シャイン王都フェルディナンド城にて。
アドム・ヴィンテージが国を去って3日後のこと、自室の寝台に寝かされていたクリューエル・シャイン・フェルディナンドは目を覚ました。
「……俺は、生きているーーのか?」
寝台の上で身体を起こし自分の手を見下ろす。
周囲を見て、自室であることを確認してから壁にかかった鏡を見る。
やや癖のある黒髪に赤眼の自分が、そこに居た。
「……何故? 俺はセフィロトの端末になったのでは?」
最後の記憶は、赤目になったアドムが自分を黄金の刃で斬ったこと。それ以降の記憶は一切ない。
どういうわけかは知らないが、セフィロトの端末から人間の意志を取り戻せたようだ。
(とはいえ、いつまたセフィロトの端末に操られるかは分からない。赤目のままということは、俺の呪いはまだ解呪されたわけではないということだ)
右眼を瞼の上から右手で押さえる。
「……?」
その時、鏡に映る自分の瞳の色が変わったように見えた。
(……いや、変わっている?)
思わず立ち上がって鏡の前に行き、自分の顔をよく見る。
瞳の色は赤だ。
血のような深く淀んだ紅ではない、日の出の太陽や炎のような金色が混じった赤。
「ーーアドムと同じ瞳の色。どういう、ことだ?」
「お加減はどうですか、クリューエル様」
聞き慣れた声が自分の背後からするも、その声はこの場所で聞くはずの無い声である。
「レティシア、何故ここに!?」
振り返った先には、豪奢なドレスと身につけ金色の髪をアップにした碧眼の美女。
本来、此処にいるはずの無いーー来れるはずの無い高級娼館の女主人である。
「フフ、混乱しておられるのですね? お可愛いこと。クリューエル様、私は貴方を迎えに来たのです」
「迎えに来た……? どういう、ことだ」
「私の名はレティシア。艶のヴィオレッタ様に仕えるもの。貴方を魔族に迎えに来ましたーー!」
瞬間、クリューエルは戦闘態勢に入ろうとして脚から力が抜ける。
(な、なんだと!? 脚に力が入らない!?)
「クリューエル様はご存じないでしょうが。貴方がアドムに倒されてから3日が経っています。回復魔法や医療処置はされていますが、筋力の低下は相当なものですよ」
「み、3日だって!?」
驚愕に目を見開くクリューエルの目の前にレティシアは現れた。
壁際にいたクリューエルの顔の横に手を置くようにして壁に手をつく。
そのこめかみから羊のような角が生え、腰のあたりからコウモリのような羽根が生えて豊満な尻からは槍の穂先のようなーー毒蛇のような尻尾が生えている。
「無駄ですよ、クリューエル様。魔族の私に力で敵うわけないじゃありませんか。抵抗は、やめてください」
壁から逃れようとするクリューエルの両手を右手一本で押さえつけ、左手は首の後ろを掴んで固定されている。
脚を動かそうと試みるが、地面から生えた魔力の鎖が足首に巻き付いており動けない。
「レティシア……っ! 何故だ!? 俺は君をーーっ!!」
「可愛い可愛いクリューエル様。独りで涙し、寂しく笑い、人々に差別されながらも自分を愛する家族のために人を捨てられない。優しくて甘くて綺麗なひと。サキュバスとしてーー貴方のような真っ白な心は汚したくなるんですよ」
真っ直ぐに瞳を見据えられて動けなくなる。
それがサキュバスのテンプテーションだと悟っても、遅い。
「見ちゃいましたね、サキュバスの瞳を。さぁ、クリューエル様。私の下僕になりましょう。私だけのモノになるのです」
「…お、俺は。民をーー国を……かぞ、くを」
「全て忘れなさい。私だけのことを考えてーー、私の為だけに生きなさい。他には何も要らないの、そうーー魔族も人間も、なにもかも忘れてーー私にだけ溺れなさい」
