シャーレの先生、金玉が角に挟まる   作:蟹ふらん

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シャーレの先生、金玉が角に挟まる ゲームセット編

 

前回のあらすじ

 

先生の金玉がヒナの角に挟まった、マジで抜けない。→助けを求める→匙を投げられる→ヒナ乱心

 

 

ここはとあるゲヘナのホテル上階、ここでは全裸シャーレの先生とゲヘナ風紀委員長空崎ヒナ、同じく天雨アコが一悶着し、限界に達して乱心したヒナを何とか収めたところだ

 

先生「はぁ、はぁ…落ち着いた?」

 

ヒナ「うん、ごめん先生。どうかしてたよ」

 

先生「仕方ないよ…年頃の女の子がこんな目にあってるのだもの」

 

ヒナ「先生…」

 

アコ「…それで、どうするんですか?今だ状況は変わらず(木)の状態なのですが…」

 

ヒナ「先生大丈夫?股開くの辛くない?」

 

先生「汚物に角挟んでるヒナの方がしんどいと思うよ」

 

ヒナ「先生のだから大丈夫」

 

アコ「絵面的には全く大丈夫じゃないんですがね…いたた、頭痛が」

 

先生の股間の紳士にぶら下がってるキンタマがヒナの角にジャストフィットしている以上、悪戯に引っ張ったりすると逆効果だとわかった三人は膠着状態に陥っていた。

 

先生「さて、どうしたものか…医者に見せに行くとしてもちょっとこの体制だと辛いものがある」

 

ヒナ「私が肩車の要領で先生を運ぶよ」

 

先生「ネットニュースの晒し者にされるから手詰まりになったらそうするね」

 

アコ「先生、何かこの状況を打開出来るものありませんか?例えばライターとか」

 

外的要因によるアプローチをアコは提案する。

 

先生「ライターで何しようとしてるの?先生のタマをどうする気?炎上のデバフ掛ける気なの?そこはマヨネーズとか持ってる?とか聞くべきだと思うんだけど」

 

アコ「冗談です。ちょっとスーツ失礼しますね」

 

先生「聞いて?君達本当に先生の金玉レイドボスと勘違いしてない?探索するなら油ありそうなキッチンでしょ…後それは先生がやるから触らないで…」

 

アコはその辺に脱ぎ捨てられた先生のスーツを漁る、上着のジャケットが膨らんでるのを見て取り出す。そこには新品のローションがあった。

 

先生「…」

 

アコ「……ほぅ」

 

先生「あ、あの…違う、それは他所のトリニティの生徒から取り上げたものだよ。今日没収してそのままだったんだ」

 

アコ「なるほど先生の私物ですね、じゃあ遠慮なくこれ使ってみましょうか」

 

先生「違うよアコ、聞いて?それは没収したものだよ?勝手に使うのは忍びないなぁ」

 

アコ「ここから出たら通報ですね、今まで結構な付き合いでしたが楽しかったです。ありがとうございました、またお会いしましょう」

 

先生「待って,本当…本当なんだ!本当にトリニティの生徒(ハナコ)から没収した物なんだよ!!私が没収しなきゃ大変なことになっていたよ!?使う寸前で止めたからね!?聞かせてあげたいなぁ!あの時の事!大変だったよ!?」

 

アコ「いーや嘘ですね!あのお堅い事で有名なトリニティ生がこんなもの持ってるわけないですよ!本当はここに来るまでに何か期待してこんな物持ち込んだんですね!?ヤル気はあったんですよね!!覚悟の準備をしておいてくださいね!」

 

ヒナ「その生徒は何に使おうとしたの?」

 

先生「辻ローション相撲!路地裏で構えてた所を引っ捕らえたんだ!」

 

ヒナ「詐欺罪と淫行の罪でヴァルキューレに通報だね」

 

先生「ど゛う゛し゛て゛し゛ん゛じ゛て゛く゛れ゛な゛い゛ん゛だ゛よ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛!゛!゛」

 

