本名:烏丸 礼二(からすまる れいじ)
性別:男
年齢:65
簡単な外観の特徴:七色の羽を背に携え、右手に背丈以上の大きなハープを携えた、鳥をモチーフとした外見。
頭にはお洒落な羽帽子、身体は旅人のような服に見立てた姿といったように詩人を思わせる姿になる。
恐らく吟遊詩人の「bard」と鳥を意味する「bird」の二つの記憶が混線しているのだろう。
簡単な能力:
・羽を使用しての自由自在な飛行や空中への滞空が可能。
・ハープを鳴らし、弦を弾いて震わせた空気が鎌鼬を飛ばし敵を切り刻む。射程はやや長め
・格闘戦はそんなに強くない
簡単な概要:過去に改造人間達によるテロで孫と息子夫婦を失った孤独の老人。現在は人類守護戦線の幹部の一人でありブレインとしても立ち回る。
元一般人でもあるが、バードメモリを使用してドーパントとして戦闘も可能。空を飛び回り、安全圏からハープを鳴らして放つ空気の斬撃で一方的に切り刻もうとする。
基本的には好々爺な性格ではあるが、その裏では常に改造人間達への憎悪が煮え滾っている。
ちなみに、使用するバードメモリは半分が灰色、もう半分が赤色という二色のメモリだが、これは鳥の記憶を持つ「bird」と吟遊詩人の記憶を持つ「bard」の二つが複合されているという珍しい事例のメモリでもある。
キャラ提供は妄想のkiokuさん
廃工場の外で、人類守護戦線と小久保一派が激しい戦闘を繰り広げる中、仮面ライダーGこと吾郎は、人類守護戦線のリーダーである信楽慎藤が改造人間抹殺に走った理由を知るべく、人間だった頃の旧友の探偵に捜査を依頼していた。
「よぉ、信楽元議員の事、分かったぜ」
「ありがとう」
かつてソムリエとして働いていた高級レストランで、旧友の探偵と待ち合わせしていた先に席に腰を下ろしていた吾郎は、渡された資料を受け取り、封を開けて読み始める。
「さて、報酬の件だが…」
「あぁ、良い年代物のワインを選んでおいたよ。君はビールしか飲まないと思っていたが」
「俺がバカ舌に見えるのか? 俺だって、ワインを嗜む舌は持ってるんだよ」
席に座る探偵が報酬を強請れば、吾郎はソムリエとして良いワインを選んでおいたと返し、ビールしか飲まないと思っていたと口にする。それに探偵はワインを嗜めるほどの舌は持っていると答え、用意されたグラスを立てて注ぎ始める。
「信楽元議員は死亡? 僕が見たのは幽霊か?」
「表向きは死んでる扱いだよ。人類守護戦線を組織したのは、死亡してから一週間くらいだ。よっぽどあの事件が頭に来たんだろうな。せっかく被害者だって言ってたのに、当の被害者がこんな事件を起こせば、そりゃそうなるよ」
探偵から渡された資料を見て、吾郎は信楽慎藤が死亡扱いになっていることに驚いた。それに探偵はワインの味に感服しつつ、表向きは死亡扱いになっていると答え、人類守護戦線は死亡してから一週間後に設立されたとも告げる。二年前の事件と言えば、吾郎は納得する。
慎藤が改造人間に対する憎しみを抱いたのは、改造人間無効化手術施設壊滅事件からだ。それまで慎藤は、改造人間が被害者だと世間に広める活動だけでなく、自分の議員報酬を無効化手術施設に投じ、改造人間無力化活動に従事していた。それを救うべき改造人間が裏切ってしまったのだから、怒りを覚え、憎しみを抱くのは無理もない話だ。
事件現場に慎藤が居合わせていたらしく、そこで親しい者を亡くしたようだが、資料を読めば、その真意は違っていた。
「でも、あの事件で信楽は身内も親友、親戚の誰一人として亡くしちゃいない。今もみんな生きていて、奥さんは別の男と再婚してる。信楽の表向きの死亡後にな」
「だったら何で改造人間を憎む?」
「資料読めよ。その為に俺に依頼したんだろ?」