抵抗する力が弱くなっていくのを感じながらレティシアは微笑み、クリューエルの首筋に牙を突き立てた。
「……あっ……」
切なそうな、儚い声を上げてなすがままに血を吸われるクリューエルを愛おしそうに、レティシアは壊れ物を扱うように嫋やかな手で包み込む。
「私だけの貴方になってーー、クリューエル」
満足そうに淫靡なーーしかし、どこか寂しげに笑いながらレティシアは呟いた。
ーーーー
魔王城。
四大魔将が一人ネクロの空間転移魔法を使い、魔族へと生まれ変わって功績を積み重ねる男アルド・ヴィンテージは初の敗北を魔王に伝えていた。
「以上を報告します。此度のこと、まことに申し訳ない」
謁見の間にはネクロ以外の四大魔将の三名と将軍へと繰り上がった人虎のトラビス、部隊長となった人狼のウルフが立って報告をしている。
ウルフが続いた。
「……併せて、ヴィンテージ領の集落を三つ。ジャッジから奴らが取り返したという報告も受けています。このままではヴィンテージ領がパジャの手に戻るのは時間の問題かと」
「僕は、そんな些末なことに興味はない。小さな土地一つ、いずれ奪うものの一部だ。それよりーー」
男とも女ともとれる美しく中性的な声が淡々と静かに謁見の間に満ちる。
人外の美しさと圧倒的な力を持つ魔王はただ、アルド・ヴィンテージを見下ろしている。
「君が人間に負けるとはね。アルド」
「言い訳のしようもない、此度の戦ーー敗因は相手を侮った俺にある」
「ーー謙遜はいい。それよりも教えてくれないか? 何故、負けた」
魔王はどこか楽しげにアルドに問いかけると、彼もまた不敵な笑みを浮かべて言った。
「相手が強かった故ーー!」
「! へぇっ……」
頬杖をついていた姿勢から前のめりになってアルドに魔王は問いかける。
「それほどの強さを持っているのかい? 君の子孫は」
「……次に立ち合えば、某が勝ちます」
紫暗の瞳でアルドは真っ直ぐに魔王を見つめると、魔王もまた同じ瞳で見返してくる。
魔王の美貌は、女神の依代ーーリア・オケアニデスに瓜二つの顔をしていた。
「魔王様。このような人間からのなりそこないの話を信じられるのですか?」
「そうだ。後は我々にお任せ願いたい!! 戦力にもならん集落の人間どもを勝手に魔族にさせるような愚かな者に、この戦は務まりません!!」
四大魔将の内二人、左右に大きな金色の牛の角を生やし赤い髪に金色の瞳と褐色の肌をした筋骨隆々の男が叫び、その横から爬虫類のワニのような顔をした男も続く。
それを楽しそうに紫色の髪に碧の瞳、黒いボディコンを着た美女がニヤリと笑う。
その頭部には羊に似た角と腰のあたりから大きなコウモリのような羽根が生えている。
「ここは、この「炎のフレイムハルト」にお任せを!!」
「いいや、この俺! 「空のドラコニコス」にお任せください!!」
これに微笑みながら美女の魔族が言った。
「二人とも。私の義妹ーー「死のネクロ」が居ながら。大した言いぐさね?」
「……ヴィオレッタお姉様」
無表情ながらも、どこか感動したようにジッと大きな瞳を美女に向ける幼女。
これに妖艶な美女は魔族には似合わない慈愛の笑顔を向ける。
「それにしてもーー義妹を巻き込んでおいて失敗するなんて。とんだ成り損ないがいたものね?」
顔が隣のアルドに向けられるときは、絶対零度の瞳に妖艶な笑みという魔族に相応しいものになっている。
だが、アルドは何も言わずに魔王だけを見つめていた。
「…四大魔将『程度』じゃ、動じないかい? アルド」
「はて、魔王様が『何を』言われておられるのか。某には皆目見当もつきません。それよりもーー屋敷の防衛は某に一存くださりませんか?」
