待ってくれていた方には本当に申し訳ないと思っています。
今回もフヅキが女の体で頑張ります!それではどうぞ!
「ちょっと(ムニッ)、椅子が引けない(ムニッ)…テーブルが遠いよ(ムニッ)」
『(イライラ…)』
「睨まないで下さいよ…」
どうも、只今絶讃女体化中のフヅキです。今からお嬢様達と昼食なんだが…いつも通りに座れない、邪魔なモノがくっ付いてるからだ。『何か』は言いたくない、大体察しがつくと思う。
…蛇足かも知れないが大きさは美鈴さん以上、つまり紅魔館で1番大きいから余計に睨まれている訳だ。
そりゃそうだな!いきなり「女になりました〜」つった奴が自分よりスタイル良かったら怒るよね!そんな訳で非常に気まずい雰囲気の中での昼食となってる。
「フヅキ、午後からの仕事に支障はありそうなの?」
「いえ、今のところは特に無いかと」
「じゃあ、私とも遊んでくれるの?」
「もちろんですよ、弾幕ごっこなどの過激なヤツでなければ大丈夫ですよ」
俺が相手になる訳がない。先輩との稽古だってゴムナイフだから出来たんだ、50回は軽く被弾してた。これが実戦なら死んでる、ましてや吸血鬼のフラン様では手加減してもらっても一撃で人生ゲームオーバーだ。
…と言っても他に遊びが有る訳では無い。『絵本を読む』みたいなインドア系の選択肢は最初から除外してる、昨日試したが5分と持たずに
「お姉ちゃ〜ん、退屈だよ〜」
と言い始め、鬼ごっこが始まった。あ、俺が逃げる役ね。
フラン様が弾幕(俺でも避けれるように物凄い手加減してもらってる)をバンバン撃ってくるからこっちも必死だ。
まあ、一切のダメージを負わないようにパチュリー様が結界張ってたらしいけど、そんなの知らなかったからな。
だから、絶対に読書は無い。けど多分、何しても最終的には弾幕ごっこになるから無駄だ、諦めた。
「ふーちゃん、後で何をしたらそんなに大きくなったのか教えなさい(ピキッ」
「女になったらこの大きさでした、以上です。だから憎悪に満ちた目で見ないで下さい!」
「後で私にも触らせてもらえますか、フヅキちゃん?(ワキワキ」
「触らせるつもりは一切ありませんよ⁉︎」
先輩と美鈴さんは俺の胸に興味があるようでそれぞれの感情を隠す事無く話し掛ける。
俺には女難の相でも出てるのか、占い師に聞きたい。
昼食も終わり午後の仕事に入る、まずは部屋の掃除だ。
先輩が万能とは言え、毎日同じレベルで掃除を続けるのは難しいようで、俺にも担当の部屋が割り当てられる。
「この部屋は箪笥が多いんだよな〜、隙間に入れるから平気なんだけどね」
所謂、衣装部屋のような状態の部屋で紅魔館に住む方々の服は殆どがここにある。その為に結構頻繁に掃除をする部屋だ、虫が湧いたりすると気持ち悪いし。
「とりあえずまず後ろから……ッ⁉︎なん……だと⁉︎」
何が起きたのか?それは…入らない、箪笥の後側に体が入らない!体型の関係ですぐに掃除出来るハズの後ろに、何時ものようにはいれないのだ!
「何でだよ!いつもならスルッと行けるのに……忘れてたぁ……」
少し下を見たら原因はすぐに理解出来た、胸が引っかかってたんだ。先輩もこの場所は掃除したがらないと言ってたが、もしかしてこれが理由なのか?
とにかく掃除しなければ!箪笥を動かす事にした俺は、霊力強化で後ろから押しているがおそらく女体化した所為で元の身体能力が低下してるんだろう、全然動かない。
「こんのおぉぉ‼︎ファイトぉいっぱぁぁつ‼︎」
……まあ動かないけどね。駄目ですか、マジどうしよう?
こんな時は後回しだ、他にも掃除場所はあるからここだけに時間を掛けていられない。そのうち良い方法が思い付くと信じて移動した、
「しっかしどうしようかな〜?こんなに不便だとは思わなかっとぉあ⁉︎」
が、部屋を出たところでいきなり滑った。漫画でよく見るバナナの皮を踏んでひっくり返る転び方だ。あ、ちなみに肌着は男物だからな!ラッキーな展開は無しだ!
