【悲報】私氏、小学生妹ちゃんのヒモになりそう 作:おねロリのおね
122:小学生妹のヒモ姉
あれから考えたんですが……
もしかしたら私、小学生妹ちゃんたちのヒモでいいのかもしれません
123:仰げば名無し
お、敗北カミングアウトかw
124:仰げば名無し
最近はご無沙汰だったのに突然なんだよ
ようやく妹ちゃんのヒモになることを受け入れたのか
125:仰げば名無し
まあヒモ姉がヒモ脱却するとか無理だから
それ一番言われてるから……
126:小学生妹のヒモ姉
最近、思ったんですが妹ちゃんたちがすごく仲良さそうなんです
妹Ⅱちゃんもようやくなじんできたのかなって
私がお世話されることで、ふたりは共通の『お仕事』ができて
仲良くなれたのかなって思ったんです
それで思い切って妹ちゃんに聞いてみました
わたしがヒモになることで、妹Ⅱちゃんは家族になれるのかって……
もちろん、ヒモって言い方じゃなくて
お世話されることでって言いましたよ
そしたら、妹ちゃんはそうなりたいと思ってるって答えてくれました。
妹Ⅱちゃんとも家族になりたいから、お姉ちゃんはお世話されてねとも
だから、このまま私はヒモになっていたほうが都合がいいんじゃないかとも思うんです
127:仰げば名無し
まーたメスガキの策略にハマってるよヒモ姉w
128:仰げば名無し
メスガキの心境からすると、どうなんだろうな
ヒモ姉をひとりでお世話したいんじゃなかったんだろうか
それとも猫狩を警戒した結果、懐柔策に変えたとかか
129:仰げば名無し
そりゃ家族として受けいれたいのは本心だろ
お姉ちゃんとられなきゃそれでいいと思ったのかもしれんし
130:仰げば名無し
むしろこれから濃厚な三姉妹てぇてぇが見れるのかと思うと心躍りますよ
服はもうたたんでます
131:仰げば名無し
メスガキは家族が欲しかった説はまだ残留しているからな
それほど突飛な考えでもないだろう
132:仰げば名無し
妹Ⅱを素村と誤認して狼さんが噛もうとしている説
133:仰げば名無し
>>132 それはないだろw
お姉ちゃんのことが好きすぎる特殊性癖の持ち主だぞ
つまり、お姉ちゃん専門噛みなんだよ妹ちゃんは
134:仰げば名無し
でも妹Ⅱちゃんも妹ちゃんから見れば、お姉ちゃんじゃん
135:仰げば名無し
まあ確かに
136:仰げば名無し
狂信者サイドから見れば、その線はないな
メスガキは両喰いするような節操なしではない
仮に妹Ⅱが素村だとしても、ヒモ姉を全力で噛みにいくだけだ
137:小学生妹のヒモ姉
あのですね……
みなさんが、妹ちゃんのお遊びにつきあってくださってるのはわかるんですが
その人狼ゲームってどうにもわからないんです
すみません
138:仰げば名無し
ヒモ姉はこの件については謝ることはないぞ
頭、人狼で申し訳なかった
妹ちゃんの件については、ヒモ姉の視点で考えよう
139:仰げば名無し
(狂人にアドバイス聞いていいんだろうか?)
140:仰げば名無し
(メスガキ信者以外も混ざってるからいいんじゃね?)
141:仰げば名無し
(俺は狐きゅん信者だよ)
142:仰げば名無し
(背徳者がいたぞ。吊るせ!)
143:仰げば名無し
おまえら仲いいな
盤面整理するが、まずヒモ姉はヒモを脱却したいというのはまちがいないか?
144:小学生妹のヒモ姉
まちがいないです
私も大人なんですから、しっかりしなきゃいけないと思っています
145:仰げば名無し
おお……
146:仰げば名無し
ヒモ姉が大人になってる!
147:仰げば名無し
底値だとあとはあがっていくだけだからな
148:仰げば名無し
ひでえこといいやがるw
149:仰げば名無し
盤面整理の続き
ヒモ姉はヒモを脱却したい
しかし妹ちゃんからは、むしろヒモになってほしいと言われた
だから、どうしたらよいか迷ってる
ここまではあってるか?
