仮面ライダーAP アナザーメモリ   作:ダス・ライヒ

5 / 25
ライダー名:マス・ライダー軽装型

本名:ヘレン・アーヴィング

性別:女

年齢:20歳

簡単な外観の特徴:仮面ライダーWをベースに、外観全体をシンプルに削った白単色。首から下はボディラインにぴっちりと張り付いている極薄の強化服。

必殺技:GM-01(仮面ライダーG3のものと同規格。銃身は白基調)による急所への的確な射撃。

変身方法:あらかじめ装着してから現場に向かう。
概要:ノバシェード対策室所属の新人特務捜査官。旧シェードに改造されかけたところを仮面ライダーAPに救われた過去を持つ。金髪ショートヘアと青い眼が特徴のアメリカ人。射撃の腕は超一流。
グラマラスなアメリカ人白人女性を体現した体型の所為か、本当に捜査官なのかと疑われている。兄は現役の捜査官。
しかし、この回では尺の都合か、マス・ライダーに変身していない。
キャラ提供はオリーブドラブさん

ドーパント名:アダプト(適応)・ドーパント
本名:青沼 赤慈(あおぬま あかじ)
性別:男
年齢:46歳
簡単な外観の特徴:泣いたような顔をした全身が青色の鬼
簡単な能力:肉体強化とそれに伴う耐性獲得
最初は攻撃せず避ける・流す・守ると言った防御一遍だが、ダメージを負う毎に肉体が強化され更にその攻撃が効き難くなる。
また強化されていくと青かった体が徐々に赤く変色しそれに併せて攻撃し始め、最終的には全身が真っ赤に染まり顔も怒りの表情にかわる。主に撤退時の殿や接近戦が苦手な仲間の護衛をしている。
概要:元は警察官として部下と共に改造人間から民間人をどうにか守ろうと奮闘していたが、多くの仲間を失い、怒りと恨みを抱くが、それ以上に残された遺族の嘆く様を見続けた深い悲しみを抱いている。
「人類守護戦線」に参加したのも改造人間抹殺と言うよりも、其処に参加し我を忘れる構成員をサポートし一人でも多く生き残らせる為である。
キャラ提供はkinonoさん


マス・ライダーVSドーパント

 アルターエゴ・ドーパントであった美川大和を撃破した仮面ライダーAPこと南雲サダトの下に、仮面ライダーキッカーである羽原暢子が駆け付ける。

 

「君は仮面ライダーみたいだが、何者なんだ?」

 

 苦しんでいる大和を介抱することなく、サダトは駆け寄ってきたキッカーに何者かと尋ねる。

 

「うち、羽原暢子! 貴方の同じ、指輪の魔法…じゃなくて、仮面ライダーね!」

 

「いきなり本名を晒すのか…俺は仮面ライダーAP、南雲サダトだ。よろしく」

 

 それに暢子は自分の正体を名乗る。その際、仮面ライダーの事を指輪の魔法使いと言い間違えた。サダトは仮面ライダーの事を指輪の魔法使いと言う事を気にせず、本名で名乗る暢子の方を気にする。

 いきなり本名を名乗ることから、サダトは敵ではないと判断し、周囲に人が居ないことを確認してから自分の本名を明かしながら答えた。

 

「それで、君はこの男が怪人に変身するのを知っているようだが。何か知っているのか?」

 

 次にサダトは、悶え苦しむ美川の近くに落ちているガイアメモリについて暢子に問う。

 

「そこに落ちてるUSBメモリみたいなのは、ガイアメモリ。スイッチ押して、それを差込口、いや、バーコード見たいな入れ墨に当てれば、ドーパントって言う怪物になるね。あっ、これ別世界から神崎戦太郎って言うファントムよりもファントムな人間が、持ち込んだ物よ」

 

「そんな物があるのか…それに異世界か。つまり、君は神崎を追って異世界から来た仮面ライダーって事になるな?」

 

 サダトの問いに、暢子はガイアメモリを使えば、ドーパントになれる敬意を説明しつつ、それを持ち込んだのは神崎戦太郎であると答えた。

 その答えで異世界へ行った経験があるサダトは、戦太郎を追ってこの世界に来た仮面ライダーになるのかと問えば、暢子は元気よく答える。

 

