【完結】後藤ひとりは改造人間である   作:鹿狼

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 何故かまたメッチャ投稿が遅れました。
 どうしてこんな難産に。
 あ、ぼざろ恒星ライブ皆さん見ましたか? わたしは見ましたWEBで。現地(げん゛ぢ)に゛(い゛)ぎだがっだ!! でも最高だったのでオーケーです。
 はい、チケット落ちたショックで錯乱しましたが投稿です。今回は繋ぎ感が強めの回。でも原作と一点、大きく変えてます。オーグメントぼっちをどうぞお楽しみください。


カチカチ

 ひとりが加入した翌日。

 虹夏たちはSTARRYを目指していた。

 本当は昨日話したかったが、もう深夜だったので、今日改めて集まる予定に変更。

 

「ん? 喜多ちゃんからロイン……遅れて来るみたい。ひとりちゃん先に向かってるって」

「助かった。ゆっくり行ける」

 

 そう言う山田は汗だく。ギグバを二つ装備していたからだ。一本は山田自身のベース。もう一本は()()()()()。ギター二本分の重量に彼女はヘロヘロだ。

 虹夏は手伝わない。こやつに何度ご飯を奢ったのか。偶にはいい薬だ。

 

「ひとりちゃん大丈夫かな……」

 

 人見知りのあの子のことだ。店内に入れず固まってる気がする。

 それだけなら良いんだけど……あの見た目だ。

 お巡りさんに職務質問されててもおかしくない。それでパニックになった拍子に──

 

「大丈夫だよ」

 

 わたしの不安を見透かしたように、幼馴染はそう言った。

 

「確かにあのパワーは危険。けどひとりはそれを自覚してる」

「うん……わたしも聞いた」

「あれを聞いて、()()()()で人を傷つける子じゃないって感じた。だからきっと大丈夫」

 

 昨日の会話を思い出す。

 力加減が全然できない、下手をすれば人死にが──ひとりちゃんは、そう声を絞り出していた。

 そんな子が、誰かを傷つける?

 わたしにだって信じられない。

 

「──ごめん、心配かけて」

「気にしないで。不安になるのは仕方がない」

「ううん、昨日皆で決めたのにね」

 

 リーダーのわたしが不安になってちゃダメだ。どこまでできるか分からないけど、その危険性も含めて、皆で支えていこうって決めたんだから。

 

「……虹夏、ちょっと提案が」

「うわぁぁぁぁぁっ!!!!」

「!?」

 

 街中に響く悲鳴。音はSTARRYの近く。

 二人が見たのは、泡を吹いて失神する警察官! 彼はいったい何を見たのか!? 皆さんの中にオーグメントがいれば、それを察しただろう! 

 

「どうしようどうしようよりにもよっておおお巡りさんを……」

 

 生首を抱えたデュラハン(後藤ひとり)が現れた! 

 職務質問されたショックで脱出ポッドがまた作動、それを目の当たりにした結果の惨劇。

 

「……支えられるかな」

 

 二日目でこれである。

 虹夏の自信は少し下がった。

 

 

 *

 

 

「そ、そんなことがあったんですね……」

 

 遅れてやって来た喜多ちゃん。一連の珍事を聞いて苦笑い。あ、警察は全てを夢だと思って帰っていきました。カラダニキヲツケテネ! 

 

「昨日首が外れてから取れやすくなってるらしい」

「人間の話ですよね?」

 

 改造人間です。

 いや改造人間でも早々聞かない単語だが。

 

「それで、後藤さんあんなことに」

 

 目線の先には、土下座したままのひとりと宥める虹夏。

 

「大丈夫だってひとりちゃん」

「警察沙汰どころかノックアウトだなんて、これほどのロックを見られるとは感動した」

「そこ茶化さない!」

「国家権力への反抗だよ? まさにロック」

 

 まあ間違いなくロックだ。

 そうじゃなかったら? ただの公務執行妨害です。

 

「反乱……公務執行妨害罪……逮捕……解剖手術……っ!?」

「ひとりちゃーん、そろそろ帰ってきてー!」

「あっはい」

 

 ひとりも自分の世界から帰還。

 テーブルを囲んでミーティング開始。最優先の議題は既に決まっている。『後藤ひとり』についてだ。

 