150:小学生妹のヒモ姉
あってます
151:仰げば名無し
自分は盤面整理してるメスガキ擁護派なのでアドバイスにも偏りは見られるかもしれんが
普通に大人として考えるんなら、小学生にお世話を任されたらいかんだろと思う
ただ、お世話をされることが妹たちの保護になっているなら、その仕事を無理に奪うのもよくない
丸い回答としては妹ちゃんたちが成長するまで、ヒモ姉も努力しつづけることなんじゃないか
例えば、朝ごはん今日はお姉ちゃんが作ってみると提案するとか
前に料理作ろうとしてたから、努力できないわけじゃないだろう
152:仰げば名無し
盤面整理兄貴の言葉があったけぇ
頼れる兄貴って感じがするぜ
メスガキにとっては裏切り行為かもしれんがw
153:仰げば名無し
ヒモを脱却したければ考え続けろってことか
村人にできることってそれしかないもんな
154:小学生妹のヒモ姉
あの、それがですね……
時間割が……
その……できてしまってるんです……
155:仰げば名無し
ん? なんだ時間割って
156:仰げば名無し
また妙なワードが飛び出してきたぞ
157:仰げば名無し
ヒモカス。おまえちょっとは成長したと思ったら、また言語不明瞭かよ
しっかりしろ
今がヒモ脱却できる最後のチャンスかもしれないんだぞ!
158:小学生妹のヒモ姉
あの……口ではうまく説明しようもないので……
説明するのほんとに苦手なので……
またみなさんに動画見てもらっていいですか?
159:仰げば名無し
ヒモ姉の盗撮技術だけはどんどんあがっていくな
160:仰げば名無し
妹ちゃんはたぶん盗撮上等とか考えてそうだけど
妹Ⅱちゃんはいいんだろうか……
161:仰げば名無し
今回の主眼は妹Ⅱちゃんの内心でもあるわけだから
それを探るという意味では動画を見せてもらうのもアリじゃないか
要するに、妹Ⅱちゃんが無理をしていないかが姉として心配だったってことだろ
で、それが原因でヒモ脱却していいかどうかも判別つかんかったわけだ
オレらにジャッジしてほしいのは、そこなんよたぶん
162:仰げば名無し
おまえヒモ姉よりヒモ姉の心境詳しいなw
163:仰げば名無し
まあ好きにしろとしか言えんよそこは
家族の問題だし
ヒモ姉が友達いないからオレらくらいしか聞く人いないんだろうしな
164:小学生妹のヒモ姉
友達いるもん……
165:仰げば名無し
じゃあそいつに聞けよw
166:小学生妹のヒモ姉
ここまでつきあっていただいた
みなさんのことを信頼しているんです
だから助けてください!
167:仰げば名無し
ヒモ姉ってほんとかわいいよな
ダメな子ほどかわいいって真理だわw
168:仰げば名無し
もうさ、赤ちゃんにしか見えないオレがいるんだわ
ごめんなヒモ姉
169:仰げば名無し
口ではいろいろ言ってるが
三姉妹の百合日常を垣間見れることに期待感が隠せないオレがいる
170:小学生妹のヒモ姉
こちらです……
https://www.anetube.com/watch?v=xxxxxxxxxxxxx/channel=himonee
171:仰げば名無し
よっしゃきたこれ!
うん。今日は……キノコか
エリンギのような巨大キノコがヒモ姉なんだな?
マタンゴにしか見えんが、悪くないぞヒモ姉
きちんとプライバシーに配慮している90点
172:仰げば名無し
ところで思ったんだが、これどうやって撮ってるんだろうな
スマホじゃなさそうだし……
173:小学生妹のヒモ姉
動態探知センサーつきのネジ式小型カメラです
通販で売ってました
リビングにも設置してます
174:仰げば名無し
ヒモ姉が盗撮魔になっちゃったw マイナス30点!
175:仰げば名無し
おや?
ドアが少し開いて入ってきたのは黒いマタンゴ
これは妹Ⅱちゃんか
176:仰げば名無し
無言のままだからわからない
177:仰げば名無し
うん?
「まだかかりそうでしょうか」
って呟いてるのは、どうやら妹Ⅱちゃんの声っぽい
なにか待ってるのか
178:仰げば名無し
メスガキを待ってるんだろ
あれだけお姉ちゃんのお世話に固執しているメスガキが
ひとりで起こすのを許すわけもないしな
179:仰げば名無し
お姉ちゃんの傍で妹Ⅱちゃん待機中か
これ、じっとヒモ姉の寝顔を見ていると考えると
やっぱり狩人あるいは強化狩人の線もあるな……
180:仰げば名無し
さすがに長いのでカットか
いや動きがなかったから自動でカメラが切れたのか?
