ビールとつまみを買って1人で労働から勝ち取った時間を楽しむ小説です。

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短いお話です。よろしくお願いします。


ビールとつまみを食して救われる話

15時間労働…

 

休憩なんてあってないようなものだ。休憩しようと椅子に座っても客が来れば対応しなければならない。

 

もちろんその時間も休憩時間に含まれる。誰か休憩の意味を教えてくれ。

 

心の中で文句を言いながら家に向かう。明日も仕事明後日も仕事休みはまだまだ先転職するにも今更新しい仕事なんて覚えられる訳がない。

 

マイナスなことを考えながらも一歩一歩家に近づく。足を止めないことに心から敬意を払おう。俺はそう足に呟き、目的地である家に着く。

 

靴を脱ぎ、上着、ネクタイ、ズボンを乱雑に投げ椅子に座る。

 

「ふぅ〜〜〜」

 

ため息はするだけ幸せが逃げると聞いた事があるから、はぁ〜ではなく、ふ〜だ。これはため息ではないから幸せは逃げない。

 

独自理論を展開しスーパーで買ってきた食材も展開する。

 

半額弁当、つまみ、ビールを取り出す。

 

だが、真っ先に開けるのはビールだ。コンビニなどに売っていないそして大手のビールでもない、所謂クラフトビールというやつだ。

 

俺は冷凍庫から冷やしたグラスを取り出す。このビールのために作られたグラスだ。合わないわけがない。

 

真っ白に冷えたグラスにビールを注ぐ…

 

グラスが泡まみれになる…しかしこれでいいのだ、そうこれが推奨されている飲み方なのだ。

 

泡が落ち着くまで待つ…はやく飲みたいがここを耐えることで俺は救われる、そう確信した。

 

泡が落ち着き残りのビールをグラスに注ぐ、液体7割泡3割といったところだろうか。

 

「ふぅ〜〜」息を吐き出す。そして…

 

一気にグラスを傾けてビールを口に入れる。

 

このクラフトビールは小麦で作られているため大手のビールと違い甘味が強い。

 

喉を通るたび小麦の甘味が口に広がる…そしてあとからくるのどごし!!疲れが吹き飛ぶようだ!

 

……気がつけばグラスは空になっていた。いつのまにか一缶飲んでしまったようだ。しかし俺はニヤリと笑いすかさず次のビールを冷蔵庫から取り出した。

 

そう、ニ缶目である。これもまたクラフトビールというやつだ。これは、小麦も大麦も使っているから一度に二度美味しいというやつだ。もちろん、このビール専用のグラスも冷凍庫から取り出す。俺に抜かりはない。

 

グラスにビールを注ぐ…このビールはビール酵母という大手の会社は普通取り除くものをあえて取り残さず缶に入れている。そして酵母は缶の底に溜まる。

 

缶を回し酵母と残りの液体をグラスに注ぐ。缶で飲めばこの酵母を味わうのは最後になってしまうが、グラスなら最初に味わえる。天才だ!!

 

完成したビールを見つつ次はつまみを展開する。今日のつまみは「鶏皮」だ。

 

すでに揚がっているもの買ってきたがまだ足りない。俺は鶏皮をフライパンに移し炒め始めた。

 

鶏皮自身が油になってくれるため新たに油を出す必要がない。

 

カリカリになるまで炒め塩を振り俺は食す。

 

「しょっぺぇ」

 

俺が呟く。少し塩をかけ過ぎたか?だが、これはこれで疲れが吹き飛ぶようだ。

 

俺はさらに鶏皮を口に含み先ほどのビールと一緒に食う。

 

鶏皮の塩分を上回るほど麦の甘味が俺に主張してくる…逆の食べ方もさぞ美味しいだろう。

 

 

…俺は鶏皮をつまんではそれをビールで流し込む。この時間は働いた先に勝ち取った俺の手柄だ。誰にも渡さん。

 

明日も仕事だが、俺はそれを忘れ、鶏皮を食べビールを飲み、ビールを飲んで鶏皮を食す。

  

 

ただそれだけの話。          

 

 

 

だが、それがいい。

 

 

 

 

 




ノンフィクションをかっこよく文字起こししてみました。
みなさんはお酒を飲む時のつまみってなんですか?

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