スマイルプリキュア!~選択する少女達~ 作:ディロイ・ファントム
誰も!誰もアンケートに答えてくれないのである!
・・・いやホントなんで?
先生「思春期と呼ばれる年頃になった今だからこそ、改めて自分の名前にどういう想いが込められているのかを知ることが大事だと思います」
あかね「えっ!もしかして宿題~!?」
れいか「はい。次の学級会までに、自分の名前にどういう想いが込められているのか、おうちの方に聞いてきてください」
あかね「えぇぇえ~!?」
クラスメイト「えぇ~~~」
あかね「今更親に聞くんか~~!!」
なお「なんか照れくさいね・・・」
みゆき「でも、楽しそう!ウルトラハッピーな答えが待っているかも~!」
やよい「・・・はぁ、名前か・・・」
幸「(折角だし、お姉ちゃんの名前の由来もついでに聞いてみよ)」
黒羽達が学級会をしていた時、ウルフルンはバットエンド王国で姓名判断の本を読んでいた
ウルフルン「ウルッフフフ~!人間どもが読んでる姓名判断の本を見つけたのだー。ウルフルン、ウルフルン・・・あった!つか何であるんだ?」
ウルフルンは人間の名前の中に何故自分の名前があるのか疑問に思いはしたものの、些細な事だと判断し姓名判断の内容を読み出した
ウルフルン「なになに・・・短気で凶暴、嘘つき、誰も愛さないから愛されない・・・結構毛だらけだぜ!俺様は一匹狼。バッドエンドな未来に愛なんか必要ない」
時間も場所も変わり、やよいの家
千春「ただいまー」
やよい「おかえりー。お味噌汁できたよー」
千春「あぁ、ありがとう!今支度するね~」
食事の準備が終わり、食事をし始める。やよいは宿題で自分の名前の由来を聴かなければならない事を思い出し、自分の母に由来を聞くのであった
やよい「ねえママ、わたしの名前ってなんでやよいになったんだっけ?」
千春「んー?あなたが生まれた時、おじいちゃんとかおばあちゃんがいろんな名前出してきたんだけどねぇ、パパがそれを全部無視して、やよいにする!って宣言したのよ」
やよい「パパが?」
千春「パパはあの性格でしょ?頑として譲らなくて、それでとうとうやよいに決まったってわけ」
やよい「そこまでして・・・一体どんな意味が込められているんだろう・・・」
千春「そればっかりは、本人に聞いてみないとね」
やよい「ん・・・」
千春「今となっては永遠の謎・・・でも、パパは生前その話をやよいにしたって言ってたけど・・・」
やよい「えっ?」
千春「やよいが最後にパパと話したのは5歳の時だもんね。覚えてなくても無理ないわよ」
やよい「あ・・・」
母にそれを言われ、昔の事を思い出す
勇一「ただいま」
やよい「おかえり~!ふふふっ!あは・・・ふふふ・・・」
やよいは父の事を思い出そうとはするが・・・
やよい「あの大きくて、ゴツゴツした手の感触は覚えてるんだけど・・・」
千春「それで十分よ」
やよい「あ・・・」
千春「それで十分」
場所は変わってみゆきの家。みゆきはスマイルパクトとキャンディで遊んでいた
スマイルパクト「レッツゴー!クチベニ!」
みゆき「ねえ、キャンディはどうしてキャンディって名前になったの?」
キャンディ「そんなの決まってるクル」
みゆき「え?」
キャンディ「キャンディはどうしてもキャンディクル!」
みゆき「えへへ・・・」
博司「ただいまー!」
みゆき「あ!お父さんだ!名前の由来聞いて来ようっと!おかえりー!」
更に場所を変えてあかねの家。店が忙しいようで、あかねも手伝いながら名前の由来を聞く事にした
大悟「あ?名前~?こんな忙しい時になんでそない面倒な事聞くんや!」
あかね「せやからウチだってこうして手伝ってるやろ!」
大悟「子供が親の手伝いすんのは当たり前です!」
あかね「何言うてんの!そんな偉そうに言うならもう手伝わんで~!」
大悟「何やと~!?」
正子「何してんの!豚玉100人前や!」
大悟・あかね「「100!?」」
更に場所を変えてれいかの家。れいかの名は祖父が付けたようで、由来を聞きに来ていた
れいか「おじい様、よろしいでしょうか?」
曾太郎「れいかか。入れ」筆をおく
れいか「失礼します」
曾太郎「何か用か?」
れいか「お父様から、わたしの名前はおじい様が付けてくださったと聞きました。是非、わたしの名前の由来をお聞かせください」
曾太郎「うむ。いいだろう」
場所を変えてなおの家。なおの弟妹達は眠っており、父は木材を鉋がけをしていた。なおはその姿を後ろから見ていた
源次「何見てやがんでい」
なお「うまくかけるもんだと思ってさ」
源次「へっ、娘に褒められても嬉しかねぇや!」
なお「あのさ、わたしの名前、お父ちゃんが付けたって聞いたんだけど」