「驚いたよ。君を敗北に追いやった男の首を一刻も早く刎ねたいだろうに、屋敷の防衛を言うのかい?」
そのやりとりだけで、四大魔将の三人は口を挟むことさえできずに会話の外にやられる。
魔王はもとより、ヴィクトリア城を攻めて逃げ帰った成り損ないの男は、自分達をその辺の木っ端と見ている。
それが態度により明確にされた瞬間であった。
三人の魔将たちはハッキリと目つきを変えて殺気を全身から漏らしだす。
それだけで空間が歪み、並の人間どころか魔族であっても命を奪われかねない濃厚な殺意の空間が出来上がる。
実際にトラビスとウルフの表情が明らかに歪み、平然としているのはネクロのような強大な魔力を内包するもののみである。
魔王とアルドには、当然のことながら通じていないが。
「ジャッジの軍人が守る三つの集落を既に落とし、ヴィンテージ屋敷を取り返すというのならば。そやつらこそがアスラが放った刺客に相違ありません。まずは、そやつらの腕を見たいと思うております」
「フフ、いいよ。君のやりたいようにやってみるといい。期待してるよ、アルド」
「ありがとうございます。魔王様」
起立し、礼を返すアルドに魔王は微笑みながら頷く。
謁見の間を去ろうと振り返るアルドは、直前に動きを止めて魔王に言った。
「時に魔王様。この魔王剣を基にした刀と槍ーー某にいただけますでしょうか?」
「もちろんだよ。君にしか使えないように武器は変化した。剣聖と呼ばれた君の力を世に知らしめるため、その武器で為すといい」
「感謝いたします」
言うと、アルドは腰の剣帯に漆黒の刀身をした剛刀を通す。
その際に魔力で作り出した鞘を通して納刀させた。
純白のレザージャケットに、黒のシャツ、青のデニムパンツに赤のマフラーを首に巻いている。
魔王城謁見の間から出て行くアルドの姿は、ヴィンテージの一張羅そのものであった。
四大魔将の3人が睨みつける中、アルドは己の眼を赤く燃やすと言う。
「大魔将の方々、某に何用か?」
赤い炎のようなオーラを身に纏い、圧倒的な力と圧を放つ瞳で相手を見据える。
同時に大魔将の3人も各々の瞳と同じ色のオーラを全身から噴き上げながら睨み返す。
「……せいぜい、しくじらないことだな」
「魔王様のお気に入りとはいえ、貴様は成り損ない。少しでも不審な動きを見せれば殺す……」
「肝に銘じておくことね、魔族は結果が全てだということを……」
それぞれの言葉に不敵な笑みを浮かべてアルドは言った。
「下らん」
その言葉に3人の眼が鋭く細まる。
「世は力が全て。気に入らんなら言葉で語るより、貴様らの腕で俺を黙らせろ。それこそ魔族の真理」
瞬間、赤髪の筋骨隆々とした大魔将フレイムハルトが拳を握って殴りかかる。
同時にアルドの背後に廻りこんで人間型のドラゴンが巨大な斧を振りかぶっている。
「図に乗るなよ?」
「人間崩れが!!」
振り下ろされる鉄拳はアルドの左掌に剛斧は、アルドの鞘に入れたままの刀で止められーー抑えられる。
「「な、にぃ!?」」
「大魔将の方々ーー、無礼は許されよ。如何せん、俺は人間の頃に誰かに仕えるということをしたことがない。気に入らなければ全て力でねじ伏せてきた」
身長で言えば2人の大魔将は3メートルを越えており、本来はアルドが見上げる形になる。
しかし現状では、アルドに2人の大魔将が見下される形になっていた。
「貴様ぁあああ!!」
「おのれぇええ!!」
身に纏うオーラを更に燃え上がらせて、2人の大魔将は拳と斧をそれぞれ力を込めて押し付けようとする。
しかしアルドは淡々とした表情で、万力のようにびくともしない。
「それが全力か? 大魔将と言っても、この程度ならばーー地べたでも舐めていろ」
