だいたい三話あたりですかね?
さて、紫がまなにお札をあげてから数日後…
紫の姿はとある県の山中にある神社にあった。
「それで久々に来て一体何の用だ?」
「そんなに堅苦しくしないでよ。ふすまの向こうから霊夢が何事かとお札を構えているのが丸見えよ?」
「ギクッ!」
「はぁ…霊夢、何でもないから寝ていなさい」
「は~い」
そういってふすまの向こうの影は消えていった。
「で?」
「先日ね。私の姿を見破った面白い子がいたのよ」
「ほう…!」
これには紫と話している筋肉質な巫女も驚いていた。
「それで数日式神の鴉に見張らせたのだけどその子がいる街がね…妖怪だらけなのよね」
「?。今時珍しくないんじゃないか??」
「そうなんだけどそこの街は異常なレベルなのよ。一般的な街なら平均からそれ以下が一~三体いればいいけどその子の街は大妖怪レベルもたまに見かける魔境なのよね」
「なんだと!?封印は!」
「それが最近ユーチューバーとか言い伝えを信じない馬鹿が面白がってはがして封印が解かれる事態が多発してるのよね…。先日ものびあがりの封印が解かれて大騒ぎになったのよ」
「ああ、ニュースで見たぞ。霊夢が行こうとしていた時にお前が『もう終わった』って言ってきたときだったな」
「ええ。その事件の時のことを藍に詳しく調べさせたら私の姿を見破った少女と幽霊族最後の生き残りの子供とその子の父親?っぽい目玉と解決していたのよね…」
「なんとまぁ…」
その紫の話に巫女は唖然としていた。対魔・対妖怪の訓練も積んでいない一般人の少女が妖怪退治に進んで参加するなんて時代も変わったなぁと思っている様子だ。
「おまけに二~三日前にはある妖怪が見上げ入道の封印を立ち小便ではがして復活させて五万人ちかい人間の魂を食らってしまう事態が起きてね?またまたその子たちの活躍で倒されたのだけどあの子たち被害者への対処しなかったもんだから記憶操作なんかをわたしらがやんなくちゃいけなくなってね?後始末が大変だったわ…」
「ご苦労様だな。とはいえその子供と妖怪には少々警告を入れたほうがいいんじゃないか?子供の方は最悪の場合自己責任としても後処理をしないとは事件解決を行う者としては失格だぞ?」
「そうね。今度そいつらが住む森に使いを出させるわ」
そう言って紫は会談を終わらせて持ってきた酒でしばしの間酒盛りをやって館に帰っていった。
ここは博麗神社。対魔・対妖怪を生業とする裏家業の巫女たちの総本山であり、日ノ本の対妖怪戦力の切り札である。
翌日
「紫様!紫様はいずこ!!」
「う~ん…。何よ藍、こんな朝っぱらからそんなに騒いで」
八雲の館の自室にて紫は先日の博麗神社で行った酒盛りの酒が残っているので昼間まで寝るつもりだったが藍の叫びで目を覚ました。
「ああ!紫様!ここにおられましたか!緊急事態です!!」
「?」
その後、藍からの報告を受けた紫はすぐさま行動を開始した。先日から要注意人物としてマークしていた犬山まなの住む街の各地にて子供の失踪事件が相次いでいた。
この程度なら別によくあることだがあまりにも短期間かつ子供の最後の目撃現場にて微弱ながら妖気が充満していたのを藍が感じ取ったために独自に捜査したところ、三匹の妖怪が妖怪城復活をもくろんでいたことが発覚したのだ。
そのことに気づいたのは封印しておいた妖魔本が悪用されないようにとあわてて回収をしていた小鈴であった。
「それで?かかわっている妖怪は?」
「は!たんたん坊、二口女、かまいたちの三体です」
「なかなかな妖怪ね。藍、貴方が始末をつけてきてくれるかしら?」
「は!‥‥って、はい!?紫様が行かれるのではないのですか!?」
藍としては紫が始末をつけるものだとばかり思っていたので驚いていた。
「ごめんなさいね?でもちょっと面倒な相手の処理があるのよ」
「わ、分かりました。では私の式神の橙と妖狐をいくらか連れてまいります」
「よろしくね?一応まなちゃんにはお札を持ち歩くよう妖気をまとわせつつ言い聞かせておいたから識別はできると思うけどくれぐれも慎重に…」
「は!」
そう言って藍は一瞬で姿を消した。
「さてさて、あの哀れな『名無し』はどこにいるのやら…」
橙の設定は後々書きます!
次回 妖怪城での出会い