鉄拳8の風間準のトレーラー映像や一八との掛け合いを見て鉄拳3の物語は本当はこうだったのではなかろうかと思い書きました。見たら分かると思いますが、私の推測もとい、考察もとい、妄想が多分に含まれています。
風間準のトレーラー映像を見て妄想が膨らみ過ぎた結果こうなった()だが後悔はしていない!!公式でも作品によっては生死があやふやだったり設定もコロコロ変わったりするからコレ位別に良いよね?((殴
もしPS5でしか出ないならこれを機にPS5買う事も考えなければ。
ああもうたまらんべ。ゲームもストーリーもお財布も…
◇
ラース「何してるんだ、
ここはヴァイオレットシステムズの社長室。かつて鉄拳衆の将校として活躍し、現在は反乱軍のリーダーを務めるラース・アレクサンダーソンに李と呼ばれた男は頬杖をつきながらタブレットの画面とにらめっこしている所であった。
呼び掛けられた男、
李「いや何、過去の鉄拳トーナメントの詳細を確認している所さ。認めたくはないがこの歳にもなると色々忘れてる事が多くてね」
まぁ無理もないさ。いくら若作りして外見を誤魔化しても人間の脳までは若返り出来ないものだからねと付け加える。
三島財閥が主催する鉄拳トーナメントはこれまでに7度開催されてきた。直近の大会であるならば流石に覚えてはいるのだが、第1回が開催されたのは今から約20年以上前の話である。李でなくとも事の詳細を覚えている者は片手に余るのではなかろうか?
李「君は最近大会に参加したばかりだろう?だから昔の大会で何が起こったかは知らないんじゃないか?」
ラース「ああ、大まかな事ぐらいしか聞いた事無いな。
李は全ての大会に参加しているのか?」
李「私は第3回には参加していない。その当時は三島と距離を置いていたのでね」
李超狼は12歳の時に三島平八の養子兼その息子
李「私がバハマで生活していた期間に第3回大会が開催されたのだが…後になって調べてみると色々と不可解な事があるのだよ」
ラース「…不可解な事?」
ラースがおうむ返しみたく聞き返すと李は顎に手を置き「うむ」と頷く。
李「今まで三島財閥主催の鉄拳トーナメントはいずれも何処かしらきな臭さはあったのだが、この第3回に関して言えば三島側が出してる大会の内容と実際にあった出来事との矛盾が多々見受けられるのさ」
ラース「一体どんな内容なんだ?勿体ぶらないで教えてくれないか?」
李「ふむ、そうだね……
ではソレを知るにはまず第2回の大会を振り返る事にしようか」
李超狼は語り出した。自身が大会関係者として関わった第2回鉄拳トーナメントの全容を…
◇
私はその当時一八の使用人として大会の主催者側に回っていてね……なんだねラース、何故一八の使用人だったかって?早速話の腰を折らないでくれたまえよ。
…まぁいいさ。その前の大会で一八に負けたのだよ。わざわざ掘り返させないでくれ、私とて忘れたい記憶の1つや2つぐらいあるのだよ。…話を戻そうか。
この時の三島財閥頭首であった一八は北海道に独立国家を創ろうと目論んでいた。大会を開催したのは一八が己の権威を最大限アピールする事が目的だったのさ。ラース、これが第2回大会のエントリーリストさ、確認したまえ。
李からタブレットを手渡されたラースは画面をスクロールさせながら、食い入る様に大会参加者の名簿を見る。
ラース「ポールやマーシャルもそうだがウィリアムズ姉妹もこの時から参戦してたのか。以外と知ってる面子が多いな。
……ん?」
その時ラースの目に上記の3名以上に見覚えのある漢字が飛び込んできた。名前と性別こそ異なるものの、かつて自身が鉄拳衆だった頃の
ラース「…なぁ李、この『風間準』って名前の女性は誰なんだ?仁の親戚か何かか?」
李「親戚どころの話ではないさ。何せ彼女は風間仁の実の母親だからね」
ラース「待て李。仁は一八の息子のはずだろ?だったら三島一八と風間準という女性は夫婦という事になるのか?」
李「籍は入れてないがね、概ねその認識で間違いないだろう」
ラース「…そうだったのか」
