終わり良ければ総て良しなんて間違っているだろうか   作:できてな

6 / 14
五話 普段はpcからの投稿だが、今日はスマホで投稿してみた・・・・ちゃ、ちゃんと投稿出来てるよね?

 

 

「ま、待ってください! こんなっ、こんなみだらな服をアイズさんに着せるなんて•••私が許しません!!」

 

 

 

 私達は今、町へ買い物に来ている。

 何故だか酒場の後から元気の無いアイズさんを元気づけようと悩んでいた所、ティオナさんの案によりアイズを誘い、買い物をする事となった。

 

 買い物に来たはいいが、連れてこられたのはティオネさん、ティオナさん行きつけの服屋であり。アマゾネスの好む服装である、露出が多い服が並んでいた。

 

 その様な服をアイズさんに着せるわけにもいかないため、慌てながらティオネさんがアイズさんにおすすめしている紐の様な服を奪い取る。

 

 そんな私を見て、ティオナさんが「こんな服を着たアイズも見てみたく無い?」と言われ想像してしまう。

 

 

 

 

 

「レフィーヤどう•••かな?」

 

 

 アイズさんはクルッと回転して私の方に体を向ける。回転したことによって髪と、腰に巻いた布がファサとたなびく•••

 

 あんなにハレンチな服だったのに彼女が着ると上品さを感じてしまう。

 

 (とても綺麗•••)

 

 

 

 

 

「レフィーヤ?」

 

「んひゃあぁあああ!?」

 

 

 

 脳内で彼女の姿を想像していた所ティオナさんに声をかけられて驚いてしまった。その反応に「考えてたでしょ?」と聞かれ動揺気味にも否定の言葉を叫ぶ。

 

 

 

 ここにいてもアイズさんに着せる事のできる服が無いことを悟り、アイズさんの腕を引きながら足早に店から出る。

 

 

 

「アイズさん、エルフの店に行きましょう!不詳ながらこの私が精一杯見繕います!!」

 

 

 

ーーー

 

 

 

「ここです!!」

 

 

 

 店に入ると私の見慣れた貴族風の上品な服が並べられている。

 ここならばアイズさんに合った清く美しく慎み深い服が見つかるだろう。

 

 私はアイズさんに似合う服を店の中からあれこれと悩みながら、彼女を着せ替え人形の様にしてしまう。どれも彼女には似合ってしまうためどれがいいのか選べなくなってしまっていた。

 

 しばらく時間が経過すると

 

 

 

「レフィーヤ? アイズも動きやすい方がいいんじゃ無い?」

 

「でもこのお店の女性向け服って、みんなロングスカートかフリル付きだしさ、だったらいっそ紳士服にしちゃえばいいんじゃ無い?」

 

 

 

 私が決めかねていると、ティオナさんが紳士服なら、と提案してくる。

 その提案に「アイズさんに男装なんて•••!!」と反応してしまう•••が、

 

(•••ん!? ••男装••のアイズさん••••!?)

 

 また私は彼女の姿を想像してしまう。

 

 

 

 

 

 男装であるが、彼女の美しい曲線が感じられる。それでいて普段よりも凛々しさが際立っている。

 その彼女が私に横目で視線を送る。彼女の横顔とその視線に心を打ち抜かれる錯覚を感じてしまう•••

 

(す、素敵ですアイズさん•••)

 

 

 

 

 

「レフィーヤ?」

 

「まきゃひあぁああああ!!」

 

 

 

 またもティオナさんの呼びかけに奇声を吐いてしまったため、羞恥で顔を赤くしながらそこにうずくまってしまう•••

 

 

 

「あれ?•••アイズが見当たらない•••ついさっきまでそこにいたのに」

 

 

 

 ティオナさんの言葉に顔を上げた。

 周りを見るとアイズさんはおらず、またティオネさんの姿もなかった。店の中にはいなかったため、2人で外に出たのかと考えたため、彼女等を探すため私たちも店の外へと出る。

 

 

 

 店の通りを進んでいくとすぐに2人が見つかった。何か2人で話していたみたいだ。

 2人が無事見つかったので安堵の心情であると•••

 

 

 

「みんな•••私そこのお店に行きたい!」

 

 

 

