スマイルプリキュア!~選択する少女達~ 作:ディロイ・ファントム
黒羽『タマ・・・』
タマ『どうして・・・』
くろは『私が弱かったから・・・』
タマ『だから負けた・・・』
くろは『だからこうなった・・・』
黒羽『確かに負けた!確かに弱かった!でも!それでも・・・』
タマ『タマも弱かったから?』
黒羽『それは・・・』
くろは『弱きは罪・・・』
黒羽『っ!』
タマ『さようなら。タマ、もう2度と黒羽の顔を見たく無い』
黒羽『ッ!待って!タマ!行かないで!待ってよッ!』
黒羽「待ってッ!・・・ッはぁ・・・はぁ・・・・・・夢・・・」
先程まで真っ暗な空間にタマと靄がかかった自分、そしで自分が居たと思っていたが、それは夢であった。夢だと気付き少し冷静になったが、それと同時にかなり汗をかいていたのに気付いた
黒羽「・・・気持ち悪い・・・シャワー浴びよ」
浴室に来てシャワーを浴びた。何時もの私服に着替えた黒羽は自室にあったタマの槍を見つめていた
黒羽「・・・・・・あのルリグ、異様に強かった。何処であんな力を・・・そう言えば、あのルリグは幸のお姉ちゃんって・・・」
ウリスとの戦闘を思い出していた黒羽だったが、突然部屋のドアが開いた
幸「今日もお邪魔す・・・る・・・」
黒羽「・・・幸?なんでここに?」
幸「・・・あのルリグ・・・ウリスと戦った後、黒羽は瀕死だったの。それで、私がポップに頼んでここまで運んだの。ここに居るのは、毎日様子を見に来てたから・・・」
黒羽「そう・・・所で、私達は今何歳なの?学校は?」
幸「まだ1週間しか経ってないし、学校は今日から夏休みだから大丈夫だよ」
黒羽「それなら良いけど・・・」
幸「黒羽ちゃん、本当に大丈夫?タマが連れ去られて行って、敵になってた私のお姉ちゃんはアカンベェよりも強い。もしかしたらバッドエンド王国の中でも最強かもしれない。そんな相手と戦ってたんだから無理をしなくても」
黒羽「無理はしてない。・・・私が弱かったから、こうなってしまった。ただ、それだけだから」
黒羽の落ち込み具合は幸が思ったよりも酷く、これ以上話すのは難しいと判断し黒羽の家の後にした
幸「(結局・・・弱いのは罪なんだ・・・)」
幸がこれからどうしようかと思っていた。が、その思考は電話の音で止められる
幸「もしもし?」
なお『あ、幸?もし暇だったら海に来てくれると嬉しいんだけど』
幸「いやなんで海?」
なお『黒羽と幸以外が来たし折角だからって事でさ』
幸「(そう言えば黒羽が目覚めたんだから夢限様の所に行ってアレを取って来ないと行けないよね?だったら・・・)良いけど、その前に用事があるからそれが終わったらね」
なお『分かった。・・・それで、黒羽の様子は?』
幸「(黒羽ちゃんは今あんな状態だし・・・会わせる事は難しそうだから嘘つこう。ごめんねなおちゃん・・・)
黒羽ちゃんは・・・まだ起きてないよ。もし、起きたとしても暫くはそっとしておいた方が良いかも。あんな事があって、それも見てた私達よりも本人の方がダメージは大きいから」
なお『・・・そう、だね・・・。分かった。ありがとう』
そうして電話は切れた
幸「運命は残酷だよね・・・戦いたく無くても、戦わなくちゃいけないから・・・」
幸はリワトを呼び出し、白窓の部屋へと向かった
なお「ふふんっ!」
あかね「どや!ウチの方がぎょうさん取れたで!」
なお「あたしの方が!」
みゆき「ひ、引き分けじゃないかな・・・」