私が話したかった内容もその事についてだ。その当時の風間準は自然動物保護団体『W.W.W.C』の捜査官だった。一八は独立国家を創るに当たって世界各国から動物をかき集めて生物兵器を開発しようとしていたのさ。
今となっては鉄拳衆が居るのにそんな事する必要があるのかと突っ込みたくはなるが、当時は大真面目に取り組んでいたんだよ。もちろん私もその開発実験に関わった者の1人ではあるけどね。
話を戻すがその事が原因でW.W.W.Cの捜査線上に一八の名前が上がってね、風間準は一八の逮捕を目的に大会に参加したのさ。…もっともこれはW.W.W.Cの捜査官としての目的であって、
ラース「…?どういう事だ」
まぁそう急かさずにじっと待ちたまえよ。…全く君は堪え性の無い男だよ。そう言えば戦闘中でも君の猪武者っぷりは健在だったようだね。流石は仁を保護する為とはいえ一般人が集う街のど真ん中に装甲車を停めて銃を撃った男なだけはあるという事か。まぁ良しとしよう。
ラース「色々と聞き捨てならない部分はあるが……続けてくれ」
それでだね、彼女は一八の中に居るデビル因子の存在に気が付いたようだ。元々彼女は霊感が強くて、そうした未知なる存在に勘付きやすいという性質はあったようだが。そのデビルの力を解放したいというのがもう1つの参戦理由だったと後に一八本人から聞いている。
ラース「なんだか1人だけベクトルが違うというか、次元が違うというか…」
それが一目惚れだったのか別の何かは私には分からない。まぁデビルやアザゼルといった未知の存在がさも当然の様に居るんだ。そこにいちいち突っ込んでいてはこの世界で生きていけないのではないかね?
ラース「(…少しメタいぞ、李)」
そういう事で大会の最中に2人は出会う訳だが、どうした事かそこで2人は惹かれあったみたいでね。私もそこで何があったかまでは知らないが、おそらくは同じ未知の力を持つ者同士強いシンパシーを感じたんだろう、いわゆる『ビビっと婚』みたいな物だったと解釈しているよ。でなければ出会って1日と経たない者同士がいきなり子作りをするとでも思うかい?
ラース「…一八も中々隅に置けない奴だな」
一八本人が聞けば血相を変えて否定するだろうがね。少なくとも私が使用人をしていた間に一八と風間準が既に出会っていたり逢引している様な場面には遭遇しなかったさ。
この後の大会の流れは知っての通り、一八は平八に負けて財閥頭首の座を追われたばかりか、火山の火口に投げ捨てられる結末を辿った訳だ。…何故それで生還したのか理解に苦しむ所だが、まぁ悪運が極めて強かったという事にしておこうか。
ラース「悪運が強いどころの問題じゃないだろ…」
私としては自分の生涯を賭けてでも打倒すると誓った相手がその程度の事でくたばられては困るのでね、むしろ好都合といったところさ。
ラース「その程度って…」
さて、随分と前置きが長くなってしまったがここからが本題だ。第3回大会の内容を見て私が感じた違和感と実際に起こった出来事との相違点について語るとしよう。
まず私が感じた最初の違和感は大会開催前に頻発したとされる『世界的格闘家の連続失踪事件』だ。ラースはこの事件の事を知っているかい?
ラース「イヤ、詳しくは知らないな…」
そう、そこなのだよ。違和感のポイントは!そもそも有名格闘家が失踪したってだけでも大事件レベルなのに世界中の格闘家が相次いで失踪していたら全世界で大騒ぎクラスの事件として扱われるはずなんだ。それなのにたった3件しか表沙汰になっていないのはおかしいとは思わないか?
しかもその3件に共通してる事と言えば全員が
ラース「確かにそれは言えてる様な…」
次に失踪事件の犯人とされている
第一この時の平八は慈善活動をしていたはずだ。それが何故突拍子も無く遺跡の調査に鉄拳衆を向かわせるのだね?「闘神の存在を知って世界征服の野望が再燃した」という文言があるが、平八が三島財閥の活動方針を災害派遣や炊き出しといった慈善事業に舵を切ったタイミングで闘神が現れて世界征服の野望が再燃したとかいくらなんでも都合が良すぎるとは思わないかい?
