憑依先生貞操逆転青春物語   作:新参先生

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経緯やらを最初に済ませて、次回から話を動かします。

原作先生が一番ですが、この作品の先生は真面目ということをお伝えしたかった。


これまでの話

気が付けばブルーアーカイブの世界に存在していた。

それも自分は「先生」であり、プレイヤー視点の始まりとなる場面からだった。

 

連邦生徒会で七神リンに声を掛けられ目を覚まし、早瀬ユウカや羽川ハスミ達の何処か聞いたことのある遣り取りの裏で、これまでのことを思い出そうとしたが、結局のところ大したことは思い出せず、原作であったような連邦生徒会長との会話も記憶になかった。

 

前世について、男性だったのは確かだが、年齢すら曖昧だ。

ただし、恋人や配偶者が全く居なかったことだけは何故か覚えていた。

 

理解不能な事態に巻き込まれた立場ではあったが、何もしなければこの世界では只の人間である自分は簡単に命を落とすであろうことは分かる。

それに、仮にも大人として、頼られた者として見て見ぬふりをすることはできなかった。

前世は恐らく教師ではなかったろうが、「大人は子供を導くべき」という意識は強く在った。

 

一度心の中でそう決めてしまえば、後は早かった。

ブルーアーカイブの記憶はそう深く覚えている訳ではないが、主軸は幸いにも覚えている。

この世界が平行世界なのか、何が違うのかは分からないが、行動あるのみだ。

 

 

それからは、ひたすら駆け抜けた数ヶ月間だった。

あまりの忙しさに、何ヶ月経ったかも正直言って曖昧だ。

 

アビドス対策委員会、ゲーム部とアリス達との物語、そしてエデン条約。

RABBIT小隊についても、自分が以前の記憶で知っているところまで進んだことは分かった。

ゲーム中のイベントも記憶しているものも、記憶していないものも数多くあった。

 

これからの展開は、同じ時間軸であればプレナパテスとの決戦なのだろうか。

ただ、ゲーム本編であったように、この本筋から外れた世界にプレナパテスが辿り着くのかは全く分からない。尊敬するプレ先生に恥じない立ち回りをしようという心掛けはあったが。

 

これまでの立ち回りについては、原作の「先生」とそう変わらない行動をしていたつもりだ。

辛かったことも多くあったが、生徒たちと触れ合い、彼女たちを導きたいと思うことは一層強くなった。皆、可愛い生徒たちだ。

原作を知るものとして、ヒナやアリスなど一部の生徒には原作になかったアドバイスを送ることもあった。これは機会があれば説明するタイミングもあるとは思う。

 

一つ、明確な違いを挙げるならば、原作先生であったような生徒たちとのモモトークでの遣り取りは、原作ほど多くは無かった。これが、正直「生徒たちから嫌われているのではないか?」と心配になった時期があり、シャーレ業務を手伝ってくれていたユウカに相談したところ「そんなことは絶対にありません!」と強く返事が返ってきて安心したものだ。

 

なんでも、自分の立ち回りはひどく真面目に見えて、生徒たちは気軽に声を掛けるのが照れくさい、ということがあるらしい。

 

言われてみると、確かに流石に原作先生の一部ムーブ(脚とか)は行っていないし、原作先生よりは真面目な口調が板についていたこともあった。

自分としては、生徒には気軽に声を掛けてもらって全然構わないのだが。

 

原作通りシャーレで手伝ってもらっている生徒や、外を歩くときも妙に視線を感じることがあったが、正直もう慣れた。そもそもキヴォトスでは同じ成人男性を全く見かけないし、物珍しさもあるだろう。

 

シャーレの執務室で今までのことを回顧したら、もう秋の夕暮れが終わりかけていた。

時間は、十八時。業務終了の時間だ。

 

シャーレの業務に関しては、原作や創作でネタにされているような徹夜仕事が発生しないよう、徹底的に管理した。これでも重要な役割を担う立場だ。決して無理はせず、動ける時に動けるようになっておきたかった。

 

書類を片付けながら、隣の机で今日の仕事を手伝ってくれていたユウカに声を掛ける。

 

「ユウカ、今日もありがとう。とても助かったよ」

 

「いえ、お安い御用です。先生も病み上がりですから、決して無理はしないでください」

 

