会話がライザ達はこんな事言わない!ってなるかもだけど許してくださいお願いします。
コミュ障の私にはこれが限界だと知りました。
暑いな。
そうかんじて空を見上げると鬱陶しいほど雲一つない快晴であった。
手袋が完成したから久しぶりに火山から降りてきたってのにこれだ。
どうも暑い日にはやる気が湧いてこない。
だが、何かしらしなければ金は湧いてこないのだ。
浪費癖が付いたのか最近昼飯を抜くことも多い有り様、どうにかしなければ成らないのが現象であった。
久しぶりに金のハチの巣でも取ってくるかなと街道を進んでいると………。
「ねぇライザ、どうする?もって帰れないよこんな量」
「も、もう少し詰めたらいけないかな?頑張ればきっと…」
「いや、重くてもてねぇだろ。それにあまり重いと戦闘になった時に逃げれなくなるぞ」
「うぐっ、……仕方ない。取っちゃった物はちゃんと使いたかったけど持ち帰れないなら捨てるしか無いか……」
「ん?」
人の話し声がする。
一体なんだろうか?
滅多に外に出ない島の人間がこんなとこに来るとは相当大事だろうか?
っあ!それとも商隊かなんかが魔物にでも襲われたのだろうか?
しゃがんでいるので誰なのかよくわからないがあのシルエット……何処かで見たような?
「ジョ、ジョーダンさん!?ど、どうしたんですかこんなところで」
おっと、あちらも気づいたらしい。
そしてこちらを見るなりライザがすっと下がり残り二人が前に出てきた。
うーんそりゃそうだよね。
しかし、そういえばこの子らも島の外に出てたなそういえば。
最近島でしか見ないからすっかり忘れていた。
「いや、そっちの方がどうしたんだよ、こんなとこで座り込んでさ」
「あー。それは、その……」
レント君が頭を掻きながらチラッと顔を逸らす。
その視線の先を追って見るとよくわからない草や丸太が飛び出たかなり大きめのカゴが3つ………いや、なんでだよ。
一応、ツッコんだ方がいいんだろうか?
ここから見えるだけでもアクア鉱にハチの巣に木に魚に花まで入っている。
なんでそんな雑多に集めてるんだ。
そういうのはもっとこう、面白いものを見つけたからあつめて見ましたとかじゃなくて目標を決めて取るものなんじゃないのか?とか。
何故丸太?とか。
なんで差も当然と言わんばかりに色んな物を一緒に入れてるんだ?とか。
いきなり情報力で殴って来るな!とか。
言いたいことが沢山湧いてくるがグッと堪える。
顔が引き攣っているかもしれないがそんなのは誤差だ。
「そ、それでジョーダンさんは何故ここに?」
タオ君の声で正気に戻る。
どうやら考え過ぎてぼーっとしていたらしい。
うーむ、ここは素直に言うべきだろうか?
……まあ、いいか。どうせ外に出てたってことは言われないだろうし。
「あ、あの?」
「うん、いやちょっと火山にな」
「か、火山!?なんでそんなところに」
「少し用があってな」
よしっ、誤魔化せたな!(白目)
うん、話が続かないね。
かなり疑われてる気がするけど気の所為だろ。
なに?コミュ症?そうだよ。
………沈黙が痛い。
どう誤魔化せばいいんだこの空気。
取り敢えず手慰みに近寄って来ていたミニワイバーンに石を削った投げナイフを投げっておいたが、うん。だからどうしたって話だね。
何を話したらいいかわからず喉に刺さったナイフが墜落した衝撃で深く突き刺さり、息ができなくなったせいでミニワイバーンが白目を向いて少しずつ動きが弱くなって行くさまを見届ける。
スゥー。
なんだか不審者を見る目から危ない人を見る様な視線に変わって言っている気がするが大丈夫だろうか?
さりげなーく。
臨戦体勢に入っていっている気がするんだが。
マズイ、なにか、何か話さなければ。
そこでチラリと謎のものが溢れるカゴを見つける。
「そっ、そうだ!
そのカゴの中身、良ければクーケン島まで届けようか?そんなに色々入っていたら重たいだろ?」
くっ、苦しいか?
「そ、その生活に苦しくてな。
火山には売れそうな鉱石が無いか探しに来てたんだ。ほっ、ほら!ツルハシだってあるだろ?だから、そのぉ、へっへへ」
い、いけるか!?
これが無理ならもう逃げるか?