源次「あぁ、それがどしたい」
再びやよいの部屋。辞典で自分の名前を調べていた
やよい「や・・・よ・・・い・・・あった。弥生。昔の暦で3月の事・・・か」
父の写真を見ながら呟く
やよい「3月と何か関係があるのかなぁ」
一瞬、何かの建物のシルエットを思い出す
やよい「えっ・・・?今の・・・何だっけ?」
レンガで出来た道と建物のシルエットを思い出す
やよい「・・・ダメだ、思い出せない・・・。パパ・・・パパはわたしの事、どう思ってたの?」
場所は変わり黒羽の部屋。タマもおり、先程まで雑談をしていた
黒羽「しかし、名前の由来・・・ねぇ。厄介な課題を・・・」
タマ「課題かは良いとして、黒羽の由来ってなんなの?」
黒羽「さぁ?そんなのを知る前に死んじゃった・・・と言うか殺しちゃったし。元々興味も無かったからどうでも良いかな」
タマ「・・・寂しく無いの?」
黒羽「寂しさは無いよ。私には、ルリグの力があるから。・・・悲しさは、あるのにね」
タマ「えっ・・・」
更に場所が変わり幸の家
幸「そう言えば、私の名前ってどんな意味が込められてるの?後お姉ちゃんのも」
幸の母「名前の由来?珍しい事を聞くね?で、幸の名前の由来だっけ?幸には幸せになって欲しいって思ったからそう名付けたの」
幸「幸せになって欲しい?」
幸の母「そう。幸せになって欲しい。でもね?その幸って名前、本当は留未の物になる予定だったんだよ?」
次の日の学級会。この日も雨が降っていた。各々が自分の名前の由来を発表していく。今はみゆきの番だ
みゆき「わたしのみゆきという名前は、どんなに辛くても、幸せを見つけられる子になってほしいという願いが込められているそうです」
あかね「はぁ~、ええなぁ。まさに名前通りに育ってるやん!」
みゆき「えへへ」
次はれいかの番。れいかはおもむろに黒板に「麗華」と書き始めた
れいか「わたしの名前は、漢字で書くとこう書くそうです。華のように麗しく、美しい心を持った子になるようにと、おじい様が付けてくださいました」
クラスメイト「はぁ~」
なお「さすがれいか」
次はやよいの番である
やよい「わたしの名前のやよいっていうのは、昔の暦で3月の事で、草木が芽吹く時期だから、生き生きとした日が始まる、という意味が込められているそうです・・・」
あかね「なるほどな~」
みゆき「やよいちゃんいっつも生き生きしてるもんね!」
やよい「あ・・うん」
みゆき「ん?」
れいか「それでは次、中田ぜんじろう君、お願いします」
時は進み帰り道での事
みゆき「え?じゃあさっきの名前の由来は、やよいちゃんが自分で調べたの?」
やよい「うん。名前を考えてくれたパパは天国へいっちゃったし、ママも知らなかったから・・・」
みゆき「そうか・・・」
やよい「あーあ、わたしの名前、なんでやよいになったんだろう」
あかね「ええやん、ウチなんか呼びやすいように あ から始めたくてあ・か・ね、やで?単純すぎるわ・・・」
やよい「それはパパの理由で、ママには別の理由があったんでしょ?」
あかね「あぁ、発表ん時言うたやつな。ウチが生まれた時、空が茜色でキレイやった。娘にもあの空のようにキレーな心を持ったええ子に育ってほしい!だからあかねにしたんや~!って、多分後付やな」
みゆき「そんな事ないって」
なお「うちなんてもっと単純だよ~。俺の願いはただ一つ!まっすぐな子に育ってほしい!だから一直線のなお!そのまんまやで~」
あかね「関西弁真似すな」
なお「へへへ」
れいか「その通り、まっすぐな子に育ってますよ」
なお「まあね!」
あかね「あっ、認めおった・・・!」
黒羽「それに、そんな事を言ったら、私は誰が考えて、どんな由来なのかなんて結局知らないままよ」
なお「あぁ・・・そうだったね」
れいか「ですが、その割には良く出来ていたと思いますよ?」
黒羽「あぁ、あの『重巡洋艦の様に育って欲しい』なんて言うデタラメが?」
幸「それはそうと、やよいちゃんはいつまでの事を覚えてるの?顔すら覚えて無いとか?」
やよい「うん。実はわたし、パパから名前の由来を聞いたんだって。でも5歳の時だったから覚えてなくて」
れいか「そうだったんですか」
やよい「それに、小さいころはもっとパパの事覚えていたはずなのに、今じゃパパとどんな風に暮らしてたのかさえ思い出せなくなってるし・・・時々思うんだ。パパはわたしの事、どう思ってたんだろうって」
みゆき「そんなの決まってるよ。パパはやよいちゃんの事を愛してた。絶対に誰よりも」
やよい「ありがとう。そうだといいんだけど・・・」
なお「ここはもう一度、お母さんとちゃんと話をした方がいいと思うな」
黒羽「それに、私のお父さんですら、私を愛していた。だから、私にも愛してたのは分かるわ」
