【悲報】私氏、小学生妹ちゃんのヒモになりそう 作:おねロリのおね
今日はいきなりプレミアム配信から始めることにした。
プレミアム配信とは、メンバーシップ限定の配信のことだ。
他にも細かく条件設定できるらしいが、わたしの場合はメンバー登録さえしていればいい。
――お姉ちゃんはこの配信にはいない。
お姉ちゃんはこの界隈にはうとくて、そもそもアカウントもわたしが作ってあげたくらいだ。
お姉ちゃんのアカウントはわたしの配信と紐づけられ、設定を変えなければブイなお姉ちゃんー―つまり、天使なお姉ちゃんが顕現される。
そして、お姉ちゃんはすごく素直。天使だからね♡
サブ垢や裏垢を使ってわたしの配信に潜入するってことは理論上できなくはないが、お姉ちゃんはそんなことは絶対しないと、お姉ちゃんマニアのわたしは断言できる。
カフェ・オレ氏の望みどおり、お姉ちゃんがこの配信に現れることはないだろう。
「で、どういうことなのかな♡」
『そのことを説明する前に、まずはオレ氏の職業についてCOさせてくれ。¥100』
『なんだいったい?』
『カフェ・オレ氏。またなんかやらかした?』
『おまえの職業ニートだろw』
『妹Ⅱの何かについて知ったとかだろ。もったいぶんな』
『おまえはバブってるほうが似合ってるよ』
「カフェ・オレお兄ちゃんの職業? べつにCOしたければしてもいいけど。本当にいいの?」
『問題ない。今後の説明のためにもこのことは言っておかなくちゃならないからな。¥100』
「ふうん。ではどうぞ♡」
『オレ氏はデイトレーダーなんだ。¥100』
「お、ふーん♡ で?」
『それで、オレ氏もいろいろとそのなんだ、日々自己研鑽しなくちゃならんと思ってな。この界隈で株とか語ってるブイとかいないかなぁとか毎日探ってるわけです。¥100』
『おまえは単純にブイが好きなだけだろw』
『妹Ⅱはブイしてるとかか……?』
『なんかいろいろ言ってるけど、おまえそれ浮気だからなw』
『メスガキファンとしてこれは許せない』
「へぇ……ちなみにどんな子を見つけたの?」
『ブイの名前は宝珠淫猫。宇宙の果てにあるショーガク星からやってきた宇宙猫人の女王様で、普通の配信とかもやってるが、時折株取引とかの解説もやってくれるんよ。¥100』
『小学星wwww』
『おまえってやつはw』
『おまえ、ほんとに小学生好きだなw』
『デイトレードとか言い訳じゃねえか』
『初手言い訳から入る赤ちゃんがいるらしい』
『やっぱ、おまえはバブってろw』
「ほうじゅいんねこ……ね。ふうん♡」
カフェ・オレお兄ちゃんは恵子の名前を知らないはずだが、これは
まさか、恵子もブイチューバーをしているとは思わなかった。
恵子のブイを見れば、恵子の要素取りに使える。
それどころかクリティカルな何かを盗み見ることができるかもしれない。
そうなれば、カフェ・オレ氏の貢献は計り知れないものがある。
でも、なんか気に入らないな♡
「あのさぁ。ブイだから虚構なのはわかるけど、そんなに小学生を探したいの♡」
『いえ、けしてそのようなことは……。たまたま株のことをしゃべっていたので。¥100』
「いまどき、株取引のこと喋ってるブイチューバーとか星の数ほどいるよね。なんで小学生設定を思わせるようなブイを視聴しちゃってるのかな?」
『その……淫猫様は素晴らしい知識をお持ちでして。¥100』
「淫猫様? 小学生かもしれない女の子に様づけするんだ。わたしのこと飽きちゃったの?」
『いえ、決してそのようなことは……! ¥100』
「この変態♡ ロリコン♡」
『いいえ! いいえ! 違います! ¥10000』
『カフェ・オレ氏、渾身の赤スパw』