「……あ、あの、やっぱりわたし、バンド辞めたほうがいいんじゃ。危ない人間ですし」

「まあ確かに危ないね、お巡りさん失神させたし」

「うっ」

「でも、それを承知でバンド入って貰ったんだから、一緒に頑張ろう!」

 

 ひとりが自分を怖がっているのは全員承知。

 けど、本心ではバンドをしたがっているのも知っている。それを叶えてあげたいのだ。

 全員ひとりに助けられている。バンドを組みたいのもあるし、恩を返したい気持ちもある。

 

「まあどうサポートするかは全然だけど……とりあえず、ひとりちゃんがビックリするようなことは禁止でいいよね?」

「あ、そうして貰えると……」

「思い返すと、昨日の拉致は危険でしたね……」

 

 問題はそれ以外。

 そこで意外なことに、山田が手を上げた。

 

「リョウ?」

「ここでバイトしよう」

「あっはい……バイトォ!?

 

 わたしを助けるって話がなぜ!? 

 想定外の流れにひとりは叫ぶ。

 だが実は、山田はかなり考えた上で発言していた。

 

「理由はいくつかある。まず活動資金。バンド活動にはお金がかかる。ライブをするにもCDを出すのにも。だからバイトをする……お医者さんから止められてたら話は別だけど」

「あっ大丈夫です……」

 

 病気じゃないとは言えない。けど改造人間ですなんてもっと言えない。

 今更だけどいつまで誤魔化し続けるんだろう。あまり考えたくない現実だ。

 

「そしてちょっとしたリハビリになる。グラスとか機材とか、働けば色々触る。ギターだけ触ってるより力加減の練習ができるはず」

「す、凄いです先輩! 本当に良い考えですよ!」

「ドヤァ」

 

 鼻高々に胸を張る山田。

 ひとりもその通りだと驚く。

 言われてみればそうだ。この約一か月ほぼギターしか触ってない。そんな生活じゃ力加減が身につかないのも無理もない。

 

「問題は店長。どうにか採用させなきゃいけない」

「それはわたしが頑張るよ! 意外とお姉ちゃん甘々だから!」

「お願い虹夏」

 

 山田は改めてひとりを見つめる。

 

「説明以上。ひとりはバイトでリハビリを頑張る。わたしたちは働くひとりをサポートする。一方的な関係じゃなく、お互いに助け合う関係。どっちにも負い目が残らないアイデアだと思うけど」

 

 本当に、良い提案だとひとりは思う。

 それでもバイトは恐い。

 昨日は一日だから耐えれただけ。

 社会が怖い。()()()()恐い。けど、ずっと助けられっぱなしの状態は……やっぱり嫌だ。

 リョウ先輩は、そこまで汲んで考えてくれたんだ。

 

「どう? ひとり」

「が……頑張り、ます!」

「うむ、こちらこそ」

「……普段からこれぐらいしっかりしてくれればなぁ」

「わたしはやる時はやる女」

 

 ひとりは首を傾げた。

 こんなしっかりした先輩なのに? 

 彼女(と喜多ちゃん)の、山田に対する好感度が転がり落ちていくのは、もう少し先の話である。

 

 

 

 

 一つ目の議題は終了。その流れで次の議題に。

 それは『ギターが一本しかないぞ問題』。

 しかし実は、昨日既に解決済み。今日は諸々やり取りをするだけだったりする。

 

「ひとり、ベースは?」

「あっはい、どうぞ」

「うむ、それじゃこれが代金」

「リョウ先輩、本当にありがとうございます!」

「格安で買えた、むしろお礼を言いたい」

 

 山田がベースを買い取り、自分のを貸す。

 またも山田のアイデア。

 二人の好感度は正に鰻登り。

 これ以降は下がるイベントしかないので、今しか見れない貴重な光景だ。

 

「今月分の所持金なくなったけど、草を食べるから大丈夫」

(冗談よね……?)

