原神 アチーブメント『軌道は放り出ず、逆巻く』獲得RTA   作:底無ノどろ沼

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書いては消してを繰り返しましたが、なんとか投稿にこぎつけました。

学校始まって忙しいけどもう最終局面なんですぐに完結すると思います。

ではどうぞ。


再会

甘雨さんと旅人から離れ、誰かの野営地に入ってしまった。

急いで出ていこうとするが仮面を着けた集団に囲まれてしまう。

 

「なんだコイツ?さっさと出ていけ!」

 

「待て、コイツたしか…」

 

「予備プランの一つだ、確保するぞ!」

 

攻撃されたため反撃して全員をのした後、予備プランという言葉が引っかかった。

野営地のテント内を調べて計画書を見つけた。

 

重要な部分が潰されていたり暗号化されていたため、内容はあまり分からなかったが良からぬことを考えていることは分かった。

 

璃月で他にも同じ集団がいれば注意しておこう。

計画書を近くに放り捨てその場を後にした。

 

 

気付くとヘウリア様の墓に来ていた。

綺麗に掃除されており、花が供えられている。

 

墓の前で一度頭の中を整理していく。

帝君の死、解けた封印、魔神の残滓、未知の存在、仮面の計画──今自分が何をすべきかを考える。

 

風が吹き木の葉が目の前を通り過ぎていく。

いつの間にか蒼い扉が現れていた。

謎の扉に何も疑問を感じずに扉を開ける。

 

 ここは…?

 

扉の先には集落があった。

ヘウリア様の集落だ。

 

集落には誰もおらず、魔物が徘徊している。

ふと視界の端に白い何かが映る。

目を向けると女性が遺跡に入って行くところだった。

 

 ──ヘウリア様…!?

 

自分が見間違うはずがない、あれはヘウリア様だ。

邪魔な魔物達を斬り伏せ急いで後を追う。

 

遺跡に入ると周りの空間が歪み、円形の広間に空間が切り替わった。

広間の中央に爆炎樹が陣取りコチラに威嚇してくる。

四方から遺跡重機もゾクゾクと出てきた。

 

 邪魔だ!そこを退け!

 

弓を造り爆炎樹に撃ち込み核を壊した。

近くの重機の目を殴りスタンさせ、他の重機のミサイルからの盾とする。

再度弓を造り、複数の重機を貫き連鎖的に爆発していく。

 

爆炎樹が復活し横から炎のビームが重機を貫通し襲いかかる。

重機の残骸から飛び出し、爆炎樹の核を突き刺す。

雷元素を流し込み内側から破裂させた。

 

爆炎樹が爆散すると

無相の岩と複数のヒルチャール・岩兜の王が現れる。

 

 邪魔だって言ってんだろ!

 

剣を構え突貫する。

 

 

無相の岩が力尽き、ヒルチャール・岩兜の王達が煙となって消えていく。

 

無傷とはいかなかったが軽傷ですんだ。

荒くなった息を整えているとまた空間が切り替わる。

 

そこにはエンシェントヴィシャップが二体とヴィシャップの群れがコチラを睨みつけていた。

 

もう一度ヘウリア様に会うために…そこを退け!

 

エンシェントヴィシャップが咆哮を上げ、ヴィシャップ達が襲ってくる。

飛びかかってくるヴィシャップ達を空中で蹴り飛ばし殴り落とす。

 

一体倒しても四方八方から殴られ、エンシェントヴィシャップのブレスが襲いかかる。

 

弓を造りエンシェントヴィシャップの目を狙い潰していく。

視界を失ったエンシェントヴィシャップは敵味方関係なく暴れ回た。

その巨体でヴィシャップを潰し、豪腕がもう片方のエンシェントヴィシャップを殴りつける。

 

その混乱に乗じて戦力を削っていく。

 

全て片付いたときには多少血が流れていた。

 

空間が歪み、遺跡に戻ってきた。

遺跡の奥へと少し足を引き摺りながらも向かっていく。

 

遺跡の最深部に着く。

ここはヘウリア様が没した場所だ。

しかし、ヘウリア様の姿は見えない。

 

「帆藻」

 

後ろから声をかけられた。

その声は懐かしく、涙が溢れてくる。

 

「大きくなりましたね」

 

隣に来て頭を撫でられる。

 

 …お久しぶりです。ヘウリア様─

 

震えた声で何とか応えた。

振り返りヘウリア様と対面する。

 

 貴方にもう一度会いたかった──

 

「私もですよ。色々と話したいことがたくさんありますが、あまり時間がありません」

 

時間がない、その言葉が心に爪を立てた。

涙を拭いヘウリア様と目を合わせる。

 

「貴方とした約束を覚えていますか」

 

 はい、みんなを護るために力を使ってと…

 

ヘウリア様は頷き

 

「そのみんなの中には貴方自身も含まれていますか?」

 

そう問われた。

何も返すことができない。

いつだって自分を犠牲にしてみんなが助かるならそうするのが"良いこと"だと思っていたからだ。

 

「自分をないがしろにしてたくさん無茶をしたみたいですね」

 

それは何度も何度も言われてきた言葉だ。

そうだ、オレはずっと

 

 置いて行かれるのは嫌だ──

 

失い続けてきた人生だった。

手に入れたモノが失われていく。

耐えられなかったんだ。

 

そっと抱きしめられる。

 

「置いて行ってごめんなさい。ですが貴方なら分かるでしょう。置いて行かれる側の気持ちが」

 

 ──はい…

 

そのまま背中を擦られ頭を撫でられる。

 

「それと」

 

空気が変わるのを感じた。

 

「貴方はもっと人の気持ちに気づきなさい」

 

咎めるような視線が自分に向けられる。

叱られる気配を感じ身を正した。

その様子を見てヘウリア様は息をつき

 

「説教はしません。ただこれだけは言っておきます」

 

「約束は必ず守ること」

 

「大切な人を悲しませては駄目よ」

 

ヘウリア様は部屋の中央、没した場所に歩いていく。

塩の上で振り返り口を開いた。

 

「そしてこれは私の願いです。幸せになってね」

 

 ヘウリア様、俺は…「もう時間ね」

 

手を伸ばしながらの言葉は遮られてしまう。

 

ヘウリア様の身体が薄くなっていく。

空間も段々と白くなっていった。

ヘウリア様は微笑んで

 

「いってらっしゃい、気をつけてね」

 

そう言って消えていった。

いつの間にか墓の前に戻ってきている。

 

手が空を泳ぎ数秒後に戻す。

 

 ──行ってきます

 

そう言って墓場を後にした。




RTAパートにこんな場面無いだろ、と思った方。こんなロスになるところ連打で飛ばすに決まってるだろ。

実は業障が干渉した業障ヘウリア様を登場させる予定でしたがやめました。
いつかIFで書くかも
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