仮面ライダージオウの語り部にして魔王大好きな予言者の青年。祝福の鬼にして、ネタバレの鬼である。
この読者参加型SSが最終回を迎えるに当たり、我慢できなくなって勝手に参戦した。
人類守護戦線の首謀者である信楽慎藤は、変身を強制的に解除された上野良太を絶望してファントムとなった神崎ことサタンから守るため、その腹を素手で貫かれた。
「信楽さん!!」
立ち上がった仮面ライダーGこと吾郎は、慎藤がサタンの右腕で貫かれたのを見て叫び、直ぐに助けるために駆け付ける。
「こんな裏切り者を庇うなんて、どうしようもねぇ奴だな」
良太を庇った慎藤の腹を貫いた右腕を抜いたサタンは、庇った彼に対して蔑むような発言を行った。腹を貫かれ、血反吐を吐きながらも睨み続ける慎藤に対し、サタンはとどめの蹴りを叩き込もうとしたが、いつの間にか復帰していた仮面ライダーブロッサムによって止められる。
「どうして、こんな酷いことが出来るの…?」
制約のフルーレの刺突で突き飛ばし、軽度の麻酔効果を与えたが、サタンはそれを気合で弾いた。空かさずにブロッサムは拘束効果のある桜吹雪で動きを拘束した後、慎藤の腹に右腕で貫いたのかと問う。それにサタンは、またしても気合だけで拘束を解き、ブロッサムを掴んでから質問に答える。
「決まってんだろ、邪魔だからだよ! お前も、邪魔なんだよ!!」
「きゃっ!」
質問に答えたサタンはブロッサムを突き飛ばし、次に迫る仮面ライダーゾンヌとグールの攻撃を防いだ。
「貴方の方が私よりよっぽど化け物ですね!」
「同じく死体でも同感だぜ! お前の方が俺よりひでぇ!」
「あぁん? 何ごちゃごちゃ好き勝手言ってんだよぉ。テメェらが言うんじゃねぇよ、この化け物共が!!」
『ぬわっ!!』
人外の域である両名が、自分より化け物であると言われたサタンは、その発言に激怒してか、ゾンヌとグールをブロッサムと同じく吹き飛ばす。それでも、ライダーたちは何度でも立ち上がって挑んでくる。
「しつこいんだよ、お前ら! さっきまで敵だったカスの敵討ちのつもりか? お前らのそう言う偽善ぶったところが嫌いなんだよぉ!!」
敵わずと知りながらも何度でも挑んでくる仮面ライダーたちに激怒しつつ、サタンは敵であった慎藤の為に猛攻を続けるライダーたちに罵声を浴びせ、その強大な力を振るう。
「信楽さん! なんで俺なんかを!?」
一方、サタンより引き離された慎藤に寄り添った良太は、無断で人類守護戦線を抜けた自分をなぜ庇ったのかと、瀕死の彼に問う。既に慎藤はどう手を尽くしても助からない状態であり、仮面ライダーGと良太、ディケイド、ディエンドは成す術もなく、死にゆく彼の最期の言葉を聞くほかに手段は無かった。自分の身を案じる良太に、慎藤は助けた訳を答える。
「何故でしょうね、自分でも理解できません…ただ、君を助けたいと思ったら、身体が勝手に動いていました…!」
「そんな理由で俺なんかを!? 意味わかんねぇよ、信楽さん!」
「仰る通りです。ですが上野君、君は私のようになっちゃいけない…! 怒りに囚われれば我を失い、それを叶える力を手に居ればその力に溺れ、自分が守るべき存在を蔑ろにし、我を優先する。君に見限られたこの私のようにね…! 怒りに囚われた私がこのような状況に陥ったのは、自業自得なのです…!」
気が付けば身体が勝手に動いていた。それに自身がこのような目に遭ったのは、ガイアメモリの力に溺れた挙句、怒りで我を忘れ、我を優先して守るべき存在を蔑ろにした自分の責任であると、慎藤は血を吐きながら答えた。そんな瀕死な状態の慎藤であるが、良太にどうしても伝えたいことがあるので、彼の肩を強く掴み、命続く限り続ける。
「ですが上野君、私のようになってはいけない…! 一度、怒りに囚われてしまえば、己が目標を優先し、やがては大事な物さえ蔑ろにして、容易く捨ててしまう。そしてこの私のように、報いを受ける事となる…!」
命ある限り、慎藤は怒りに囚われるなと血反吐を吐きながら必死に良太へ訴え続けた。
