完璧ママな霊に憑かれてる完璧美少女です   作:ぷらーね

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更新遅れて申し訳ございません。
リアルが多忙につぐ多忙で...


完璧な双子と招かれる完璧美少女です

 

 「はぁー!疲れたー!」

 「ルビー、休むのはいいけど先に買った物直すぞー。あっあいはゆっくりしていいからな」

 「ありがとうございます、それではお言葉に甘えさせていただきます」

 

 デパートでの買い物後、テンションの上がったルビーさんに連れ回されて星野宅に着いたのは夕方頃。

 どんどん膨れ上がる荷物を全てアクアさんが持って帰宅し、疲れてる素振りも見せないのは流石男の子といったところだろう。

 

 私はお言葉に甘え、ソファに横になり手足を投げ出してるルビーさんの隣に座る。

 ルビーさんはアクアさんに苦言を言われた事は聞こえなかったのか聞こえないフリをしているのか目を瞑り定期的に疲れたーと言っている。

 アクアさんは数回ルビーさんを呼ぶが、手伝わない事を悟ると溜息をつき独りで直し始める。

 

 アクアさん結構辛辣だけどなんやかんや甘いなー。

 ちらりとルビーさんを見ると片目だけ開いており私に勝ち誇った笑みとVサインを見せていた。

 

 「ねぇあいちゃん、膝枕してもらってもいい?」

 「え?まぁいいですけど」

 「わーい、やった♪」

 

 ルビーさんは寝そべった体制で器用に体を捩じらせ隣に座っている私の膝に頭を乗せてきた。

 私は体が自然に片手をルビーさんのお腹に置き、片方の手で頭を撫でる。

 つい無意識でやってしまって慌てて手を放そうとしたがルビーさんの満面の笑みを見る限り問題ないだろう。

 

 「あい、アイス何食べ...おいルビー何してるんだ」

 「えへへーあいちゃんの匂いがするー」

 「あっアクアさんお疲れ様です。アイスはご飯食べた後に頂きます」

 

 直し終えたアクアさんがソファの背もたれに手を掛けアイスを食べるか聞いてきたが先ほどまで距離の問題で見えなかったルビーさんの醜態を目の当たりしてルビーさんをジト目する。

 しかし、当人はどこ吹く風といった感じでうつ伏せになり、トリップ状態だ...私ってどんな匂いかな?臭くないかな?

 

 「ルビー、いい加減にしろ。」

 「えへへー♪...ペロ...おいちい」

 「ひゃ!?ルビーさん舐めるのは辞めて下さい...」

 「はぁ、おいルビー!いい加減に離れろ!」

 「!?いやー!まだあいちゃんとおさわりしてたいー!」

 

 アクアさんは嫌がる私を見かねてルビーさんを引き剝がしてくれた。

 ルビーさんは抵抗してたが流石に勝てないのか、私の膝とルビーさんの口から綺麗な唾液のブリッチを描きながら離れた。

 ルビーさんは体をジタバタさせて抵抗していたがアクアさんが何か耳打ちをしたところ、落ち着きを取り戻しアクアさんと一緒に対面のソファに座る。

 

 「改めて俺の名前は星野 愛久愛海。名前が長いから皆はアクアって呼んでる」

 「私の名前は星野 瑠美衣!お姉ちゃんって呼んでね♪」

 「私の名前は木原 あいって言います、宜しくお願いします」

 

 数時間共にして今更自己紹介は何だか恥ずかしいなぁ。でも、話の流れ的に色々質問ができそうなのは僥倖と言った所だろうか。

 私は背筋をピンと伸ばし真剣な面持ちに変える。

 

 「それでは先ほどと同じようにアクアさんとルビーさんって呼びますね。それと行き成りで申し訳ないのですが数点質問いいですか?」

 「ん?俺が答えられる質問なら大丈夫だぞ」

 「えー、お姉ちゃんがよかったなぁ」

 

 アクアさんには私の意図が伝わったのか同じく真剣な面持ちで対応してくれた。隣でブーブー言ってるルビーさんはこの際無視だ、話が拗れそう。

 

 「それではまず、私のことはどこで知ったのでしょうか?」

 「いやデパートであったのが初めてだ」

 「ならどうしてあんなに親密にするのですか?」

 「あー、それは...」

 

 歯切れの悪くなるアクアさん。これは...

 

 「もしかして、私が星野 アイに酷似しているからでしょうか?」

 「!?…そうだよくわかったな」

 

 私の確信のある発言にアクアさんは目を見開かせたが直ぐに何時もの顔に戻り此方を称賛する言葉を投げかける。

 

 「二人は星野 アイとどのような関係なのでしょうか?」

 「その事なんだが...」

 

 アクアさんはチラリと時計を見る。私も釣られるように時計を見るがまだ時間は数十分しか経っていないが...