あかねとなおは先程まで潮干狩り対決をしていた。みゆきにどちらの方が多いかを聞くも引き分けと言われてさらにヒートアップしてしまい、あかねが水泳で勝負しようと言い出す
あかね「ええか、ゴールはあそこに見えるあの・・・!あの・・・」
なお「ん?」みゆき「んー?」4人「「「「あーーーっ!!」」」」
アカオーニ「ふふん・・・やっほーオニーーッ!!」
4人「「「「アカオーニ!!」」」」
アカオーニ「夏はスペシャルな季節オニ!今日は海から登場オニ!素敵な思い出作りの始まりオニ!オニ?人間がいっぱいいるオニ!人間たちには素敵な思い出は作らせないオニ!世界よ、最悪の結末、バッドエンドに染まるオニ!白紙の未来を黒く塗りつぶすオニ!ふははははは!人間どもの発したバッドエナジーが、悪の皇帝ピエーロ様を甦らせていくオニ!」
みゆき「やめなさーい!」
アカオーニ「プリキュアオニ~!?俺様の小麦色の思い出は邪魔させないオニ!いでよ、スーパーアカンベェ!!」
アカンベェ「スーパーアカンベェ!」
キャンディ「クル・・・!」
アカオーニ「人間どもに最悪の夏休みをプレゼントしてやるオニ~!」
みゆき「そうはさせない!みんなの夏休みはわたし達が守る!」
スマイルパクト「レディ?」
5人「「「「「プリキュア、スマイルチャージ!」」」」」
スマイルパクト「ゴー!!ゴー!ゴー!レッツゴー!」
ハッピー「キラキラ輝く、未来の光!キュアハッピー!」
サニー「太陽サンサン!熱血パワー!キュアサニー!」
ピース「ぴかぴかぴかりん!じゃんけんポン♪キュアピース!」
マーチ「勇気リンリン!直球勝負!キュアマーチ!!」
ビューティ「しんしんと降り積もる、清き心・・・キュアビューティ!」
プリキュア達「「「「「5つの光が導く未来!輝け!スマイルプリキュア!!」」」」」
アカンベェ「スーパー!アカンベェ!」
5人「「「「「はっ!」」」」」
ハッピー「みんな、行くよ!・・・え?」
ハッピー・ピース・ビューティ「「「えぇ~!?」」」
サニー「ウチに任しとき~!!」
マーチ「あたしが行く!!」
サニー・マーチ「おおおぉ~~!!」
ハッピー「ま、まだやってたの!?」
マーチ「はぁっ!あたしのスピードで・・・!」
アカンベェ「スーパー・・・!?」
マーチ「はぁぁぁーーっ!」
アカンベェ「アカンベッ!アカンベェッ!」
マーチ「はぁぁっ!だだだだだだだっ!!」
アカンベェ「カンベェ!」
キュアマーチが連続で攻撃するもダメージになっていなかった。そして、その光景を見てた者が1人居た
黒羽「幾ら私がタマの槍を持っていた所で、力が無ければ意味が無いッ・・・力が・・・もっと強力な力があればッ!」
とても悔しそうに戦闘を見つめるが、そんな事をしてた所で何も出来ず、反転してその場を去る。だが、そこに幸が現れた
黒羽「幸!?なんでここに!?と言うか大丈夫なの!?」
幸「だぃ・・・じょぅ・・・ぶ・・・」
黒羽「何処が大丈夫なの!?早く離れるよ!」
幸「それより・・・これ・・・」
黒羽「これって・・・まさか!?」
幸「そう。・・・その、まさかだよ」
黒羽「・・・ありがとう。幸」
幸「大丈夫・・・だよ。・・・ふぅ、落ち着いた。・・・行こう!黒羽ちゃん!」
黒羽「勿論だよ!幸!」
一方その頃、アカオーニとスーパーアカンベェ、そしてプリキュアの戦いはアカオーニ達の優勢であった
アカオーニ「オニ~?なんか仲間割れしてるオニ~!もっとやれやれ~オニ!・・・ん?プリキュアはあっちオニ~!」