「未来ある君はまだ引き返せる…! 怒りに、湧き出る怒りと絶大な力に身を任せては…」
「もう喋らないでくれ! 説教なんて後で良い! それ以上喋ったら…!」
「私の事は良いんです…! 私の、私の仇を取りたいと言うのなら、力に溺れず、怒りを捨て、冷静に戦いなさい…! あの仇を倒せば、自分の未来を考え…て…」
「止めろよ信楽さん! おれ頭悪いから分からねぇんだよ! 教えてくれよ!」
これ以上喋れば助からないと言う良太の言葉も聞かず、慎藤は最後の力を振り絞り、仇を取りたければ、怒りに囚われず、力にも溺れず、その後を考えろと伝えた後、息を引き取った。同じく慎藤が息を引き取ったのを見ていた仮面ライダーGこと吾郎も仮面越しで涙を流し、良太は泣きじゃくりながら既に死した彼の身体を必死に揺さぶるが、それで息を吹き返す訳がなく、ただ生気の無い虚ろな表情を浮かべたまま頭が揺れていた。
人類守護戦線のリーダー信楽慎藤は、宣戦を抜け、仮面ライダー電王となった上野良太の腕の中で息絶えた。改造人間に対する復讐を行うべく、表向きは死した男は、異世界から来て怪物と成り果てた男の手で殺害され、本当の死者となってしまった。
「なんだ、ようやく死んだのか。お前らもそのカスの跡を追わせてやるよ!」
次々と迫り来るライダーたちを振り払ったサタンは、慎藤の死で悲しみに暮れるGに良太を見て、悪魔のような笑みを浮かべながら魔弾を放った。
「危ない!」
サタンに吹き飛ばされたAPは、近くに居るGと共に慎藤の亡骸を抱える良太を守ろうとするが、その距離からは間に合うはずも無かった。
「誰だあんた!?」
「せっかく電王のクライマックスフォームの再誕の時だ。邪魔をされては困るな」
迫る魔弾に成す術もない良太であったが、その魔弾は突如となく現れた左手に大き目の本を抱え、黒いマフラーとカーキグリーンのコートと言う出で立ちの青年は、生身の身であるにもかかわらず、サタンの魔弾を右手だけで容易く防いでしまった。何の突拍子もなく現れたその青年に、APは誰だと問う。
「お前、ジオウの所の」
「まさか、オーマジオウが来てるんじゃないだろうね?」
「いや、我が魔王は関与していない。これはこの私の独断だ」
ディケイドとディエンドはその青年を知っているらしく、仮面ライダーオーマジオウが来ているのかと問えば、コートの青年は自分の独断であると返答する。
「誰だよお前? どっから湧いて出た?」
「私か? ただの一読者であるウォズだ。電王クライマックスフォームの再誕を祝福に来た」
サタンに何者かと問われた青年は、一読者のウォズで電王の最終フォームの再誕を祝福に来たと返答する。その訳の分からない返答に、サタンは呆気に取られるが、気にすることなく攻撃する。
「はぁ? なに言ってんだか分からないな。それじゃあ死ね」
攻撃を行うサタンに、ウォズは臆することもしなければ怯える様子も見せず、堂々としている。攻撃しようとするサタンに対し、ライダーたちは全力で妨害を行う。
「馬鹿かテメェ!? 速く離れろ!」
「流石は仮面ライダーと言った所か。さて、覚悟が決まったところで、再び戦う覚悟は出来たかな?」
サタンを抑える仮面ライダーグールより離れと怒鳴られれば、ウォズは慎藤の亡骸を未だに抱える良太に近付き、覚悟はできたかと問う。何処からともなく現れ、生身の状態でサタンの魔弾を弾き、挙句に良太に戦う覚悟はあるのかと問うウォズに対し、Gは剣先を向ける。これにウォズを知るディケイドは下げ、何をし来たのかと問い返す。
「おい、人が一人お亡くなりになってるんだ。空気読め。それと、何しに来た?」
「それについてはご冥福を申し上げる。質問については、再誕を祝福に来た。さて、なってもらうには、彼が抱えている死者を戦闘に巻き込まないように、安全な場所へ移動させようか」
