TS美少女が百合ハーレムを作ろうとして雌にされる話   作:カラカラダ

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無敵級かすみん☆

「……えぇ!? ど、どうして急に!?」

 

 初日から懐いてくれてるんだったら嬉しいけどいきなり遊びに行くのはいくらなんでも急すぎない? 

 

「えぇ〜、先輩かすみんと出かけるの嫌なんですか〜?」

「べ、別に嫌ではないけど……」

「先輩そう言って実はかすみんとデートしたいんでしょ? このこのぉ♡」

 

 ダメだ、話を聞いてない……。まぁ、この突拍子のなさは前世(アニメ)で知ってるからかすみんらしいと言えばかすみんらしいけど……。

 

「い、いや、そういうわけじゃなくて……」

「じゃあ決まりですね!」

「う、うん……。わかったよ……」

 

 結局土曜日の午前中、近くの公園に集合ということで押し切られてしまった。

 

「ふふっ、楽しみにしてますね!」

「う、うん……」

 

 ……本当だったら私がグイグイ行くはずなんだけどなぁ。最近いまいち調子悪い気がするのは慣れない練習のせいかもしれない。

 

 ………まぁいいや。せっかくかすみんが遊びに誘ってくれたんだし、これをチャンスに依存させて『先輩、好き好き〜♡』とか『可愛いって言ってください、先輩♡』とか言わせてやる!

 

 

 

 

 

 

「おはようございます! 美鈴先輩!」

「お、おはよー」

 

 日曜日、約束の時間より少し早めに待ち合わせ場所に到着すると既にかすみんがいた。

 

「先輩早いですね」

「そりゃあかすみんとの初めてのデートだからね! 歩いてて足早になるってもんだよ!」

「えへへ〜、かすみんもですよ」

「っ……」

 

 か、可愛い……。いつも制服姿しか見ていないから私服のかすみんの姿は新鮮だ。黄色ニットに茶色のズボンがオシャレで可愛いというよりはカッコいい系……なのかな?

 

「それじゃあ行きましょう!」

「…ちなみに今日はどこに行くつもりなの?」

「それは着いてからのお楽しみです♪」

 

 はぐらかすように笑顔を向けるかすかす。かすみんのことだから変なとこには行かないと思うし、可愛いものが多い雑貨屋とかその辺かな?

 

「あぁ、それと……」

「何?」

「先輩のその格好凄く似合ってます。可愛いです」

「あ、ありがと……」

 

 ちょっと|自分(俺オレ)が着るには女の子らしすぎる服装な気がしたんだけど…。まぁ、一応考えて着たんだし褒められて悪い気はしないかな。………でも可愛いじゃなくてかっこいいだろぉ!?

 

「ふふふ、今日は一日よろしくお願いしますね! 美鈴先輩!」

 

 こうしてかすみんとの休日が始まった。

 

 

「うわぁ〜、見て下さいよ先輩! あの猫ちゃんすごく可愛くありませんか? 」

「確かに……!」

 

 かすみんに案内されてやってきたのは駅前にあるショッピングモールだった。まずはかすみんが気になっているという猫カフェに向かうことになったのだが、店の前にいる子猫がとても可愛い。

 

「 ほらほら、先輩も撫でてみましょうよ〜」

「わ、私!?」

 

 猫は見る分には好きだけど触るのは引っ掻かれそうで正直少し怖い。そもそも私はネコ(意味深)じゃなくてタチなんだから触れないのも仕方ないだろぉ!?

 

「大丈夫ですよ、先輩ならきっと優しくしてくれますもんね〜」

「うぅ……」

 

 恐る恐る手を伸ばしてそっと触ってみる。あっ、意外と柔らかいかも…

 

「……まぁ、悪くはないね」

「でしょ〜! 抱っこしたりしてもいいんですよ! 」

 

 かすみんに抱っこされて持ち上げられている猫はとても大人しくしている。はんぺんを懐かせてたりもしてるし、さては猛獣使いの素質あるな?

 

「う、うわぁ〜、かわいい〜……」

「ね! いいでしょう!」

 

 その後もたくさん猫と絡んだりしてかすみんに癒された。こんなに幸せな気持ちになったのはいつ以来だろう。……割と最近もあったかもしれない。具体的に言うと菜々とゲームしたり歩夢に耳かきしてもらったりね!

 

 

「次はどこに行こうか」

「う〜ん……」

「どこか行ってみたいところはあるの?」

「実はもう決めてるんですけど、その前にちょっと休憩しませんか? ここら辺に可愛くて美味しいパンケーキが食べれる喫茶店があるらしいので」

「へぇ、そんなのもあるんだ」

「はい! なので早速向かいましょう!」

「うん」

 

 かすみんに手を引かれながら歩くこと数分、目的の場所に到着したようだ。外観から漂う雰囲気がいかにも女子受けの良さそうな感じがして少し苦手だ。

 

 店内に入ると甘い匂いが漂っており、すでに何人かの女性客が席についていた。

 

「いらっしゃいませ〜! 2名様ですか?」

「はい! そうです!」

「ではこちらへどうぞ」

 

 店員さんに促され窓際の2人用のテーブルに移動する。椅子に座ってメニュー表を見ると写真付きで豊富な種類が載っておりどれも美味しそうだ。へぇ〜、最近の喫茶店はキラキラしたデザートが多いなぁ。これがイソスタ映えってやつなのかな?

