仮面ライダーギーツ アナザーワールドジェネレーションズ   作:Naniro

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ガヴの初戦闘回です。


仮面ライダーガヴ

グミ!

 

EATグミ! EATグミ!

 

ガヴ…ガヴ…

 

MYAAAAAAA!

 

「変身!!」

 

ポッピングミ!ジューシー!

 

「祝え!弱い自分を変えるために、強い決意と共に現れたお菓子のライダー!その名も仮面ライダーガヴ!今ここに、世界を守る新たなライダーが誕生した瞬間である!」

 

「「「ワー!ワー!」」」

 

仮面ライダーガヴへと変身を遂げたショータを何処からともなくウォズが現れ、ガヴの誕生を祝福し、ゴチゾウ達は歓声を上げる。

 

「ウォズ!?なんでここにいるの!?レジスタンスにいた筈じゃ……」

 

ソーゴはレジスタンスにいた筈のウォズが何故ここにやってきたのか驚く。

 

「新たなライダーの誕生を察知して割れた空間に飛び込んでやってきたのだ」

 

「清姫といい、ウォズといい、どうして危ない真似してくるのかなぁ!?」

 

清姫と同じことをしてこの世界にやってきたことにソーゴは呆れる。

 

「仮面ライダーガヴよ、我が魔王達を閉じ込めている結界はそこにいる堕落勇者達から一時的に成り立っているものだ。つまり今いる奴らを倒せば、力は弱まり、結界は消える筈だ。彼女達は私に任せて、君は存分にやってくれたまえ!」

 

「…!」

 

堕落勇者達に囚われた女性陣はウォズに任せ、ガヴは改めてユウジと向き合う。

 

「ヘタレのお前が?仮面ライダー?ガヴ?だせぇ名前だな!」

 

「しかもグミ!?ぷっ…!アハハハハ!」

 

「やっぱりヘタレは仮面ライダーになってもヘタレってことね!」

 

フトシを除いた堕落勇者達は大笑いする。スレ民達はガヴの誕生に喜ぶ者もいれば、心配する者もいた。

 

「おぉー!遂に変身した!ガヴだ!」

 

「でも大丈夫か?ガヴはかなりクセの強い武装やフォームがあるが……」

 

「心配するな、あいつならやれる」

 

「あいつはな、一度吹っ切れると物凄い力を発揮するんだよ」

 

エースやコウヘイ、優斗、そして数多の戦を潜り抜けてきた一部のサーヴァント達はガヴの力を信じてしっかりと見守っていた。

 

「お菓子の仮面ライダーとは実に笑いもんだこりゃ!」

 

ユウジはガヴを見て爆笑していると、ガヴが踏み込み、一気に駆け出すとユウジの目の前まで迫り、その顔面に拳を叩き込んだ。

 

ドゴォ!

 

「ぐふあああああああ!?」

 

「「「……っ!?」」」

 

ガヴの拳を受けたユウジは吹っ飛ばされて地面に転がり、残りの堕落勇者達は驚愕し、信じられないものを見るように唖然とする。

 

「チッ…!腐っても仮面ライダーってか!」

 

嘲笑い、油断していたところを強烈な一撃を打ち込まれたユウジは即座に立ち上がり、ガヴに向かって走る。ガヴも腹のガヴ器官から出た剣、ガヴガブレイドを手にユウジに向かっていく。

 

「言ってなかったが、俺は前の世界ではボクシングをしていた時期があったんだよ!」

 

ユウジはボクシングのような構えを取り、ジャブを放ってガヴを殴る。するとガヴの装甲が剥がれてしまう。

 

「ハッ!グミだけに防御力はフニャフニャってか!」

 

するとガヴはポッピングミゴチゾウを掴み、ガヴ器官にセットする。

 

グミ!

 

EATグミ! EATグミ!

 

ガヴ…ガヴ…

 

MYAAAAAAA!

 

ポッピングミ!ジューシー!

