仮面ライダーAP アナザーメモリ   作:ダス・ライヒ

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ライダー名:仮面ライダーデバイス
本名:一間 紡 (ひとま つむぐ)
性別:
年齢:17
簡単な外観の特徴:スマホウルフからスマホ部分をライドプレイヤーにくっつけて、ちょっとスマートにした感じ
必殺技:マルチプロセスキック(大量のエフェクトを出しながら放つライダーキック。エフェクトに触れた相手は動きが遅くなり、触れた数だけキックのヒット数が増える。)
変身方法:スマホでライダーアプリを起動し、その後ベルトに竜騎のデッキみたいに差し込んで変身。
概要:スマホのアプリを起動することで対応した攻撃ができる。
ベルトのスマホと左腕のスマホは同期していて、ベルトのスマホを操作することで左腕のスマホで攻撃を防ぎながら反撃ができる。
非常に拡張性が高く、様々なデバイスと接続してその能力を使うことができる。
スペックはあまり高くなく、さらにたまに広告が入るときがあり、その時はアプリが使えなくなる。また、何度も連続して変身していると変身制限がかかり、動きが極端に鈍り、一部の機能がほぼ使えなくなる。現代っ子でコミュ力が強い。
キャラ提供は超熱血球児ニルさん

ライダー名:仮面ライダーアトラス
本名:森里奏多(モリサトカナタ)
性別:女
年齢:19歳
簡単な外観の特徴:マスクドフォーム時は仮面ライダーガタックに似たタイプ。ライダーフォーム時はカブトをベースにアトラスオオカブトを模した頭部とボディ全体はガタックでカラーはケタロスモチーフ。目の色はカブト寄り。両肩アーマーに連結式のアトラスロッド(モチーフはクウガドラゴンのロッド)
変身前はAP世界での番場遥を年齢相応に大人びた雰囲気にした魅力的な女性であり、服装はバンドガールルックに黒のロングコートを纏う。
必殺技:
ライダーキック…カブトやガタック方式のスイッチタイプでのキックだが、アトラスはロッドを併用(走り高跳び)してのフライングレッグラリアットタイプ。
ライダースティング…アトラスロッドを使った必殺技。カウンター気味に使う為…所謂初見殺し。
clockup…マスクドライダー固有技。
変身方法:カブトやガタックタイプのベルトとアトラスゼクターを使用してのマスクドライダー式変身。機械音声付き。
概要:平行世界の仮面ライダーAP世界から誘われた仮面ライダー。
このAP世界での番場遥を年齢相応に大人びた感じであり、正体を知らない人物からは、良く間違えられる程。
実は、平行世界での改造人間であるため人類守護戦線からすれば排除対象の一人である。未確認のライダー(ディケイドと推測される)に誘われた経緯から、今回の事件に巻き込まれる模様。
性格はクール系だが、非情と云うわけではなく、年相応の女性らしさやライダーとしての自覚も併せ持つ女性。
この世界線の彼女は、森里駿が改造人間として改造される過程で死亡している。ライダーとしてはスピード&テクニカルタイプであり、マスクド並びにライダーフォームを使い分ける。
キャラ提供はエイゼさん

ドーパント名:ラース(Wrath・憤怒の記憶)
本名:狼谷 赫映(かみたに かぐや)
性別:女
年齢:27
簡単な外観の特徴:ホースオルフェノク(激情態)をベースに悪魔のような角と翼を持ち、ドラゴンの頭のような巨大な籠手(ドラゴンオルフェノクの武器みたいな)を武器に持つ全身を赤黒く染めた魔人
簡単な能力:圧倒的なパワーや飛行能力、熱波攻撃に加えて怒りによって自身のスペックをどんどん上げることができる。
ハイドープ化によって新たに赤い霧のようなものを発生させることができ、浴びたものは人、改造人間問わず怒りで暴走し、しばらく経つと消耗しすぎてまるで脱け殻のようになる。
概要:ラースメモリを使う柔らかな雰囲気を持つ長髪の美女。
本来は見た目どおり穏和な性格で、人類守護戦線に参加してはいるが改造人間に対する同情も少なからずあったが、メモリの長期使用によるハイドープ化と溜まった毒素、メモリの副作用により精神が変容し、『全ての元凶は政府や改造人間を過剰に迫害して暴走させた一部の民衆である』という考えに至り、改造人間よりも強い怒りを向けている。
キャラ提供はRararaさん