鞘に入れたままの剛刀で斧を流して石突のついた鞘の先端でドラニコスの喉を、左掌で掴んだ拳を引っ張って前のめりになったフレイムハルトの顎を左拳で。
それぞれ打ち貫いた。
「がっ!?」
「ぐあっ!!」
巨体が紙のように宙に舞って地面に叩きつけられる。
その様を見下してアルドは言った。
「たかが魔物から進化した程度の存在が、俺に敵うと思ったのか? 身の程を弁えるんだな」
そう告げてアルドは堂々と謁見の間を歩いて去っていった。
これにトラビス(人虎)とウルフ(人狼)が何とも言えない微妙な表情で、倒れ伏した大魔将の2人と去っていくアルドの背を見守っていた。
「……でたらめな強さね。アルド・ヴィンテージ」
去っていったアルドの背に向けてヴィオレッタは青い瞳を据えている。
こちらにぺこりと頭を下げてアルドの背についていくネクロに手を振ってから、彼女はトラビスとウルフという自分の部下を見据える。
「あんな化け物をよくも、妹に紹介したわね? ウルフ」
「…まさか、魔族になっても自由に動けるなんて思わないでしょ。ネクロ様の魔力も魔王様の指示にさえも従わないとは誰も思いませんて」
「確かにね。こちらとしては魔族が戦力を増加するには丁度よいと軽く思った結果だけど」
頷きながらヴィオレッタは同僚の二人に回復魔法を使って気絶状態から復帰させると魔王を見据える。
「魔王様。あの男にいつまで好き放題させるのですか?」
「フフ、面白いじゃないか? 彼の振る舞いは、正に鬼神そのものだ。ここに殴りこんできた鬼神泰鬼を思い出させてくれるよ」
「魔族とて上下関係が無いわけではありません。あんな無礼者に、このまま良いようにされては我々の立つ瀬もありません」
「ならーー彼の言うとおり、力でどうにかするしかないよ。今の魔王軍で彼に力で優るのは僕だけだけどね」
クスクスと息がこぼれるように笑いながら、魔王は愉快そうにヴィオレッタに言ってくる。
「それとも淫魔サキュバスの女王として彼を堕としてみるかい、四大魔将が一人「艶のヴィオレッタ」?」
「…それが軍にーー魔族に必要なこととあれば」
「君の忠誠心は嫌いじゃないよ。分かった、彼とはそれなりに話してみるよ」
「ーーありがとうございます、魔王様」
自分の意見が通ったことにホッと胸をなでおろすように答えるヴィオレッタ。
その後ろでフレイムハルトとドラニコスが非難めいた視線を彼女に送りながら立ち上がってくる。
魔王に自分の意見を通すために利用させてもらったが、一応詫び代わりに回復はしていると肩をすくめて返答する。
これに苦虫を噛み潰したような表情になりながら2人の大魔将は黙っていた。
魔王城の回廊を歩きながらアルドは言う。
「ネクロ殿、此度は本気で行かせてもらうゆえ。息子ーーアブラをここに召喚願う」
「…ん。分かった」
瞬間、緑色の魔力で地面に魔法陣が描かれると光とともに老人から青年へと若返った息子アブラ・ヴィンテージが大小の刀を腰に差して立っていた。
「ーー父上」
「始めるぞ、息子よ。俺たちの天下取りを……」
自分達の見た目は人間基準で言えば兄弟でも納得するような若さだ。
紫色の瞳を輝かせてアルドは笑った。
ーーーー
魔物の森の中を抜ける街道。
ヴィンテージ家当代のアグニを先頭にアリスとキサラは、予め決めてあった合流地点に到達した。
「……やっと着いたか。思ったより時間がかかってしまったな」
淡々と呟くアグニを横目に見て、アリスとキサラは互いに呟く。
「本当に強い。魔物なんか相手にもならない」
「途中から睨みつけるだけで退散させてましたよね」
その視線に気づいたアグニは2人に振り返る。
「どうした、ふたりとも?」
これにアリスが焦った表情で手を振りながら否定する。
