ブルーアーカイブ 実績『RE Aoharu』取得RTA 13:36:51【解説付き】   作:珊月

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独自設定や独自解釈は本家大本(ピカおじ)が明言する前にするべき。
古事記にもそう書いてある。


お姫様と星と銃撃戦

 ――初めてあの子と私が出会ったのって、いつ頃だったかな。

 

 先程モモトークを送った相手のことを考えると、ふとそんな疑問が湧いて出てきた。

 星詠(ほしよみ)モネ。一つ下の子で、今年度から私の後輩になる子。優しい薄緑色の髪が綺麗で、それを褒めたら私の髪のほうが綺麗だって言ってくれる、優しい子。

 吸い込まれそうになる藍色の瞳はどこか芯が通っていて、それでいて目つきが柔らかい子。

 

 もしかして眠れてなかったり……だなんて心配したけれど、眠れなかったのはむしろ私の方。

 入学式には、もちろんティーパーティー役員の私も出席する。つまり、久しぶりにモネちゃんと顔を合わせることになるかもしれない。

 そう考えるとなんだかちょっと気恥ずかしくって、おかげで昨日から寝れてない。

 

「ふぁ〜あ…………」

 

 そう何も気にせずに大きくあくびをする。

 もしここにナギちゃんがいたら、きっといつものように口うるさく言ってきてたのかな。ま、ここにナギちゃんは居ないし、なんと言ってもここは私の部屋だし……

 これくらい好きにしていいよね☆

 

「……着替えよっか。」

 

 誰に言うともなく呟いて、私は奥まったところの洗面所に向かう。

 そしていつも通り顔を洗っていると、鏡に映る私のヘイローが目に止まった。

 

『私は好きだよ、ミカのヘイロー。なんだか星空みたいだし。』

 

 そういえば、あの子は私と初めて会った時こう言ってくれたっけ。

 あの時、すっごく嬉しかったなぁ。私のヘイローは他のみんなとは大きく違う。他の子と違うのが昔の私は嫌だったけれど、そう言ってくれてなんだか救われた気になれた。

 ……そういえばモネちゃんのヘイローってどんなだっけ?

 うーん、そんなにじっくり見たこと無いからはっきり思い出せないなぁ。ま、いいや。

 

 着替え終わって時計を見ると、午前6時。

 長い夜がようやく明けたことに安堵していると、机の上に置いてあったスマホが通知音を鳴らす。

 ――きっとモネちゃんだ。

 そう思ってスマホに飛びついた。

 

モネ

[そんなことないよ]

[私はすっごく快眠だったから、安心してね]

 

「……あははっ!なら、安心、っと。」

 

 あの子のことだから大丈夫だとは思っていたけれど、なんだかまだ嫌な予感がする。

 もしかしたら、登校中に何かトラブルに巻き込まれるかもしれない。そしたら……

 ――あぁ。まだ次のティーパーティー(・・・・・・・・・・)としての自覚が足りてないな、私。

 

 パテル分派の今のリーダーは、いずれ副リーダーの私にその席を明け渡すつもりでいる。つまり、次のティーパーティーは多分私。

 ナギちゃんも同じように1年生で候補になっているけれど、私はナギちゃんとは違って政治とかそういうのには疎いから、こういうの(上に立つ仕事)にはあんまり向いてない。

 だからこそ、少しでも真剣になって向き合わないといけないのに。

 

「人の心配してる余裕なんて、無いのに。」

 

 このままじゃ、ナギちゃんに怒られちゃうかもしれないな…………って、ダメダメ!朝からこんな調子で居たら、今日一日ずっと暗いままになっちゃう。早く気持ちを切り替えないと。

 

「……そうと決まれば何か食べよっと!」

 

 さっきまで考えていたことから一旦離れようとして、私はソファから立ち上がる。

 そして冷蔵庫を開け、昨日のうちに買っておいたお高めのフレンチトーストを取り出した。私のお気に入りのカフェでお持ち帰りしてきた、とっておきのおやつ……じゃなくて、朝ご飯。

 レンジで温めるのを待っている間に、お湯を沸かして紅茶を淹れた。

 この間ナギちゃんにもらったこの茶葉、使ってみたかったんだよね。ナギちゃんほど上手く淹れれないけど、そこそこの腕はあると思ってるよ。

 ……っと、そうこうしているうちにもう温め終わったみたい。

  トーストを取り出したら、適当なティーカップに紅茶を注いで準備が整った。

 

「いただきまーす☆」

 

 ナイフとフォークを手に取って、熱々のトーストを切り分けて食べる。

 うーん、美味しい〜。今度モネちゃんとナギちゃんにも教えてあげよっかな?

