原神 アチーブメント『軌道は放り出ず、逆巻く』獲得RTA   作:底無ノどろ沼

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オセル乗っ取られエンドを考えましたがやめました。後十個くらいバッドエンド考えましたがトゥルーエンドはグッドにしたいなぁと

曇らせとヤンデレは別視点と後日談で本領発揮しますんで(目そらし)

ではどうぞ


渦との決戦

孤雲閣、それは岩王帝君が投げた岩槍である。

渦の魔神との戦いで放たれたそれは海底まで突き刺さり、魔神が封印された場所。

 

そして自分が岩王帝君に刃を向けた場所でもある。

 

孤雲閣の一つの山はあの日の戦いで海底に沈んでしまった。

その場所近くの海岸で手を合わせる。

 

思い出すのは帝君との戦いの後の会話。

 

 

 

「よく耐えたな、すまなかった」

 

 オレのせい…です。…すみません、帝君

 

倒れるが帝君が支えてくれる。

 

「業障がそこまでお前を蝕んでいるとは…帰終とヘウリアに顔向けできんな…」

 

 帝君、オレを封印してください…

 このままじゃオレは大切なモノもこの手で葬ってしまう…!

 

業障の力は弱まっているが無くなったわけでは無い。

また暴走すれば大切な人達を殺してしまうかもしれない。

 

魔神戦争が終わりやっと平和になったのだ。

自分が平和を脅かす、それならば自分はいなくなったほうがいい。

大切な人が幸せならそれが自分の幸せだ。

 

「その苦しみは俺が与えたようなものだ。お前だけの責任ではない」

 

帝君は自分を許そうとしていた。

しかしそれを自分は固辞した。

失うことが恐ろしかった。

 

「お前はそれでいいのか?」

 

その言葉に頷き、自分は封印された。

 

 

 

あの時の自分に足りなかったのは覚悟だ。

業障に呑まれれば、自分は大切な人に見捨てられるかもしれない。また失うかもしれない。

 

あの人達がそんなことをするはずがないのに。

かつて憎んだ人々と同じ考えをしていた自分を恥じる。

 

帝君は亡くなってしまったがやっと自分と向き合うことができた。

自分がやるべきことは大切な人とともに生きれる方法を探すことだ。

 

だがその前に帝君の死の真相、それを見つけることが目下の目標だ。

それを一つのケジメにするつもりだ。

 

 見守っていてください、帝君。

 

 

孤雲閣の頂上に移動し海を見下ろして思考する。

ここの下に帝君に封印された魔神がいる。

 

自分と同じように封印された…その瞬間、頭の中で点と点が繋がる。

 

仮面の計画には禁忌滅却の札らしきモノが書かれていた。そして何故か解かれた封印。

 

仮面の野営地は自分が目覚めた場所から遠くない。

禁忌滅却の札が自分の封印を解いたのではないか。

 

では何故仮面は禁忌滅却の札を作っている?

もしそれが封印を解くためなら…

 

そう考えているうちに海底から力を感じる。

そこを中心として海も、風も、雲も、全てが渦巻く。

 

海が荒れ、何十もの竜巻が吹き荒れた。

海底から島ほどある何かが海上近くに上がってくる。

 

『GruaaaaAAAaaaaaa!!』

 

五頭竜が天に向かって伸び咆哮をあげる。

その向かう先には璃月港。

 

渦の魔神オセルが復活した。

 

思考を捨て、弓を放つ。

放たれたそれは二頭を撃ち抜き消滅させた。

 

オセルがコチラを向き水のブレスを放つ。

それを山から飛び降りることによって躱す。

 

帝君亡き今、魔神と戦える戦力があるのか分からない。

無茶をするなと言われたばかりなのに早速破ることになるとは思わず、自嘲してしまう。

 

 これが最後の無茶です。どうか許してください、ヘウリア様、帰終様、岩王帝君。

 

荒ぶる波を踏みしめ、オセルに近づいていく。

龍の口が開きコチラに突進してくる。

それを飛ぶことで避け、首を斬りつけながら根元のほうへと向かう。

 

空から水の砲弾が落ちてきた。

水の砲弾を雷元素を放つことで無力化して進む。

 

もう一つの首を落とし、空にブレスを放つ首に弓を放つ。

 

弓矢は頭を貫き、後一つ。

 

ブレスを横跳びで躱し頭の上に飛び乗る。

剣を突き刺し雷元素を流し込み最後の頭も爆ぜて無くなった。

 

頭全てを潰したが倒しきれていないと確信があった。

五つの首が再び天に伸びていく。

さらに一回り小さい首が五つ生える。

 

自分を囲うように生えたそれらは憎悪の目をこちらに向けそのアギトを開く。

 

『GaaaAAaaa!!』

 

小さい龍達が突進してくるがタイミングを合わせ首を刎ねる。

しかし五つ全てを捌くことはできなかった。

 

避けようとするも噛みつかれ動きを止められる。

アギトに貯められたブレスが小さい龍をも呑み込んだ。

 

吹き飛ばされるがなんとか体制を整える。

小さい龍の首がみるみるうちに復活し襲いかかってくる。

 

