紅魔館の執事になりました⁉︎   作:ユンショウ・S

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皆さん……お久しぶりです、ユンショウです!
半年以上空けての投稿って馬鹿かお前は!……はい、馬鹿です!と言うわけで久々の文章なので何処かしらおかしな部分があるかと思いますがご容赦下さい。
それでは、どうぞ!


第十二話 はじめてのおつかい……からの成長へのきっかけ?

「おじさん、この大根と人参と……コレください!」

「はいよ、嬢ちゃん美人だから半値にまけとくぜ!」

「ありがとうございます!」

 

人里……それはこの幻想郷で力を持たない人間が集まる唯一の集落であり、友好的な妖怪達が集まる場所でもある。

人間用の食料などの買い物は当然ここでしかできないからこそ、紅魔館の人間メイド……では無く、執事のフヅキは歩いてきたのだ。

紅魔館では野菜の栽培は行っていないためにこの手間が出来るが、普段は咲夜が買い物に来るため移動時間も買い物も早く済む。しかし今回は新人執事のフヅキの為、ここに来るだけで四十分も掛かってしまったのだ。はやく帰らなければならないのだが……

 

「魔力回復の時間を稼ぐために一休みしようかな、幸い茶屋もあるみたいだし何か甘いものを食べようかなっ」

 

完全に帰る気は無さそうである。

こう見えて彼は大の甘いもの好きでさらに大食い、見た目に反して驚く量を食べるのだ。もちろん、人間の常識の範囲で、だが。

ちなみに彼には幾らか自由に使えるお金を渡されていて、団子ならおそらく3本は食べられるだろう、と考えての発言である。思い立ったのと同時に走り出し、メイド服のスカートがヒラヒラと舞うのも気にせずに茶屋までまっしぐらに向かった。……道行く男達が血走った目で振り返ることには気付かないふりをして。

 

 

「はふぅ……幸せだなぁ……」

 

うっとりとした笑みを浮かべながら五本目の団子を頬張るフヅキ、ハッキリ言って男には見えない状態である。そしてそれにつられた男達が次々と店に入っては団子を頼み、店は大繁盛。新人メイド様々である。

あの恥ずかしい写真が載った新聞が人里に配られて早数日、すでに彼の名は美女メイドとして広がっていた。ちなみに胸に関しては『天狗が少し盛ったのだろう』位の共通認識があるようで誰も気にしていない。それでなくても顔だけで皆疑わないのだ、まさに罪作り。そんな彼の目線には食べ過ぎた団子の皿が入ったようだ。

 

「……あ、絶対足りない。どうしよ」

 

完全に予算オーバーである。しかしそこは得する顔つきのようだ……。

 

「おや、フヅキちゃんお金足りないのかい?」

「あ、ええ……御使い用のお金を出さないとダメみたいで……」

「いや、お代はいいよ。店も繁盛したからね、お兄さんサービスしとくよ!その代わりまた美味しそうに食べてくれるかい?」

「は、はい!勿論です!」

 

なんと代金をタダにして貰った上にお土産としてさらに10本も受け取ったのだ、本人はそんなつもりはなかったものの貰えるなら、と笑顔で受け取った。ゲスい。

 

 

さて、お使いもすでに終えて里の中をうろつく事に決めたようで……迷子にだけならないように歩き続けると人だかりを見つけたフヅキ。見た所子供が多く集まっているらしい、と、その中心には見覚えのある人物がいた。金髪のショートヘア、赤いカチューシャ、そして……人形。紛れもなくアリス・マーガトロイドその人の人形劇だった。

 

「……そういやそういう能力だっけな、参考にできるかもしれないし、何より単純に見たいなぁ」

 

フラフラとその辺の子供と変わらない足取りで人形劇に向かう姿はやっぱり子供っぽい、とても成人一歩手前には見えない。外に居た頃の生活を想像するのは無理だろう……とても、肉体労働していたなんて!

 

「……あれ、終わり……!?嘘だろ!」

 

しかし、団子を食べ過ぎた報いと言うべきか辿り着いた瞬間に幕が降りるという事態に。メイド服なのも気にせずにその場に膝から崩れ落ちては周りの視線をまた集めて……何をしているのかと問いたい。

 

「貴女、フヅキよね?こんな所で何をしているのかしら、買い物帰り?」

「えっと、まあ、そんなとこね。そのついでに貴女の人形さばきというか、能力を拝見したかったのだけどタイミングが悪くて……」

「私の能力?どうして貴女が興味を持つのよ」

「指から魔力の糸でも出せたら技術の幅が広がるでしょ?生憎と、私には能力はないから少しでも生き残るための力つけたいのよ」

 

『目の前の妖怪に糸を貼り付け操り人形にする』……それを実現させるためにと思って声を掛けたのも事実ではある。ここに来るまでの狼のような下級妖怪にすら手こずるようでは紅魔館の名が廃るとまで考えてはいるあたり本気なのだ。

 

「だったら明日、ウチに来なさいな。貴女の裁縫スキルも見てみたいしね、女子力?だったかが高いなら期待して良いわよね?」

「期待されるのは嫌だけど……お誘い断るほど馬鹿じゃないわよ。レミリア様に言えば多少は聞いてくれるでしょうしね」

 

 

「……そう、なら明日は人形遣いの家に向かうのね?幸い妖精たちの働きがマシになってきている事だし貴女がいない分を埋められるかどうかを確かめるのにも丁度良いかもね」

「ありがとうございます、精進してまいりますので……」

 

あの後すぐ様に空を飛んで紅魔館に戻ったフヅキはレミリアに話を通し許可をもらった。割とすぐに許可をもらえたあたりレミリアとしても強くなってほしいという事だろう。

 

「ところでフヅキ?貴女随分と美味しい思いをしてきたらしいわね?それに関しての罰はまた今度ね」

「ちょっ……レミリア様!?私はお金を使い込んだりはしていませんし何よりお土産として持ち帰ってきましたので罰はご勘弁を!」

「少し食べるのは許すわ、だけど皿積み重なるほど食べるメイドは初めてよ!よってお仕置き!」

「そ、そんなぁ……」

 

しかし……決して甘やかすつもりはなさそうである。

 

「おいし〜、フヅキちゃん良い子だなー」




さて、実はこのおつかい部分をフヅキの一人称で番外編として書こうかと思います。理由は……三人称視点面倒臭い!
まあ、つまりはまた次回から一人称視点に戻るという事です。こんな不安定な作者と作品ですがこれからも応援していただけるとありがたいです。
それでは!
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