仮面ライダーAP アナザーメモリ   作:ダス・ライヒ

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ドーパント名:ヴェロキラプトル・ドーパント
本名:柳 竜之助
性別:男
年齢:32
簡単な外観の特徴:毒々しい色をした五体のヴェロキラプトル
簡単な能力:五体のうち一体でも生きていれば、メモリブレイクされずに生き残ることが出来る。
変身者概要:幼い頃に両親を改造人間にされた男。両親を改造した者を殺すべく、人類守護戦線に所属する。
キャラ提供は平均以下のクソ雑魚野郎さん

ドーパント名:サイバー・ドーパント(強化アダプター)
本名:長瀬 光希(ながせ みつき)
性別:男
年齢:24
簡単な外観の特徴:グリッドマンとアレクシス・ケリヴを足してアナザーライダーみたいに醜悪にした感じ。
簡単な能力:電子空間を自由に動き回れる。検索エンジンのように対象について調べることができる。(但し、適合率が低いのか精度や速度は地球の本棚の完全下位互換になっている。)量子化による瞬間移動が可能。
概要:シェード所属の悪質なテロリストにより婚約者を殺された青年。(そのテロリストはドーパントの力を得た時に最初に可能な限りの苦痛を与えて殺した)最初は改造人間全てに憎悪を向けていたがあるきっかけによりシェードに与するもののみを標的にするようにした。強化アダプターはシェードの施設を襲撃しようとした際に戦太郎に手渡された。
キャラ提供は月見きつねおうどんさん


人類守護戦線VS小久保一派 その4

 グレイハウンド・ドーパントとなったジークフリートは、狙った数名の敵歩兵をバラバラに惨殺した後、自分に向かってくる改造人間に対処する。

 

「うわぁぁぁ!」

 

「改造人間どもめ、この私が殲滅してくれる!」

 

 ここで戦うことを拒めば、小久保一派に殺されることは間違いないので、改造人間らは自棄を起こしてグレイハウンド・ドーパントとなっているジークフリートに雄叫びを上げながら突撃する。

 改造人間を憎むグレイハウンドは、哀れな改造人間らに同情することも無く、敵兵らを惨殺した鋭利な両手両足の爪で切り裂いていく。例え子供や失敗作であろうが、憎しみに駆られているジークフリートは容赦なく殺害した。

 

「や、止めてくれ! 頼む!!」

 

 ただ一人残った改造人間は戦意を失い、返り血塗れのグレイハウンドに命乞いをするが、無慈悲に腹を右手で貫かれて絶命する。その様子をタートル・ドーパントこと良太は、怪人体の顔越しで見て眉をひそめた。

 

「あいつのことを気にしてる暇は無いか」

 

『ベアー!』

 

 だが、今は戦場だ。自分に襲い掛かる軍用マス・ライダーが跨る三台のバイクに集中することにして、黄色いベアーのガイアメモリを取り出して起動する。それからベルトの差し込み口からタートルを外し、ベアーのガイアメモリを差し込んで、そのドーパントへと変貌する。

 

「っ!? 姿が変わろうが、同じことだ!」

 

 タートルから大斧を携える黄色い熊のドーパントに変身した良太に、マス・ライダー等はバイクのスピードを上げて轢き殺そうと迫る。これに良太ことベアー・ドーパントは大斧を力一杯振るい、間合いに入ったバイクに跨るマス・ライダーの一人を、バイクごと叩き切った。

 バイクごと叩き切られたマス・ライダーは両足を切断され、ベアーから見て左方向に前輪部分を切り裂かれたバイクと共に飛び、地面に叩き付けられた。無論、バイクは大破し、地面に叩き付けられたマス・ライダーの身体はあらぬ方向へ捻じ曲がっている。

 

「な、なんて力だ!」

 

「射撃兵装で対応しろ!」

 

 轢き殺そうとベアーにバイクで突っ込んだ一人が無残な姿で死んでいるのを見て、二人のマス・ライダーは接近戦では不利と判断し、バイクを止めて背中に掛けてあるライフルを取り、銃撃を始める。

 

「厄介だな。なら一編に叩き切るまでだ」

 

『マキシマムドライブ!』

 

 これにベアーは遮蔽物に逃れ、二人一編に倒そうとマキシマムドライブを行い、大斧に解放されたエネルギーを送り込む。銃撃が止んだところで遮蔽物から飛び出し、雄叫びを上げて大斧を力一杯に振るう。