誰一人として親しい人間や愛する者を慎藤が失っていないことが分かれば、吾郎は何故そこまでして改造人間を憎むのかと、ワインを嗜んでいる旧友に問う。それに旧友は余韻を邪魔されて少し腹を立ててか、資料を読めと返して年代物のワインをもう一口飲む。言われた通りに資料を読めば、憎む要因となったのが、無効化手術施設を破壊したある改造人間にあることが分かった。
その改造人間の名は
慈善活動をしていた慎藤は喜治を他の者と同様にシェードの被害者だと思って接していたが、彼の過去を知らなかった。
喜治はシェードに拉致される三年前から中学で虐めを受けており、不登校になって引きこもりとなっていた。少なくとも二年以上であるが、支援団体と行政の連携で何とか外出できるまで回復する。外出中に喜治はシェードに拉致されて改造人間にされたようだ。
手術は成功し、
慎藤の慈善活動と投資のおかげで、何不自由することなく他の被害者らと共に施設を過ごしていた喜治であるが、圧倒的な力を手にしたにも関わらず、自分を虐めた者たちへの復讐すら出来ずに、その力を取り上げられ、元の弱い自分に戻されてしまうことに恐怖と怒りを覚えていた。
もちろん自分らを被害者として接し、十分な食事と教育が受けられる環境を維持するための投資をしてくれる慎藤に感謝はしていたが、不本意とはいえ、圧倒的なこの力を取り上げようとしているので、いつの日か憎むようになる。
そして今より二年前、自分の無効化手術の出番が来たところで、ただの人に戻されて力を取り上げられることを拒む喜治は、その元の自分に戻される恐怖に耐え切れず、凶行に及んだ。
手術を受けるために訪れていた改造人間無効化手術施設にて、喜治は怪人アルファⅡに変貌し、圧倒的な力で施設を破壊。同時に施設内に居たスタッフと被害者らも傷付け、多数の人々を殺傷した。この時に最大の支援者であった慎藤も訪れており、巻き込まれて負傷したようだ。
それ以降、喜治は心が弱いが故に自らの力に酔い痴れ、改造人間が新人類であると錯覚し、自分に賛同する改造人間を束ね、ノバシェードに次ぐ凶悪なテロ組織のリーダーとなって今も世界各地で暴れている。
喜治の恐怖心から来た事件であったが、その行いは改造人間を被害者だと思って寄り添ってきた慎藤からすれば裏切りであった。あれほど信じていた者に裏切られた慎藤は心が壊れて怒り狂い、改造人間を人類の敵と見なして憎むようになり、改造人間を憎む同志たちを集って人類守護戦線を立ち上げ、今に至る。
「二年前の改造人間無効化手術施設壊滅事件の犯人である斎田喜治こと怪人アルファⅡが原因か…」
「恨むのも仕方ねぇよ。あんなに金を注ぎ込んで、周りに被害者だと言って、必死に人間に戻そうとしてたのに、その結果があれだ。一緒に仲良くワインを飲んでたお前を殺そうとする辺り、もう壊れて狂っちまってるな」
慎藤が改造人間を異常に憎む理由が分かったことで、吾郎は表情を曇らせる。これに旧友はあの事件で慎藤は壊れて狂ったと辛辣に表した。
何処で知ったかは不明であるが、この探偵の旧友は吾郎が改造人間で仮面ライダーであると知っているようだ。
「お前みたいに仮面ライダーに変身したって話じゃねぇか。吾郎、勝てんのか?」
「信楽元議員を救うには、戦うしかないさ。仮面ライダーとして、その狂気を止めないと」
「仮面ライダーって、辛いんだな」
吾郎より慎藤が異世界から持ち込まれたベルトで仮面ライダーリベンジに変身したことを知らされており、勝てるのかと今は人の姿である彼に問う。それに吾郎は狂気を止める為に戦うと返し、テーブルの上に出した資料を封筒に戻した。
一方で、人類守護戦線と軍事クーデターによる政権奪取を企む小久保一派との戦闘は激しさを増していた。
各々のガイアメモリの能力で奮戦する人類守護戦線であるが、火力は小久保一派の方が上回っており、状況の打破には至っていない。それに小久保一派は、バイクやサイドカーに跨った軍用マス・ライダーを更に投入し、攻勢を強める。
「ば、バイクだ!!」