亡くなった慎藤の遺体に向けて頭を下げた後、ディケイドの問いには先ほど言った通りに電王の最終フォームの再誕を祝福に来たと返す。いきなり来ても自分の言う事は聞いてくれないと判断してか、ウォズは慎藤の遺体を安全な場所まで移そうと、遺体を抱える良太と共に安全な場所まで移動する。
「さて、丁重に葬るためには、あのファントムを倒さなくてはならないね?」
「俺も同じことを考えてた所だ」
「貴方たちは…?」
「通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ」
ディエンドは遺体を抱えて安全な場所までウォズと共に移動する良太を守るため、ディエンドライバーの銃口をサタンに向ければ、ディケイドは同意見だと口にする。そんなディケイドとディエンドに、ライダーマンGは何者かと問うと、前者のライダーはいつもの決め台詞で返答する。
その返答に戸惑いながらも、ライダーマンGはディケイドも仮面ライダーであると認識し、Gと共に他のライダーたちと交戦するサタンに挑んだ。
「丁重に弔いのは、戦いの後になるな」
慎藤の遺体を戦闘に巻き込まれない場所まで運び込んだ良太とウォズ。地面の上に寝かせた遺体の顔にコートのポケットから取り出した白いハンカチを被せた後、座り込んでいる良太の前に立ち、ある物を取り出す。それは、ケータロスであった。
「悲しみに暮れる暇を、敵は与えてくれないぞ。これを使えば、多少はあのファントムと戦える」
ケータロスを差し出しながらウォズは悲しみに暮れる暇はないと告げ、良太に戦う他に無いと言うが、彼はその手を出せないでいる。涙を拭った良太は、それを使えば勝てるのかとウォズに問う。
「そんなガラケーで、勝てんのかよ?」
「保証はないが、今やつと戦っている仮面ライダーたちと共闘すれば、勝機はある。後は、君次第だな」
「…仇を執れるのなら」
良太の問いにウォズは勝つ保証が無いと正直に答えたが、最終フォームとなって今サタンと交戦している仮面ライダーたちと共闘すれば、勝てる見込みがあると告げる。それを聞いた良太は、慎藤の仇を執れるならと、差し出されたケータロスを取ろうとした。その際、ウォズは決断の意思が甘いと判断してか、ケータロスを持つ手を下げた。
「それだけか? そこの故人の遺言は覚えているか? 仇を取りたいのなら、力に溺れるな、怒りに囚われるなの二つだ。失礼だが、今の君はその二つを守れないと思うが」
ウォズに自分が怒りを未だに抱いていることを見抜かれた良太は苛立ったが、改めて慎藤の遺言を思い出し、冷静となって彼の最後の約束とこの世界を守るため、例え敵わなくとも、サタンに挑む覚悟を決める。
「本当にムカつく奴だよお前は。でも、例えあいつに勝てなくても、俺は信楽さんの約束と世界を守るために戦う」
その覚悟を決め、ケータロスを渡すように右手を出した。それを聞いたウォズは笑みを浮かべ、興奮して拍手を始める。
「素晴らしい言葉だ! その覚悟こそ仮面ライダーだ! では、参ろうか?」
「お、応…」
いきなり興奮して拍手した後、ウォズはケータロスを良太に差し出せば、彼は戸惑いながらもケータロスを受け取る。受け取った良太は気を取り直し、変身ベルトに定期を重ね、仮面ライダー電王へと変身する。
「変身!」
そう良太が叫べば、良太は仮面ライダー電王プラットフォームへと変身した。それからウォズより受け取ったケータロスの赤色、水色、黄色、紫色のボタンを勘で順に押し、ベルトに装着した。
「行くぜ、お前ら!」
『今度はクライマックスフォームかよ!』
『CLIMAXFORM』
良太が言えば、四人のイマジンはクライマックスフォームだと分かって同時に声を上げる。その後、モモタロス、ウラタロス、キンタロス、リュウタロスの四人のイマジンは良太の身体に憑依し、プラットフォーム形態はクライマックスフォームへと変貌する。
アーマーは全身にレールが走った物となり、右肩にロッドの電仮面、左肩にアックスの電仮面、胸部にガンの電仮面が装着され、頭部のソードの電仮面は桃の皮が向けると言う奇抜なデザインだ。所謂てんこ盛りフォームである。