『おまえってやつは……最高だよw』
『メスガキに変態と呼ばれたいだけの人生だった』
『わたしのこと飽きちゃったのって寂しげに言うメスガキ。使える』
わたしはわりと嫉妬深いほうなんだ。
グリーンアイドモンスターの名は伊達じゃない。
カフェ・オレお兄ちゃんが赤スパ投げて、弁明してくれる姿は嬉しいけれど。
恵子にお兄ちゃんもとられそうだと思うと、お腹の奥が燃えてくる。
「だったら、わたしのこともメスガキ様って言ってみろ♡」
『(そんなことオレ氏に言われても)¥100』
「そんなことを言われても、何だ、言ってみろ♡」
『ば……バブぅ……¥100』
『あーあ、バブっちゃったよ』
『二度とバブったりしないんじゃなかったのかw』
『ロリコンCOだからね。しかたないね』
『オレらも素養はあるから、この件は戒めにしなければな……』
『妹Ⅱの属性を明らかにした貢献人に対して、土下座強要するメスガキがいるらしい』
いじめすぎちゃったかな。
やっぱりわたしはメスガキだ。
お兄ちゃんをイジメて、喜びを感じちゃってる。
我ながら度し難い。が――、ここがわたしのホームランドなんだろう。
お兄ちゃんもお姉ちゃんも
絶対に淫猫なんかに渡さない♡
「浮気したカフェ・オレお兄ちゃんのことは許してあげるよ♡ だからさっさと説明して♡」
『ばぶ。わかったよ。この淫猫なんだが……、オレ氏が視聴し始めたのは半年前くらいからかな。当時のオレ氏は淫猫のメンバーじゃなかったから、普通の配信しか見れなかったんだ。¥100』
「淫猫が配信を始めたのはいつ?」
『一年前くらいかな? そのページに飛べば略歴はわかるだろ。¥100』
『宝珠淫猫で検索したら、一年前くらいだな』
『うーん。妹Ⅱとメスガキがあった日からすぐか』
『アーカイブに残ってるのをざっと見たけど、ごく普通の配信っぽいぞ』
『微妙に変声してる? ヒモ姉の動画とは声が違うような』
「当時のってことは、今は淫猫のメンバーなんだよね?」
わたしは確認の意味で聞いた。
『そうだよ。¥100』
「脱退しろ♡」
『えー。¥100』
『やっぱり許されなかったw』
『いいのかメスガキ。貴重な情報源が』
『メスガキ、怒ってるんよなw』
『お兄ちゃんとられそうで怒ってるって考えたらカワイイ♥』
『メスガキに嫉妬されるオレ氏がうらやま』
「まあ、脱退しろって言うのは冗談だけどね。メンバーになって、初めてカフェ・オレお兄ちゃんは確信したんでしょ。妹Ⅱが淫猫だって」
『そうだよ。メンバー限定の配信は、今メスガキがやってるお姉ちゃん配信みたいな感じなんだ。そこでは、淫猫が今日も妹ちゃんがかわいかったとか、現実をアニメ風に加工した動画を見せながら言ってた。¥200』
「それって、妹Ⅱは猫って意味?」
『そうだよ。妹Ⅱは猫だったんだよ! ¥2000』
『やっぱ猫かー』
『こわっ。小学生妹を狙う小学生姉とかこわっw』
『カフェ・オレ氏はどうしてそう思ったんだ?』
『大方、ヒモ姉の動画と同一状況だったとかだろうが……』
『それってカフェ・オレ氏の感想なんじゃないですかね?』
「そうだよ。みんなが言うように、どうして淫猫を妹Ⅱと同定できたの? 証拠は?」
『そりゃどんだけ変声してても、ヒモ姉の動画とまったく同一の会話がなされていたらいくらなんでもわかるって。オレ氏が参加したのはつい最近の例のドレス配信からなんだが、VR会場で大画面で放映されていたのは、プリンセスな恰好をしていたメスガキなんだからな。リアルなメスガキと配色いっしょだし。¥1000』
「えっと、それって妹Ⅱも盗撮してたってこと?」
お姉ちゃんの盗撮は知ってるけど、恵子も撮っていた?