 と、アイズさんが少し頬の色を赤くしながら横の店を指で示しながら言った。

 

 

 

 

 

 

「•••へ、変じゃ無い?」

 

 

 

 試着室のカーテンが開かれ、顔を逸らしながらもこちらに視線を向けて私たちに聞いてくる。

 

 彼女の着ていた服は白を基調としていて、箇所に黄色が入れられたもの。それに青のスカートである。

 この服は、アイズさんの髪色に映えるように感じられて、彼女の美しさをより際立たせていた。

 

 みんなで彼女に似合っていると伝えたところ、「•••ありがとう」と照れながら答えた。

 

 

 その服を購入し、私たちはホームに戻る前にもう少し町を見て回ることにした。

 

 

 

 

 

ーーー

 

 

「ねぇ、あれって紫苑じゃない?」

 

「え! どこですか!?」

 

 

 

 ティオネさんの発言に私は驚いたまま、紫苑さんがどこにいるかと辺りを見渡す。

 すると屋台でなにやら食べ物を買っていた。

 

 

 彼女は遠征で気を失ってから、【ディアンケヒト・ファミリア】で療養していたはずであったため、(もう大丈夫なのか)という心配と同時に普通に過ごせているようなので、その様子に安堵した。

 

 先日【ディアンケヒト・ファミリア】を訪れた時にアミッドさんに彼女の様子を聞いたのだが未だ目を覚ましていない様だったので不安だったからである。

 

 

 

 

 彼女の元気になった姿を見て嬉しくあったのだが・・・私はそれと、彼女の『アレ』に嫌厭を覚える•••

 

 

 

 

 

 私は彼女のことは好きなのだが、「嫌い」な所がある•••

 それが『アレ』である。

 

 

 

 

 彼女がホームの外に出る時に身につけるものがある。市女笠と呼ばれた被りものである。

 

 どうして身につけているのかと聞かれれば、彼女の種族が関係している。

 『鬼人』•••それがもし町を歩けば周りの人々から冷たい視線を受ける事は簡単に想像できる。

 そのことを一番に理解しているのは彼女であるだろう。

 

 しかし•••今の彼女は、

 

 

 

 

「•••紫苑、帽子被ってない•••どうして?」

 

「•••分かりません」

 

 

 

 アイズさんの質問に声色を落としながら、そう答える。

 ごく稀に見かける彼女が市女笠を着けない行動。

 実際、私にもその行動の意図を知らない。しかし、この行動を見て思う事がある。

 

 

 

 

「おい、アレ見てみろよ•••」「なんだよ••おいおいアレ『鬼人』か?」

「また出てきたよ•••」

「そろそろオラリオから出て行って欲しいんだけど•••」

「笑って•••気持ち悪い•••」

「マジで目障りだわ•••」

「本当に人殺してんの?」「おい、声大きいぞ••聞こえたら殺られっかもだぞ」

「あんな種族生きてる価値ねーだろ」

「あぁ〜、気分わり〜」

 

 

 

 

 耳を傾けなくても入ってくる、彼女に対しての発言•••

 その様なものに対して私が耐えられるわけがない•••

 しかし、そんな周りの反応は常識と言っても過言ではない。

 

 

 そう思ってしまうほどに、この世界で浸透されたものであるから。 

 

 

 

 私は私が嫌いだ•••

 

 

 ここで紫苑さんを周囲の者から庇おうと、声を出そうとしても•••息が詰まり喉に蓋がされたように「っぅ•••ぁ」などと言った声にすらならない物しか出せない。

 声が出ないのならば、彼女の手を取って人のいない場所やホームに連れて行けばいい。しかし、その一歩すら出ない。

 

 

 こうなってしまう度に、私にとって紫苑さんはそれほどの人でしかなく。彼女のことを『鬼人』として見ているのだと思ってしまう•••

 

 

 

 実際そうなのだろう。現にこの状況自体が証明してしまっている。

 

 

 

「ぅ•••っあ•••つっぁ••••」

 

(声、出てよ•••なんで? 嫌だぁ••• 私は違う、違う。違うんですよ。紫苑さんのことを•••••••もぅ、どうしてぇ•••)

 

 胸が苦しい、気持ち悪い、目が熱くなる、涙が出る、足に力が入らず崩れる。

 

 •••最後に視界に映ったのは•••••周囲に晒す•••彼女の

 

 

 

 

 

 

『笑顔』

 

 

 

 

 

 

ーーー

 

 

 

「ぅん••••っ?」

 

「あ•••気分は大丈夫?」

 

 

 

 目を覚ますと、目の前には彼女の顔•••そして普段よりも近くに感じる声•••頭に当る柔らかく温かいもの•••

 

 未だ周り切らない頭がだんだんと回転数を増やして行く、そして気づく。

 

 (ひ•••膝枕!?)