「いてっ、何でこんなに足元が濡れてるんだよ!あれ、バケツ?中身はワックスか」
学校の教室の床に『ワックスがけ』ってした事があるだろうか?よく夏休み前にするアレだ、何故か目の前にあったが誰が持って来たかはすぐ分かった。その辺でチャンバラごっこしていた妖精メイドだ、モップで遊んでいるからバレるに決まってるよな。
「貴女達!遊んでないで仕事をしなさっ⁉︎(ベチョ)えっ、くさっ⁉︎」
怒ろうとしたら後ろから雑巾が飛んで来た、しかも牛乳臭い!どうやら後ろに居た妖精が説教しようと思った目の前の妖精に投げたが、その直線上に俺が入ったらしい。
「あっ!ご、ごめんなさい副長!わざとじゃ無いので許してください!」
「(プルプル)ま、まあ謝ってるから許すけど……早く仕事に戻りなさい?」
『申し訳ございませんでしたぁぁ‼︎』
ホントはすっごい怒鳴りそうだけど俺は大人だからな、笑って許す!多分、目は笑ってないけどな。
「あの!後は私達が仕事するので副長はお風呂に入って来て下さい!その、汚れてしまったので……」
「ありがとうございます。流石にこのまま掃除してもダメですからね。って、お風呂?」
服も汚れているから当然洗濯はある、だが風呂?この体で風呂……ダメな妄想が広がっちまう⁉︎
「ぐあぁぁぁ⁉︎消えろぉぉ、消えてしまえ俺の妄想‼︎」
「副長⁉︎そんな場所で転がったら余計に汚れてしまいますよ⁉︎」
「いっその事、この汚れと共に煩悩も洗い流したい‼︎」
結局、妖精達と一緒に風呂に来ている。ちなみに俺は目隠しをしていて全く見えていない、見る気もない!
ちなみに彼女達は、
「副長が自分の体を洗えないなら私達がお手伝いします‼︎」
と自分から言ってきた。根は良い人達なんだけどサボり癖が邪魔してるんだな。
しかし青髪の子(俺に雑巾をぶつけた子)は他の妖精に比べて随分真面目らしい、何回か見ているが結構慣れた手つきで仕事していた。この子は『アオ』と呼ぶことにしよう。
「ねぇアオ?まだ貴女達は脱いでないよね?変なとこ触って痴漢になるとかヤだよ?」
「副長は心配性ですね〜♪女同士なんだから変な事じゃないですよ」
「今こんなんだけど中身男ですからね?も少し警戒しましょうよ!あ、待って自分のは脱げますから!無理矢理はダメです!」
あ、さっきも言ったと思うけど着ているのは男物の肌着とシャツだ。つまりシャツの下には何も着けてない、だから目隠しが重要になる。それでも自分で脱げるのはもう能力かな?とにかく全て脱ぎ終わった、まさに生まれたままの姿である。性別が逆だがな!
「さあ戦闘開始ですね!」
「大袈裟ですよフヅキ副長、背中洗いますね〜」
「あ、どうも……っ⁉︎くすぐったいですよ〜アオさん」
「もう〜ちょっと触っただけですよ?敏感ですね〜」
あれ?話し声だけ聞いたらマジ女風呂だ、やったね男のロマンだ!
が、しかし!俺は決して喜べない。どっちかって言うと、こういうの苦手なんだよね〜。女の子に囲まれた時に良い思い出がないからな、大体髪の毛弄られて女っぽくされて写真を撮られるんだ。ココ(幻想郷)でそんな事は言えないが。
「さて、頭も洗ってしまいますね!」
「ねぇ、何か気合入って痛い痛いイタイ‼︎力強過ぎだってぇ!」
「フヅキ副長が弱過ぎなんですよー!」
「種族の差ですから仕方ないでしょう!」
でもこんな会話は好きだ。正直言って妖精達と仲良くなれるとは思ってなかったけど本当に良い人達で、優しさがとても心に響いた。
「フフ、楽しいな本当に…♪」
「あ、フヅキさんにやけてる〜見てます?」
「見えないのに見てるなんて変ですよ?(シュル)あ、目隠しが」
神様がいるなら言いたい。何故人が感動してる時に目隠しが落ちるのか、そして目の前に鏡があるのか。そこには全裸の美女が居て……
「ハイ、ヨイショォォ‼︎‼︎(ゴッ‼︎)きゅう……」
『副長⁉︎しっかりしてください副長‼︎」
即壁に頭突きして気を失った。
目を覚ました時、俺は男に戻っていた。時間は夕食前の6時だ、およそ3時間寝ていた事になる。つまりだ、
「半日で解けたぜぇぇ‼︎やったぁぁ‼︎」
運が良かったのか、もしかして解く方法があって偶然発動したのかは知らないけど戻っていた。俺はメイド服を着て外へ向かった。早く仕事に取り掛かるぞ‼︎
この時近くの机にバスタオル一枚の俺(女状態)の写真があり
文がネタとして使い新聞に
『紅魔館の新人メイドが風呂で気絶!ドジっ子に期待大?』
と1面に載った事、魔理沙が博麗神社で霊夢に話しそこから人里へ広まってしまった事を知ったのは翌朝のことだった。