専用のバイクに跨る軍用マス・ライダーは、人類守護戦線のドーパント等を次々と轢き、変身を解除させる。そこから歩兵が64式自動小銃や89式自動小銃等と言った小火器で射殺する。
サイドカーの右側の荷台には機関砲が搭載されており、その威力はライフルと同様にドーパントの皮膚ですら容易く貫通してしまうほどだ。ロケットランチャーを搭載している車種もあり、纏めて数体のドーパントが吹き飛ばされた。
「大部苦戦しているな。俺も出るか?」
「頼みます。烏丸さん」
この状況に、慎藤の背後に控える老人である
「了解した」
『バード…!』
その問いに慎藤が答えれば、烏丸は自分のガイアメモリである
仮面ライダーWと交戦記録があるバード・ドーパントと同じと見えるが、烏丸が使うガイアメモリは上下で色が違うため、バードとは違う外見をしたドーパントとなる。
烏丸が変身したのは、七色の羽を背に携え、右手に背丈以上の大きなハーブを持ち、頭にはお洒落な歯ね帽子、身体は詩人のような姿を持つドーパントだ。どうやら、bardとbirdを両方合わせた意味を持つようだ。
そのバード・ドーパントとなった烏丸は羽の能力で上空に飛翔し、ハーブを鳴らして弦を弾く。すると、弦で弾かれて震わせた空気がかまいたちとなり、人類守護戦線の同志たちを攻撃する歩兵らを切り裂いた。
「な、なんだ!?」
「上空だ、飛翔型の怪人だ! 直ちに対空射撃! それとスティンガーを持ってこい!」
味方の歩兵一個分隊が切り刻まれたのを見て動揺する中、小隊長が89式自動小銃の照準をバードに向けて単発で発砲しつつ、携帯式対空ミサイルであるスティンガーを持ってくるように指示を出す。それに応じ、数名が対空ミサイルを取りに屋内へと戻る。
その間に飛び道具や体液を飛ばす改造人間がバードを襲うが、ハーブより放たれるかまいたちは怪人体の改造人間の皮膚を容易く切り裂いてしまう。
「スティンガーミサイル、安全装置解除!」
「照準、飛行型の怪人!」
「ロックオン、完了! 後方よーし!」
「発射!」
スティンガー携帯式対空ミサイルを持ってきた射手は安全装置を解除したことを報告すれば、双眼鏡を持つ観測手はバードを覗きつつ照準を合わせろと指示を出す。それに応じ、射手は照準器を覗きながらハーブを鳴らしてかまいたちを放ち続けるバードをロックオンし、それを報告してから誰もいないか後方を確認する。ミサイル発射後に排出口から噴き出る高熱は、大火傷するのだ。
照準も後方確認も完了すれば、観測手が発射を命じた。それに応じ、射手は引き金を引いて対空ミサイルを発射した。発射された対空ミサイルは、上空でハーブを鳴らしてかまいたちで小久保一派を切り裂き続けるバードに向かって飛んでいく。
「うわっ!? まずい!」
自分に目掛けて飛んでくる対空ミサイルに気付いたバードは、ハーブを鳴らすのを止めてミサイルから逃れる。これにバードは、レーザー・ドーパントに撃ち落としてもらうようにそこへと逃げ、ミサイルから難を逃れる。
「しぶといハエめ! なれば対空弾幕だ!」
『マシンガン…!』
対空ミサイルから逃れたバードに苛立つ幹部クラスの陸上自衛官は、懐からガイアメモリを出し、起動して生体コネクタに差し込む。
その名もマシンガン・ドーパント。顔面が機関銃の銃口となっており、両手も銃口となっているドーパントだ。
「対空弾幕射撃、開始!」
マシンガンとなった自衛官は上空のバードに向け、頭と両手の銃口を連続で発射し、対空弾幕を行う。72式機関銃とは比較にもならない弾幕と威力に、バードは思わず助けを呼ぶ。
「だ、誰か! 助けてくれ!」
「烏丸のじいさんか。あの機関銃野郎が…!」
『タートル!』
それに答えたのは、レッドオーガの良太であった。良太は相手が機関銃のドーパントと分かれば、守りの硬いタートルのガイアメモリに切り替え、タートル・ドーパントに変身し、対空弾幕を行うマシンガンに突っ込む。それを阻むように、複数の改造人間がタートルの前に立ちはだかる。