集結するライダーたち その8

 仮面ライダーGがアルファⅡと交戦し、仮面ライダーリベンジが仮面ライダーディエンドと召喚されたライダーである仮面ライダーアンガロス、ティーゲル二体と交戦する中、人類守護戦線の本隊と対峙する仮面ライダー軍団との戦いは、終局へと向かっていた。

 

「あら、二人掛かりで私を? まぁ良いわ。あたしは木之下頼次(きのした・よりつぐ)よ♪ 頼ちゃんってよんでちょうだい~♪…って何故後退りすんのよ!?」

 

 仮面ライダーデバイスの一間紡(ひとま・つむぐ)と仮面ライダーアトラスの森里奏多(もりさと・かなた)が対峙したのは、木之下頼次が変身するライトニング・ドーパントだ。

 そのライトニングの口調に少し気が引けたのか、二人の仮面ライダーは後退る。これにライトニングは少し怒るが、気を取り直して自分の恋愛対象を語る。

 

「んま~! 失礼しちゃうわね! あたしだって選ぶ権利はあるわよ! だいたい、あたしは女の子が好きなのよ♪」

 

「トランスジェンダーでレズビアンってこと?」

 

「まっ、そう思ってもらって結構だわ」

 

 恋愛対象を語った後、アトラスの問いに対してそう思って貰って構わないとライトニングは返す。その次に、ライトニングは配下のパワー型のドーパント二体を自身の元へ呼び寄せた。

 

「これで、三対二って所かしら? さて、貴方たちはそちらの、スマホを左腕に着けた仮面ライダーをやっつけてちょうだい。あたしはそっちの女の子の方の仮面ライダーをやるわ」

 

「はっ!」

 

 二体のパワー型ドーパントにデバイスの対処を指示すれば、ライトニングはアトラスの方へ視線を向ける。

 

「うぉ!? こいつら、戦い慣れている!」

 

 ライトニングに指示された二体のパワー型ドーパントは、デバイスに二人掛かりで襲い掛かる。それをアトラスが助けようとすれば、ライトニングは電気の力を使ってそれを妨害する。

 

「こ、こいつ…!」

 

「さぁ、貴方のお相手はこのあたしよ! どんなお顔をしてるか、その仮面を剥いで確かめさせてもらうわ!」

 

 デバイスを助けようとしたアトラスであったが、ライトニングに妨害され、戦わざる負えなくなる。

 

「あぁ、クソ! こんな時に広告かよ!」

 

 アトラスの救援を受けられず、単独で二体のパワー型ドーパントとの戦闘を余儀なくされたデバイスは、ベルトのスマホを操作して攻撃を防いでいたが、途中であろうことか、広告が入ってスマホが使用できないと言うアクシデントに見舞われた。それを攻撃していた二体は鼻で笑い、デバイスに向けてアドバイスを行う。

 

「おいおい、余計なアプリを入れ過ぎじゃねぇのか?」

 

「広告機能オフに出来るって知ってるか?」

 

「煩い! みんな必要なアプリなんだよ! 大体、広告機能オフって、金が掛かるじゃねぇか!」

 

 自分の事を揶揄う二体のドーパントに対し、デバイスは必要なアプリだと答え、何とか剣のアプリを起動して、召喚することに成功した。これに二体のドーパントは驚きながらも、直ぐに対処する。

 

「デバイス! うっ!?」

 

「あらあら、お仲間の心配? それとも、あの仮面ライダーあんたの彼氏なの? 妬けちゃうわね~」

 

 二体のドーパントに苦戦しているデバイスの援護が必要と思ったアトラスは、そこへ向かおうとするが、ライトニングがそれを許すはずもなく、電撃攻撃による連撃を叩き込んでくる。ライトニングが繰り出す電撃による打撃にアトラスは後退りながら避け、両肩よりロッドを取り出し、相手の胴体に叩き込む。

 

「へぇ、得物があるとはね! 私もあるのよ!」

 

 二振りのロッドによる打撃を受けても、平然としているライトニングは、お返しと言わんばかりに電撃をアトラスに向けて放つ。これを二振りのロッドで防いだアトラスは、直ぐに二振りのロッドの連結部分を合わせ、アトラスロッドと呼ばれる長物の棒にして、ライトニングの腹を突く。

 

「やぁ!」

 

「うっ!? 長物にもなるのね。それ、嫌いじゃないわ!」

 

 強く腹を突かれたライトニングであるが、直ぐに体勢を立て直して二撃目の突きを避け、棒を掴んでアトラスに電流を流し、相手を感電させる。

 

「キャァァァッ!」

 

「ほらほら、しびれてる場合じゃないわよっと!」

 

 アトラスロッドを掴まれて感電しているアトラスに、ライトニングは容赦なく電撃による蹴りを叩き込み、相手の得物を奪った。

 

