えっと……なんでこうなったんだっけ?
現在、俺はやたらでかい館の前にいる。確か、仕事終わって家に帰ってる途中で目眩がして……そこまでしか覚えてない。荷物もあるし……とりあえず携帯で現在地の確認っと……
「圏外かよ……」
思わず口から声が漏れた。仕方ないよね、いきなり圏外にいるんだから。とにかく今は人に聞くしか無いか……でもなぁ……
「この館、明らかにヤバイんだよな〜人じゃない気配がうじゃうじゃ居るし」
俺は昔から変なものを見るし感じる、霊感ってのが高いらしい。それにこの赤い、いや『紅い』館は友人から聞いた東方とかいうゲーム?の『紅魔館』の外観に見える……これヤバくね?幻想入りとかだったらどうすりゃ良かったっけ?……考えても仕方ない、入るか。
「マジで寝てやがる⁉︎……起こさないと話出来ないよな……」
大きな館に似合う門の前で立ったまま寝ている女性がいた。チャイナ服みたいな服、腰まで届きそうな赤い髪の毛、多分この女性が『紅 美鈴』なのだろう。画像で見たことある。鼻ちょうちんと涎がなければ相当な美人だ……今でも美人に見えているんだから。
なんとか穏便に話を進めないと、絶対俺死ぬし。そう思い、彼女に近づき……
「ヤバイっ‼︎」
思い切り飛び退いた‼︎さっき居た場所にナイフが飛んできていたからだ。こんないきなり敵認識されんの、ココ?
とりあえず速攻で両手を挙げ、敵意がない事を証明しないと。
「あの〜お尋ねしたい事があるだけなので攻撃はやめて頂けますか?」
……返事は無いが殺気の気配は収まったみたいだ……前からは。
「どういうお話があるか、お聞きしましょう」
うん、背後から首元にナイフ当たってます恐いです、泣きそうです。
「……半泣きですよ、貴方」
「こりゃ失礼、荒事には慣れてないもので……とりあえず自己紹介しても?」
よく見れば、門番の方にもナイフが刺さっていたがまだ寝ているから気にしなくても大丈夫だろ。
さて、俺の名前は 舞月 俊介(ふづき しゅんすけ)。19歳の社会人、一人暮らしをして一年半の寂しい男だ。当然、彼女なんて居ないし出来たこともない。休日は家で本ばかり読んでるか、たまに木刀の素振りをするかの二択……友達いない訳じゃないからな‼︎周りは大学とかで予定合わないだけだし‼︎ まぁ、早い話どこにでも居そうな平凡な人間だという事だ。こんな感じ(大分端折ったが)の自己紹介をしたところ、
「つまり、外来人ね。……でこの紅魔館に何の用?」
あ、口調変わった。やっぱり紅魔館だったのか。
「いや、気付いたらここに居たんで……うおっ⁉︎」
後ろの森からこの女性とは別にヤバイ気配が……せめて館に入った方がまだ生きられる‼︎
「あの‼︎今日だけでもここに泊めて頂けませんか⁉︎家事とか掃除は出来るので勿論手伝わせてもらいます‼︎」
すると、突然前にメイド服の女性が現れ、
「お嬢様に聞いてみるけど、期待はしない方が良いわよ?」
「……あ、ありがとうございます‼︎」
よっしゃ、何とかなるかも‼︎……あれ、ココの『お嬢様』って言ったら確か……吸血鬼?あ、明日の日の出見れないかも。遺書……書いた方が良いかもな。
「許可が出たから、入っていいわ「ヒィィ⁉︎」ちょっ、大きな声出さないでよ‼︎」
いや、誰だって今居なくなった人が隣に居たら声出るだろ⁉︎……そんな臆病者って言いたそうな目を向けんなメイド。
メイドさん(この人が 十六夜 咲夜 さんらしい。この人も美人だ)について行き館を進む。目が痛い、どこもかしこも紅いからだ。……大佐のマネのクオリティ上がりそうだな〜
「もうすぐ着くわよ、失礼の無いようにね」
「分かりました、咲夜さん」
死にたくはないしね。
「そう……貴方が客人ね?ようこそ紅魔館へ。私がこの館の主のレミリア・スカーレットよ」
部屋の中の玉座みたいなのに、見た目は少女なのに圧倒的なカリスマを放つ「その方」は座っていた。
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