(冗談かな……)

(また金欠なの……)

「じゃあ今度はわたしから」

 

 山田はギグバからギターを取り出す。ブラック・ビューティのように、黒いボディをしたギター。それを──()()()()手渡した。

 

「パシフィカ611VFM、高性能かつお手頃価格となると、わたしが持ってるのではこれ一択」

「い、いいんですか。本当に……」

「構わない。わたしは二人の意思を尊重する」

 

 当初は、喜多へ貸す予定だった。

 しかし二人共、それに難色を示したのである。

 

 ひとりはレスポールを喜多に弾いて欲しかった。

 自分が弾いても破壊するだけ。今更ではあるが、父親から借りたギターをこれ以上破壊したくない。なら信頼できる人に託したい。

 

 喜多はレスポールを弾きたかった。

 一度は託されたギター。それを簡単に手放すのはなんだかモヤモヤする。ちゃんと弾けるようになって期待に応えたい。

 

 山田はその意思を汲み、ひとりへ貸すことにしたのである。

 

「後藤さん、本当に借りちゃっていいのよね?」

「はっはい、喜多ちゃんになら……おっお父さんに許可も貰いました」

「ありがとう! 絶対大切にするわ!」

「そ、そのままあげてもいいんですが」

「いやお父さんのでしょ? 借りっぱなしはムリよ。色んな意味で」

 

 期待には応えたい。

 しかしそれとこれとは(50万円)とは話が違う。

 

「まあ、そこは病気が落ち着いたら、また考えよう!」

「リョ、リョウ先輩、大切に使います……!」

「いや壊して構わない。ハイエンド壊れるの見る方が精神的にキツイ」

「楽器持ってる人あるあるだね……」

 

 ひとりに貸したのはそういう事情もある。元吹奏楽部とかなら、この気持ちはお分かりいただけるだろう。

 

「ところで、その圧倒的パワーを活かさないのは勿体ないと思う」

「は、はぁ」

「破壊用ギターを数本進呈しよう。ライブの度に人間では不可能なド派手破壊劇を見せてほしい」

「あっいりません」

「……そう」スンッ

 

 先輩を傷つけてしまった! 

 こんな色々してくれたのに!

 とりあえず受け取っておけばいいものを、正直に断ってしまい、空気を悪くする陰キャの悪しき習性が! 

 膨れ上がる罪悪感。

 ひとりの脳は、償う最適解を一瞬で叩き出す。

 

「は、腹切ってお詫びします!」

「え、ちょ、後藤さん!」

「お腹貫通したーっ!?」

 

 パシフィカは主人の腹をセプクするという、鮮烈なデビューを飾るのであった。

 

 

 *

 

 

 人生初となるギター摘出手術を成功させた山田。もしかしなくてもわたしは医療の才能がある? この才能は世間のために使わなければ! 

 

「わたしは真の使命に目覚めた」

「目が金のマークになってんぞ」

 

 ともあれひとりは復旧。ミーティング再開である。

 

「今度は親睦深める話をしよう! その為にこんな物を持ってきましたー、じゃじゃん! お題サイコロー!」

 

 各面には数字の代わりに、色々なテーマが書いてある──『バンジージャンプ』ってなに? 新手の新人いびり? ひとりは訝しんだ。

 

「それじゃさっそく第一投、それー!」

 

 空中へ投げ出されるサイコロ。

 ひとりは強く念じる。

 

(バンジーは嫌だバンジーは嫌だバンジーは嫌だ……!)

「でました! 『音楽の話』、略してー!」

「オトバナー」

 

 一先ず命拾い。

 早速虹夏が口火を切る。

 

「皆はどんな曲聞くの? わたしはメロコアとかジャパニーズパンクとか」

「テクノ歌謡とかサウジアラビアのヒットチャート」

「そこ嘘吐かない」「本当なのに……」

「わたしはドラマの主題歌とか、流行りのをサブスクで!」

「ひとりちゃんは?」

 

 ここで会話をひとりにパス。

 

「あ、青春コンプレックスを刺激しない歌ならなんでも……」

「なんの単語?」

「えっ知りません?」

「うん知らない」

「ア゜」

「後藤さん気絶しちゃった」

 

 変な単語を言った羞恥が限界突破したのだろう。

 まあその内目覚mーーその時不思議なことが起こった! ヘルメットがプロジェクターに変形、バイザーが壁に光を放つ! 

 

『やあ僕はギタ男!』

「!?」

『ひとりに代わって僕が説明しよう!』

「!!?」

 

 流れ出す怪映像。

 背景には謎の鷹マーク。

 スピーカーはひとりで代用。

 全員置き去りにギタ男の解説動画スタート!