「なんだかてんこ盛りみたいだな」
『当たり前だ。俺たち四人が憑依しているからな』
『居心地が悪い!』
『暑苦しいわい!』
『気持ち悪ぃ~!』
一つの肉体に四人のイマジンが憑依しているので、イマジンらの居心地は悪いようだ。
「祝え! 仮面ライダー電王クライマックスフォームの再誕である!!」
そんなイマジンたちの気持ちを気にすることなく、ウォズは電王のクライマックスフォームの再誕を祝った。
「なんか分からんが、行くか!」
ウォズの祝福を理解できない電王クライマックスフォームであるが、宿主である良太はサタンの方へと向かった。
「全く、凝りもせずに向かってくるとは。お前らノミかよ?」
自分に敵わないのと分かっているのに、未だに挑んでくる仮面ライダーたちにサタンは呆れながら、吹き飛ばしたGの次に来るAPが振るう斬撃を受け止めた。
「またお前か。一人じゃドーパントの時の俺にも勝てねぇくせによ」
「お前に、この世界を好きにさせる訳には行かない!」
剣を強く押し付けるAPは、サタンに向けて自分の世界を好きにはさせないと告げる。そんなAPに対し、サタンはこの世界での目標を思い付き、剣を振り払ってから眼前のライダーの首を掴み、その首を締めながらそれを伝える。
「お前のしつこさで良い事を思い付いたよ。テメェら仮面ライダー共を皆殺しにして、この世界の人間全てを絶望させ、ここをファントムワールドにしてやるよ!」
その目的とは、仮面ライダーを絶滅させて人間全てを絶望させ、多数のファントムを生み出してこの世界をファントムの世界にすることであった。自分がアメミットに絶望させられ、ファントムであるサタンと生まれ変わったことで、思い付いたようだ。
当然、APはそれを許さない。ライダーマンGやヘレンの援護を受け、サタンからの拘束を解き、再び剣の斬撃を浴びせた。
「そんな事、させるわけ無いだろ!」
「あぁん、この俺が使ってやってるんだぞ? 素直に喜べよ!」
自分の目標を否定するAPに、サタンは身勝手過ぎる理由を述べながら拳を腹に叩き込んで吹き飛ばす。吹き飛んだAPに向かいながら、この世界をファントムワールドにした後にする予定を、聞いてもいないのに語り始める。
「この世界の人間全てをファントムにした後、分裂野郎共が居る世界へ侵攻する。アナザーメモリを使ってな!」
「だったら尚更、認めるわけには行かないな」
「同意見だね。あいつにはお宝の価値は分からない」
この世界の人間全てをファントムにした後、仮面ライダーWに対する復讐のため、サタンはその世界へ侵攻するよう手であった。それを聞いていたディケイドとディエンドは、仮面ライダーとして認めるわけには行かず、他のライダーたちと共にサタンへ挑もうとする。
「っ! なんだ、その気色悪いのは!?」
「久しぶりに見たな、クライマックスフォーム」
「なんだあれ!?」
「まぁ、グロくはないな」
ライダーたちがいざ攻撃しようとした瞬間、サタンは銃撃を受けた。その銃撃が来た方向を見れば、あの仮面ライダー電王クライマックスフォームが居り、右手にはガンフォームのデンガッシャーが握られていた。その奇抜なデザインを見た一同は驚き、ディケイドは久しぶりに見たと感想を述べ、ルーツはグロくは無いと口にする。
「俺たち、参上!」
「祝え! 仮面ライダー電王クライマックスフォームの再誕である!」
良太が四人のイマジンらを代表して言えば、ウォズはまたもクライマックスフォームの再誕を祝福する。これに一同は驚く中、ディケイドは仮面ライダーウィザードのカードを取り出す。
「お前か。気持ち悪いもんなりやがってよ! 一匹増えようがな、お前らは絶望する運命なんだよォ!」
「それはどうかな? このフォームはかなり強いぞ。それにこの世界は絶望はさせない、俺たちがこの世界の希望だ!」
『カメンライド、ウィザード!』
『ヒー! ヒー! ヒーヒー、ヒー!!』