「得物、ゲット♪」

 

 自分のアトラスロッドを奪われ、アトラスが睨み付ける中、ライトニングは余裕を崩さずに巧みに奪ったアトラスロッドを振り回し、元の持ち主に向けて振り下ろす。

 

「おらおら、どうした! 避けてるだけか!?」

 

 一方で二体のパワー型ドーパントの連携に押されるデバイスは、攻撃を避けてばかりであった。これに一体は避けるだけかと煽り、もう一体に背後へ回らせた。

 

「捕まえたぜ!」

 

「クソっ、離せ!」

 

「よーし、そのまま抑えてろ!」

 

 もう一体に羽交い絞めにされたデバイスは引き剥がそうとするが、相手の力が強くて引き剥がせない。この間に正面の一体が嬲り殺しにしようと、拳を鳴らしながら近付いて来る。拳の間合いまで来れば、正面の一体は拳を羽交い絞めにされているデバイスに向けて叩き込んだ。

 

「あっ!?」

 

「なっ!? ぐわっ!」

 

 今に相手の拳が叩き込まれようとした瞬間、デバイスは自分を羽交い絞めにしている相手に後頭部で続きを食らわせ、怯ませた後に驚いて拳を止めた正面の一体に蹴りを食らわせた。この隙をデバイスは逃すことなく、相手の拘束を解き、ベルトのスマホを操作して、必殺技のアプリを起動させる。

 

「こいつ…! なんだこのエフェクトみたいなのは!?」

 

「っ!? なんだ、身体が思うように動かねぇ!」

 

 反撃に出ようとするパワー型ドーパント二体であるが、デバイスはアプリを起動させた際に、左腕から大量のエフェクトを相手に発射しており、相手の動きを鈍くさせていた。

 

「二体同時撃破だ!」

 

『マルチプロセスキック』

 

 相手の動きが似美っている間に、デバイスは必殺技であるライダーキックのアプリを起動させ、地面を蹴って飛翔した。

 

「やぁぁぁっ!!」

 

 そのまま動きが鈍っている二体のパワー型ドーパントに向け、デバイスは大量のエフェクトを出しながら必殺技であるライダーキックを行う。

 

『うわぁぁぁっ!?』

 

 エフェクトに触れて動きが鈍っている二体のパワー型ドーパントは回避する術はなく、キックのヒット数を出しながら吹き飛んだ。二体のパワー型ドーパントの背後にデバイスが着地した後、その二体は爆発した。爆発が収まると、敗れた他のドーパント等と同様に変身をされ、元の姿に戻った変身者等が地面に倒れる。

 

「あんた等の指摘通り、課金して広告機能オフでもしてみるかな」

 

 倒した相手の指摘を考慮してみるとデバイスは告げた後、足元に転がった二つのガイアメモリを踏み潰した。

 

 

 

「嘘でしょ。あいつ等、あんなに、あっさりと!?」

 

 デバイスの対処に向かわせた二体のパワー型ドーパントが倒されたことに、ライトニングはアトラスロッドを取り戻さんとしてくるアトラスの攻撃を防ぎながら驚く。

 

「あいつ等はやられたけど、この私は倒せないわ!」

 

「キャストオフ!」

 

『castoff…changeBeetle!』

 

 そんなアトラスの足をアトラスロッドで振り払って転倒させれば、胴体に向けてとどめの一撃を振り下ろした。だが、その瞬間にアトラスはフォームチェンジを行った。

 

「っ! 見た目が変わった!?」

 

 チェンジしたのはマスクドフォーム。ボディは仮面ライダーがタックに似ている。

 

「見た目が変わろうと、私を倒せないわ!」

 

 そのフォームを見たライトニングは驚くが、見た目が変わろうが中身は変わらないと侮り、アトラスロッドの告げ機を入れようとした。だが、このマスクドフォームのみで使える技があった。

 

「クロックアップ…!」

 

「えっ!? 消えた!? わっ!」

 

 それは、仮面ライダーカブトなどが使えるクロックアップだ。高速で移動するアトラスは、ライトニングの背後へ回り込み、自分が消えたことに驚くドーパントの背中に蹴りを入れ込んだ。

 

「もしかして、高速移動!? この電気攻撃で!」

 

 クロックアップで攻撃するアトラスに対し、ライトニングは攻撃が来る瞬間を見計らい、地面に電気を纏った空いている左手の拳を叩き込み、自身の周りに電流を発生させたが、その瞬間に高速移動する仮面ライダーは気付いて足を止め、更には地面を蹴って電気の範囲外の高さまで飛び、相手の顔面に蹴りを叩き入れた。