 

『青春コンプレックスな曲とは、夏、蒼い海、花火に淡い恋って感じに、ひとりには未来永劫手に入らないし、求めることすら罪深いキラキラが多用された曲のことだよ!』

「口悪!」

 

 ギターに顔と手足が生えた怪生物は、見た目の割に辛辣だった。

 

『逆にひとりの好きな曲は?』

『青春の鬱憤を叩きつけてるような歌かな……』

「あっひとりちゃんも出るんだ……」

 

 プロジェクター人間と化した点は、もう誰も触れなかった。

 

『でもそんなバンドに限って、学生時代から人気だったりして、それを知ると凄いショックで……』

『大丈夫、そいつらは真のロックを知らないんだ』

『真のロック……?』

 

 ギタ男の眼が怪しく光る!

 

『成功した連中の歌が心に響くかい?そんなのが蔓延ってる世界は間違ってる。ひとりは幸福にならないと……僕たちにはそれを実現する力がある』

『シアワセ……シアワセ……』

「ひとりちゃん起きてーっ!!」

「映像とっとこ」

 

 

 

 

 ヘルメットを叩いた結果プロジェクター停止。ひとりはロボトミーから無事帰還。

 空気を変えるため、サイコロ第二投。

 お題は『役割』だ。

 

「バンドメンバー揃ったし、それぞれの役割を決めよう!」

「わたしは作曲。決定済み」

 

 前のライブは全て既存楽曲。

 けど、バンドとして活動するのだから、やっぱりオリジナル曲は欲しい。

 

「で、リョウ以外の役割だけど……」

「はい!」

「喜多ちゃんどうぞ!」

「わたしSNSで、結束バンドの宣伝します!」

「よし、喜多ちゃんをイソスタ担当大臣に任命する!」

 

 あっまずい、どんどん決まっていく! 早くわたしも言わないと、やる気のない奴って思われちゃう。とりあえずパワー担当を主張しよう。間違ってないし。

 

「あっあの……」

「そうだ! ひとりちゃん、青春コンプレックスとか、禁忌ワードが多いなら、作詞担当とかどう?」

「え?」

 

 作詞!? そんな重要な作業をわたしが!? そんな高難度タスクわたしに遂行できるの!?

 

「作詞ですか、わたしもやってみたいけど」

「作詞は意外と難易度高い。音楽経験豊富な人がやるべき。ひとり、ずっとギターしてるんだよね。任せてみてもいいと思う」

「そうなの? そんなの任されるなんて、後藤さん凄いのね!」

「あっえへへ、任せてください! 大バズリ間違いなしのヒットチャートを仕上げてみせます~」

 

 とんでもないチョロさに、喜多ちゃんは若干心配になった。

 フラグでしょうか? 

 いいえ、墓穴です。

 

「……バズリ?」

 

 ひとりは調子に乗っていた。

 そのせいで、山田の呟きに気づかなかった。

 

「ところで虹夏先輩の役目は?」

「ドラマーはバンドの滑油剤として役割が」

「え?」

 

 これ以上言ったらボロが出る。

 虹夏は速攻で話題を変えた。

 

「ライブにあたって確認なんだけど、ひとりちゃんの呼び方どうしよう? 本名止めといた方がいい?」

「わ、わたしは本名は……」

「じゃあ、あだ名だね……何がいいかな」

 

 うーんと全員唸りだす。

 そして、山田がボソッと呟いた。

 

「ひとり、ひとりぼっち……で、『ぼっち』」

「なんてこと言い出すの!?」

「ぼ、ぼぼぼ、ぼっちです!」

「嬉しいの……?」

「あ、あだ名なんて、『あの』とか『おい』だけだったので」

「それあだ名じゃない!」

「流石わたし。ネーミングの才能まであるなんて」

「バンド名含めて最低レベルだよ!」

「結束バンドの名付け親先輩なんですか!?カッコいい!」

「次いくよー」

 

 もう嬉しいならいいや。

 虹夏は色々諦めた。

 でも、作詞大臣任命、あだ名拝命とあって、ひとりの機嫌は爆上がり。イイ感じに親睦が深まってきた! もっと盛り上げようと第三投を放った。

 

「あっバンジー」

 

 場の空気が一発で固まった。

 だが、それぐらいなら遥かにマシだった。

 

「ギャーンゴーン グワワァンッ!!」

「えっ?」

 

 マスクの下半部が解放、下顎が左右に展開、喉の奥から蒼い光が溢れ出す!