 

「先輩〜、かすみんと一緒にこれ食べませんか〜?」

 

 かすみんが指差したのはパンケーキの上に生クリームやイチゴ、アイスなどがこれでもかというほど乗っかっていて、さらにその上からチョコソースがかけられているなんと5段の『マウンテンパンケーキ』というパンケーキだった。

 

 おやつにしてはちょっと重そうだけど……まぁ、思い出作りにはいいかな。自分語りで気を遣わせちゃった罪滅ぼしの意味も若干込めて私は了承する。

 

「うん、いいよ」

「やったー!すみません、注文いいですか?」

「はい、ご注文はお決まりでしょうか?」

「このマウンテンパンケーキレインボーバージョンを1つで!」

「……本当にお二人で召し上がるんですか?」

「はい! 大丈夫です!」

「かしこまりました」

 

 ……かすみんなんか変なこと言ったのかな? 店員さん驚いてたけどただの5段パンケーキでしょ?

 

 あれ、でもレインボーバージョンって言ってたよね…? レインボーってことは色んなソースがかけられてるのかな?

 

「かすみん、今のって……」

「あー、気にしないでください! ここにきたら絶対頼んじゃうパンケーキのことです。オシャレだしイソスタ映えするので美鈴先輩も気に入りますよ!」

「そ、そうなの?」

 

 イソスタは別にやってないけど……まぁかすみんがそういうなら問題ないか。

 

 ……それにしてもかすみんは凄いな。初対面であんなに落ち込んでた私にここまで明るく接してくれるなんて。かすみんは尊敬して慕ってくれてるみたいだけど、冷静に考えると基礎練習でマウント取って調子に乗ってた自分かなり嫌な奴だな……。

 

「こちら、ご注文のマウンテンパンケーキレインボーバージョンです。残さずお食べください!」

 

 おっきたきた。いつまでも悩んでたらパンケーキとかすみんに失礼だし、こっちの集中しますか! 

 

「…………は?」

 

 そう思って顔を上げた私の目に飛び込んできたのは、パンケーキというよりもはや虹色の山だった。

 

 

「う、うわぁ〜! かすみんは何回か食べたことありますが、何回見てもすごいボリュームですね!」

「……は?」

「先輩? どうかしましたか?」

 

 ……え、これマジで食べるつもりなの? い、いくらなんでも多すぎじゃない? こんなの全部食べたらカロリーどころかお腹おかしくなるよ!?

 

「これって何段…?」

「15段くらいですね!」

「か、かすみんってこれ完食したことあるの…?」

 

 私が知らないだけでかすみんはエマさんに負けず劣らずの大食いキャラだったかもしれない。と、期待を込めて私はかすみんを見つめる。

 

「0勝4敗です!」

 

 …………バカじゃねーの!?

 

「流石に無理だよ!? なんで頼んだの!?」

「い、いや、大丈夫ですよ……! 今回こそは…今回こそは完食します!」

「何を根拠に!?」

「だってこれはかすみんの挑戦だから……! かすみんが負けたままなのは悔しいから!」

「えぇ……」

 

 それ(パンケーキチャレンジ)に私を巻き込むなよっ…! だったら一人で……一人でやってろよ…!

 

 

 

 

 

 

「………ねぇかすみん、パンケーキ食べるのやめなよ」

「大丈夫ですよ、かすみんを信じてください!」

「いや、信じたいんだけどね? 信じてたよかすみんの頑張りはさ。だけどさぁ……」

 

あれから二人で頑張って13段か14段?のパンケーキを10段くらいは食べた。かすみんが贔屓にするだけあって最初はとても美味しかったし、味のバリエーションも豊富で飽きずに食べられた。

 

 でもね……さすがにこれ以上は厳しいんだよ。申し訳ないけどお腹いっぱいなんですぅ……。

 

「もう無理じゃん……? お店には悪いけど3回も4回も変わらないからリタイアしようよ……」

「はい……」

「ほら、店員さんにも迷惑かけちゃうし早く出ようよ」

 

 そういうわけで原作通りかすみんのパンケーキチャレンジは0勝5敗に終わった。昨日入部したばかりとはいえ、かすみんにはもうちょっと考えて行動してほしいと思う今日この頃である。

 

「次はどこに行こうか」

「……うぅ、マウンテンパンケーキ」

 

 まだ気にしてるよ…。

 