アコ「何処から出してるんですかその声は」

 

エッチな本を見付かったコハルの気持ちが分かった、これは辛い。

 

先生が大声で騒いでいる最中、出入口の扉を叩く音が聞こえてきた。

 

「御免下さい、ゲヘナから来ました氷室セナなのですが、ご連絡した天雨アコさんはいますか?救出に来ました。ここを開けてください」

 

凛とした声が扉の向こう側から聞こえる、あぁ助けが来てくれたのだと思って向かおうとしたアコを先生が黙って手で制する。この場で一番嬉しそうにしても良い筈の先生が緊迫とした顔になっている。

 

先生「静かに、居ないフリをして…アコ、もしもなんだけど先生を抱えてここから飛び降りるとしたら出来そう?」

 

アコ「えっ?今の先生を抱えてですか?この様子だと…ギリ死にかけるんじゃないですか?先生が」

 

先生「そっか…セナ、先生だよ」

 

赤ん坊みたいに騒いでいた瞬時に切り替え、平静を保った口調で対応する。

 

アコ(全裸だけど)

 

セナ「先生、助けに来ました。大変でしたね…事情は聞いています。ここを開けてください、私が来たからにはもう安心です」

 

先生「アコ、時間稼ぐから忍び足で、防犯チェーン掛けて来て…ごめんね、実はもうすっかり抜けたんだ。アコは重くセナに伝えたんだろうけど、頑張って引っ張ったら案外簡単に抜けたんだ。だから帰ってくれないかな?報酬関係ならシャーレに請求してもらっても構わないから」

 

セナ「先程の大声は?」

 

先生「ヒナにオギャってバブってた」

 

ヒナ「えっ」

 

何故助けを拒むのかわからないアコは困惑した顔になる。だがセナの返しを聞いて考えを改めた。

 

セナ「…嘘、ですね」

 

先生「嘘じゃない。証拠がいる?なんなら今ここでオギャってもいいんだけど」

 

セナ「要りません、嘘じゃないと仰るなら何故誰もドアを開けて対応してくれないのでしょうか、連絡には三人と聞いてるのに。声が遠いので…ドア前ではなく部屋から声を上げていますね?三人共々、何か手が離せない用があるんでしょうか?今すぐドアを開けて、対応していただいてもよろしいですか?早く、早く開けてください。先生じゃなくて他の人に開けさせても構いませんので早く」

 

先生「今裸だから出れないな、アコー、ちょっと来てくれないかなー。むりー?時間かかるー?」

 

アコ(なんですかこの圧は…ちょっと様子が変…)

 

嫌な予感がし、言われるままに扉に近づくとなにやら小さい、金属が擦れ合う音がシリンダーから聞こえる。

 

アコ「えっ、何この音は」

 

先生「アコッッ!!!飛びついて閉めて!!」

 

先生の怒声で驚き、チェーンに飛びかかってロックを掛けると同時に勝手に鍵が開く。そしてセナが突入しようと勢いよく扉を開けるがチェーンによって僅かにしか扉は開かない。

 

セナ「先生、どうして助けに来ているのにチェーンを?やはりまだ事態は収まってませんね」

 

アコ「ピ、ピッキング…!」

 

先生「入らないで!今の先生服着てないから全裸だよ!」

 

セナ「気にしません」

 

先生「気にして!先生の為に!」

 

ヒナ「先生、どうなってるの?私体制が下向きだから事態がよくわからないのだけど」

 

先生「あの医療の服着たサイコパスは先生のキンタマ切り取って事態を収める気だ。間違いないって」

 

ヒナ「なにそれこわい、そんなことするわけ…」

 

扉の向こうから駆動音が響くとチェンソーが開いた扉の間から伸びてチェーンを切り裂こうとしている。

 

ヒナ「先生を信じるよ、凄い金属音が響いてる」

 

アコ「ち、ちょっと!?」

 