 

「おらぁ!!」

 

 この行動はライフルの再装填を行っていたマス・ライダー二人は驚き、再びライフルを撃とうとしたが、大斧より放たれたマキシマムドライブの斬撃の範囲は広く、二人とも跨っていたバイクと共に横真っ二つに切り裂かれ、地面に横たわる。

 

「味方に当たってなきゃ良いが」

 

 二人の軍用マス・ライダーを斬撃で同時に切り裂いたベアーは、放った大斧の斬撃が味方に当たっていないことを心配しつつ、自分の背後から迫る迫る改造人間に大斧の柄を叩き込んで怯ませ、刃の部分を胴体に叩き込んで殺害した。

 

 

 

 火力と練度で勝る小久保一派に苦戦していた人類守護戦線であったが、グレイハウンドと四つのガイアメモリを持つ良太、他のドーパント等の奮闘のおかげで形勢を自分らに傾けつつあった。

 

『ヴェロキラプトル…!』

 

 更に優勢にすべく、人類須吾戦線のメンバーの一人である柳竜之助(やなぎ・りゅうのすけ)は、自分のガイアメモリであるヴェロキラプトルを起動させ、生体コネクタに差し込んだ。ガイアメモリを差し込まれた竜之助の身体は、毒々しいヴェロキラプトルに変貌する。それも五体に分裂していた。

 五体のヴェロキラプトル・ドーパントとなった竜之助は、バイクやサイドカーで暴れ回る軍用マス・ライダーに飛び掛かり、一人を食い殺す。

 

「クソっ!」

 

 一人バイクから降りた軍用マス・ライダーがライフルで一体のヴェロキラプトルを仕留めたが、残り四体には何の影響力も無く、掴み掛れて食い殺された。

 竜之助は幼い頃に両親がシェードに拉致されて改造人間にされた。両親を改造した者を殺すべく、人類守護戦線に参加したのだ。

 

「シェードに与する奴らに、容赦はしない!」

 

『サイバー…!』

 

 ヴェロキラプトルとなって暴れ回る竜之助に続くように、長瀬光希(ながせ・みつき)も続いて自分のガイアメモリを取り出し、生体コネクタに差し込んでドーパントに変貌する。

 名はサイバー・ドーパント、その醜悪な姿は、まるでアナザーライダーのようだ。

 サイバーとなった光希は強制的に変身を解かれた同志等に銃撃を加える敵歩兵らに向かい、ドーパントの腕力で殴り殺していく。

 背後からカールグスタフm3を持つ敵兵にロケット弾を撃ち込まれたが、能力である量子化による瞬間移動で逆に背後へ回り込み、手刀で首を刎ねた。

 

「このライダー擬きが!」

 

 サイドカーに乗る軍用マス・ライダーの一人が、激怒しながら荷台に搭載されたロケット弾をサイバーに向けて放つも、当に気付かれており、背後へ回られて蹴り飛ばされる。サイドカーから蹴り落とされた軍用マス・ライダーは素早く立ち上がり、対装甲用サーベルを抜いてサイバーに斬りかかるが、量子化で躱されるばかりで、空振りに終わる。

 

「くそっ、なんだ!?」

 

「冥途の土産に教えておいてやる。俺は電子空間を自由に動き回れるんだ」

 

「はっ!? がっ…あ…」

 

 自分の姿を探し回る軍用マス・ライダーに対し、背後に瞬間移動していたサイバーは相手の背中を手刀で貫いてから自身の能力を明かして殺害した。

 

「フン、強化アダプターを使うまでも無い」

 

 ガイアメモリの能力を強化する強化アダプターを戦太郎より貰っていたはずだが、使うほどでもない相手であったが為、引き続き敵歩兵や改造人間、軍用マス・ライダーに対応する。

 

 光希が人類守護戦線に居る理由は、シェードに与する者たちの抹殺である。シェードに属していた悪質なテロリストに婚約者を殺され、仇討の為に人類守護戦線に参加した。

 異世界より来た戦太郎よりガイアメモリを手に入れれば、そのテロリストをサイバーの二つ目の能力である検索能力で見付け出し、可能な限り苦痛を与えて殺害した。最初は改造人間全てに憎悪を向けていたが、復讐を果たしてからは先に述べた通り、シェードに与する者たちの抹殺に専念している。

 