 

 そのことに驚愕し、飛びあがろうとするもの「いきなり動いたらだめ」と彼女に肩を抑えられ、また膝枕に頭を預けさせられた。

 

 冷静になり始めたが、熱い顔のまま彼女に「•••ど、どうして。ひ、膝枕•••を?」と聞く、

 

 

 

「リヴェリアさんに膝枕してあげれば喜ぶし、お礼になるって言われたから•••どう?」

 

 

 

 理由はよくわからないが•••とても良い、幸せである。

 「はい、嬉しいです•••」恥ずかしくて彼女の顔を直視できないため首を反対に傾けて、そう答える。

 

 

 

「そっか、なら良かった」

 

 

 

 •••きっと彼女は微笑んでいるだろう。

 

 この幸せな時であったために薄れかけていたが、はっきりと残っている胸の苦しさ•••そして、最後に映った彼女のあの『笑顔』何重にも貼ってつけた様な崩れない表情。

 

 

 

 確実に貴女には周囲の声が聞こえていましたよね?

 

 貴方は苦しく無かったのですか?

 

 なんであんな事やり続けているんですか?

 

 貴方は何がしたいんですか?

 

 

 

 •••やめちゃえばいいのに、どうして

 

 

 

 

 

ーーー

 

 

 

 

「あ! リヴェリアさん!」

 

「ん? 紫苑か、」

 

 

 

 レフィーヤと暫く話した後、医務室から出た。

 自室に戻ろうと廊下を歩いていると彼女が見えたため、レフィーヤが喜んでくれたことを伝えようと、声をかけた•••

 

 

 

「•••そうか、ならよかったな」

 

「はい、ありがとうございました」

 

 

 

 レフィーヤとのことを伝えて、彼女の案で良い結果が得られたため、そのお礼を伝える。

 

 先程まで彼女の表情は優しいものであったのだが、少し曇った表情と変わっていった。

 彼女のその変化から言われるであろうことに予想はつく。

 

 

 

「また、笠を被らず外へ出たな?」

 

「•••••」

 

 

 

 「はぁ、」と、私の沈黙にため息を吐く。

 彼女には私のその行動の意図は伝えてある、と言うか吐かされた。

 

 最初に彼女に見られてしまった時は「笠を忘れてしまったのか?」と私を心配するようであったが、何回もその行動を繰り返していることに彼女も、わざと行なっている事に気づき、詰問してきた。

(こわかった)

 

 行動の意図を伝えたとしても彼女は納得はいっていない様子であったが、私は止めるつもりは無いとはっきりと伝えた。

 

 そんな私の意思の強さに彼女は折れてくれた。

 それでも思うところはあるのだろう。

 

 

 

「さっきアイズ達にお前が町で周りの者達に陰口を浴びさせられていたことを報告された。•••あまり、彼女達に心配をかけさせないでくれ」

 

「•••すみません」

 

 

 

 私自身、周りに迷惑をかけたくは無いため彼女等の心配に申し訳なさを覚える。しかし、これも『理想』を叶えるためには必要なことであるため、止めれることでも無い。

 

 

 彼女との会話を終えた後、自室へと戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがでしたかね?
楽しんでもらえましたか?

もしかしたら、悪口の文面とかで気を悪くしてしまった人がいたらごめんなさい。
でもですね、少しでも胸がギュッて締め付けられた様に感じて頂けましたら私の完全勝利だ!!と勝手に思わせて頂きたいと思ってるんで!!

感想やら評価貰えたら嬉しいです!
私のモチベが上がるんです!!

そういえば、バイト採用の連絡が全然来ないんだが!?
あぁん!?働かせて下さい!!時給がいいから!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。