セナ「少し野蛮ですが自主的に開けてくれないなら無理矢理入ります。駄々捏ねた患者を待っていたらこちらも仕事が出来ません。大丈夫ですよ先生、二個あるんですから一つくらい無くても」

 

先生「だからってチェーン切る!?ダメだよ!弁償しなきゃいけなくなるよ!困るよね!」

 

セナ「さっき報酬関係はシャーレに請求してと言いましたよね、なら問題ないです。もし駄目でも自費で出しますので何の問題もありません」

 

先生「かっ、片方失くなったらバランス保てなくなって歩きにくくなるらしいよ!それってQOL(生活の質)的にどうなの?」

 

セナ「なら私が一生をかけて先生の質になります。大胆なプロポーズですか?少し照れます」

 

先生「畜生全く聞いてねぇ!!ヒナ!脱出っ!脱出しよ!ヒナなら肩車してビルから飛び降りれるよね!」

 

ヒナ「…絵面的には出来るけど…アコも言ってたけど落下の衝撃とGで先生のタマが大変な事になるかもしれない。それより先生今のプロポーズ?駄目だよ私にして、私が先生の支えになるから。こんなことになった責任を先生は取るべきだと思う」

 

先生「アコーーーーーーーーッ!!何とかして!お願い!!君が頼りだ!!と言うかアコが呼んだんだから責任取って!!」

 

ヒナ「アコお願い、頼りにしてる」

 

天雨アコは今すぐ慟哭したかった。なぜこんな目に会ってるのか?この場を離れて知らないフリができない自分を呪った。こんなときに尊敬する人に頼られたくは無かった。

 

あまり触れたら痛いと騒ぐ全裸の先生、いつも頼りになるのに異常なシチュエーションが続いて精神の限界が来ているヒナ委員長。背後からは自身が呼んでしまったサイコ。何が悪かったのか?ツイスター始めた頃から狂ったのか?もうちょっとやり易いように配慮すればあのような衝撃的なことには――――

 

アコ(……衝撃、インパクト?)

 

天啓が降りてきた。神々にすがる勢いでアコは先生の持参したローションを開けるとヒナの頭ごとそれをぶっかけた!!

 

ヒナ「アコ!?」

 

アコ「ごめんなさい!!一瞬ですから!!」

 

先生「何を…」

 

挟まった部分に塗った後アコは手を掲げる―――――

 

 

 

アコ「オラァ!!外れろ!!」

 

 

 

バチンッ!!

 

 

 

――――先生は一瞬、今までの自身が辿った軌跡がフラッシュバックした、それは所謂走馬灯と言われるものだ。なぜ見てるのか、今アコが先生の金玉を¨ぶっ叩いて¨一瞬気絶したからだ。

 

アコ「ズレた!ズレましたよ!もう少しです!」

 

ヒナ「アコ!?先生が痙攣してるんだけど!?何してるの!?ねえ!?何してるの!?」

 

アコ「今状況的に例えるとケセドのあの周りの殻が外れた状態です!」

 

ヒナ「先生はケセドじゃない!!」

 

先生「ア……コ…?」

 

 

マジで許さない、これ終わったら復讐してやる。

 

 

そう先生が思ってたら今度は扉にかけたチェーンが外れ部屋に乗り込んでくるセナの姿が見えた。ポケットからハサミが見える。殺す気かな?

 

アコ「セナさん!!先生もう少しで外れます!!」

 

セナ「っ!本当に!?どうすれば!!」

 

アコ「もう一発を!!先生の股間に!」

 

セナ「了解!」

 

先生に駆け寄ると今度はセナが手を振り上げる!

 

ヒナ「ま、待って!そんなに乱暴したら先生死んじゃ…」

 

 

 

セナ「しゃあっ!!!」

 

 

 

バチィィィッ!!!!

 

 

 

先生「ああああああぁぁぁぁぁァァァァァァァァァァァァァァァアアッ!!!?!!」

 

ヒナ「せ、先生ーーーーーー!!」

 

先程のアコの張り手より、大きな音が部屋中に響き渡った。

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