アカンベェ「スーパー・・・アカンベェッ!」
サニー・マーチ「「ふっ!」」
サニー「うっ!」
マーチ「ふっ!」
アカンベェ「スーパーアカーンベェー!」
サニー・マーチ「「うわっ!うぅ・・・」」
アカンベェ「スーパー・・・アカーンベェッ!!」
サニー・マーチ「う・・・」
ハッピー「二人とも、大丈夫?」
キュアハッピー、キュアピース、キュアビューティがキュアサニーとキュアマーチに近付くもかき氷スーパーアカンベェに捕まってしまう
ハッピー・ピース・ビューティ「「「うわぁっ!」」」
ハッピー「わぁ!出られないよ~!」
ピース「寒い・・・!」
キャンディ「このままじゃハッピー達が凍っちゃうクル!」
サニー「ハッピー・・・!ピース・・・!」
マーチ「ビューティ・・・!」
サニー「みんな!今ウチが助けたる!!」
マーチ「待ってて!あたしが助けるから・・・!!」
サニー・マーチ「「はあぁぁぁ!!」」
アカンベェ「スーパーアカカカカカッ!」
アカオーニ「はははっ!この調子で全員やっつけるオニ!・・・いつまで回ってるオニ!言う事聞くオニ!!・・・ブルルッ!これじゃ、小麦色の肌になれないオニ!」
プリキュア達はピンチに陥っていた。しかし、それは突如として現れた猫と思わしき耳を持ち、見覚えのある槍を持った紫の少女と紫の刀を持っている事以外は中学生にも高校生にも見える至って普通に見える灰の少女によって打ち砕かれるのであった
紫の少女「楽しそうな事やってるじゃない・・・」
灰の少女「私達も混ぜて欲しいかな」
アカオーニ「オニ?誰だオニ!」
紫の少女「答える義理は無いでしょ?その代わり・・・ッ!」
紫の少女が思いっ切り地面を蹴り、一瞬でスーパーアカンベェとの距離を詰める。接近した紫の少女の背中をよく見ると蝶の羽を模した紫のエネルギーが展開されていた
紫の少女「オリオンズ・バブル!」
紫の少女の周りから大量の泡が出現する。そしてそのシャボン玉がスーパーアカンベェに当たった途端爆発が起こった
アカオーニ「オニ!?何が起こったオニ!?」
大量の爆発でスーパーアカンベェが飛んでいき、そして落下していく。勿論灰の少女は初めからこれが分かってたかの様に抜刀準備をしていた。そしてそれが放たれる
灰の少女「アーツ・・・パープル・スラッシュ!」
寸分狂わずかき氷の部分とカップの部分を切り分け、キュアハッピー、キュアピース、キュアビューティを救出する
3人「「「うわぁっ!?」」」
サニー「す、凄い・・・」
マーチ「あんな寸分狂わずに連携が出来るのか!?」
アカオーニ「何なんだオニ!一体お前らは!何なんだオニ!」
紫の少女「私はミュウ・・・破壊を司どりし復讐者」
灰の少女「私はアルフォウ。破壊を司どる灰被り姫」
ハッピー「ミュウと・・・」
ビューティ「アルフォウ・・・」
アルフォウ「・・・ミュウ、そろそろ」
ミュウ「そうね・・・ッ!」
ミュウは再度蝶の羽を模した紫のエネルギーを展開したまま、思いっ切り地面を蹴り、一瞬でスーパーアカンベェとの距離を詰める。更に、そのスーパーアカンベェの攻撃に合わせてスーパーアカンベェの後ろに回り込んだ
ミュウ「ガラ空きね!アイス・フィンガー!」
ミュウはアーツ『アイス・フィンガー』を使い、自身の手を氷で覆う。そして、手を覆っている氷を炸裂させ、擬似的な散弾を撃った。勿論スーパーアカンベェは攻撃を受けて前に倒れてしまう。そしてその隙は見逃される訳も無く