部屋の掃除はわたしがしているし、そんな気配はなかったはずだけど。
『たぶんボディカメラかなにかで撮ってたんだと思う。動画の内容はFPSで妹Ⅱ視点だからな。¥100』
『盗撮三姉妹w』
『みんな互いに盗撮経験ありとか業が深すぎんよー』
『ちょっと、待ってくれ……。もしかするとここに淫猫の手の者がまぎれこんでいる可能性もあるのでは?¥100』
「ん。メスガキスキーお兄ちゃん。スパチャありがと。いまはメンバーだけになってるけど、その可能性はあるかもしれないね」
もしそうだとすれば、もはや裸の殴り合いをしなきゃならないけど、カフェ・オレお兄ちゃんが言うように、恵子が猫なら――つまり、わたしのことが好きなら、戦いようはいくらでもあるように思う。
『それなんだが……おそらく可能性は低いとオレ氏は思う。¥100』
「へえ、どうして♡」
『実を言うと、淫猫様のメンバーは少数精鋭なんだ。単にメンバー登録するだけじゃプレミアム配信は見られないんだよ。¥100』
『ほうほう』
『また淫猫様言うてるしw』
『オレらのほうはわりと最近までノーガードだったからなぁ』
『いまもメンバーだったらすぐ見られるから、ノーガードなんじゃ……』
『ちょっと待て。淫猫のファンネームって豚じゃねーかw¥200』
『え、マジだwww¥200』
「ふうん。カフェ・オレお兄ちゃんって赤ちゃんじゃなくてお豚さんだったんだね♡」
『ば、バブゥ……¥100』
「違うでしょ。ブヒって鳴けよ♡」
『ぶ、ブヒぃ……。(メスガキ許して)¥200』
『カフェオレがひどすぎて草』
『残念ながら、淫猫の豚になってる時点でなぁ』
『でもまあ、最後の最後はメスガキの元に戻ってきたわけだから……』
『メスガキも許してあげてくれ。カフェ・オレ氏はロリコンなだけなんだ』
『小学生に豚呼ばわりされるのが好きなロリコンだがなw』
「ンー。わたしが一番って言ってくれたら考えてあげる♡」
『これはメスガキw』
『考えてやるよ(考えてやるとは言ってない)』
『淫猫女王にとられまいと必死になりやがって……』
『もちろん、メスガキが一番だ。そうじゃないとこっちに報告しに来ないって。¥10000』
「それもそっか♡ その言葉忘れないでね♡」
『(許された……)バブぅ。¥100』
『よかったな……』
『朗報? カフェオレ氏、赤ちゃんに戻る』
『猫を炙るのは狂信者の仕事だからな』
『妥当なところに落ち着いたか』
『メスガキとイチャイチャしているところ悪いが、そもそも妹Ⅱと淫猫が同定されたとしても、淫猫が猫とは限らないんじゃないか。¥100』
「あ♡ MSGK泣かし隊兄貴。おつかれさまです♡ 確かにそうだよね。カフェ・オレお兄ちゃんの証言だけじゃ、よくわからないところはあるかなぁ」
いくら、わたしが大画面でフィーチャーされていたとしても、恵子がわたしにお姉ちゃん呼びされたがってる程度に愛着があるのは最初から知ってるし、それだけじゃ決定的な猫要素とはなりえない。
わたしのことも、普段からかわいいかわいいって言われてるしな。
『それはその場の空気感というか雰囲気でわかるんだよ。¥100』
「またえらく曖昧な……」
『VR空間のライブチャット方式だと空気感みたいなのはちょっと違うのかもな』
『うーん。妹Ⅱがメスガキをかわいがってるのはいつもの調子だからなぁ』
『カフェオレは目端は聞くが、どうにも思考能力は赤ちゃんだしな……』
『ヒモ姉のちょっとだけ上位互換って感じ。¥100』
『おまえ両方に失礼だなw』
「じゃあ、わたしが直接メンバー登録して確かめに行ったほうがいいのかな」
『やめとけ』
『猫のフィールドに向かう狼とかヤバすぎる』
『虎穴に入らずんばって言うし、まあ悪くはない手ではあるが』
『虎も猫科だしな』
『カフェオレ氏に盗撮してきてもらえば?』
『その……言いにくいことなんだが、メンバーに入るときに淫猫自らが面接を執り行うんだよな。で、プレミアム配信については当然メンバー外に漏らすのは禁止。実は今もけっこう危ない橋わたってるんだよ。¥100』
「VR配信を動画保存したりしたら法的措置をとるとか言われちゃった?」
『ぶっちゃけそう。¥1000』
「ふーん。そう♡」
『妹Ⅱの実家は太いから、マジでやられるかもしれんな』
『かつての狐きゅんみたいになっちゃうってことかよ』
『あれはマジで効いたわ。内心ガクブルだった』
『狐きゅんみっけ♡』
「カフェ・オレお兄ちゃんが訴えられそうになっても、わたしが止めるよ」
仲間を傷つけるものは許さない。
それが狼クオリティ。
やっぱり、わたしが先行しないとダメだ。
これはわたしと恵子の戦いなんだから。