「ッ! 邪魔だ!」
これをタートルは右手に持つ釣り竿のような棒で蹴散らし、マシンガンに接近する。
「邪魔する気か!? 水平射撃、開始!」
向かってくるタートルに対し、マシンガンはそこに改造人間らが居るにも関わらず、銃撃を開始する。タートルは甲羅型の盾で防ぐが、怪人体や人の状態の改造人間らは防げる手段がなく、射殺されていく。小久保一派にとって、改造人間は消耗品なのだ。
「てめぇ…! 味方なんだぞ!?」
「はっ、改造人間殲滅を掲げるお前たちが言う事か! 死ねぃ!」
タートルこと良太は、味方諸とも銃撃するマシンガンに対して激昂する。これにマシンガンはタートルが矛盾していると指摘し、再び銃撃を開始する。射殺された中途半端な改造人間の中には、十代後半や中半の少年少女らが含まれており、彼らの死を見て良太は更なる怒りを覚える。
「テメェは…! ここで殺す!」
『マキシマムドライブ!』
甲羅の盾で銃撃を防ぎつつ良太はマキシマムドライブを発動し、エネルギーが溜まった釣竿のような棒から糸を射出した。
「な、何ッ!?」
「オラぁ!!」
「う、ウワァァァっ!?」
糸が自分の身体に突き刺さったことに相手が驚く中、タートルは思いっ切り棒を引っ張り、マシンガンを自分の方へと引き寄せる。糸に引っ張られてこっちに飛んでくるマシンガンに、タートルは棒を槍のように構え、間合いに入ったところで力を込めて突いた。
「グアァァァっ!!」
マキシマムドライブで強化された棒で串刺しにされたマシンガンは、タートルのガイアメモリに備わっているメモリブレイクを受け、強制的に変身を解除されてメモリを破壊された。
「あっ、あぁぁぁ!? うがっ…」
変身を強制的に解除されたマシンガンこと陸自の幹部自衛官は、腰のホルスターからP220自動拳銃を抜いて向かってくるタートルに乱射するが、効くはずもなく、胸を棒で突かれて息絶えた。
「もうガイアメモリ持ちは居ないだろうな…?」
対象を殺害した後、タートルはバイクで暴れ回る軍用マス・ライダーの排除に向かった。
「こうも対怪人用の戦闘スーツを軍事クーデターに使うとは…! もう許さんぞ、シェードの親玉め!」
『グレイハウンド…!』
数名の敵歩兵をAk4ライフルで射殺した後、ジークフリートは軍用マス・ライダーを悪用する小久保一派に怒りを覚え、左手で自分のガイアメモリであるグレイハウンドを取り出し、起動させて自分の生体コネクタへと差し込んだ。
自分と同じく右眼が潰れており、残った左眼は赤く血走った全長二百三十センチの筋骨逞しい灰色の猟犬型の怪人へと変貌する。その名もグレイハウンド・ドーパント。
「俺を轢き殺そうと言うのか…! フン!」
自分を轢き殺そうと向かってくるバイクに跨った軍用マス・ライダーに対し、グレイハウンドとなったジークフリートは飛び掛かり、その大きな両手で相手を掴めば、バイクに跨る相手の左肩に噛み付く。グレイハウンドの牙は軍用のマス・ライダーの装甲すら容易く貫き、装着者の人体にまで届いた。
「ウワァァァッ!」
相手が左肩を噛み千切られた軍用マス・ライダーの装着者が絶叫する中、グレイハウンドはバイクがバランスを崩す前に素早く離れ、地面に着地する。左肩を噛み千切られたマス・ライダーはまだ息があったが、悶え苦しむその男をグレイハウンドは、情け容赦なく鋭利な足の爪を突き刺すように踏み付けて殺害する。
「マス・ライダーは改造人間に対抗するために開発された戦闘スーツだ。それを政権奪取を目的とした軍事クーデターに使う貴様らも改造人間と同様、一人残らず殲滅する…!」
マス・ライダーを悪用する小久保一派らに宣言した後、グレイハウンドは自分に向けて撃って来る敵歩兵数名らに飛び掛かり、両手両足の鋭利な爪で切り裂いた。
取り敢えず、ジークフリートをグレイハウンドに変身させました。
次もまた戦闘が続くと思います。