181:仰げば名無し
そして妹ちゃん登場。ピンクマタンゴか。
妹Ⅱちゃんに起こされているヒモ姉を見て
愕然としているのが伝わってくる
182:仰げば名無し
こんなんネトラレ場面じゃん
おら、こんなシーン見とうなかった
183:仰げば名無し
ヒモ姉寝起きだからしかたないかもしれんが
「妹ちゃんもいたんだ」ってひどくね?
「も」はねえだろ「も」は
184:仰げば名無し
むーんってかわいいなメスガキw
完全にお姉ちゃんとられてお冠なご様子
そして、お姉ちゃんはそのことに気づいてないご様子
半分寝てるもんな……
これは一波乱ありそうな感じか
185:仰げば名無し
結局、妹Ⅱちゃんに着替えさせてもらったのなw
妹ちゃんから逃れられても妹Ⅱちゃんが待っている
隙を生じぬ二段構えだ
186:仰げば名無し
そして場面は食卓へと移るか
これ妹Ⅱちゃんが作ったのか
ヒモ姉が手放しでほめるから、妹ちゃんがかわいそう
187:仰げば名無し
自覚がないってのが一番人を傷つけるんだよ
妹にズタボロにされたオレは詳しいんだ
188:仰げば名無し
狐きゅん♡ いたんだ♡
189:仰げば名無し
ああ、こりゃ妹Ⅱは半ば気づいているな
朝のシーンで逡巡してたのは
やはりメスガキを待っていたからか?
それとも、ドアを開けていたのは……
メスガキが来る時に合わせて、あえてそのときに姉を起こした?
いや……まさかな
190:仰げば名無し
ヒモ姉「なんか妹たちに計画的にヒモにされていってるような」
これは正解だよたぶん
191:仰げば名無し
姉を起こし妹を起こさないのが次女の勤めか
これは眠っているメスガキを起こすのも忍びなかったのかもしれんな
約束を破ったのは悪かったと言ってるが、
これこそまさに朝のシーンの待機時間につながるわけだろ
192:仰げば名無し
そしてメスガキ魂の叫び
「とらないって言ったのに。妹Ⅱちゃんの嘘つき」発言か
これはメスガキの言い分もわかるな
妹Ⅱちゃんはなんにせよ約束を破ったのには変わりないんだから
家族内のルールを破るのはよくないことだよ
193:仰げば名無し
>>192
そうかぁ?
妹Ⅱちゃんの立場からすれば
小学生の妹が無理してお世話しているように見えたんじゃないか
事実、メスガキは寝坊してるわけじゃん
家族として支えたいからこそ、約束よりも妹であるメスガキを起こさなかったんだろ
194:仰げば名無し
なんにせよ妹ちゃんかわいそう
195:仰げば名無し
動け……頼む動いてくれヒモ姉……
過去の出来事だけど見ててハラハラするわ
196:仰げば名無し
お姉ちゃんの抱っこ
キマシタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
197:仰げば名無し
ギスギスが一瞬であまあま百合に入れ替わる瞬間であった
198:仰げば名無し
でかした!
199:仰げば名無し
ヒモ姉やるじゃん
こうやって小学生妹をたぶらかしてるんだなw
200:仰げば名無し
こうなってくると、逆に妹Ⅱちゃんは疎外感かんじちゃってるわけだよな
「少し羨ましい」か
マジで心にくるからやめてくれ
幸せになってくれよ頼むから
201:仰げば名無し
そしてヒモ姉も察するか
ああ、妹ちゃんとヒモ姉の視線の交差が深いわ
キノコだけど……
202:仰げば名無し
妹Ⅱちゃんも迎え入れられる
ああキノコの群生に尊さを感じる日が来るとは……
203:仰げば名無し
キノコの群生ww
204:仰げば名無し
はー、すっげぇスッキリした
よかった寝取られた妹ちゃんはいなかったんだね
この村には狼も猫もいるはずないんだよ
205:仰げば名無し
お、そうだな
206:仰げば名無し
狼はいないって……それ第一犠牲者の発言……
207:仰げば名無し
そしてようやく例の『時間割』か
キノコだからさっぱりわからんが、
ピンクマタンゴと黒マタンゴに迫られてる様子からは
めっちゃキラキラした顔で渡されたんだろうなとわかる
これって妹ちゃんが妹Ⅱちゃんとの口約束を明文化したってことだよな
ふたりの合作か?