「そう言う事! 神崎はこの世界でガイアメモリをたくさん作って、世界征服を企んでるの! うちはそれを止めに、神崎を追ってこの世界に来たね! 一緒に世界征服を止めるために、戦おうね、南雲さん!」

 

「ガイアメモリを大量生産する目的が世界征服とは…そんな今時流行らない目的でこの世界に来たのか、そいつは。無論、そのつもりだよ。仮面ライダー、キッカー…?」

 

「それ、良いね(じょーとー)! 今日からうちは、仮面ライダーキッカーね!」

 

 暢子が神崎がこの世界を征服するために、ガイアメモリを大量に生産していると答え、それを阻止するために一緒に戦おうと言えば、サダトは敵の目的が世界征服であることに疑問を抱きつつも、共に戦うと誓う。

 名前が分からないので、暢子の仮面ライダーの形態を見て、サッカーになぞらえて、キッカーと命名した。それを暢子は喜び、仮面ライダーキッカーと名乗ることにする。

 

「今日から君をそう呼ぶことにするよ。後は警察に任せて…」

 

 喜ぶ暢子こと仮面ライダーキッカーに微笑みつつ、サダトは変身を解こうとした。その瞬間に、サダトは改造人間殲滅を掲げる過激派組織「人類守護戦線」のメンバーからの襲撃を受ける。

 

 

 

「おい、近くに俺たち以外にガイアメモリを使ってる奴が!」

 

 時間は五分前に遡り、仮面ライダーAPとキッカーがアルターエゴと交戦している情報を、付近を走行するミニバンの車内に乗車していた人類守護戦線の面々は、スマホで検索した動画サイトで得ていた。

 それを運転手を含める車内に居る同志たちに知らせたのは、四十代後半の元警察官である青沼赤慈(あおぬま・あかじ)であった。

 改造人間から市民を守るために奮闘してたが、大勢の同僚らが亡くなり、遺族らの嘆く姿を見続けた結果、改造人間の暴挙を止めるべく、警官を止めて人類守護戦線に参加した。赤慈は改造人間抹殺よりも、そこに参加している怒りで我を忘れた構成員らを一人でも多く生き残らせるために参加している。

 

「この辺で戦ってるってよ! 外を見りゃあ、警官が避難誘導しているぜ!」

 

「そっちに行け! 多分、俺たちの同志じゃない!」

 

「分かった!」

 

 スマホで見たニュースを赤慈が知らせれば、同じく乗車している上野良太はアルターエゴの美川大和が何処でガイアメモリを手に入れたか知るべく、そこへ向かうように運転手に指示を出した。それに応じ、運転手は警官の静止を無視しながら現場へと向かう。

 

「あいつ、テレビで見た奴だ! 確か、美川大和とか言う奴だ!」

 

「そいつ捕まえるぞ! 青沼!」

 

 五分ほど警察が敷いたバリケードを破壊しながら現場へと向かえば、赤慈は美川の事を知っていたのか、それを良太に知らせれば、捕えに行くと言ってベルトを身に着け、基本形態であるレッドオーガのガイアメモリを取り出す。

 

「応よ!」

 

『アダプト…!』

 

『レッドオーガ!』

 

 それに応じ、赤慈も自分のガイアメモリであるアダプトを取り出し、良太と共に起動する。

 

「なんだ!?」

 

「車が!?」

 

 突如となくやって来るワンボックスカーに、仮面ライダーAPとキッカーは驚愕する。轢き殺す勢いで突っ込めば、二人の仮面ライダーは直ぐに退避して臨戦態勢を取る。

 

「お前ら、奴を回収しろ!」

 

 美川を轢き殺さない距離に車を止めれば、良太はドアを開けて赤慈と共に外へ出る。その際に続いて出ようとする二人に、美川を回収するように告げ、レッドオーガのガイアメモリをベルトのコネクタに装着した。赤慈も同じくガイアメモリを自分の生体コネクタがある首元に差し込む。

 

『レッドオーガ!』

 

「ひ、人が怪物に変身した!?」

 

「あれが、ガイアメモリの力ね!」

 

 良太がレッドオーガ・ドーパントへと変異し、赤慈が泣いたような顔をした全身が青色の鬼の外見を下アダプト・ドーパントに変異したことに、APが驚けば、それを知るキッカーはあれこそがガイアメモリの力だと知らせる。

 

「よぉ、APソルジャー! こいつ、貰っていくぞ!」

 