電王のクライマックスフォームの正体が良太だと分かったサタンは、増えても自分には勝てず、絶望する運命であると告げた。これにディケイドはそうとは限らないと告げ、自分たちがこの世界の希望であると宣言し、ウィザードのカードをベルトに装填して仮面ライダーウィザードへと姿を変えた。
「そしてこの私も、仮面ライダーだ。変身!」
『ウォズ! アクション! 投影、フューチャータイム! スゴイ、ジダイ、ミライ! 仮面ライダーウォズ! ウォズ!!』
「我が名は仮面ライダーウォズ! 過去と未来を読み解き、正しき歴史を記す予言者!」
ディケイドがウィザードへと姿を変えれば、ウォズも腰に身に着けている変身ベルトにウォズミライドウォッチをセットして、仮面ライダーウォズへと変身した。
「一匹のみならず、二匹も増えやがって…! 往生際の悪い奴らだなぁ! 全員ぶっ殺して、この世界諸とも絶望させてやるよォ!!」
一人のみならず、二人の仮面ライダーが増えたことに激怒したサタンは、この世界諸とも絶望させるべく、翼を羽ばたかせて上昇し、強烈な魔弾による攻撃を見舞った。
「フン、やらせるか!」
『ランド! プリーズ!』
「こっちもやらせはしないよ!」
強烈な魔弾よりライダーたちを守るべく、ウィザードとなったディケイドは、ライドのフォームになることなくランドの魔法を使って土壁を召還した。仮面ライダーアースも同調して自身の力で土壁を形成し、ウィザードと共にライダーたちを魔弾より守る。
「くそ、無駄に抵抗しやがって!」
「手は緩めねぇ!」
『CHARGE AND UP』
「ボイスターズシャウト!」
ウィザードとアースが生み出した土壁がサタンの魔弾で崩れる中、電王は定期をベルトにタッチして、ボイスターズシャウトを使用する。胸部の電仮面が展開し、中から多数の誘導ミサイルがサタンに向けて発射される。この多数のミサイルに驚いたサタンは魔弾で迎撃するが、防ぎ切れずに被弾する。
「手は緩めない!」
『フレイム! シューティングストライク!』
ディケイドもこれに続いてウィザードのシューティングストライクで追撃を行い、サタンを地面に叩き落した。そこから反撃を隙を許さず、更なる追撃を行う。
「フィナーレと行こうか!」
『チョーイイネ!』
ディケイドが一同を代表して言えば、右手の指輪を切り替え、それをベルトに翳した。これに同調する形で、ライダーたちも必殺技を発動させる。
「貴方を信じて、貴方に任せます。仮面ライダーアトラスさん」
「っ!? 了解です、マス・ライダーさん」
マス・ライダー軽装型を装着するヘレンが、手にしているスコーピオンの銃身にいつの間にか持っていた擲弾発射器を装着し、弾頭を装填しながらアトラスとの連携を持ちかける。ヘレンの声を初めて聴いたのか、アトラスは驚きながらも同調してライダーキックの準備を行う。
「祝え! 必殺技のスーパーラッシュの始まりである!!」
『ビヨンドザタイム!』
これから始まる仮面ライダーの必殺技ラッシュに、ウォズは何時ものように祝えと叫んだ後、自信も必殺技を行うために電子音声を再生させて発動させた。
『ファイナルアタックライド!』
「まずは僕たちから、仕掛けさせてもらおう」
先に攻撃したのは、ディエンドであった。必殺技を発動させるカードをディエンドライバーに装填し、回転させた後に銃口を怯んでいるサタンに向ければ、銃口から青緑色のカード型のエネルギーの渦が現れる。その名もディメンションシュート。ディエンドが引き金を引けば、強力なエネルギー光線が放たれた。召喚されているアンガロスも必殺技であるミハイルピュリフィケイションを発動し、ディエンドに続いてサタンに向けて発射する。
「これで!」
「ロケット弾発射!」
ディエンドとアンガロスに続き、スコーピオンの銃身に付けた擲弾発射器をヘレンが撃ち、右腕のガジェットをロケット弾発射器に切り替えたライダーマンGは装填したロケット弾をサタンに向けて発射した。四人のライダーが発射した必殺技は、サタンに命中して大爆発を起こす。