208:小学生妹のヒモ姉
ちなみに現物はコレです
https://oneechanup.org/uploda/.xxxxxxxx.pdf
合作と言ってましたよ
209:仰げば名無し
ひえっ
210:仰げば名無し
なにこの……時間割
朝はおはようから夜はおやすみまで
ビッシリと担当が書かれてる
211:仰げば名無し
メスガキ……恐ろしい子
てか、これって実質『お姉ちゃん係』なのでは
212:仰げば名無し
妹ちゃんからしてみれば、これも一種の譲歩ではあるよなぁ……
妹Ⅱちゃんを受け入れようとしてて、オレ氏てぇてぇわ……
213:仰げば名無し
メスガキもほだされてるのか
猫狩をあれだけ警戒してたのに
やはり本線としては、素村の家族愛とか考えているのか
214:仰げば名無し
さりげに添い寝まで追加されちゃってるじゃねーかw
これヒモ姉受け入れたんか?
215:小学生妹のヒモ姉
さすがに夜いっしょに寝るのを毎日するのは
私の精神が持たないので勘弁してもらいました
一緒に寝るのがイヤというわけじゃないんですが……
216:仰げば名無し
残念だったなメスガキ
217:仰げば名無し
妹ちゃんたちが談合して開国迫られているようなもんだから
これヒモ姉詰んでね?
218:仰げば名無し
そっすね
219:仰げば名無し
うんこれ無理だわ
220:仰げば名無し
今日も姉妹百合が尊くてとてもよかったです(小並感)
221:仰げば名無し
さて、メスガキ配信で打ち上げパーティでもすっか
222:仰げば名無し
よーしパパ、赤スパ投げちゃうぞ
223:小学生妹のヒモ姉
ちょ、ちょっと待って
行かないで!!!!!
誰か助けて!!!!!
その後、しばらく不毛なやりとりが続いたが、妙案が出ることはなかった。
※
「三姉妹丼ですか?」
きょとんとした顔をしているのは恵子。
無論、えっちな言葉ではない。
検索したらそっち方面の画像ばっか出るがな。
当然、生粋のお嬢様である恵子が姉妹丼なる言葉を聞いたことはないだろう。
いや、いまどきの小学生は案外知っているのか。
このあたりは要調査だな。ともかく――。
「えっとね。豚肉のそぼろに、鶏の卵、そして絹さやで作る丼モノだよ」
「ああ、三色丼のことですか。しかし、まったく血縁とかなさそうですね。絹さやとかそもそも植物ですし……」
赤の他人丼なのでは――?
恵子はいぶかしげに聞いた。
「そんなの気持ちの問題だよ! 血よりも濃いものってあるでしょ」
わたしとお姉ちゃん。そして新たに家族に加わった恵子。
そのいずれも血のつながりは無いに等しい。
お姉ちゃんと恵子は血はつながっているが、この家で暮らし始めるまで赤の他人だった。
「なるほど。つまり、これはわたくしたち家族を現したものというわけですね」
タブレットに表示された三姉妹丼をつつき、恵子は納得の表情を見せた。
そうだよ。これこそがいまのわたしたちの関係にこそふさわしい。
あれから少し時が経ち、現在は落ち着いた状況といえる。
わずかながら恵子に対する疑いの目も残ってはいるが、概ね姉妹関係は問題なく推移している。
お姉ちゃん配信も少し休憩ぎみだ。
特筆すべきイベントでも起こらない限りは、これでいいと思っている。
ワインを寝かすように、家族っていうのは時間が醸成するものなんだよ。
「恵子ちゃんは卵のほうをしてくれる?」
「わかりましたわ」
超ハイスペックなお嬢様である恵子は、料理の腕もかなり達者だ。
わたしが長年培ってきた経験値を軽々と越えていく。これで、いままで料理なんてほとんどしてこなかったらしいから、本当にばけもんみたいな能力値だよ。
ちなみにお姉ちゃんだと、まず卵を割れるか心配になるレベル。
誰か全自動卵割り機を持ってきてくれ。
恵子が卵そぼろを作り始めたのでわたしのほうは、豚の挽肉を水分が飛ぶまで煮はじめた。これは超簡単だから、ついでに絹さやのほうも処理しておく。こっちもたいした手間はない。へたをとって茹でる。あとは切る。こんだけ。