「大丈夫だって! また今度リベンジすればいいんだしさ!」

「はい……」

「ほら、次はもっと数増やして食べに行こうよ。3人とかならいけるんじゃない?」

 

 実際アニメだと一年生トリオ(璃奈としずく)で食べれてたし。

 

「……本当ですか?」

「うん、約束する」

「わかりました。次は必ず勝ってみせます!」

「うんうん、その意気だよ!」

 

 よし、これで少しは元気になってくれたかな。かすみんが笑顔になるならレインボーパンケーキ5個でも10個でも奢ってやるぜ! 胃の容量小さいから食べるのはキツいけど。

 

「それじゃあ、かすみんと先輩のデート再開です!」

「うん! そうしよう!」

 

 その後は本当に色々なところを回って遊んだ。ゲーセンに行ってUFOキャッチャーをしたり、服屋に行ってお互いの服を選んだり、かすみんオススメのお店でご飯を食べたり。

 

 どれも楽しくてあっという間に時間が過ぎていった。

 

「楽しかったー! かすみん大満足です!」

「…そうだね、かすみんのおかげで今日は楽しい1日になったよ」

 

 本当にいい気分転換になった。でも自分が何をしたいのかはやっぱりイメージ出来ていない。結局熱に突き動かされたってだけで私はスクールアイドルが向いてないということを再確認するだけだった。

 

「あの、先輩!」

「…………どうしたの?」

 

 かすみんは真剣な表情で私の方を見ていた。いつもならふざけたり甘えたりしてくるであろうその表情は真剣で、私も真面目な顔をせざるをえない。

 

「かすみんは……私は、美鈴先輩とスクールアイドルやりたいです! 先輩のやりたいことがまだわからなくても、きっとアイドルをやっていたらわかるようになるはずだから!」

「かすみん……?」

「 だからお願いします! かすみんを信じて一緒にスクールアイドルやってください!」

「…………はははっ」

「先輩……?」

 

 真剣な表情で私を見つめながらそう言うかすみんを見て思わず笑ってしまう。この子はなんて優しくて真っ直ぐなんだろう。だけどかすみんの言うとおりだ。やりたいことなんて進まなければ見つかるわけがない。そしてかすみんは私とスクールアイドルがしたいと言ってくれる。

 

 だったら答えは一つしかない。

 

「わかった。かすみん、これからよろしくね」

「え、えっと……本気にしてもいいんですよね?」

「もちろん。それにかすみんが言ったんでしょ?"かすみんを信じて"って」

 

 背中を押した人がそんな弱気でいてどうするのさ。

 

「それはそうですけど……」

「だから本気でやるよ。夢は違うかもしれないけど、同じスクールアイドルとしてかすみんと一緒に最高の思い出を作っていきたい」

「……ッ! はい!!」

 

 私の返答に満面の笑みを浮かべるかすみん。ああ、やっぱかすみんはかわいいな。心の重りや悩みが無くなったからかようやく元の調子に戻ってきた感じがする。

 

 やりたい!って思ったことをやる時に、いちいち理由を考えたり理由付けなんてしなくていいんだ。だって、少しでもやりたいって思った時点で私はスクールアイドルに興味があるってことだから。

 

 それに私は私だし何か(原作)に縛られる必要もない。そう思うと気持ちが嘘のように軽くなっていく。本当にかすみんには感謝しても仕切れないね。

 

「改めてよろしくね、かすみん!」

「こちらこそです、美鈴先輩!」

 

 さてと、ここからが本当に大変だ。部員集めに曲や衣装作り、体力もつけないといけないしダンスもしなくちゃいけない。スクールアイドルになった以上やることは山積みだが、それでもワクワクしている私がいる。

 

 私というイレギュラーが混じってる時点で私の知ってる物語には意味がない。だったら私が登場人物の一人として全力でストーリーを紡いでいこうじゃないか。

 

 だって私は、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のメンバーなんだから!




あとがき

お久しぶりです
ゲームしてて全然書けてませんでしたが心配してる人いたみたいで本当に申し訳ない…
本編(歩夢と侑ちゃん登場)までは巻き巻きで進めていきます

◯蓮 美鈴(レズちゃん)
 割とネガティブで自罰的な性格。そのため調子に乗ってないとどんどん暗くなる。スクールアイドルや『原作』を神聖視するあまり自分がやっていいのか悩んだりしていたが、かすみんの言葉によって吹っ切れて『原作』を無視してスクールアイドルになることにした。

◯中須かすみ
 マウンテンパンケーキ(レインボーバージョン)0勝5敗の女。原因は人数不足と胃の容量のせい。頭は少し悪いけれど善性の持ち主であり、彼女の言葉は美鈴以外にも色んな人に影響を与えることになる。

蓮美鈴(レズちゃん)のスクールアイドル化ってどう思う?(あくまで意見を聞くだけなので、アンケート結果は参照するとは限りません)

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