 ぼっちは結束バンド総辞職ビーム発射体勢へ移行!

 バンジーの出目を消滅させるべく、最終兵器のチャージが今始まる!

 

「If I die in this world who will know something of me……」

「ヤバい! この曲絶対ヤバい!!」

 

 イワンの馬鹿はいったい何をオーグメンテーションしやがったのか! 

 ぼっちを制御できなければSTARRYどころか下北沢が危ない。東京の平和は結束バンドに託された。

 頑張れ結束バンド! 

 負けるな結束バンド! 

 この程度の暴走はまだ序の口だぞ! 

 

 

 *

 

 

 阿鼻叫喚と化したバンドミーティング。

 どうにかなったが全員疲労困憊。

 必要な話し合いは済んだため、本日は解散と相成った。

 

「まさかタピオカが血液凝固剤になるとは……」

「カチカチだったね、ぼっちちゃん」

 

 結局、喜多ちゃんが持ってきたタピオカミルクティーを経口投与されぼっちはカチカチに凍結。

 カチコチになったまま、喜多ちゃんに抱えられながら帰路へ。また下北沢の怪事件が増えることになった。

 

「ぼっちちゃん、大丈夫かな」

「奇行は制御しきれないんじゃ」

「真面目な方ね」

 

 わたしはどこまで力になれるのか。それは実際やってみないと分からない。漠然とした不安はまだ燻ってる。

 

「……虹夏」

「どうしたの、晩御飯のメニューはもう決まってるよ」

「いや、行きの時言いかけたことがある」

 

 それをわざわざ、また言ってくる。

 それだけ重要な話なのだ。

 

「ライブ中、ひとりがギターを破壊したとする」

「う、うん?」

「状況によっては、ひとり単独で立て直しができないかもしれない」

「それはありえるけど」

 

 例えばギターソロ。例えば曲のシメ。

 そこでリードギターが止まったら一環の終わりだ。

 本来ならそうならないよう練習するのだが、ぼっちの場合は事情が違う。

 

「ぼっちのリスクは大きい、その分万が一の助けも多く必要。郁代は当然として、わたしも助けられるようにする」

「うん」

「だけど、まだ足りない」

「……え、まさか」

「大変なスケジュールになるけど……必要だとわたしは思う。やれそう?」

 

 リョウが言いたいことを、わたしは察した。

 教師役はリョウがしてくれる。あとはわたしの決意次第。

 確かに凄い大変だろう。

 だけど──あの子には、ぼっちちゃんには、バンドが楽しいものだって、ちゃんと知って貰いたい。失敗したらそれは難しくなる。

 

 だから、返す言葉は決まっていた。

 

「うん、やれるよ、ぼっちちゃんのためだもん!」




タイトル元:ぼっち・ざ・ろっく!第2エンディングテーマ『カラカラ』より

 なんでぼざろ小説なのに最初に使用する楽曲コードがシン仮面ライダーですらなく、シン・ゴジラの曲なんですか? シン繋がりだとしてもおかしいと思いませんかあなた?

 はい、原作からの変更点①、ぼっちちゃんがリョウ先輩のギターをゲットです。レスポールが壊れるのが心臓に悪いからです。
 他人のなのに、楽器のぶつかる音がすると『ゾッ』としませんか? そういうことです。

 あと変更じゃないですが、虹夏ちゃん関係で少し追加しました。何を追加したのかは……言うべきか言わざるべきか。 

 さて毎回ありがとうございます、高評価投票してくださった方々です!
☆10:岩ノ森さん 飯坂 飛揚さん
☆9:CottonBladeさん 稲葉 太陽さん ショーゴスさん 紅茶も大好きさん 永禄さん パラレル。さん Aitoyukiさん 哲学的金属さん
☆8:塩サバさん
 以上の方々です!

次回はもうちょっと早く投稿できるよう頑張ります。
頑張るので評価やお気に入りや感想をいっぱいくださいッ!お願いいたしますッ!
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