 剣を構えて臨戦態勢を取る仮面ライダーAPに対し、レッドオーガの良太はAPをシェード時代の名であるAPソルジャーと呼びつつ、大振りの剣で斬りかかった。その斬撃を受け止め、APはレッドオーガとなった良太に何故その名を知っているのかと、鍔迫り合いをしながら問う。

 

「何故その名を!? まさか、シェードの…!」

 

「っ!? 勝手に俺を、化け物の仲間にしてんじゃなぇ!」

 

 自分のシェード時代の名を知るレッドオーガを、シェードの関係者と思って口にしたAPであったが、憎むべく改造人間を生み出したシェードの仲間にされたことに、良太は激怒して刀身を押し出し、相手を吹き飛ばした。

 

「こいつ、凄いパワーだ!」

 

 吹き飛ばされた後、直ぐに体勢を立て直したAPは、レッドオーガのパワーが予想を上回ることを理解し、追撃を仕掛けて来るドーパントの斬撃を躱す。

 

「この化け(もん)! えい!!」

 

 アダプトの赤慈と交戦する仮面ライダーキッカーこと暢子は、拳骨や蹴りで攻撃するが、相手には全く通じない。そればかりか反撃せず、ただキッカーの打撃を受けるだけだ。

 

「どうした、どうしたァ!? 噂の仮面ライダーの拳骨や蹴りはそんなもんか!?」

 

「この(うに)、叩いたり、蹴ったりする度に硬くなって痛い(やむん)!」

 

 攻撃を受けるアダプトは、もっと打ち込んで来いとキッカーに言えば、当の仮面ライダーの方である暢子は相手が殴って蹴るごとに硬くなることに気付き、その痛さに悶絶する。

 良太と赤慈が仮面ライダーたちを抑えている間に、後から乗車した戦線の同志二名は美川とアルターエゴのガイアメモリを回収し、自分たちのボックスカーに戻ろうとする。それと同時に、警察の対改造人間用スーツであるマス・ライダー三名が現場へ到着した。

 

「マス・ライダーだ! これで戦況が!」

 

「あぁ、そこの青い鬼に撃っちゃダメ! 硬くなる!!」

 

「何っ!?」

 

 警察であるため、過剰な威力を持つ装備は持たないマス・ライダーだが、それでも怪人に有効な大型銃は持っており、対抗は可能であった。

 マス・ライダーが来たところで、形勢は逆転できると思っていたAPであるが、アダプトが殴って蹴るごとに硬くなることに身をもって知ったキッカーは、撃たないように警告する。それに驚くAPであるが、三名のマス・ライダー着用者はよりにもよってアダプトに銃撃を始めてしまった。

 

「うぅ!? 流石に対怪人用の銃弾は痛ぇなぁ! これが俺の居た頃に採用されていれば、同僚の犠牲も少なかったのによぉ…!」

 

 流石に初撃は効き、思わず膝をついてしまうアダプトの赤慈は、マス・ライダーがもう少し速く開発されて採用されていれば、同僚の被害は少なかったと口にする。

 

「だがよぉ、たられば言ったってあいつ等が生き返るわけじゃねぇからなぁ…! もうこいつの威力は覚えたぜ! 撃ってきたな!」

 

 それはたらればの話であり、今さら言ったところで改造人間によって殉職した同僚たちが戻ってくるわけが無いので、アダプトはマス・ライダーらに、もう一度撃って来るように胸を叩いて挑発する。

 

「よし、撃て!」

 

 それに応じる形で、マス・ライダーらはもう一度射撃を行う。アダプトの命中した個所が赤く変色し、しばらくすれば元に戻る。アダプトの言う通り、銃撃のダメージを覚えたようだ。

 

「な、何ッ!?」

 

「俺みたいなドーパントを、一撃でぶち殺せる武器なら良かったのにな! さぁ、こっちの番だぜ! 贅沢な装備の後輩共!」

 

「接近戦装備を!」

 

 二度目の銃撃のダメージを覚えたアダプトに動揺するマス・ライダー三名であったが、隊長格が接近戦装備を使うように指示を出せば、腰に差してある対怪人用の警棒を取り出し、打撃による攻撃を行う。アダプトは打撃のダメージを覚える為、敢えて反撃せずに三人からの警棒による打撃を受けていた。殴られる度にアダプトの肉体は強化され、青かった体は徐々に赤く変色し、泣いたような顔も怒りの表情へと変わって行く。