ラース「……(汗)」
捲し立てる様に語る李に徐々に付いて行けなくなってきているラース・アレクサンダーソン。そんなラースの様子などお構い無しに尚も李は口の動きを止めない。
後は母親を失った仁を引き取ったのにも関わらず一八と同じ危険な匂いを察知して大会が終わったら処分しようとしていた平八の行動にも疑問が残る。
確かに仁も一八と同じくデビル因子を持っている。だがそれが判明したのは平八に襲撃された後の話なのだよ。「危険な感じがした」と言うがだから何だと言うのかね?少なくともこの時は仲良くとまではいかなくとも平穏無事に過ごせていたのだろう?それを自分からわざわざ壊す様な真似をして一体何がしたいというのかねあの爺は。
極めつけは第2回大会終了後に風間準が取った行動も不可解な点がある。それまで彼女は都会に住んでいたはずなのに、大会が終わるや否や仁を身籠った身体で足早に屋久島へと戻ったのさ。
私の考えではそのまま都会で仁を育てても良かったのではないかと思っているが、そこは自然溢れる環境で育てたかったのだろうとも考えられるから置いておくとして。だが仮にそうだとしてもそれにしては急ぎ過ぎだし、わざわざ人里離れた不便な山奥に家を構える必要があったかは疑問符が付く。
…これはあくまで私の推測なのだが、風間準のこの行動には何らかの強大な存在から逃れようとしていた様にしか見えないのだよ。自身と仁の命を脅かすデビル以上の何かに…
ラース「だとすると、第3回鉄拳トーナメントのからくりって…」
ラースはこの先、李が何を言わんとしているかおおよその見当が付いていた。しかしこの話の核心に迫るべく李に問う。少しの躊躇いがあった後、李がその重い口を開いた。
李「…私の考察ではこの第3回大会は三島平八が全て仕組んだ催しだと思っている。闘神の存在も、慈善事業の話も、失踪事件の件も、全てが捏造ででっち上げではなかろうか?
……そして風間準をその手に掛けた真犯人は三島平八で間違いないと思っている」
◇
「……」
社長室をしばしの静寂が支配する。確かに李の発言はあくまでも推測でしかなく李本人も考察だと言っている。しかしそうだとしても証拠となり得る材料がこれでもかと揃っている為に否定する要素がどこにも無い。
静寂を破ったのは他ならぬ李であった。
李「…三島平八は自身を脅かす存在は徹底して排除しようとする。仮に手を組んでいたとしても用済みと判断すれば躊躇無く切り捨てるし、自身の野望の為なら自分の妻や父、果ては息子や孫でさえその手に掛ける様な奴だ。
一八も冷血だなんだと言われてはいるが、自分を逮捕する目的で近付いた風間準を生きて帰して、G社を乗っ取る時に手を組んだブルースを幹部として手元に置いている。果たして本当に冷血なのはどっちなのだろうかね…」
それに平八が本当に風間準を手に掛けたのならば一八の「全てを取り戻す」発言も辻褄が合うと続ける。
ラース「だが、こればかりは真相を確かめようが無い。何故なら平八はもうこの世に居ないからな…」
ラースの呟きに李は「そうだね」と相槌を打つ。
自分にとって大切な存在であった人物をその手でもって亡くした平八と、大切な存在を父の手により亡くされた恨みをぶつけるかの如く平八を葬った一八。あえてこの場でどちらがどうと言うつもりは無い。亡くした悲しみは亡くした本人にしか解らないのだから。
だがここでラースが1つの疑問を李に投げ掛けた。
ラース「…待てよ、じゃあ平八は何故闘神という存在を生み出したんだ?風間準が自身を脅かす存在だとしたら自分で始末すれば済む話だろ」
李「…おそらく平八は慈善事業を行っていた事で信用を得ていた財閥の評判が落ちる事を恐れたんじゃないかな。それに平八が頭首に返り咲く以前の財閥では一八の手によって生物兵器の開発実験をしていたし、平八にとっては好都合だったのだろう。
…まだ何か言いたげな顔をしているね」
ラース「ああ。もし平八が風間準を手に掛けた事が事実なら、何故風間準が自分にとって危険な存在だと思ったのか…
そこがどうにも腑に落ちなくて…」
李「生憎私も彼女の全てを知る訳ではないので良くは分からないがね、どうも風間準という人物は『浄化する力』を持っていたらしい。この世に存在する罪、穢れ、そしてデビル。平八は彼女が持つその力に気付いたのではないかな。
私が思うに平八は彼女と手を組むつもりだったのかも知れない。それが何らかの事が原因となって断られた挙げ句に一八と結ばれたものだから危機を察したのかも知れないね。
それなら風間準がお腹の中の仁を連れて屋久島に逃げて人里離れた山奥を生活の拠点に選んだ理由として成立する」
後これは仁から直接聞いた話だが、闘神と呼ばれるソレが襲ってくる前日に彼女から一八が父である事を告げられて、自分の身に何かあった時は平八の元を訪ねると良いと言っていたみたいだ。…おやラース、どうやらキョトンとしているようだね?