アルフォウ「アーツ、パープル・スラッシュ!」
アルフォウのアーツ『パープル・スラッシュ』でスーパーアカンベェにトドメが刺された。勿論浄化させた訳では無いので爆発が起こる。そしてその爆発の中からデコルが2つ、いつの間にかアルフォウの傍に居たミュウに回収される
アカオーニ「ううむ、やられたオニ・・・!でも、こんがり小麦色の肌になって、素敵な思い出出来たオニ!」
そう言ってアカオーニは去って行った
ミュウ「アルフォウ、私達も」
アルフォウ「うん」
ミュウとアルフォウも去ろうとする。が、そこに待ったをかける人物が居た
ハッピー「あ、待ってよ!」
ミュウ「何?」
ハッピー「それは私達に必要なの!だからそれを渡して!」
マーチ「それが無いと私達は困るんだよ!」
ミュウ「こんなのが欲しいの?ならあげるわ」
そう言ってデコルを投げ渡した
キャンディ「今度は1つだけ増えたクル!ってこりわぁ!?」
キャンディが見たデコルは初めてタマヨリヒメの正体が分かったが、デコルが1つ奪われた時の様にボロボロになっていた
ビューティ「洗練されたあの連携力に2人組、そしてボロボロのデコル・・・まさか!」
キュアビューティは何かに気付き、ミュウとアルフォウに声をかけようとする。が、既に2人の姿は何処にも無かった
サニー「にしても凄い連携やったな・・・」
マーチ「うん。私達もあれくらい連携出来たら・・・連携?」
サニー・マーチ「「あ!そうや!」」
あかねとなおは急いで自分の出店に戻った。少ししてみゆき、やよい、れいかが着くと出店が合併されていた
みゆき・やよい・れいか「いただきまーす!」
みゆき・キャンディ「「はむっ・・・おいしいー!」」
れいか「いいですね、お好み焼きとかき氷のセット」
やよい「二つのお店の協力メニューだね!」
みゆき「うん!きっとお客さんも喜んでくれるよ!」
あかね「そりゃあお好み焼きがめっちゃうまいからなぁ!」
なお「かき氷がおいしいからだよぉ!」
あかね・なお「「ふふん」」
あかね「あとで勝負の続きや!」
なお「負けないよ~!」
れいか「あぁ、またやっています」
みゆき「ああいう仲良しもあるんだね」
キャンディ「ク~ル~!海楽しいクル~!」
みゆき「お休みはまだ始まったばかりだよ~!キラキラウルトラハッピーな夏休みにしようね~!!」
4人「「「「おーっ!」」」」
キャンディ「クルー!」
場所は変わって黒羽の家
黒羽「幸、どうして、わざわざ持ってきてくれたの?」
幸「何となく、必要かなって。それに、本来の力の方が戦いやすいでしょ?」
黒羽「ごもっともな意見ね」
幸「それより、なんで『これ』持ってきたの?渡せば良かったんじゃ?」
黒羽「勿論コッソリ返すよ。それに、どうせれいかかなお辺りが感付いてるでしょ?」
幸「それ関係あるの?」
黒羽「・・・ごめん何となく持ってきた」
幸「えぇ・・・どうするのそれ・・・」
黒羽「・・・誰かの家のポストに入れとく」
ミュウ
ミュウ=ブロッサムの姿をしている。白月黒羽が、セレクターの持つルリグの力を封印する為の物である『キー』を使って変身した姿。ミュウの正体は白月黒羽がセレクターになった時がまだ幼かった為、念の為隔離していた白月黒羽のルリグ体でもあり、白月黒羽そのものでもある。紫色の光翼は展開・解除が可能
アルフォウ
刀を持っている事以外は陰回の舞姫 アルフォウの姿をしている。五十嵐幸が最も得意な刀術が生かされる為、スペック以上の性能を持っている