それを後ろの龍の首一つとともに穿つ。

そのまま間髪入れずに一射。

首一つと残りの小龍が弾けた。

 

残り首三つ。小龍が再生していく。

海面にありったけの雷元素を放つ。

小龍が根元から爆ぜていく。

 

その間に首を斬り落とそうと踏み込んだ。

下から突き上げられ、空中を舞う。

首二つが自分を喰らおうと口を開く。

 

回転して顎から剣を刺し一つの口を閉じさせるが、もう一つに叩き落とされる。

そのまま上からの噛みつきを躱し斬りつけるが、斬り落とすには至らない。

 

傷を治そうとするが雷元素によって阻害できている。

回復される前に全部斬り落とす。

 

『GaruAAaaaa!!』

 

三つ首の龍が吠え、夜叉は奔る。

 

龍の攻撃を躱し、首を斬りつけ雷流していく。

そしてまた全ての首を斬り落とした。

 

首が再生する様子は見えないが、だんだんと渦が広がっていく。

自分を中心として直径約50mほどの渦に囲まれた舞台ができた。

 

海底に着地し、舞台の周囲の海を巨大な何かが泳いでいく。

渦の壁から巨大な何か、オセルの本体が姿を現す。

 

鯨のような身体からイカの触腕のように龍が生えている。

身体の紋様が怪しく発光する。

 

それは先ほどまでの龍とは比べ物にならないほどの力、そして憎悪を感じる。

業障がそれを感じて暴れ出す。

呑まれていく感覚、黒い煙霧が身体から溢れる。

 

声がうるさい。

苦しくて気持ち悪くて痛くて、意識が遠くなる。

 

だがもう呑まれるわけにはいかない。

 

 ガァアアアァァァァッッッ!!!

 

咆哮を上げ意識を保つ。

本体の体当たりを避け、業障で強化された膂力で剣を叩きつける。

 

『Grugyaaaaa!?』

 

深く剣が刺さり、海底に身体を叩きつけた。

そのまま滅多切りにする。

 

その間も業障が身体を乗っ取ろうと暴れる。

その一瞬の隙をつかれオセルは渦の壁に逃げ込む。

 

身体中にヒビが入る。

憎悪と力が溢れ、怨嗟の声が頭に響く。

 

みんなを護るために、約束を守るために、幸せになるために

 

 ──オレの身体に住まわせてやってるんだ、少しは大人しく言う事聞け!

 

業障の声が聞こえなくなる。

 

龍達のブレスが放たれた。

 

『GaraaaaAAAAaaaaaaa!!!』

 

オセルが本体の大口を開け飛びかかる。

 

弓を放つ。

ブレスを貫きオセルの右ヒレを大きく削ぐ。

 

倒し切ることができなかった。

 

オセルが口を閉じる瞬間、オセルの上へ飛び上がる。

 

雷元素、仙力、そして憎悪が空間を歪めるほど剣に集約させる。

弓に番え──放つ。

 

放たれた矢はオセルを貫き、海底に突き刺さる。

そして集約された力が解放され──オセルの身体に大穴を開けた。

 

オセルが力無く海底に倒れる。

 

渦が消え、舞台が再び水に飲み込まれる。

なんとか海底に沈む前に脱出した。

 

海は開いた穴を塞いだ影響でまだ荒れていたが、竜巻は消え渦は消えた。

 

しかし海底、オセルから凄まじい力と憎悪が溢れる。

魔神の残滓と死の余波が同時に発生した。

 

再び海が渦巻いていく。

島一つ呑み込む渦が璃月港に向かい放たれる。

 

あれを治めるには自分の命をかける必要がある。

 

 ──すみません、約束破ります

 

破る約束は無茶をしないこと。

そこに迷いはなかった。

だがそこには必ず生きて帰る覚悟があった。

 

渦の中心に飛び、結界を張る。

渦は止まったが結界を削っていく。

元素も仙力も底をついているがなんとか結界を維持する。

 

余波だけならばこのまま治めれただろう。

しかし魔神の残滓が襲いかかてくる。

業障同士が共鳴し、オセルの残滓が帆藻に入ろうと襲いかかる。

 

それを飛んできた弓矢が撃ち抜き──氷の華が咲いた。

 

璃月港の前に飛ぶ城、群玉閣が目に入る。

そこには仙人達が並び立っていた。

 

屋根の上に甘雨さんが弓を構えている。

 

「私達がこれを治めます!」

 

凛とした声が響く。

 

「私達を信じてください!」

 

結界を解くが力が抜け落ちていく。

留雲借風真君に空中でキャッチされ群玉閣に降ろされた。

甘雨さんに支えられる。

 

渦が再び進みだす。

璃月を滅ぼすために、身体を手に入れるために

 

群玉閣を核とした結界が張られる。

仙人達の後ろ姿が見えた。

その頼もしさから安心感を得て、そのまま目を閉じる。

 

オセルの憎悪の声が聞こえなくなったのはそれからすぐだった。




オセル倒したんで最終回…としたいんですが、もうちっとだけ続くんじゃ

もうそろそろヤンデレ出さないとタグ詐欺で訴えられそうなんでさっさとヤンデレ出さないと…
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