すぐに返事を返してくれる早瀬ユウカは、恐らく原作先生と同じように、とてもお世話になっている。

当初、生徒のことは名字で呼ぼうと思ったのだが、生徒たちの強い希望で名前呼びとなった経緯がある。これも生徒たちには拒絶されていないというのが分かって内心は嬉しかったものだ。

 

ちなみに、病み上がりというのは、実は原作でいうところのエデン条約編は先日のことで、原作同様に撃たれるところまで、同じ展開になってしまったことだ。幸いにも、今ではもう生活に支障は全く無いと言って良いだろう。

 

「そうだね、もう調子はすっかり大丈夫だけど、無理はしないよ。それと前から言われていたように、明日は午後から休憩室に行けばいいのかな?」

 

「そうですね、先生は十五時頃に来ていただけますか?」

 

「ああ、分かったよ」

 

「…あの、私たちが言い出したことですが、先生にとって迷惑ではないですよね?」

 

明日というのは、快気祝いと、会話の流れから誕生日が近いことを伝えたところ、お祝いの会をしてもよいか、という提案が生徒達からあったことだった。とても嬉しく思い、もちろん快諾させてもらった。

 

「本当に嬉しいよ。だから、明日は楽しみにしてるね」

 

「…はい!」

 

そういえば、こういった催しは初めてだから、もう少し生徒たちと気軽に仲良くなれれば良いな。

 

 

 

シャーレを出たユウカは、明日の準備について生徒の皆に改めて連絡をしながら、先生のことを考えていた。

 

シャーレの先生。

いつも真面目で、服装や言葉遣い、温和な態度を崩さない。

どの生徒にも親切で、親身に話を聞いてくれて、決して蔑ろにすることが無い。

 

先生の立ち回りで、アビドスやゲーム部の危機を乗り越え、またエデン条約に関わるトラブルにおいて致命的な亀裂を回避できたと思っている。

 

それはまさしく、尊敬に値する人物だった。

 

ただ、いつも真面目な態度を崩さないため、内心で考えていることが読めない部分もあった。特に生徒の肉体的なスキンシップで大袈裟に反応することがあり、一度聞いてみたことがあった。

 

(「ただ単に照れくさくてビックリしてしまっただけだよ。全く嫌ということは無いよ」)

 

先生から返ってきた言葉の調子から、真実だとは思うが、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()、言葉の上ではこう言っていても、内心のことは分からなかった。

 

(明日、もっと仲良くなれると良いな)

 

ほとんどの生徒が、先生に対してそう思っていた。

 

 

それは明日、思った以上に実現することとなった。




ハーメルン様には数えきれないくらいの時間を楽しませていただいているので、恩を返す形で十年ぶりくらいに何かを書きました。
少しでも楽しんでいただければ幸いです。

書きたいシーンを書いて、好きなものを詰め込んでいきたい。
掲示板視点もやってみたい。

ブルーアーカイブに関しては、「あまねく奇跡の始発点」を最近プレイして大変感動したくらいの若輩者ですがご容赦ください。

・貞操観念逆転について ※微妙に修正しました
こちらは概念本家様のように何から何まで性的なものが反転したガチの世界でなく、ブルーアーカイブの世界に男性の対象が少ないため女性側から男性(先生)への誘いは基本ガチ扱いになり、興味から先生に対してはラッキースケベのような概念が適用される程度にお考え下さい。(今後出てくる掲示板回が顕著になります)

・本編先生
やってるムーブは変態行動を除いたほぼ原作先生。
足は舐めていませんがバッドエンドには行くことはありません。
そもそも大人の立場から生徒を性的な目では見ていない。
スキンシップにビクッとしたのは前世のセクハラ等が煩い時代のため。
エデン条約編でもお姫様の選択肢は選んでおらず、基本的に口調が堅い。モモトークでも堅い。
感情屋だが、それを今までは生徒たちの前で見せていなかった。

・生徒たち
口調も服装も常に真面目で、誰にでも優しい先生は、生徒側からの評価がほとんど高嶺の花。
前述のように女生徒側からの誘いがガチに扱われるため、真面目な先生に大して原作より生徒側からの誘いが少なかったり、絆イベントがマイルドだったりする。
そんな先生にも踏み込んできた生徒はいる。

メタ的なことを言うと、私が新参先生のため深堀する生徒はモモトーク等である程度関係を理解した生徒だと思ってください。限定イベント系も同様です。
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