 

「はっ!? ぶはっ!」

 

 確実に当たるとされる攻撃を躱されたことに驚いていたライトニングは、相手の飛び蹴りを食らってアトラスロッドを手放してしまった。宙を舞うアトラスロッドを、クロックアップ中のアトラスは掴み取り、マスクドフォームからライダーフォームへとチェンジする。顔面に飛び蹴りを受けて吹き飛ばされたライトニングは即座に立ち上がり、自身の筋肉に電気を流し込み、反応速度と瞬発力を強化し、電流を纏った右手でアトラスを殴り掛かった。

 

「よくも顔を! もう許さないわよ!!」

 

 怒り心頭に強力な電気を纏った拳で殴り掛かるライトニングにアトラスは、冷静に相手の攻撃が来るのを待つ。アトラスロッドの間合いに入ったところでライトニングの怒りの電撃拳を躱し、アトラスロッドを背中に叩き込んだ。その名もライダースティング、所謂カウンターである。

 

「うわっ! この私が、カウンターを!?」

 

 カウンターを受けたライトニングが動揺する中、アトラスはアトラスロッドを叩き込んで地面に転倒させた後、更なる必殺技を叩き込む。仮面ライダーカブトとガタックと同じくスイッチを押し、走り高跳びのようにアトラスロッドを併用して飛べば、そこから必殺技であるライダーキックを行う。

 

「嘘…!? こんなところで…!」

 

 ライトニングは真面な反撃が出来ない程のダメージを受けており、立ち上がる頃には、アトラスはライダーキックを叩き込もうとする瞬間であった。既に躱す時間など残されておらず、敗北を悟ったライトニングがそれを受け入れ、アトラスのライダーキックを受けた。

 アトラスが背後に着地した頃には、ライトニングは全身から火花を散らしながら地面に倒れ、その数秒後に爆発した。そこに残っていたのは、変身を強制的に解除された横たわるパンクなファッションに身を包んだ頼次の姿である。その姿を見たアトラスは、驚きの声を上げる。

 

「頼次お兄さん!?」

 

 その頼次とパンクなファッション姿は、アトラスこと奏多が知る人物であったからだ。直ぐに駆け寄り、介抱して無事かどうかを確認する。

 

「どうして、どうしてここに頼次お兄さんが…!?」

 

「うっ…お、おねえさんでしょ…!」

 

 自分の名前を口にし、ここに居ることに動揺するアトラスに、頼次はおねえさんと訂正するように言ってから気を失う。

 

「頼次おねえさん…」

 

 これにアトラスは動揺しながらも、別の世界の頼次と認識して、ゆっくりと地面に降ろして寝かせた。

 

 かくして、デバイスやアトラスの二人の仮面ライダーとライトニング他二体のドーパントとの戦いは、前者の勝利に終わった。

 

 

 

「ここが、奴らの秘密工場か」

 

 仮面ライダーディケイド率いるライダー軍団が人類守護戦線に有利に戦いを進め、仮面ライダーGがアルファⅡと交戦。仮面ライダーリベンジは、仮面ライダーディエンドが召喚した三体のライダーに足止めを受ける中、仮面ライダーAPこと南雲サダトは人類守護戦線、ではなく神崎戦太郎に占拠された旧シェードのアジトであったガイアメモリ秘密工場に来ていた。

 

「ここで人が怪人に変身するメモリが…!」

 

「速く壊して、神崎の世界征服を阻止するね!」

 

 APだけではない、仮面ライダーキッカーである羽原暢子やライダーマンGである番場春香もアジト襲撃に参加していた。

 

「えぇ。でも、油断しないで。こんなにあっさりと私たちを侵入を許すなんて、絶対に罠に決まっているわ!」

 

 キッカーやライダーマンGではなく、マス・ライダー数体も参加していた。その中で四体のマス・ライダー等を率いるのは、仮面ライダーWをベースに、外観全体をシンプルに削った白単色で、首から下は肌に張り付いている極薄の強化服な軽装型を身に纏うヘレン・アーヴィングだ。

 彼女のスタイルは目を見張る物であり、何名かがヘレンの身体に目を奪われている。

 

「っ!? 誰か出て来る!」

 

 だが、そんなことを気にしている暇は無く、ガイアメモリの秘密工場で待ち受けていた神崎たちが姿を現した。

 

「随分と予想より速かったな」

 

「お前が、神崎戦太郎か?」

 