 

「あ、そういえば。」

 

 モネちゃんに一つ言い忘れていたことがあったのを思い出して、私はまたスマホを取り出す。

 最近あの子のお家の近くで不良グループが活発化してるんだって、ナギちゃんが教えてくれたんだった。もしかしたら登校中に鉢合わせるかもしれないし、一応、言ってあげた方がいいよね。

 これで………………送信完了☆っと。……やっぱり、心配しすぎかな?

 どれだけ運が悪くても、こんな朝早くから不良に絡まれることなんて無いだろうし、不良って言ってもたかが知れてる。多分モネちゃんの手にかかれば一捻りなんじゃないかな?

 …………それに、――

 

「――あの子は、強いから。」

 

 空っぽになったティーカップの底を見つめて、私はそう呟いた。

 

 

 

 

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 午前7時。トリニティ自治区の一角で、小さな銃撃戦が勃発していた。

 数分前まで閑静な住宅街だったそこはあっという間に一つの戦場へと変貌し、朝を告げる鳥の鳴き声に代わって、銃声がその空間を支配する。

 何十人の不良達が銃口を向けているのは、薄緑色の長髪をたなびかせながら駆け回る少女。

 その小さな体躯には似合わないような大きな翼を持っているため、決して的が小さいわけではないのだが、どういうことか不良達が放った弾丸はどれも彼女に掠りすらしない。

 

 それは(ひとえ)に彼女の動きの巧みさ故か、それともまた別の理由(・・・・)があるのか。どちらにせよ、数的有利があるにも関わらず、不良達は優位を取れていない。

 それどころか、奇襲を受けた手負いが相手だというのに不良集団は押されている。

 少女は不良達の頭を正確に狙い、SMGの連射を叩き込んでいく。その洗練された動きは常人離れしていて、不良達のリーダーを戦慄させるのは容易だった。

 道を開かせた彼女は、丁度いいベンチ(遮蔽物)の裏に隠れた。だが、リーダーはその機を見逃さない。

 

「そこに逃げ込むのは悪手だぞ、トリニティ。おい、やっちまえ!」

 

 リーダーの不良がそう命令すると、そこに一人の不良が手榴弾を投げ込んだ。

 それは少女を巻き込み盛大に爆発し、辺りに粉塵を撒き散らす。彼女の姿は見えないが、恐らく直撃しただろう。既に受けていたダメージも考えると、確実にダウンしているはずだ。

 これでようやくとっ捕まえられる……そう考えて彼女は煙の中に入った。だが、いくら探してもそこには少女の姿すら見当たらない。

 ――嵌められた!

 いち早くそれに気が付いたリーダーは、煙が晴れた辺りを見渡す。

 

「っ、どこ行きやがった!?クソっ……お前ら!早く探――」

「私はこっちだよ。」

「――なっ」

 

 いつの間にか背後に居た少女に気付いたときには、もう遅かった。

 彼女は銃の柄の部分でリーダーの頭を殴打し、倒れたところにはすかさず追撃を欠かさない。とっさのことに対応できなかった彼女は瞬く間に意識を失い、そのヘイローは掻き消えた。

 みっともなく倒れた彼女の背に足を乗せ、少女は言い放つ。

 

「大人しく武器を置いて投降して。さもないと、この人みたいになるよ。」

 

 そう言いながら彼女は鋭い眼差しを向け、不良たちから反抗心を取り除く。

 リーダーが撃退されたことによって戦意を喪失した不良達は、次々と武器を置いて手を挙げる。

 奇襲から制圧まで、わずか5分。早朝に起きた一悶着は、これにて決着した。

 

「…………私がこの場から離れるまで、絶対に動かないこと。分かった?」

 

 彼女がそう言うと、不良達は皆銃を地面に置き、手を上げて降参の意を示した。全員が大人しく投降したことを確認して、少女は構えていたSMGを下ろした。そしてカバンを持ち直すと、そそくさとその場を離れていった。

 不良達はそんな彼女の後ろ姿と、その五芒星が浮かぶ銀色のヘイローをしかと目に焼き付けてこう思ったそうだ。

 

 もう二度と、カツアゲなんてしないようにしよう、と。




ミカの口調ってマジで難しくね……?あと戦闘描写も難スィー!
書いててなんか違和感しか無かったけど大丈夫ですかこれ。
久々にまともな小説書いたもんでして、絶対どこか変なところがあると思います。
先輩方、何卒ご鞭撻のほどをよろしくおねがいします……!
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