 

「フン! おりゃぁぁぁッ!!」

 

「ウワァァァッ!?」

 

 やがて全身が赤くなり、表情も怒りの物に変われば、アダプトは警棒で殴っていた一人目のマス・ライダーを掴み、抵抗する相手を空いている右手で殴り飛ばした。その威力は凄まじく、付近の建造物の壁に減り込んだ。並の人間なら壁に叩き潰された虫のようになっていただろうが、マス・ライダーのスーツを着用していたおかげか、重傷で済んでいた。

 

「こっちの番だ! オラっ!」

 

 壁に減り込んだ同僚を見て動揺する二名のマス・ライダーに対し、アダプトは容赦なく掴み、身体に染み込んでいた警官時代の体術で二人目を戦闘不能に追い込んだ。

 

「う、うわぁぁぁっ!」

 

「馬鹿野郎が! 叫んでどうにかなると思ってんのか!? そういう時は、逃げるんだよ!」

 

 三人目は雄叫びを上げ、無理に恐怖を抑え込んで警棒で殴り掛かるが、アダプトに警棒を持った右腕を抑えられ、説教されながら腹に強い一撃を打ち込まれた。制服を着た普通の警官なら、背中まで拳で貫かれていただろうが、壁に叩き付けれた者と同様に、スーツのおかげで気絶した程度で済んでいた。

 

「やァァァッ!」

 

「っ!? 沖縄のライダーか! お前も無謀だぞ!」

 

 三名のマス・ライダーはアダプトの前にやられたが、それで諦めるキッカーではない。敵わない相手でも、戦うのが正義のヒーローであって仮面ライダーである。マス・ライダーらが逃げる時間を稼ぐべく、アダプトに掴み掛って動きを封じる。それをアダプトである赤慈は説教しつつ、引き剥がすために自分に掴み掛るキッカーの背中を何度も殴打する。

 

「うっ!? もう一匹いやがったのか…!」

 

 APと交戦しているレッドオーガの方にも、予備のマス・ライダーなのか、一人が来ていた。その一人は精密射撃用に単発式のライフルを持っており、ライフルに搭載された照準を合わせる装置で正確にレッドオーガだけを狙撃している。レッドオーガの硬い皮膚でも、良太に痛覚が残っているようで、それに苛立つ彼は青いガイアメモリを取り出す。

 

「こっちも硬くなってやるよ!」

 

「やらせるか!」

 

「邪魔だ!」

 

 何かしようとしていると思ったAPは、それを阻止に向かうが、足蹴りをされて転倒したところで、斬撃の追撃を受けて吹き飛ばされる。それからレッドオーガは、ベルトに挿入されているガイアメモリを抜き取り、マス・ライダーの銃撃を躱しながらそれを元の位置に戻し、青いガイアメモリを起動する。

 

『タートル!』

 

 通常のガイアメモリとは違う声色の電子音声が流れれば、直ぐにタートルのガイアメモリをベルトに挿入する。すると、外見がレッドオーガから甲羅を背負った青い亀のような怪人「タートル・ドーパント」へと変貌する。

 

「姿が変わった!?」

 

「これで鬱陶しい銃撃も、豆鉄砲だ」

 

 レッドオーガからタートルに変貌したことで、APが驚きの声を上げる中、タートルに変わった良太は、背中の甲羅を盾のように持ち、右手に釣り竿のような長物を持って、再び向かってくる仮面ライダーに対処する。

 

「硬い!? うっ!!」

 

 APのソードの斬撃を甲羅の盾で受け止めた後、長物の釣り竿の突きを胸に打ち込んで吹き飛ばした。APが突きで吹き飛ばされる中、マス・ライダーはタートルを狙撃するが、甲羅で防がれてしまう。射撃を防いだ後、狙撃してくるマス・ライダーが鬱陶しいと思ったのか、先にそちらの排除に回る。

 

「まずは、鬱陶しいお前からだ!」

 

 向かってくるタートルに狙撃を続けるも、盾で防がれるばかりだ。そればかりか甲羅の盾は衝撃も完全に防いでしまっており、タートルの足は止められず、長物の打撃を胸に打ち込まれ、連続した打撃を叩き込まれて戦闘不能に追い込まれる。

 

「あいつを回収しました!」

 