れいか「お父様とやよいさんの、愛のエピソードがあるはずです」
やよい「・・・うん!そうしてみる!」
黒羽「・・・さて、私は帰ろうかしら」
なお「何か用事でもあるの?」
黒羽「あのお方に呼ばれてるのよ」
幸「私もだけどねー」
5人「「「「「あのお方?」」」」」
黒羽「名前を言えないからあのお方なのよ。・・・幸」
幸「うん。じゃぁまた」
そうして黒羽と幸は白窓の部屋に行き、『あのお方』もとい夢限の元に来ていた
黒羽「それで、何の用でしょうか」
夢限「最近の貴女達とプリキュアの様子を聞きたいのです」
黒羽「そうですね・・・まぁ、面倒事に色々と巻き込まれてはいますがそれなりには楽しんでます」
幸「昨日と今日は思春期だからって理由で名前の由来を聞いてきてなんて宿題とそれの発表だったけど作者は私達の由来なんてあんまり無いから何にも考えずに文章作ったらしいし。因みに後書きの方に何でこの名前になったかを」
夢限「幸、メタ発言は控えて欲しい。・・・成る程な。まぁ、楽しんでるならそれでいい。それで、プリキュアの様子はどうだ?」
黒羽「プリキュア達は・・・まぁ、依然として弱いですね。本当に伝説と呼ばれる程の戦士なのかどうか・・・」
幸「今本当の意味で敵対したら黒羽ちゃん1人で無双出来ちゃうかもね」
黒羽「・・・否定はしないわ」
夢限「・・・そうか。所で、幸はこれから何か用事でもあるのか?」
幸「?いえ、特には」
夢限「では少し2人きりで話をしよう」
黒羽「・・・では、私はこれで」
そう言って黒羽はその場から立ち去る
夢限「・・・幸、聞くところによるとまだ使って無い様ですが?」
幸「・・・使う必要が今の所無いのと、初めては黒羽ちゃんと一緒になりたいからです」
夢限「何の為に持っているのか、よく考えると良い」
ウルトゥム「話しの途中かもしれぬが、お主に少々緊急の報告じゃ。お主らの言う敵が現れた」
リワト「私が近くに扉を出す」
黒羽「リワト、そっちののじゃロリ痴女は?」
ウルトゥム「の、のじゃロリ痴女・・・」
リワト「前に言ってたでしょ?ウルトゥムよ。それより、速く行ったら?」
リワトの作り出した扉をくぐり、ファッションショーの会場へと到着する
黒羽「また何処かの会場?」
アカンベェ「アカンベェッ!!」
キュアピース「きゃあっ!!」
幸「今のってやよいちゃん!?」
黒羽「かなり劣勢の様ね。グロウ!」
2人が戦域に入るとプリキュア達がかなり追い込まれていた
タマ「ここからは私が相手よ」
タマヨリヒメがアカンベェとプリキュアの間に立ち塞がった。そして、タマヨリヒメはおもむろに持っていた槍をその場で回転させ始めた
タマ「来れるなら来たら?」
ウルフルン「ほぉ?良いんだな?アカンベェ!」
アカンベェ「アカンベェ!」
狐のアカンベェがタマヨリヒメに突撃する。そして至近距離になり、タマヨリヒメは持っていた槍を回転させたまま上に投げ飛ばす。アカンベェを含むその場に居たほぼ全員がその槍の動きを反射的に追ってしまい、タマヨリヒメはアカンベェに対する不意打ちを食らわせる事に成功する
タマ「!・・・へぇ?意外とはまってくれるんだ?」
タマヨリヒメは何かに気付いたのか、わざと挑発的な事を言って自分に注目させた。そのお陰で敵の背後に居た、今にも立ち上がろうとしていたキュアピースの安全を確保する事が出来た
ウルフルン「あぁん?」
ピース「わたしはパパからいっぱいの愛を貰ったおかげで、人に優しくしようって思える。やさしさはきっと、人から人へと伝える、愛の表現なんだ!」
ハッピー「ピース?」
ウルフルン「うるせぇ。愛のカケラもねぇ攻撃でトドメだ」
アカンベェ「アカーンッ!」
ピース「あなたに愛が無いのなら、パパからもらった愛を受け取って!プリキュア!ピース・・・サンダーーーッ!!」
アカンベェ「アカ~ンベェ~・・・」
ウルフルン「ちっ!覚えてろ!」
キャンディ「チェリーデコルクル!だんだん集まってきたクル~」
幸「・・・黒羽ちゃんらしいと言えば黒羽ちゃんらしいね」
タマヨリヒメから黒羽に戻ったのち、何も言わずに何処かへと去って行くのを見てそんな言葉を零す
幸「ねぇキャンディ。貴女達の敵を討ちきったら、どうなるの?」
キャンディ「クル?そりは勿論良い未来が訪れるクル!」
幸の疑問にキャンディが答える。それに対し、少し声色を変えて一言「そう」と返した。声色が変わったのは誰も気付いておらず、幸自身も無意識に感情が出てしまっていたのだった
因みにですが黒羽(白月 黒羽)の由来はルリグのイメージから来ており、幸(五十嵐 幸)の由来はWIXOSSのアニメに登場する姉妹から来ています