「渋谷事変……! なんとかしないと」
『いや、守りを固めた方がいいね。そっちの天元様はすでに進化している。私からターゲットが外れる事はありえない』
そうなると仕方ない。年齢を傘増しする呪霊を使った。
「脹相、壊相、塗血。君達に体を与えた恩を返してもらう」
「それは、恩を返す事になるのか……?」
「夏油様、男の趣味が悪いのでは?」
「脱出するなら手を貸すぞー」
「五月蝿い五月蝿い、それでも私は悟が真っ二つになるのは嫌なんだよ」
夏油は3人の子供達と優を手駒として送り出した。
後の九相図は既に虎杖に吸収させている。
七海達は総監部の命令に逆らえない為、出せる人手が夏油の子供達だけなのだ。
最も、せいぜい優が戦力になるくらいで、環は流石に戦いに出せない。本来なら優だって厳しいぐらいなのだ。それだって、悟の援護にだしたと知られたら悟は激怒するだろう。
さて、そうこうしている間、実は向こうもピンチだった。
『ごめん、やっぱり悠仁と直人くんを連れてそっちに行くよ!』
時間を遡ること、六眼無下限が産まれた次の年まで遡る……。
総監部の定期会議で、若返った禪院家の直毘人は告げた。
「禪院家はなんとしても女体化と子供強化の呪霊を使ってもらうぞ、呪霊操術!」
「しかし……」
「傑。今回は要求を飲んでくれないか」
今まで、要求はされていたのだが、ついに禪院家の要求が押し通ったのだ。
「勝った方を父に、直哉と恵を掛け合わせる」
あまりにも酷い決定である。
「真希や真依はどうなのですか。もう少し待って、真依と恵とか……」
「孕んだら呪力強化の術式は当然使ってもらう。だが、あ奴らは術式・呪力の両面で大きな不安がある。やはり相伝同士で掛け合わせた方がいい。二人とも呪力は潤沢だ」
あ、まさかもう手は出してるのか? 何歳だよ。クズだな。自分で言っておきながら、夏油は苦い顔をした。しかし、他家のことに、しかも元一般人がこれ以上口は出せない。渋々と頷いたのだった。
そして、禪院直哉と禪院恵は激突した。
禪院恵、初の黒星がこの戦いだった。なんの事はない、恵はこのことを予見し、力を隠していたのだ。
こうして効率厨ここに極まれり。誰も幸せになれない組み合わせで子供を作る事になったのである。
夏油は離反してないので、総監部にやれと言われれば逆らえないのだ。
禪院家の屋敷の奥。
腕を組んで監視する恵と、呪符で縛られた直哉がいた。これから女体化である。酷い任務もあったもんだ。
「直哉。ごめんね」
「謝るぐらいなら手ェ出すなや、ふざけんなボケカス!」
「夏油さんにつっかかるな。勝てば良かっただろ」
玉木の立っての願いで、津美紀は男体化したり(身の安全が保証されてない場所で男である事は安全に大きく寄与した)、気を配ったりしていたので、その点で恵は夏油に敬意を支払ってくれていた。
津美紀はその内、きちんと女として独り立ち予定で、その為の環境を整えている。
玉木が呪専で術師以外でもできる在宅ワークの仕事を纏めており、その手伝いをする事になっているのだ。何せ、恵のアキレス腱だ。どうしたって狙われてしまう。
「はっ 自分には男に足を開く趣味はないんや! 自分から足開いた夏油くんにはわからへんのかもしれんけどな、プライドが」「ごめんね」
いくつもの呪霊の術式を発動させる。
「終わりましたか。割と胸があるようで何より。顔はもとより女でも問題ないほど整ってましたしね」
「あああああああああ!! てめふざけんな」
「夏油さん、じゃあ、申し訳ないですけど、これから二人の時間という事で、帰ってください」
「大丈夫かい? って言えたギリではないね。ごめんね」
そうして、私は撤退した。
仕方ないけど、やっぱり罵倒されると心にくるなぁ。
産まれた子の確認という事で、私は出産に呼ばれていた。
長子の勝と優も勉強と護衛を兼ねて連れて行く。
子供が産まれてすぐ、呪霊による治療を行う。
産まれた子は、産まれた瞬間にわかった。何より前例がある。
「フィジカルギフテッド……」
呪力が完全に0の子供。
「バカな。夏油、本当に強化したのであろうな!」
「フィジカルギフテッドは術式の一種ですからね。0というのは、逆に強いという裏付けですよ。実際、甚爾さんは並外れて強かったでしょう? 0は無限です。私と悟るが唯一殺されかけた、もう一つの最強の形ですよ」
「当たり前やろ、甚爾くんは強いんや!」
「0は無限……しかし、呪霊が見えず、攻撃手段もないのでは、対人は良くとも」
「僕が呪具を用意するよ。この子は役立つよ」
優が心配して声をあげる。優は玉木の呪霊ガチャの恩恵もあり、有用な呪具を作る宛が既にある。
「ほう、優殿。縛るか?」
「優!」
「いいよ。この子に呪具を最低二つ提供してあげる」
「じゃあ俺、ガチャの呪霊を一回優先選択権譲ってやるよ」
「ありがとう」
子供達の気持ちもわかる為、私は渋々それを追認した。
何より、産まれた子供にグレられてまた術師殺しになって敵対されてはたまらない。
「ならば良い。この子は呪術師をして育てよう。だが、この子を当主にはできぬ、次の子を産め」
「発狂するわ、こんなん! 何人作れ言うんや!」
「十種影法術を生むまでに決まっている。六眼が出来たのだから、お前もできるはずだ」
「はあー!?」
直哉は一生孕み袋か! と荒ぶっていたが、3回目で引き当てた。
二人目は、干支神器。
三人目は、十種影法術式。
両方とも、いや三人とも強力、凶悪な術式である。
直毘人は大喜びであった。早速年齢を早める術式を使ってまで育成する。
次期当主は直哉でも恵でもない。十種影法術式の直人くんだ!!
この直毘人の行いがタガを外した。
若返り、女体化、促成栽培、子供の強化。
認めたくはないが、私の呪霊の力で呪術界から秩序が奪われつつあった。
やばばのヤバな環境で、私が真剣に身を隠す事を考える中、生徒で宿儺の器の悠仁が攫われたのだった。
警告虚しく、宿儺は無事、恵の体に乗り換え。
ベビーブームと恵の密かに根付いていた良心に興が乗った宿儺は、私と人質用に直人くんを攫った。羂索は私と宿儺を交わらせようとしたが、幸い、私は孕んでいてすぐに孕ませる事は出来ず。
脳みそを交換されるか、大人しく従うか脅され、私は天元様に老化の術式を、虎杖悠仁には女体化、子供強化各種の術式を使うよう強要された。
天元様への老化術式は飲む事はできない。それは結局、私か子供の死を意味する。
私は、悠仁くんの事を盾にして、言う事を聞くふりをし、隙をついて悠仁と直人くんを連れて並行世界に逃げ出した。
マシュマロ
https://marshmallow-qa.com/lucaluca
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お題箱
https://odaibako.net/u/karin2022v
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