憑依先生貞操逆転青春物語 作:新参先生
ちょっとアルには悪いことしちゃったかな、と若干後悔していると、今度は補習授業部のヒフミがアズサの手を引っ張りながらやってきた。
「先生、私たちもちょっとお話しいいですか!」「ヒフミ、その…」
「もちろん構わないよ」
アズサはヒフミに手を取られているが、気まずそうだった。
何だか首のあたりをチラチラ見られている気もするが。
「先生は、アズサちゃんの翼をどう思いますか!」
「いつも、とても綺麗だと思ってたよ。飾り付けもね」
「エッ!?」「そうですよね!?」
ヒフミはこれ以上ないくらい笑顔だった。
対称にアズサは落ち着かない様子で、とても居心地が悪そうだ。
「アズサちゃん、いくら言っても信じてくれなかったんです」
「それは勿体ないね。天使のようじゃないか」
「……」
アズサはとうとう俯いてしまった。
「先生は、他に気になっている方の翼はありますか!?」
ちらっと周りを見渡して、目が合ってしまったので正直に答えた。
「…皆、気になるけど、ツルギとハスミの黒い翼はかっこいいよね」
『…っ!』
何か遠くで物を倒したような音がしたが、気にしないことにしよう。
「分かります!先生、今度ゆっくりお話しましょう!」
来た時と同じように、ヒフミはアズサの手を引いて戻っていった。
戻った二人から目を外すと、隣に気配なく座っている生徒が居ることに気付いた。
び、びっくりした…
「主殿!イズナの耳と尻尾、どちらも触っていいですよ!」
いきなりの本題に面食らってしまったが、どことなく迫力を感じて拒否することは憚られた。
「あ、ありがとう…ちょっと耳を失礼するね」
上から手を当てると、イズナは機嫌よさそうに目を閉じて触らせてくれた。
角とは違って暖かく、反応もあるためずっと触っていたいが、さっきから何となく周りの圧迫感のようなものを感じて、手を引っ込めた。
「ありがとうね、気持ちよかったよ。尻尾は今度頼むね」
「分かりました!いつでもご用命ください!」
尻尾も非常に興味はあったが、このやたら注目されている中で、大きい尻尾を触るのは遠慮しておいた。
まだ熱い頭の中、少しアルコールの勢いでやりすぎてしまったかと内心反省していたが、生徒にはこれまでの遣り取りで、「皆ともっと仲良くしたい」というのは伝わったようで、今まで以上に迫ってきた生徒達とは入れ替わり立ち代わりで皆と色々な話をした。
若干最後のあたりに何を言ったかは覚えていなかった。
生徒たちは、帰り道で今日の今までにない先生を思い返していた。
誰も嫌ってはいないだろうが、どことなく壁を感じていた先生。お酒の力もあったと思うが、先生の口からはっきりと「もっと皆と仲良くなりたい」ということが聞けた。
これは、先を望んでも良いのではないか?
今まで知らなかった先生の好みも、今日で分かったことがあった。
この日を境に、生徒たちは行動を起こすようになった。
・本編先生
なんとなくやらかした空気は感じた。
生徒にこの日のことを後日聞いても笑顔で問題無かったという回答しか返ってこない。
・生徒たち
今まで知らなかった先生の一面にざわざわ…
今回の件で、先生から触ってくれるということはワンチャンあると思われた。
・先生ガチ勢の××が出てこないのはおかしい
筆者が新参先生のため未所有ゆえの未理解によるものと思ってください。
ストックはひとまずここまで。
何千字も書いている人たち凄すぎます。