 何人かを引き連れて姿を見せる神崎に対し、APは代表して問い詰める。この問いに神崎は鼻で笑い、両手をズボンのポケットに突っ込みながら答える。

 

「それがどうしたってんだよ? お前ら、俺らを潰しに来たんだよな? この世界の仮面ライダーさんたちよ」

 

 問いに答えた神崎は馬鹿にしたような態度で挑発するが、その挑発に乗ったのは、同じ異世界より来たライダーであるキッカーだけであった。

 

「あんたの世界征服の野望、ここで阻止するね!」

 

「世界征服ぅ? くっ、ははは…! あっはっはっはっ!!」

 

 キッカーが世界征服を阻止すると宣言を聞けば、神崎は腹を抱えて笑い始めた。その笑い方は狂人その物であり、数十秒間ほど笑った後、自分がこの世界に来た目的が世界征服でないことを明かす。

 

「な、何が可笑しいね!?」

 

「お前、馬鹿か? 俺が世界征服するために、この世界に来たって? 違うんだよ。俺はこの世界で哀れな奴を救いに来たんだよ?」

 

「救う? 何を根拠に…?」

 

 恥ずかしながら問うキッカーに、神崎はこの世界の哀れな者たちを救うために来たと答える。これにAPとライダーマンGは戦慄を覚え、ヘレンはGM-01銃を向けながら何を根拠に救うのかと問う。

 

「お前らが救うべき人間を、俺は救ってやってるんだよ。こいつを渡してな」

 

「そ、そのメモリは…!」

 

 ヘレンの問いに、神崎は自分のガイアメモリであるアナザー・メモリを見せながら、仮面ライダーが真に救うべき者を救うためにメモリを流通させていると答えた。

 

「ガイアメモリだよ。俺はこのガイアメモリで、この世界の哀れな奴らを救ってるんだよ」

 

「まさか、学校のメモリはお前が…!」

 

 自分はこの世界で哀れな者たちを救うためにガイアメモリを流通させていると答えれば、ライダーマンGは春香として通っている学校で、ガイアメモリを使って暴れ回っていた匂坂亨が使って出所が、目前の神先であると判断する。

 

「学校? 何の話だか分からないが、そいつは復讐を果たせたみたいだな」

 

「復讐を果たせた? 一連の事件の黒幕は、やっぱり貴方だったようね!」

 

 学校と聞いていたが、神崎は匂坂亨のことなど自分が救ったと評する一人だと思い、立派に復讐を果たせたとその成果を喜ぶ。これにヘレンは一連の事件の黒幕は神崎だと分かって指摘する。

 

「事件の黒幕だぁ? 俺はただ救いの手を出してやっただけだ。その対価を支払う条件でな。おかげで資金は潤い、高性能なメモリまで作れるようになった。このゴールドメモリ級の物だって、作る資金まで溜まった。それの何処が悪いってんだ? 俺はお前たちよりこの世界の人間を救ってるんだ。お前ら仮面ライダーより、俺の方が立派なヒーローだよ」

 

「何がヒーローだ! 心の弱みに付け込んで、自分の都合の良い道具にしているだけじゃないか!」

 

「やっぱりお前、ファントムよりもファントムな奴ね!」

 

 自身を黒幕呼ばわりするヘレンに対し、神崎は自分の方がヒーローだと反論する。無論、この神崎の反論はAPとキッカーの反感を買い、心の弱みに付け込んで自分の目的を果たすための道具にしているだけと糾弾した。

 

「ちっ、俺は世間から爪弾きされたそいつ等を有効に使ってやってんだよ。テメェらが無視するより使ってやる俺の方が優しいだろうが。もういいわ。お前ら、()れ」

 

 その糾弾に腹を立てた神崎は気分を害してか、舌打ちしてライダーたちを睨み付け、配下の者たちに始末するように命じた。

 

「かしこまりましたわ」

 

 これに柔らかな雰囲気を持つ長髪の美女である狼谷赫映(かみたに・かぐや)が応じ、自分のガイアメモリであるラース・メモリを取り出し、自分の生体コネクタに差し込み、ラース・ドーパントへ変貌する。

 そのラースの姿は、ホースオルフェノクの激情態をベースに悪魔のような角と翼を持ち、ドラゴンの頭のような巨大な籠手を武器に持つ全身を赤黒く染めた魔人だ。これを見たライダーたちは臨戦態勢を持ち、直ぐに各々の武器を構えた。

 かくして、ガイアメモリの秘密工場でも、仮面ライダーたちとドーパント等による戦闘が開始された。




※映画「藁の楯」での藤原竜也をイメージしております。

次回で、読者応募ライダーの最後です。
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