 

 「この話は長くなるから先にご飯作ってきても大丈夫か?ちゃんと答えるから」

 「...分かりました。なら私も手伝いますね!」

 「いや、あいはお客だから休んでてくれ。それに...」

 「あいちゃんはその間に私と遊ぼ!」

 

 私は早く話の続きがしたいので手伝うことを申し出たがアクアさんはやんわり断り、横のルビーさんを見る。

 ルビーさんは蚊帳の外にいるのか限界だったのか話の腰が折れると好機とばかりに私の隣に移動して抱き着いてきた。

 

 「はぁ。分かりました。それでは料理ができる間ルビーさんと遊んできますね」

 「わーい!なら何する?おままごとする?勿論私が娘であいちゃんはママ!」

 「普通逆じゃないですか...」

 

 アクアさんがキッチンに向かっているのを尻目に私たちは楽しく談笑する。

 しかしルビーさんはお姉ちゃんぶったり甘えてきたり正直大変だけど、なんだか愛しく思えてしまう。

 

 結局おままごとすることになり、料理が出来上がるまで私は赤ちゃんと化したルビーさんをあやし続けてた。

 

 

 「ばぶぅ、だぁ!だぁ!」

 「ルビーさん、だから私は母乳でないって言ってるじゃないですか!」

 「二人ともー、ご飯できた...何してるんだ?」

 「あっアクアさん!ルビーさんが胸にへばりついて離れないんです!助けて下さぁい!」

 

 服越しにおっぱいを吸おうとしてくるルビーさんを拭き剥がそうと悪戦苦闘していたら、調理を終えたアクアさんが私たちを呼びに来て余りの惨状に言葉が途中で止まっしまう。

 アクアさんは深い溜息を吐くと私にはない剛腕をもって引き離してくれた。

 

 「!?ばぶぅ!」

 「おいルビー!いい加減にしろ!」

 「だぁ!だ...痛!...あれ?私何やってたんだろう」

 

 ルビーさんは抵抗してたがアクアさんの鉄拳で自我を取り戻したらしく目を白黒させて辺りを見渡す。

 私に目線が合ったのを感じると先ほどの事を思い出しつい体を丸め顔を背けてしまう。

 それがショックだったのかルビーさんは、悲しい顔をして顔を落とす。

 

 あぁ...もう

 

 「ルビーさん。さっきの事は大丈夫ですからご飯食べましょ?」

 「あいちゃん...うん!大好き!」

 

 私は困り顔でアクアさんに羽交い絞めにされてるルビーさんに近き、少し背伸びをして頭を撫でつつ慰めるとルビーさんの顔がみるみるうちに向日葵が嫉妬するくらい満開の笑みに変わった。

 アクアさんは私達が仲直りしたのを確認するとルビーさんを開放し、ルビーさんは私に抱き着きそのままテーブルへと移動する。

 

 

 

 「わぁ、いい匂い~」

 

 食卓に着いてまず感じたのがとてもいい香りだ。

 食材を買う段階でカレーなのはわかっていたがいざ出来立てを見て、嗅ぐとより一層食欲を引き出させる。

 具材は一般的なものだがどの具材も配慮してくれているのか元々そうなのか、細かく切られており丁度よく食べやすいサイズだ。

 私は香しい匂いを堪能しながら椅子に座り、その横にルビーさん、私の対面にアクアさんが座る。

 

 「それじゃあ食べようか」

 「そうですね!私お腹ぺこぺこです♪」

 「ねぇ!早く食べよ!」

 

 「「「いただきます」」」

 

 全員が手を合わせその後食事を始める。

 先ずは一口とルーとご飯の5対5の比率でスプーンで掬い口の中へ入れる。

 

 …おいしい!

 具材が細かいので食べ応えが無いか少し不安だったがその分お米を少し硬くしており丁度いいハーモニーを奏でている。

 ルーも市販のカレーより少しマイルドにしているのか子供舌の私には丁度いい辛さになっている。

 

 「おいひぃ♪」

 「ですね!凄く美味しい♪」

 

 ルビーさんの舌にもあっているらしく語尾に音符が出てきそうな声質で口一杯に頬張っていた。

 私も口一杯に頬張って堪能する。何度かスプーンを掬い口に移動させる行為を繰り返した後何んとなしにアクアさんを見る。

 そこには私達と同じくカレーを食べているアクアさんが居るのだがその傍らには辛みを増やす薬味が置かれていた。

 やはりアクアさんは私達を気遣って甘いカレーを作ってくれたそうだ。

 

 「アクアさん」

 「ん?どうした、辛いか?」

 「いえ、丁度いい辛さです。ありがとうございます」

 「どういたしまして?」

 

 アクアさん的には感謝される程では無いのか、私の感謝の言葉に若干の疑問を持ちながら少し照れくさそうにしながら逃げるようにカレーを頬張った。

 

 

 数十分後、皆ハイペースで食べたのであっという間にテーブルには空のお皿が三枚並んだ。

 

 「ふぅ、御馳走さまですとても美味しかったです」

 「ごちそーさまー!それじゃアイス食べよっか!あいちゃんはなに食べる?」

 「おい、食べた後直ぐにアイスは良くないから少し待て」

 「そうですよ、それに今はお腹いっぱいでもあるので」

 

 それぞれ食事の終わる合図をするとルビーさんは早速アイスを食べようと提案するが、アクアさんに止められてしまう。

 正直私もすぐに食べたかったがアクアさんに先んじて論破されているので口には出せなった。

 

 「それじゃあ一段落したのでアイについて聞いてもいいでしょうか?」

 「...そうだな、そうしようか」

 

 アクアさんに提案すると快く承諾してくれると、一度空のお皿を片付け私達それぞれにミルクをもってきてくれた。

 ルビーさんはミルクをがぶ飲みし、私はこれから始まる話に少しの緊張感を感じ、それを誤魔化すように少し飲み、アクアさんはこれから沢山話す事になるから唇と喉を潤す目的で飲む。

 

 アクアさんはミルクから口を放し、少しの静寂と共に口を開く。

 

 

 

 「君の言っている星野アイは俺たちの母親だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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