「信用出来ないならお金を預けたっていいぜ!荷物を確認したら次あった時にでも少し多めに返してくれたら嬉しいんだが……」
うーん、営業に繫げるトークが下手くそである。
これには商人だった祖父も、配達員だった父も草葉の陰で泣いているだろう。
会話で信用を勝ち取れずどうやって配達員など出来るのか。
クーケン島という狭いコミュニティにおける、『子供の頃から知っている』というハンデに甘えに甘えた結果がこれである。
片手間にこちらに狙いを定めるミニワイバーンをナイフで牽制しつつ、密かに絶望して、どうやってこの場から逃げようか、これから島であったらどうしよう。てか島にいられるのかな?なんて考えている男を尻目にライザ達は話し合っていた。
「ライザ、どうする?それ、僕たちでは持って帰れないし捨てる位なら頼んでみる?」
「うーん、怪しいけど悪い人ではないとおもうぜ?一応昔から島にいる人だし」
「それは、そうだけど。でも、うーん」「でも、島か。運んで貰うとしても一体誰の家に運んで貰うんだ?」
こちらからは何を話しているかわからないし、かと言ってこのままこの場を離れると次あった時に気まずいだろう。
ジョーダンはこの自分を置いて話が始まる感じが苦手だった。
ものすごく逃げ出したくなっていく。
それに…。
不味いな。一箇所に留まり続けている。
一応レント君達も周囲は警戒しているようだが話し合っている今、その注意は手軽に確認できる場所、つまり地上へと自然と向いてしまっていた。
一匹落とした時にでた血の匂いに誘われて来たのだろうか?
空にざっと5匹位のミニワイバーンが様子を伺っている。
あの数を子供が3人で相手するのは流石に無理があるのでは無いだろうか。
しかし、どうやって撃ち落としたものか。
「あのっ!」
うおっ!びっくりした。ちょっと火が漏れたじゃないか。
振り返るとライザがピンと手を伸ばしている。
「えっと、預けたものって何処に届けるんですか?」
?
ああ、配達の話ね、てっきり護り手に通報するかどうかで話し合っているもんだと思っていたもんだからわからなかった。
「えっと、ああ。家に届けるのは不味かったかな。一応、フォルマーさんの所にでも届けて置こうかとでも思っていたんだけど別のとこがいいかな?」
すると、また顔を見合わせてなにやら話し始めた。
んーっと、運べばいいんだろうか?てか、まだその話続くんだね。
じっと見ていると話が終わったのかこちらへ振り向く。
どうやら、利用する流れになっていたようだ。
「えっと、アンペルさんに迷惑をかけるのは嫌だから、海岸に停めてある船に運んで貰えれば」
「あー、そうだね、わかったよ。船に運べばいいんだね?えっとじゃあこのカゴに運べばいい分だけ詰めてくれる?」
よっこいせとカゴを降ろして中のツメを起こしそこにちょちょいとやることで底を作る。
普段貢物とかを入れているときに使っている機能だが、こんなところで日の目を見るとは思っていなかった。
「えーっと、アレとこれと後はそれも運んで貰おうかな。
うん、これでお願いします!」
「一応聞いておくけど危険な物とかはない?配達中に気をつけ無いといけないこととかあるんだったら教えてくれると嬉しいんだけど」
「えっと、この草が触ると被れる位ですね」
「(なんでそんな草を?)えーっと、あ、後運び終わった物は布で包んで置いておくけどそれでいいかな?」
「えっと、はい大丈夫です」
良かった。
これで怪しいから後ろから殴ろうとか言う話にはならないだろう。
………ならないよね?そんな事する子ではない気がするが。
先程よりも少し重くなったカゴを背負う。
後は、この重さなら、うーんとこれくらいかな?
「えっと、一応お金を預けておくね?
そんな事が無いように気をつけるんだけど中身が壊れてたとかなら返さなくていいから」
そういって520コル渡す。
うん、今日買う予定の晩飯は無くなったが必要経費だ。
もしかしたらすこし多めに返ってくるかもだし怪しまれるよりは全然いいだろう。
「それじゃ、届けておくね」
そういって歩きだす。
一人になったことを隙だと思いこちらに向かって来ている要らない奴らもいるがあれ程度ならすぐ片付けられる。
この日からジョーダンの家計を助ける配達屋としての仕事が始まったのであった。
『ジョーダンの配達』
フィールドにいるジョーダンに話しかける事で探索中に一度だけアイテムを預ける事ができる。
預けたアイテムはジョーダンが配達し、クーケン島か、アトリエに帰る事で受け取る事ができる。
運んだ量に対し、料金が発生し、アイテムのレベルに対しLv×1,2コル一つ辺り掛かるまた、預けられる量の上限も決まっている。
利用する事でイベントが発生して料金が下がったり預けられる量が増えたりする。
稀に預けていないアイテムが入っていることがある。
ここでしか手に入らないアイテムも?