 それぞれのガイアメモリを持つ者たちによる活躍で、優位は人類守護戦線に傾いた。

 

 

 

「こちらが押されています!」

 

「総帥、ここは退いた方が良いのでは…?」

 

 圧倒していたはずの自分らが、素人の集まりと言える人類守護戦線に押されているのを見て、小久保一派に参加していた者たちは動揺を覚え始める。

 参加している一人の議員が武将型マス・ライダーのスーツを着た小久保に、クーデターを延期して再起を図るべきと提案すれば、日本の為ならどんな手段を厭わない国粋主義の初老の男は、提案したその議員をスーツで強化された腕力を顔面に叩き込んで殺害する。

 

「貴様ら、それでも日本を憂う愛国者か!? この程度で狼狽えおって! 貴様らも直ちに彼奴等を迎え撃つのだ!!」

 

 苛立って一人を殺害した小久保に、この場に居る全員が恐怖を覚えて彼の指示に服従する。

 殺害されたシンパの議員もガイアメモリを所持しており、他のシンパの者は自分より良いガイアメモリを使っていると知ったのか、顔が潰されたその議員よりメモリを盗んで自分の物とする。

 小久保自らが迎え撃つと知ってか、彼の武将型マス・ライダー用のヘルメット、兜と言うべきか、それを持った迷彩服の陸自の幹部が差し出す。それを小久保は受け取って被れば、ヘルメットは起動し、睨むような二つの眼が光る。

 

「我らの憂国の意思を阻まんとする愚か者共め、皆殺しにしてくれるわ!」

 

 ヘルメットが起動した後、小久保は救国計画の邪魔をする人類守護戦線を粉砕すべく、九九式二十粍二号航空機銃五型を抱え、志が同じ者たちを率いて迎え撃とうとする。残りの軍用マス・ライダーと武装した将兵等も後に続く。

 その際に武将型マス・ライダーとなった小久保に続く議員や自衛隊の者たちは、各々が持つガイアメモリを自分の生体コネクタに差し込み、それぞれのドーパントへと変貌した。これで戦太郎が、ガイアメモリをブラックマーケットに流通させていることは確定した。

 

「来ましたね、小久保左近」

 

 仮面ライダーリベンジとなり、三名の軍用マス・ライダーをオリジナルライダーの力で容易く粉砕し、複数の怪人体の改造人間すら倒した信楽慎藤は、残りの者たちを率いて自分たちを迎え撃ちに来た武将型マス・ライダーの小久保に気付き、そちらの方へ視線を向ける。

 

「改造人間以外の者らを下がらせぃ!」

 

「全部隊にに通達、改造人間は残して後退せよ! 繰り返す、直ちに後退せよ!」

 

 機関砲を構えた後に小久保が告げれば、近くに居る無線機を背負った通信兵は受話器を取り、改造人間は残して後退するように告げる。それに応じ、戦闘を行っていた歩兵大隊と生き延びた軍用マス・ライダーは、改造人間だけを残して後退し始める。

 

「なんだ? 後退していく?」

 

 人間の歩兵や軍用マス・ライダー等が後退していくのを見て、アダプト・ドーパントは疑問の声を上げた瞬間、武将型マス・ライダーの小久保が抱える航空機用機関砲が火を噴いた。

 その火力は航空機用の物であって凄まじく、ほぼ生身の失敗作の改造人間は吹き飛び、怪人体やドーパントでさえ、引き裂かれるほどだ。敵の改造人間や味方のドーパント等が引き裂かれていく中、機関砲の射線上から敵味方の者たちは退避する。

 

「やはり改造人間を生み出した諸悪の根源! ここで始末…何をするのです!?」

 

 味方諸ともこちらを攻撃する小久保に対し、フォートレス・ドーパントは怒りを燃やし、吸収した火器による一斉射を浴びせようとするが、ナッツクラッカー・ドーパントやアダプト、サイバーらに捕まれて無理やり退避させられる。

 ニ十発ほどしか撃てないと思いきや、航空機に搭載されている機関砲のようにずっと撃ち続けているので、レーザー・ドーパントも攻撃することなく、射線上から離れていた。事実、ヴェロキラプトルの三体が機関砲の掃射によって引き裂かれている。

 走者が終わる頃には、無惨に引き裂かれた肉片が大量に転がっていた。味方諸とも撃った小久保に、ベアー・ドーパントの良太は怒りを覚える。

 