まあ、お姉ちゃんが少しでもおいしいように、お肉のほうの油は切ったりしてるけど、手間自体は初心者向けといえる。これもまた庶民の料理だ。
「異空ちゃんはお料理が本当に上手ですね」
「わりと長い間やってるからね。それより、恵子ちゃんのほうがすごいよ。まだほとんど料理したことないんでしょ。それなのに完璧だし」
「この程度、検索すればいくらでもやり方は書いてあるのですから、できて当然です」
それができないお姉ちゃんがいるんですが……。
まあ、恵子に他意はないように思う。
自分が天才であることに無自覚な面があるというか。
あまりにも頭のできがよすぎて、凡人がなぜできないのかがわからないのだろう。
「さて、完成」
三国鼎立。
まさにそんな感じだ。
卵の黄色と、肉の茶色。そして絹さやの緑が綺麗。
ちょうど円グラフみたいな感じを思い浮かべてもらえばいいと思う。
お姉ちゃんのはお肉を60パーセントくらいの配置にしておこう♡
「お姉様を呼びにいきましょうか」
「うん」
※
「うわぁ。キレイだね。異空ちゃんも恵子ちゃんも本当にすごいよ」
「えへ♡ お姉ちゃんありがとう♡」
「ありがとうございます。お姉様」
お姉ちゃんに褒められて、和気あいあいとした雰囲気で食事は始まる。
恵子も少しは慣れてきたのか、食事時にも口を開くようになってきた。
「このお料理はわたくしたち家族を現わしているものらしいです」
「へえ……、あ、三色が私たちなんだね」
お姉ちゃんが感心しているみたい。
「そのとおりです。血のつながりは薄いですが――、わたくしを家族と見立ててくださると、異空ちゃんから告げられたんです」
「異空ちゃん優しいね」
「えへ♡ 恵子ちゃんも家族だしね♡」
お姉ちゃんのものとは種類が違うけど、恵子のことも大事なのは確かだ。
「ですが、異空ちゃんにはひとつだけお願いしたいことがあるのです」
「お願い?」
いきなりなんだろう。
「わたくしも家族として認めていただけるのであれば、是非、
「あ、確かに恵子ちゃん呼びだと、お姉ちゃんという感じはしないかな?」とお姉ちゃん。
「恵子ちゃんをお姉ちゃん呼びしたら、お姉ちゃんと区別つかなくなっちゃうよ」
わたしは軽く抗議した。
正直なところ、お姉ちゃんという普通名詞を固有名詞にしたいという欲望があるからな。
それはわたしのこだわりとも言える。
「でしたら、お姉様のことはひもお姉様とか、ひぃ姉様とお呼びすればよろしいのでは?」
「ヒモ姉はちょっと……」
お姉ちゃんが引いている。
まあお姉ちゃんの名前からすれば妥当な線なんだろうけど、それはどうしても受けいれられない。
「お姉ちゃんはお姉ちゃんだから、お姉ちゃんって呼ばれなきゃダメ」
「そうですか……」
恵子は少し寂しそうな顔になる。
そんな顔をされると罪悪感が湧く。
恵子のことを恵子ちゃんと呼ぶのは、わたしの中でどこか恵子のことも庇護すべきと考えているからだ。なにしろ転生前の年齢を考えると、いくら天才児だろうが、恵子は小学生の女の子なんだからな。庇護されるべき存在なのはまちがいなく、わたしの中の残留した大人のこころがそう思わせるのだろう。
ただ、お姉ちゃんをお姉ちゃんと呼びたいのは魂の欲求だから、絶対に変えられないのに対して、恵子のほうをお姉ちゃんと呼ぶのは、まあ――できなくはない。
「恵子お姉ちゃん。……これでいい?」
ちょっとだけ恥ずかしい。
顔は伏せ気味に上目遣いで言うことになってしまう。
「ええ……。 ええ……! ありがとう存じます。異空ちゃん!」
感極まった恵子は立ち上がり、すぐさまわたしに抱き着いてきた。
「むぎゅ」
かくして、お姉ちゃんがふたりに増えてしまったのである。
もちろん、唯一絶対のお姉ちゃんはお姉ちゃんだけだけどね。