火の時代を終わらせた不死人がダンジョンに居るのは間違っているだろうか   作:エドアルド

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不死人武器を買う

 

私は改めてヘファイストス・ファミリアの店が並ぶ場所まで戻って来た。

あの金額には驚いたが色々と買えそうなので良しとしておこう。

 

早速ヘファイストス・ファミリアの武具を見に行くとしよう。

ショーウィンドウに並べられた武具も目を引くがどれも質が良いとは言えないな。

装飾が派手なものもあるがこれは観賞用だな。まともに武器としては扱えない。すぐに折れてしまいそうだ。

最大強化したロングソードにすら見劣りする。これは中々難しいかもしれないな。

 

「アスフィ殿、もっと質の良い武具は無いのか?」

「それならレベルの高い鍛冶師が品を置いている場所に行くか、バベルではなくギルド付近の店、ゴブニュ・ファミリアとか。もしくは南西の第六区画で都市外の品を探すしか無いですね」

「なるほど」

「あと、鍛冶師に依頼する事も出来ますね。先程のお金があればヘファイストス・ファミリア団長の椿・コルブランドに依頼を出せますよ。都市最高の鍛冶師です」

 

なるほど、確かに依頼という手もあるな。ならば早速向かうか。

私はアスフィ殿の案内でコルブランドという鍛冶師の元に向かう事にした。

しかし、都市最高の鍛冶師か、アンドレイとどちらが腕が良いか。彼に弟子入りした事もあるから気になるな。

 

上階にあがり暫くすれば到着した。が、入店しても誰も居ないとは

 

「誰も居ないのだな。店主さえ」

「彼女の商品は高いですから。第一級冒険者ぐらいしか客はいません。それに彼女は基本的に鍛治かダンジョンで試し斬りをしているそうで」

 

生粋の鍛冶屋と言った所か。まあ私も自作の武器の試し斬りをした事はあるからわからんでもないな。

 

「店は開いていますから、ダンジョンでは無いのでしょう」

 

居るだけありがたいと思うとしよう。

 

改めて私は並ぶ商品を見ていく。

商品はどちらかというと武器、それも刀類が多いな。椿という名前とこの商品達を見るとおそらく極東の出身なのか。

 

刀の一つを手に取り鞘から抜き放つ。

 

「……ほう」

 

これは中々良い品だ。

最大強化した刀類には及ばないが混沌の刃を除いた強化していない刀類より遥かに質が良い。まあ混沌の刃に関してはソウルを使った特別な武器だからな。そうそう越えられるものじゃない。

それに向こうは刀が少なかったからな。

 

さらに他の刀も鞘から抜いて見てみるが面白い。

不壊属性(デュランダル)特殊武装(スペリオルズ)特殊武装(スペリオルズ)はともかく不壊属性(デュランダル)は便利だな。壊れないとは。

それにこの魔剣とやらも振るだけど魔術が行使できるとは月光の大剣のようだな。まあ数回で使えなくなるというのが残念だがな。

いや、月光の大剣もすぐに修理するはめになるから似たような物だな。

 

店の商品をあらかた見終わった頃。店に入ってくる人物がいた

 

「客か?」

 

入って来たのは褐色の肌に和服をきて眼帯をした女性だった。

おそらく彼女が椿・コルブランド殿か。

 

「ああ。色々と見させてもらっている」

「そうか。好きに見て行ってくれ」

 

そう言うと彼女はカウンターに回り込んで座った。

 

とりあえず刀と防具を買うとするか。防具は彼の地では日本の防具は無かったからな。一応、東国装備があったがあれはなんか微妙だった。

不壊属性(デュランダル)も買っていくか壊れないというのは純粋に便利だ。

 

私は店の中でもっとも上物の刀と不壊属性(デュランダル)の刀。そしてもっとも上物の防具を買う事にした。

 

流石都市最高の鍛冶師全てが良質だ。その分値段が凄いが。

 

「これを頼む」

 

選んだ武具をカウンターに持っていく。

 

「ほう。ちなみにどうしてこれを?」

「これとこれはこの店で一番質が良かった。こっちは不壊属性(デュランダル)がついてるからな」

 

そこまで話すとコルブランド殿は突然笑いだした。

 

「ハッハッハッ!!おぬし中々な目を持っているな」

「これでも鍛冶もできるのでな。それなりだと自負しているさ」

 

それにソウルを見れば一発だ。彼の地でもソウルを見ればある程度分かるからな。

 

「ほほう。その見てくれで鍛治もできるとは驚きだ」

 

鍛治も出来ると言えば、コルブランド殿の目付きが鋭くなる。これは、興味津々と言ったところか。

 

「見るか?」

「良いのか!」

 

見るか?と問いかければ目を輝かせコルブランド殿は立ち上がる。これは、うん。今まで見てきた鍛冶師で一番貪欲だ。いや、三人しか知らないけれど。

 

見せるとしたらこの場合は私の腕を見たいのだから私が作ったのを見せるべきだろう。

さて何が良いか。オーソドックスな直剣が良いか、だとするとブロードソードにしよう。もちろん最大強化のものを

 

私はソウルに変換していたブロードソード+15を出す。

 

「これが……」

 

コルブランド殿は受け取ったブロードソードをマジマジと見る。

 

「……素材は鉄か?しかし、硬すぎる。不壊属性や特殊武装という訳でもない。不思議だ、だが武器としては良い」

 

楔石を素材にすると強化されるのだがその力の源はソウル。名も無き鍛治神の持つ原盤から剥がれ落ちた欠片ですら武器を強化できるのだからその力は凄まじい。流石鍛治神と言った所か。

おそらくは、王のソウルのような強力なソウルを持った存在だったのかもしれないな。

 

「いいものを見せてもらった。いいものを見せてもらった礼だ武器は半額でいいぞ」

「良いのか?」

「ああ」

「それはありがたい」

 

私はこうして半額で武具を手に入れる事ができた。半額とはいえ300万ヴァリス程したがな。都市最高の鍛冶師の武具がここまでの値段とは

 

「さて、手前は武器を打つのでな」

 

そう言って店を閉めて出ていってしまった。その目は燃える鍛冶師の目だった。私の武器は良い刺激になれたのだろう。

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