。サッサと失せろ、お・兄・様♡」
ゼロ「そこ、いい加減にしろ!どうなる第6話!!」
ゾフィー「ヤケになってる…」


第6話 一体いつから、日常回だと勘違いしていた?

 邪悪な計画を進めつつも、それを悟られることなく素知らぬ顔でウルトラの星での日常を謳歌するエボルト。

 今日は、そんなエボルトの日常をお送りさせて頂く。

 

「ふぁ〜あ、よく寝た…隊長サンよ、生きてるか?」

 

 エボルトの朝は早い。ちなみに、寝床は勝手に執務机の上に設置したふわふわお布団(手作り)である。変身後のライダーがそのまま布団で寝ている光景はなかなかにシュール。

 起床後は、まず一番にゾフィーの生存確認を行う。ゾフィーは貫徹することがざらにあり、ウルトラ兄弟を始めとした顔見知りに監視を依頼されているからだ。隊長がこんなので大丈夫か宇宙警備隊。

 

だ、大丈夫だ、問題な……ガフッ」

「ダメだなこりゃ…オーーーーーイ!!隊長サンがァァァアアアア!!死にかけててェエエ!!

勘弁してくれ頭に響く……」

「お、生きてたか。銀十字軍(病院)行け」

やだよ…」

 

 不毛な会話を交わしながらも、2人は動き始める。本格的に目を覚ましたゾフィーが体をほぐしているうちに、エボルトは数日前に与えられた自分専用のホログラムでゾフィーの過労をチクる。なお、相手はウルトラ兄弟総勢10名とウルトラの母。数分もすれば、ドタドタという複数人の足音と揺れが執務室に近づいてくる。それを感じたエボルトは立ち上がり、これまた数日前に与えられた移動用アイテム(エボルト命名『エヴァに出てくる使徒の輪っかみたいな飛行モジュール』)を装着する。エボルトは、『復元前のエボルトリガーを宇宙警備隊に預ける』という条件のもとであれば、『監視付きの自由行動』の許可を得るところまで漕ぎ着けていた。

 

「ん?エボルト、移動するなら…」

「わかってる、今日の付き添いはもうゼロに頼んでるよ」

「そうか。それならゼロと「ゾフィー!!!!」

セ、セブン!?どうしてここに、というかなんでそんなに怒って……エボルト、お前か!」

「三十六計逃げるに如かず、な〜んてな。Ciao(チャオ)!」

「ちょ、まっ、エボルトォォォオオオオ!!あっごめんセブン別に隠してたってわけじゃないんだ、ただ、待ってせめて言い訳ぐらいは……ウワァァアアア!

 

 叫ぶゾフィーを尻目にエボルトはゼロと合流、そのまま光の国を離れていく。

 ここ数日、ゼロはエボルトを様々な星に連れ回していた。砂漠以外はなにもない星、美しい氷の惑星、超新星爆発間近の巨大な恒星、衛星が9個もある天体―――。エボルトは、最初の内はそれらを『つまらない』か『面白く滅ぼせそう』のどちらかでしか認識していなかった。しかし、何度も何度も連れ回すうちにゼロの努力が実を結んだのか、次第にそれ以外の反応も見せるようになってきていた。

 

「なァ、ゼロ。こないだの水晶の星、また連れてってくれよ。あのキラキラは気に入った」

「!そうか、そりゃよかった!待ってろよ、今連れてってやるからな!」

 

 和やかな会話に思えるが、もう一度見返していただきたい。

 

「なァ、ゼロ。こないだの水晶の星、また(滅ぼすときのために下見したいから)連れてってくれよ。あのキラキラは(壊し甲斐がありそうで)気に入った」

「!そうか、そりゃよかった!待ってろよ、今連れてってやるからな!」

 

 ゼロの善意を平然と踏みにじっている。これだからエボルトは。そしてゼロ、君はいい加減となりのブラッド族の危険性に気付こう。初対面ではあんなに警戒してたじゃないか。ついでに言っておくと、エボルトが水晶の星を”キラキラ”と表現しているのはわざとである。『これまで俺は”美しい”やら”輝き”やらの概念を持ってなかったんだ(大嘘)』ということなのか?これだからエボルトは。

 

 

・・・

 

 

 少し経ち、昼。もともとエネルギーを経口摂取する習慣がないエボルトに、ゼロは食事がいかに素晴らしいことかをを教えていた。なお、エボルトは大抵のものをはしゃぎながら食べてくれるので、実はそこそこ料理人たちからの人気がある。というか餌付けされている。

 

