火の時代を終わらせた不死人がダンジョンに居るのは間違っているだろうか 作:エドアルド
中々お話を思い付かなくて。これからも不定期投稿になりますがお付き合いください。
そういう訳で投稿です
目の前のゴブリンだったかに刀を振るう。そうすればゴブリンの頭は胴体と離れ体が塵となり魔石だけが残る。
私は昨日購入した刀の試し斬りにダンジョンに来ていた。
昨日はあの後更にオラリオの様々な場所をアスフィ殿に紹介してもらった。
ロードランの地には無かった品々、食べ物、人々の活気。様々なものを見て回った。久しく感じていなかった人々の息遣いを感じる事が出来た。
そして久しぶりに剣をとりたくなった。
元々向こうでは剣しかふるっていなかった。どんな時でも武器を片手に駆けずり回った。一時期は武の頂きでも目指そうかととにかく我流で武器を振るった。
そのせいか久々に剣を振りたくなった。
まあ、いい得物を手に入れたというのが一番大きがな。
そんなわけで今朝、アスフィ殿につられてダンジョンまで来たわけだ。ダンジョンに来たいとアスフィ殿に言った際は一瞬渋っていたがすぐに了承を得られた。
「今更ながらダンジョンに来てよかったのか?冒険者でなければ入れないと聞いたのだが」
「ああ、良いんですよ。バレなければ……うちのファミリアもレベル偽ってますし。今更……」
何やら不穏な言葉が聞こえた気もするが無視した方が無難だな。
にしても上層というのだったかでてくるモンスターが弱いな。亡者兵よりも弱い、何より得られるソウルが少ない。
倒したモンスターの一部のソウルがダンジョンに戻る始末。いや、道理でもあるのかこのダンジョン全体から膨大なソウルを感じるが全て同じソウルだ。何処までため込めばここまでのソウルになるのだ?
繰り返しをしていた私でもあるまいし。
とにかくここのモンスターはこのダンジョンにより生み出されるいわば端末と言ったところなのだろう。
まあソウルなぞ腐るほど溜め込んである。今更欲しても意味は無し。
ただこの先により強いモンスターが居ると良いのだが。
このダンジョンの地形は先程アスフィ殿に見せてもらって覚えた。故に早足で進むか、この辺りでは試し斬りにすらならん。
「アスフィ殿、探索の速さを上げたい」
「そうですか。じゃあ着いてきてください。」
アスフィ殿は私を先導するように走り出す。その足運びに迷いは無い。
何度もここを通っているのだろう。
アスフィ殿に続いて何回か階層を下った時だった。剣戟の音が耳に届いた。
私は足を止める。足を止めた私に気づいたアスフィ殿も足を止める。
「どうしたんですか?」
「少し静かに」
アスフィ殿に少し静かにするように頼んで耳をすませれば声が聞こえる
「……生意気な小娘……剣姫……殺す……」
断片的だが声を捉えることが出来た。
剣戟の音とこの声を合わせれば殺しあっていると言ったところか。
「えっと、急にどうしたんですか?」
「ああ、すまない。剣戟の音が聞こえたのでな。どうやら誰か襲われているようだ」
声からして襲われているのは子供か?
……行くか
「アスフィ殿、私は声のする方へ行く」
「え?」
そう言って私はアスフィ殿の返事を待たずに走り出す。
暫く走れば音がハッキリと聞こえてくるようになった。
「ここで死にな剣姫!」
そして目にしたのはまるでダルマのような褐色肌の人、人なのか?
それと金髪の少女。
私は少女とおそらく人であろう褐色肌の人物の間に割り込み、金髪の少女に振り下ろされそうになっていた斧を刀で受け止める。
力はそこそこある様だが弱いな。
斧を受け止めとそう思った。
「なんだい!あんたは…グエッ!?」
受け止めまま、その巨女、たぶん女なのだろう。声的に。
巨女を蹴り飛ばす。すると面白いように飛んでいく。
「ふむ、調整を誤ったか」
ここのもの達は弱くて調整が難しい。いや、私がおかしいだけなのだろうが。
「無事か少女よ」
「……うん」
まあまあ傷があるな。
私は暗月のタスマリンを出し奇跡を使う。使う奇跡は太陽の光の癒し。
本来ならば太陽の光の女王グウィネヴィアと誓約を結ばなければ使えないが、火を継いだ故か問題なく使える。グウィネヴィアの力も元々は最初の火から生まれたものだからな。
少女を優しい光が包み傷を癒す。
「……暖かい」
よしこれで大丈夫だな。
少女の傷を治すと同時に気配を感じた。さっきの奴か。
「あんたよくもやってくれたね!私のこの魅惑の体に傷がついたらどうしてくれるんだい!!」
……ん?魅惑の体?そう言ったのか。ええ……
いや、そのはっきりゆうと
「キモッ」
つい言葉にしてしまったが、マジでない。そのダルマみたいな体で魅惑の体てのはちょっと無いわァ。
「あぁん?あんたも残念な男だねぇアタシのこの体を美しいと思えないなんて」
いや、はっきり言ってそれは無い。100人が見て100人が無いと言うだろう。体もさることながら顔もまるでヒキガエルのようだ。
無いな。
「まぁいいさ。そんな事よりそこをどきな!」
「この少女をどうするのだ」
「決まっているさ。最近そいつは生意気だからねぇ。体に教え込んでやるのさ!」
そうか、そうか。……気に入らないな。
次の瞬間私の拳は巨女の顔にめり込んでいた。
「プゲッ!?」
「……早い」
そのまま巨女は壁に激突する。
「気に入らん、実に気に入らん」
「よ、よぐも!アタシの顔を!!ぶっこr……ゲペッ!?」
さらに顔に拳を叩き込む。
タフネスさは1級品だな。ならもっと強くしても問題無いな。
さらに続けて拳で殴れば壁にもヒビが入る。巨女の顔は血が出る程度だな。
「ま、待ちn…カペッ!?」
それから私は巨女が気を失うまで殴って殴って殴って殴った。
巨女の顔面は血にまみれ頬骨も砕けた。
だがここにはエスト瓶の様なもの、ポーションと言ったか。それもある為問題なかろう。
私は後ろで立ったままの少女に近づく。
「大事無いな」
「うん」
ダンジョンにいるという事は何処かのファミリアに所属する冒険者なのだろう。この歳でこのような場所に来ると言うとのは強いな。
「名前……」
「ん?」
「名前を教えて欲しい」
ああ、名前か。
「私はレクスという」
「レクス……。レクス、私を強くして欲しい!」
……ん?どう答えれば良いんだこれは?
私は少女の申し出に少々頭を悩ませた。