「そうか。遊びは終わりだ、次は絶対にぶっ殺すぞ。APソルジャー」

 

「なんだと!? 待て! うわっ!?」

 

 次はAPの出番であったが、その頃には美川を車に乗せた後だったのか、人類守護戦線の構成員が良太らに知らせに来る。報告を聞いたアダプトは、必死にしがみ付くキッカーを吹き飛ばし、車の方へと向かう。これ以上の戦闘が無意味と判断してか、タートルの良太は次は殺すとAPに向けて宣言して、車の方へと戻って行く。それを追おうとするAPであるが、アダプトの体当たりを受けて吹き飛ばされた。

 

「行かせねぇぞ、APソルジャー!」

 

「くっ、何が目的だ!?」

 

「そう言えば、答えると思ってんのか!?」

 

 体当たりを受けたAPは立ち上がり、殿を務めるアダプトに何が目的なのかと問うが、相手はそれに答えることなく殴り掛かる。それを躱しつつ、カウンターをアダプトに打ち込むAPであるが、アダプトの能力で二発目からは通じず、剣の斬撃や蹴りすらも防がれ、そこからはアダプトに一方的に攻撃されるだけだ。

 

「くそっ、なんで攻撃は通じない!?」

 

「お前の攻撃は、全部覚えたんだよ!」

 

 攻撃が通じないことに動揺するAPに、アダプトは覚えたと答え、頭突きを食らわせる。怯むAPに追撃の一撃を加えようとするアダプトであったが、その時に仮面ライダー側の援軍が現れた。複数のマス・ライダーを引き連れた白人女性が、現場へ到着するなり手にしている三倍スコープ等のカスタマイズが施されたM4カービン突撃銃を構え、単発でアダプトを正確に撃ち抜き、追撃を止める。

 

「AP!」

 

「ヘレンさんか!」

 

 APの援軍として現れたのは、サダトが知るヘレン・アーヴィングであった。弾帯ベストを身に纏っているが、それでも一目で女性が分かるほどの胸の膨らみがあり、金髪のショートカットを揺らしながらアダプトを正確に撃ち抜く。引き連れているマス・ライダー等も、タートルに倒された者と同様のライフルを所持し、同じくアダプトのみを狙撃していた。これほどの弾幕は流石のアダプトでも堪らず、引き下がっていた。

 

「乗れ! もういい!!」

 

「ちっ、次は叩き潰してやるからな!」

 

「行ったか…!」

 

 目的は達成したので、変身を解いた良太が車から乗るように告げれば、それを聞いたアダプトこと赤慈は後退しながら車に乗り込む。アダプトが乗ったことを確認した車は全速力で銃撃を避けながらAPたちから逃走した。

 

「レッドチームは追撃して! 残りは負傷者の手当てと回収を!」

 

「はい!」

 

 敵が逃走した後、まだ元気な者に良太らの追跡を任せ、ヘレンは残りの者たちに倒された四名のマス・ライダーの手当てと回収を命じ、APの下に寄り添う。

 

「ヘレンさん、日本に来ていたのか」

 

「えぇ、任務でね。それよりそこのライダーは…?」

 

「あぁ、彼女は、仮面ライダーキッカーだ」

 

「どうも、羽原暢子です」

 

 指示を受けた者たちがそれぞれの作業を行う中、APは変身を解いてサダトに戻り、ヘレンが任務で日本に来ていたことを知れば、仮面ライダーキッカーを紹介する。サダトに哨戒されたキッカーは変身を解き、暢子としてヘレンに挨拶する。

 

「あぁ、羽原さん。彼女はヘレン、ヘレン・アーヴィングだ。ノバシェード対策室所属の特務捜査官だ」

 

「捜査官? まさかやー。アーヴィングさんは、グラビアアイドルじゃないの? 水着着て、谷間寄せてるポーズ取ってる」

 

 代わりにヘレンを紹介するサダトに、暢子はベストからでも分かる彼女の胸の膨らみその身体つきを凝視し、自分がイメージする捜査官とは違うので、グラビアアイドルの間違いでは無いかと問う。

 

「それ、前にも言われたような気がするわ…」

 

 自分をグラビアアイドルと思っている暢子に対し、ヘレンは呆れた表情を見せた。




ごめん、マス・ライダーをやられ役にしてしまった…。

グレイハウンドや武将型マス・ライダーも登場予定でしたが、尺の都合で次回となりました。
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