「あ、いえ。なんでもありません」
「ーーつかぬことをお聞きしますが。アドム様は、アグニ様よりもお強いのですか?」
するとキサラが隣から目を細めて問いかけてきた。
「藪から棒だな?」
「だって、アグニ様ってめちゃくちゃ強いじゃないですか。ロイヤルガードだって退けるし、今だって人間を餌くらいにしか思ってない魔物を目だけで追い返すし」
キサラの物怖じしない言葉遣いにアリスが焦った様子で止めようとするも、アグニは面白そうに口許に手を当てて笑うだけだった。
「そんなひとより強いなんてーーあり得るのかなって」
「強いよ」
キサラの質問に対して真っ直ぐに微笑みながらアグニは彼女の目を見て即答した。
「俺の兄ーーアドム・ヴィンテージは、大陸最強だ。それは間違いない」
とても楽しそうに、誇らしげにアグニは、そう言った。
これだけの強さを誇る剣士が、自分よりも上が居ることを認めーー楽しげにしているのがキサラにもアリスにも不思議だった。
彼女らの周りに居た人間は常に、誰かを蹴落とし蹴落とされないために世間体を気にして生きているものしかいなかった。
だからアリスは質問したーー自分よりも上であると認めている兄のことを、彼がどう思っているのかを。
兄の代わりでしかないと貴族たちに揶揄されていた病弱な弟の彼が、誰よりも強いと言われる兄のことを素直に認めている理由を知りたくて。
「アグニ様。貴方は、アドム様をどう思われているのですか?」
「自慢の兄貴さ。ーー何も言わずに周りの迷惑顧みないで居なくなるけど、な」
どこかーーいたずらをする子どものような笑顔でアグニは、そう言った。
「おお、いたいたぁあああ!!」
アグニがこちらから声のした方を向くと、そちらにはリアとラナを従えてタハトが歩いて手を振ってきている。
それに軽く手を挙げて応えてから、アグニは反対方向を向く。
「やっほー、アグニぃ!!」
スキンヘッドの筋肉だるまが、こちらに向けて無邪気に手を振りながら駆け寄ってくる。
後ろのユアとレイアが慌ててついてきているが、それらを見てアグニは笑った。
「かつてはーー兄に置いて行かれることが寂しくて、辛かった。俺は母上に言われたように兄と共にヴィンテージ家を守ることができないのではないかと思ったこともある。だけどーーアイツと同じ力を手に入れた。力だけなら技だけなら、俺はアイツと同じステージに立つことができるようになった」
アリスを振り返るアグニは、とても真っ直ぐに明るい笑みを向けてきた。
「それでもーー兄に追いつくことはできない。同じ立ち位置に来て初めてーー俺はアイツの孤独を、強さを理解して来た。だから分かる」
そして天を見上げる。
何処までも果てしなく高く澄んだ空を見上げて、アグニは兄を思い起こす。
「永遠に追いつくことはできないのかもしれない。それでもーー俺は一生、あの背中を追い続ける。母との約束を果たす為、父の目を覚まさせるため、そしてーー」
アグニは、拳を握ってアリスとキサラに告げた。
「兄(アドム)を独りにしないために」
アリスとキサラは互いに見合うと頷き合い、アグニに向かって近づいていく。
「貴方も、アスラ・ヴィンテージとは違うのですね」
「なんだか、安心しちゃいました」
微笑みかけてくる2人に頷きながらアグニは言った。
「俺も兄も、父にはなれない。だからこそ、俺たちは俺たちのやり方でヴィンテージ家を納めるさ」
「お、気合入ってるじゃないすか。アグニ」
「それじゃ、僕たちでヴィンテージ屋敷を取り返しましょうか!!」
ラボニ、タハトが合流して拳を突き出してくる。
これにアグニも拳を突き出して、三方向からぶつけ合う。
ヴィンテージ屋敷攻略に向けて、彼らは作戦を練り始めた。