原神 アチーブメント『軌道は放り出ず、逆巻く』獲得RTA 作:底無ノどろ沼
ナヒーダちゃんペロぺロ、まあ私はナヒーダは持ってたんでニィロウ狙ってます。
でも白朮先生、メッチャ欲しいんだよなー
業障に呑まれた自分を止められるのは帝君しかいない。
早く帝君のもとへ行かないと璃月に大きな爪痕を残すかもしれない。
呑まれる感覚は気持ち悪く、そしてとてつもない恐怖を自分に植え付けた。
簡単に親しい人達を手にかけようとする自分がひどく恐ろしい。
身体を乗っ取ろうとする業障に抵抗を続ける。
迎仙儀式が始まり、帝君と会うことができると思った。
だが帝君が天から落ちてきた。
「帝君が殺害された!」
その言葉と目の前の状況で思考ができない。
いつの間にか黒い煙霧が身体から出ていることに気づかなかった。
よろよろと帝君のもとへ進む。
「その男を捕らえなさい!」
周囲の音は何も聞こえない。
聞こえるのは笑い声。
魔神の残滓は怨敵の死に歓喜した。
『ヒャハハハハハハッ!!』
『モラクスが死んだ!死んだぞ!』
『ハッハッハッハッ!!』
頭の中に笑い声が響く。
後ろから止まれという声がかけられる。
兵士が歩みを止めようとするが、漏れ出た業障によって近づくことができない。
「止まりなさい!」
それは澄み渡るような綺麗な声だった。
振り向くと甘雨さんが弓を構え自分に向けていた。
甘雨さんは自分の顔を見て、驚き硬直した。
自分も甘雨さんを見て少し冷静になれた。
自分から業障が漏れ出ていることに気づき、急いでこの場から離れなければならない。
業障はただ人には猛毒であるからだ。
ふと頭上に雷元素の塊を感じた。
本能のままに横に飛ぶ。
紫の少女が自分のいた場所に剣を振るう。
少女が剣を構え自分に剣を向ける。
戦う気はないため逃げようとしたとき、何かが自分に巻き付いていた。
それを無理矢理引きちぎり、これを為した水色の女性が矢を放ってくる。
掴んで無効化し投げ捨てる。
その場の全員が息を呑み、自分を見据える。
帝君に一礼し高台から飛び降りる。
甘雨さんの呼び止める声が聞こえたような気がした。
璃月港から離れしばらくして膝をついた。
業障が身体を乗っ取ろうと常に蠢く。
意識が遠くなる。
気づくと目の前には魔物達が血だらけで倒れ伏していた。
もはや呑まれた自分を止められる者はいない。
自死しようにも死後どうなるかが分からなかった。
最悪の場合、業障が身体を手に入れるだけということもありえる。
帝君を殺害した犯人も気になるが、今の自分はいつ起爆するか分からない爆弾だ。
帝君殺害の件には関わることはできない。
──どうすればいいんでしょう帝君…
空に消えていく言葉に返ってくる声はなかった。
あれからどれほど時間が経ったか分からない。
業障に乗っ取られないように過ごしている。
誰かが近づけばすぐさま離れる。
懐かしい気配がしたとしてもとにかく離れる。
既に目は業障にほぼ機能を奪われている。
洞窟内に隠れるが倒れてしまう。
いつの間にか入口近くに二人の人物が立っていた。
「その呪いを解いてあげましょう」
一人が手を向けながらそう嘯く。
手が触れようとしたその瞬間、業障が溢れ襲いかかる。
業障とは違う邪悪な気配を感じ、臨戦態勢を取る。
業障も目の前の敵に憎悪を募らせる。
身体の自由が戻った。
業障に襲われた人物──アビスの使徒は業障を弾き飛ばし、もう一人の方へと下がる。
もう一人が前へと進み出る。
何か言おうとした使者を制し、もう一人──王子が口を開く。
「敵対しにきたんじゃない。コチラに誘おうとしただけだ」
お前達が何者かは知らないが、璃月を害するつもりなら──ここで殺す。
道中手に入れたらしい剣を向け、いつでも動けるように構える。
「君の中の業障を取り除く方法がある。それを渡してくれれ…」
間合いを一気に詰め剣を振るう。
使者が間に入り止められた。
衝撃が洞窟内に響き渡る。
王子は息を吐き、軽く力を行使する。
吹き飛ばされるが空中で姿勢を整え軽く着地する。
その力は底が見えない。
剣に力を集約させていく。
「一旦帰ろう」
その言葉とともに王子と使者の背後に門が開かれる。
「また会うことになるだろう。その時に返事が変わってることを願っている」
そう言い残して二人は姿を消した。
未知の存在が消えても警戒を緩めない。
業障も未知の敵を警戒しているようで、侵食も落ち着き、意識もはっきりとしている。
しばらくして警戒を解き、息をつく。
帝君殺害に未知の敵、問題は山積みだったが業障の影響の緩和は行幸だった。
洞窟を抜け、近くの秘境に向かう。
軽く身体を動かし感覚を取り戻していく。
業障が蠢き、また身体を乗っ取ろうとする。
鍛錬を終え秘境を出る。
そこには旅人と甘雨さんがいた。
今のままではマズイと急いで離れる。
業障が何かを警戒したように身体能力を強化したおかげで、意識を保ちながら素早く離れることができた。
ただ甘雨さんの悲しげな顔が、また自分が傷つけてしまったのだと後悔を刻みつけた。
業障ちゃんのツンデレ回。
業障ちゃんはアビスが気に食わないんで主人公くんに力を貸すツンデレムーヴです。
でもまだ身体を乗っ取ろうとしはする。一つになりたいんだね。
もしかして業障がヤンデレなのではないか?