『メスガキかっこいい。とぅんく』
『確かにメスガキが妹Ⅱのイケニエになればワンチャン助かるなw』
『やった。妹ちゃんが飛びこんできたラッキーってならないか?』
『それって、メスガキ守りたいオレらにとっては本末転倒w』
『カフェ・オレがヒロインポジで草』
『カフェオレも決死の覚悟でブイバレかましたんだな……』
『しかし、メンバーになるために妹Ⅱの面接あるとかやべえ』
「メンバーになるための詳細な条件はなんなの?」
『えっとそうだな。ある日オレ氏も突然、エリート豚の一人からお誘いのDMが来たんだが、その時聞いた話だと、累計スパチャ額とか、他メンバーの紹介を受けて、仮メンになれて、そこから淫猫の面接。受かれば晴れて正式メンバーという感じらしい。¥1000』
『カフェオレは着々と豚の道を歩んでいたんだな』
『メスガキと戯れる傍らで、おまえというやつは……』
『やっぱり浮気もんじゃねえか。処せ』
『オレ氏が少数精鋭と言った意味がわかったわ』
『メスガキがメンバーになるためには、淫猫信者を装う必要があるということか……』
「累計スパチャ額ってどれくらい?」
『わからんが、たぶん一日上限額の5万円くらいじゃないか?』
「なるほど……登録日とかは関係ないの?」
『いつ登録したかなんてわからんからたぶんそれはないと思う。¥100』
「どうでもいいけど、わたしより淫猫のほうにたくさんスパチャ投げてないよね」
『そ、それはありません。信じて。¥10000』
『そろそろカフェ・オレが上限額に近づいてまいりましたw』
『メスガキも煽ってやるなよw』
『お兄ちゃんとられそうで必死なメスガキかわいいよ』
『累計5万円程度なら最低一日で可能ではあるな。ただ不自然すぎるか。¥100』
「そうだね。わからせマンお兄ちゃんの言う通り、一日で即5万円は不自然かな。でも、時間は待ってはくれないから、ちょっと賭けに出ようと思う」
一日で五万円をぶっこみ。
カフェ・オレお兄ちゃんの紹介を受けて、即メンバー試験を受ける。
これが一番早いと思います!
『う、うーん。それはいくらなんでも強引じゃね?』
『妹Ⅱよりも強引だぞ』
『勝ちを焦るなメスガキ』
『せっかく反撃の糸口を見つけたんだから、イージーにいこうぜ』
『妹Ⅱ視点だと、妹ちゃんはただの小学生だろうから、五万円即ぶっこみはありかもしれん。¥100』
「そうだよ。MSGK泣かし隊の兄貴が言う通り。小学生がいきなり五万円を投げつけてくるなんて思いもつかないだろうし、カフェ・オレお兄ちゃんが言うように、わたしがブイをしているなんて知らない可能性が高い。だったら、これはチャンスなんだ!」
『進めば二つか』
『でもそれって、メスガキが妹Ⅱの生面接を受けるってことだろ?』
『VRチャットでも、バレそうな気がする』
『メスガキの演技力からすると……わからんな』
『一年間小学生バレしなかった手腕は認めるが、メスガキは根が素直だからなぁ……』
「カフェ・オレお兄ちゃんもそれでいいかな♡」
『あ、いや、うーん。それでもかまわんが、メスガキって株とかわかるか? ¥100』
「株?」
なんで、ここで株の話?
猫か猫じゃないかが重要でしょ。
『メンバーになるってことは、要するに淫猫に対して一定のファンだってことだよな。で、淫猫は普段いろいろとやってはいるが、特色としてはデイトレードとか株とか先物取引とかそういうやつなんだよ。中身小学生っぽいから興味が湧きましたとかだと面接でお祈りされると思うぞ。¥100』
『中身小学生っぽいから興味が湧きましたw』
『カフェオレがキリッとした顔で面接受けてたかと思うとワロケルw』
『オレ氏株に興味がありまして是非メンバーになりたいですとかほざいてたのかw』
『あー、メスガキ小学生だったな。超スペックすぎて忘れてたわ』
『メスガキちゃん、株わかるー? 地面に生えてるのじゃないよ?』
「株くらいわかるけど。というかお兄ちゃんたちからもらったお金、資産運用してるし♡」
『は?』
『マジかw』
『メスガキ……おまえも底が知れねえよ』
『天才児なのは知ってたけど。すげえな』
『しかしそうだとしても、擬態は必要になってくるわけだよな』
「お兄ちゃんたちさぁ。どれだけわたしがお姉ちゃんを騙してきたと思ってるの♡ わたし、羊の皮をかぶった狼だよ♡ たかが小学生を騙すのなんてワケないよ♡」
『しかし、猫もまた天才児……』
『騙しあいの果てに勝者はいずこか』
『次回、狼VS猫。究極のバトルが始まる』
『盤外でのキャットファイトじゃねえかw』
「ふふん。わたしは勝つよ♡」
そして、お姉ちゃんをゲットするんだ。