「全部を叩き込む!」
『CHARGE AND UP』
『ボイスターズパンチ!』
射撃技による攻撃は終わった後、電王のクライマックスフォームによる攻撃を行う。まずはボイスターズパンチだ。次にボイスターズスラッシュを発動し、デンガッシャーの剣先を虹色に光らせ、サタンを斬る。
『俺の必殺技、クライマックスバージョン!』
「グアァァァッ!!」
技が決まり、憑依しているモモタロスが勝手に付けた必殺技を叫んだ後、仮面ライダークノイチが二本のクナイで追撃を行いサタンの身体を×字に斬り、直ぐに退避する。
「魔皇蹴撃覇!」
仮面ライダーズワルドはモモタロスと同じく技名を叫んだ後、悪魔のような羽根を生やして飛翔し、連続でサタンを斬ってから必殺のキックを叩き込んだ。
「アサルト、これより対象を討伐する!」
「お前のルーツは理解できん…!」
「この秋津に相見えた、不運を知れェ!」
ズワルドがキックしてから離れた後、アサルト、ルーツ、レッサーはライダーキックを行うべく、三人同時に飛翔する。
「あのファントムは、死ぬ気で全力全開で!」
「ブースター点火!」
「さて、ライダーキックと行くかい」
三名のライダーたちがライダーキックを行うために飛翔する中、ゾンヌ、ソリッドワン、アースもそれに続く。
『マキシマムドライブ!』
「お前の悪事もこれまでだ!」
「永遠に終わらせる!」
「行くぞ!」
「叩き潰す!」
続けてメビウスはマキシマムドライブを起動して飛翔すれば、デザート、ジンガも飛翔する。
「マルチプロセスキック、起動だ!」
「続きます!」
「ブロッサムツイスター! 咲き散る七徳のテンバランス、エンドッ!」
デバイスがスマホを操作して必殺技のアプリを起動して飛翔し、その後をアトラスが続いた。ブロッサムも超必殺技であるブロッサムツイスターを放ち、サタンに桜吹雪で構成された竜巻を食らわせた。
「死人の俺も混ざるとするか!」
「受け取ってもらおう。僕の悪と正義のマリアージュ…! スワリング! ライダーキィック!!」
『キックストライク、サイコー!』
「これで決まりだ!」
グールが後に続いて飛翔する中、G、ウィザードとなっているディケイド、ウォズも同じく飛翔してライダーキックを行う。
「グワァァァッ!?」
数十人以上の連続したライダーキックを受けたサタンは、凄まじい激痛を感じて絶叫する。だが、これほどのライダーキックを行っても、サタンを倒すには至らない。
「お、お雨ら…! こんなことをして、タダで済むと思うなよ…!?」
「まだ終わってねぇ! ライダーキック!」
『CHARGE AND UP』
「スワリング・ライダービート!!」
激痛に耐えるサタンはまだ戦う気でいたが、まだ電王クライマックスフォームとAPが残っていた。電王はロッドフォームの先端に、右足に電仮面を集めて放つボイスターズキックをサタンに叩き込んだ。それに続く形でAPは逆手に持った剣を回転しながらサタンの胴体に突き刺し、素早く離れる。その後、サタンの身体は連続した必殺技を受けて耐え切れなくなったのか、大爆発を起こした。
「畜生…! 絶望を乗り越えて進化した俺が…こんなところで…! まだあいつに復讐もしていないのに…! 何故だ…!? 園崎家すら上回る存在となって最強の俺が…! 俺が…」
大爆発が晴れた後、ファントムであるサタンから人の姿に戻った神崎は、断末魔の叫びを上げながら砂のように崩れ去った。
世界を守るためのライダー軍団とサタンとの決戦は、ライダー軍団の勝利に終わった。
俺たちがこの世界の希望だ!
次回のエピローグで最後となります。
このSSはオリーブドラブさんから許可を得てやっておりますが、電王やディケイド、ディエンド、ウォズがやって来るIF展開なので、本編とは全く関係ありません。
https://syosetu.org/novel/128200/
↑これが本編。