原神 アチーブメント『軌道は放り出ず、逆巻く』獲得RTA 作:底無ノどろ沼
ヘウリア様の所に来てから3年ほど経った。
集落の生活にもだいぶ慣れてきた。
集落の子ども達は午前中ヘウリア様と勉強をし、午後は家の手伝いをする。
俺はヘウリア様の手伝い。
だが、ヘウリア様はこれといってすることは無いので大抵狩人のおじさんに狩りを教えてもらっている。
そうして過ごしているとある日、青い衣服の集団が集落に来た。
その青の集団は全員剣か槍を持っており、集落の人々は怯えて建物に隠れている。
そこにヘウリア様が現れ、集団に近づいていく。
危険だと思い、ヘウリア様を護ろうと一歩踏み出す。
その瞬間、ヘウリア様がコチラに顔を向け微笑む。
大丈夫、とそう言ったように見えた。
集団と対峙したヘウリア様は話を始めた。
話が終わるとヘウリア様は虚空から何かを取り出し、それを集団に渡し深々と頭を下げた。
何かを受け取った集団はいなくなり、ヘウリア様は集落の皆に向かって言葉を発した。
「みんな、もう大丈夫よ」
何時のように微笑んでいたが、何処か悲しそうだった。
「北の山の向こうに集落を移します。みんな、準備をしましょう」
その言葉で理解できた。この集落は脅されていると。
この集落にある武器といえるモノは弓とナイフしかない。
弓は狩り用で数が少なく、ナイフも解体用で武器としては心もとない。
この集落には力が無い。
そしてここで育っていくうちに自身が他の人よりも力があることに気づいていた。
この時、強くなってヘウリア様を、この集落を護ろうと心に決めた。
それが自分の恩返しだと
それから狩りをしに外に出ると、修行や魔物と戦ってから帰る生活を始めた。
自身が強くなっていく感覚が心地良かった。
そんな生活を続けていたある日、ヘウリア様からある話をされた。
「今世界は争い続けています。どうして争いが起こったか分かりますか?」
首を横に振って、分かりませんと言った。
自分の生まれる前から続く争いの原因を確かに知らないな、と思う。
ヘウリア様から魔神戦争のことを話してもらった。
天空の島、七つの神座、魔神、知らないことが沢山で頭が破裂するかと思ったが、分からないことを聞くとヘウリア様が答えてくれ何とか理解することができた。
その中でヘウリア様が魔神であることと自分が夜叉という種族であることを知った。
「ヘウリア様が七神になれば、世界は絶対に良くなります。俺が貴方をこの戦争の勝者にします。だから」
夜叉という種族は戦闘能力が高く、この人の為なら命を賭して良いと思っていた。
しかし、この提案をヘウリア様は目を伏せ、首を横に降った。
「それが争いが続く理由です。他の魔神達は七神になろうと躍起になっています」
ヘウリア様は顔を上げる。
力強い眼差しだった。
「私は神の座なんて要りません。民を争わせることはあってはならないことです」
また少し目を伏せて
「ですが、人々全てを救うことはできません。せめて私の民達だけでも必ず護らなければなりません。」
ヘウリア様は俺と目を合わせて
「貴方の力は争うためでなく、みんなを護るために使ってください」
その言葉は俺に新たな信仰をもたらし、──神を殺した。
次からちゃんと構成練りに練ってから書きます。