「小久保左近! 改造人間とは言え、味方諸とも撃つとは! やはり貴方は悪だ! そんな貴方にこの国を渡すわけには行かない! ここで殺します!」

 

 六名の敵歩兵を拳銃状の射撃武器で撃ち殺した仮面ライダーリベンジこと慎藤は、味方諸とも撃ったことを非難し、堂々と殺害すると宣言した。

 

「フン、改造人間殲滅を掲げる貴様が言う事か! 我らの憂国の意思を阻んだ罪、その命を以て償え!!」

 

 自分を殺すと宣言したリベンジに対して武将型マス・ライダーの小久保は、配下の軍用マス・ライダー等と共に、手にしている機関砲を撃ち込んだ。凄まじい弾幕に、リベンジは仮面ライダーの力で空中高く飛翔し、一際大きい拳銃で数名のマス・ライダーを仕留め、更には機関砲すら破壊する。

 

「おのれ! 叩き切ってくれる!!」

 

 破壊された機関砲を捨てて大太刀を抜いた小久保は、拳銃から剣に切り替えて振り下ろさんとするリベンジの斬撃を防いだ。それから武将型マス・ライダーの力で、リベンジを吹き飛ばす。吹き飛ばされたリベンジは左手に拳銃を持ち、追撃を入れ込もうと斬りかかる小久保に撃ち込んだ。

 

「そのような攻撃、豆鉄砲だわ!」

 

「流石はマス・ライダーの提唱者だ。調達は容易いようですね!」

 

 銃撃を物ともせずに斬りかかる武将型マス・ライダーに、慎藤は小久保がマス・ライダーの採用を提唱してた事を思い出し、大太刀による重い斬撃を躱してからソードを打ち込む。だが、武将型は通常型や軍用型よりも重装甲であり、リベンジのソードでも大したダメージは与えられない。小久保の左拳による振り払いで突き飛ばされるも、空かさず繰り出された斬撃を躱した。

 

「ワシを殺すと宣言しながら、逃げるばかりか!」

 

 自分から逃れるばかりのリベンジに、小久保は挑発するが、リベンジである慎藤は乗らず、弱点を探す。

 

「今だ! 突っ込め!!」

 

『ワァァァッ!!』

 

 武将型マス・ライダーの小久保が持つ機関砲が破壊されたことで、人類守護戦線は防戦を行う小久保一派に大挙して押し寄せた。

 

「総帥! 総帥!!」

 

「これ程押し寄せられれば、我々では!」

 

「馬鹿者! これくらい、我らで抑えるのだ! 応戦だ! 応戦しろ!!」

 

 大挙して押し寄せたドーパントの大群に、小久保一派らは恐れ戦いて引き下がり、小久保に助けを求めようとしたが、ドーパントに変身した議員や重装型マス・ライダーを纏う幹部らは狼狽える将兵等を鼓舞し、押し寄せる人類守護戦線のドーパント等に応戦した。

 この時点で各地のノバシェードから徴用した改造人間は全滅しており、小久保一派による軍事クーデターの成功率は大きく低下していた。それでも小久保一派は撤退もせず、挙句に成功を信じて戦い続けようとしていた。

 

「ウワァァァッ!? や、やめっ…」

 

「改造人間が全滅してクーデターの成功率が減ったと言うのに、まだ続ける気か?」

 

 並外れた瞬発力で数名の敵兵を鋭利な爪で惨殺し、軍用マス・ライダーに飛び掛かって首の骨を腕力で圧し折ったグレイハウンドは、改造人間が全滅しても戦い続ける小久保一派に、まだ続けるのかと問うも、敵は答えることなく雄叫びを上げながら突っ込んでくる。

 

「フン、まるで玉砕だな。貴様らが掲げる戦争国家への回帰はいささか嫌悪を覚えるが、最期まで戦い続けるその祖先であるサムライのような精神には敬意を表し、戦士として死なせてやろう!」

 

 答えずに突っ込んでくる通常のガイアメモリ・ドーパントに、グレイハウンドは小久保一派の思想に嫌悪を抱くも、最期まで戦い続けるその精神には敬意を表し、身体に染みついた軍隊格闘術の構えを見せ、一撃目を躱してからカウンターであるパンチを腹に打ち込んだ。




尺がちょうど良いので、投稿。

次回で小久保が退場(?)となります。
そんでもって、その次の回で最終決戦編に突入かな?
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