「で、コレはなんて”りょうり”なんだ?」

「それはカレーだな。地球に行ったことがあるやつなら、みんな一度は食べてるぜ。ピリッと辛くてうまいぞ」

「ふーん……痛ッ!なんだコレ舌が痛え!」

「それが”辛い”って味だ。慣れたらうまいぞ?…ああ、そうか!お前辛いの苦手「確かにうまいな」マジかお前」

「エボルト、気に入ったか?必要ならおかわりもあるが」

「ン、ウルトラマンエースか……もう一杯くれ」

 

 どうやらこの害悪宇宙人はカレーを気に入ったらしい。二杯目のカレーも平然と腹に入れ、今は前回の食事でお気に入りになったプリンをつついている。プルプル揺れるプリンにスプーンを入れつつ、今日はどんな星に行っただとか、どんなところが気に入っただとか、大袈裟に言っているうちにそれもまたエボルトの腹の中に消えた。

 エボルトはもう大人だ。声も低いし頭も回る。しかし、ウルトラ族よりも圧倒的に小さな体躯と無知を知ったときの反応のせいで、一部の面々からは小動物のような扱いを受けている。本人も嫌がっているように見えて、実はそれを利用してデザート類をむしり取っているのはご愛嬌だ。

 

 食堂を出た2人は、特に目的もなくそこらへんを散策する。普段は平和に時間が過ぎ去るのだが、どうやら今日は一味違ったようだ。

 

「ゼロししょーーーーーー!!やっと見つけました!ウルトラ大変だったんですよぉお!」

「うわっ!ゼット!?お前一体どこから……エボルトまさかお前!やりやがったな!?」

「?何のことだ?あのなゼロ、俺は今日一日ずっとお前と一緒に行動して「ウルトラ助かったぞ、エボルト!」勝手にバラすなよォ!!

 

 共犯者のゼットが暴露する形で密告がバレ、せっかく隠していたのに、と憤る。それでも三十分程度の間は二人の掛け合いを楽しんでいたが、一時間もすると飽きてきたらしく、ゼロを急かして退散する。

 やかましく騒ぎ立てるゼットで一通り遊んだ後は、もう一度宇宙の旅に出る。午前は『キラキラした水晶の星』を訪ねたため、午後のリクエストは『緑でいっぱいの星』にし、そこへ向かって飛び出した。―――問題が起きたのは、その途中だった。

 

「……なァゼロ、あそこの重力、おかしくねえか?」

 

 最初に異変に気づいたのはエボルトだった。ブラックホールを操る姿を持つからか、エボルトは重力場については一家言を持っていた。次いでゼロも、エボルトの指し示した空間のもつ違和感を感じ取る。

 

「近場に天体があるわけでもねえのに、異様に空間が歪んでるな……何が起きてる?俺の知らない怪獣かなんかか?」

「いや、違う。怪獣じゃねえ。こんなの俺も初めてだ」

 

 自分の知識にない怪獣の仕業かもしれない、とエボルトはゼロに問いかけるも、答えは否。それとほぼ同時に、歪みの奥底から膨大なエネルギーの波動――おそらく、これでも余波――が二人の元へ到達する。

 

「……嫌な予感がする。このエネルギーに、この気配…最っ悪だ。よりにもよって―――引くぞ、ゼロ!ここは危険だ!」

 

 歪みの先から感じる赤い視線。逃げろ、と本能が警鐘を鳴らす。ゼロとともに全速力で離脱しながらも、どこか冷めた理性は、行動が遅すぎたのだと、今から逃げたところで追いつかれるだろうと理解していた。

 やがて歪みを突き抜けて視線の主が現れると、エボルトは即座に進路を反転し、こちらへ突き進んでくるそれと対峙する。

 

「おい待てエボルト!引けって言ったのはお前だろうが!おい!」

「悪いなゼロ。俺は引けねえんだよ……もう、止まれる理由なんて無い。まァ、お前で遊ぶのはなかなか楽しかったぜ?」

 

 プロジェクト・リビルド。その全てのプランに共通して存在する最大の不確定要素にして不安要素たるもの、それこそが視線の主―――キルバス。エボルトが並々ならぬ憎しみをぶつける実の兄。必死に止めるゼロの声を振り切ったエボルトは、加速しながらそれに向かって突貫し―――。

 

やっと見つけたぞ、エボルトォ!

久しぶり…でもないか。俺は会いたくなかったぜ、クソ兄貴ィ!!

 

 蛇と蜘蛛が、衝突する。




なお光の巨人(ゼロ)は空気。

破滅型おにいちゃんが既にライダーの姿を手に入れているのには理由があります。
だから突っ込まないでください()
間が空いた上に短くてすみませんでした。

次回。エボルト、ついに火星に行く〜おにいちゃんといっしょ〜

アルファベット表記の上にカタカナのルビは

  • あったほうがいい
  • 別になくてもいい
  • どっちでもいい
  • そんなことより続きかけコラ
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