良いかい、この話のミソは平八を
当時の仁は風間流護身術程度しか教わっていなかったみたいだから復讐というより証拠を集めて欲しいと思ったのではないかね?その前に風間流古武術を叩き込んでおけばこんな結末にはならなかったんじゃないかと言いたくはなるがね。
ラース「だから一八は平八を葬ったのか…」
李「私はさっき言ったはずだよ、あくまで私の考察だと。決め付けてかかるのはよしたまえ」
だが第4回大会でヴァイオレットとして参加した時に一八と対戦する事になったが昔以上に憎悪に満ちてて柄にもなく動揺してしまったよ。結局また負けてしまったし…あの大会では何一つ良い事が無かった…思い出させないでくれるかい?
ラース「イヤ自分で勝手に思い出しただけだろ…」
まぁそんな訳で、この話はこの辺でお開きにしよう。最後に我がヴァイオレットシステムズが保有する人工衛星の映像でも見てみるかい?ついこの間まで一八の動向を追っていた訳だが非常に興味深い映像が記録されていてね。
いたずらな笑みを浮かべる李を見て「あっ、これは断っても見せるつもりだ…」とラースは察する。故にここは大人しく従う事にしよう。
ラースの返答を聞き満足げな李は人工衛星の記録映像をスクリーン上に映し出した。
そこには森に囲まれた浅瀬の湖面に立つ2人の人物が映し出されていた。1人はロングコートを身に纏い、オールバックに後ろの毛が逆立った特徴的な髪型をした男。三島一八だ。後ろ姿ではあるが見間違うはずが無い。
そしてもう1人、白を基調とした上着に黒のパンツを身に付けて、長い黒髪に白のヘアバンドを付けた女性が胸元に拳を置いて一八と相対していた。ラースはこの女性が何者か皆目見当が付かない。だがどことなく見覚えのある顔立ちをしている…
ラース「李、この女性は誰だ?」
李「ラース、君は話の流れも読めないのかい?一八の目の前に立つ彼女こそが先程の話に出ていた風間準…その人だよ」
ラース「待て待て待て、どういう事だ!さっきの話で風間準は平八の手によって死んだとか言ったなかったか!?」
李「私もこの映像を見るまではそう思っていたさ。そしておそらくあの世の平八も同じ事を思っているだろう。
こればかりは平八の詰めが甘かったという事になるだろうな。もし今ここに平八が居たらスクリーンを食い入る様に見て「生きておったのか…」なんて抜かすに決まってる」
ラース「……」
愉快そうに笑う李の隣でラースは開いた口が塞がらないでいた。
一八「まさか…生きていたのか」
準「一八さん…今度こそ貴方を救います」
【完】
という訳でどうだったかな?今回は1話限定の物語にしたけどいずれは鉄拳で連載物書きたいね。ハーメルンは鉄拳を題材にした小説が少ないからもっと増えていって欲しい。
ちなみに平八は物語の構成上アンチっぽくなってしまったが作者が平八を嫌ってる訳では御座候。
無理矢理話を繋げたから考察というよりもはやこじつけ…