 

すると、ガヴの装甲が再生する。だがユウジはそんなことはお構い無しだった。

 

「再生したところで紙防御なのは変わらんだろ!」

 

ユウジがガヴの顎にアッパーを食らわせようとした瞬間、ガヴはそれを少し後ろに下がって避ける。そして、拳が空振りした瞬間を狙い、ガヴガブレイドで斬りつけた。

 

「うぐぅっ……!?このぉ…!!」

 

ユウジは攻撃を当てられて苛立ち、拳を再び振るうが、ガヴにカウンターを食らう。そして徐々にユウジの攻撃は当たらなくなり、ガヴが圧倒するようになった。

 

「おいノガワ!何やってんだよ!」

 

「こんなヘタレ相手にやられてんじゃねえ!!」

 

「うるせえな!!今から反撃するんだよ!!」

 

堕落勇者達が言い争いを始める。エース、コウヘイ、ソーゴ、優斗、蒼汰、一部のサーヴァント達はショータの動きを見て気づいた。

 

"相手の動きを学習している"

 

ガヴはユウジの動きを見てどうすれば対処できるか学習し、的確に攻撃を当てているのだ。

 

「ぐぅ…!調子に乗るなああああああ!!」

 

ユウジはガヴを掴んで投げ飛ばすが、ガヴは受け身を取る。するとゴチゾウが1匹やってくる。

 

「ワニャワニャ!」

 

「なるほど、パンチにはパンチか!」

 

グミ!

 

EATグミ!EATグミ!

 

ガヴ…ガヴ…

 

MYAAAAAAA!

 

パンチングミ!

 

ガヴはパンチングミゴチゾウで右腕シュワパンチングを装備したパンチングミアシストに追い菓子チェンジする。

 

「そんなもの装備して何になるっていうんだあああああ!!!」

 

ユウジは右腕にエネルギーをチャージして強烈な一撃を打ち込もうとする。ガヴもシュワパンチングで迎え撃つ。

 

「くたばれ仁口イイイ!!」

 

「うおおおおおお!!」

 

ドゴォン!

 

互いのパンチがぶつかった次の瞬間、ユウジの右腕から血が吹き出した。

 

「ぐああああああ!?俺の腕がああああ!?」

 

ユウジは腕を押さえて悶える。その隙をガヴは見逃さず、ガヴドルを回す。

 

CHARGE ME CHARGE ME

 

ガヴ…ガヴ…

 

「……っ!!」

 

何度か仮面ライダーと戦ってきたユウジは必殺技が来ると察した。普段なら逃げるところだが、ショータというヘタレに負けるわけがないというプライドが邪魔をする。

 

「お前みたいなヘタレに負けるものかああああああ!!!」

 

声が枯れそうなくらいに叫びながら、ユウジはガヴにがむしゃらに突撃する。

 

MYAAAAAA!

 

パンチングミパンチ!

 

ユウジはガヴに向かって拳を振るうが、あっさりと避けられ、ガヴのシュワパンチングによるアッパーカットが決まった。

 

「ぐああああああああああ!!!」

 

ドォオオオオオオン!!

 

ユウジは高く打ち上げられ、そのまま爆散した。堕落勇者達は唖然とし、スレ民達は歓声を上げた。

 

「いいぞ!ガヴニキ!」

 

「まずは1勝!やっちまえ!」

 

堕落勇者達はしばらく硬直したあと、今度はシバキが前に出る。

 

「次は俺がやる。ノガワの奴、油断し過ぎだ、だからヘタレに負けるんだ」

 

シバキはガヴの前に立つと柄に鎖が繋がった双剣を取り出し、ブンブンと回しながら、ガヴにじりじりと迫る。

 

「仁口、俺はノガワと違って油断はしねえ。ぶっ潰す!!」

 

「……っ!!」

 

シバキを前にして、ガヴはパンチングミを解除し、再びポッピングミフォームとなる。シバキは鎖の双剣を器用に操り変則的な動きでガヴに迫る。

 

「オラオラ!これでも能力は鍛えているんでな!こんなこともできるんだよ!」

 

すると鎖がガヴの足に巻き付き、そのまま持ち上げられて地面に叩きつけられた。鎖が厄介でどうにかならないかと思っていると、黄色のゴチゾウがやってくる。

 

「イートスナック!イートスナック!」

 

「君が?分かった!」

 

スナック!

 

EATスナック!EATスナック!

 

ガヴ…ガヴ…

 

MYAAAAA!

 

ザクザクチップス!ザックザクザク~!

 

ガヴは黄色のゴチゾウ、ザクザクチップスゴチゾウをガヴ器官にセットし、ザクザクチップスフォームにフォームチェンジし、専用武器であるザクザクチップスラッシャーを構えた。

 

「ポテチの剣だと?舐めてんのか!!」

 

「いや、そういうわけじゃ……」

 

ポテトチップスのフォームと剣にシバキはバカにされていると感じて腹を立てて、鎖を振るってくる。ガヴはザクザクチップスラッシャーで弾こうとする。

 

バキン!

 

「……っ!?」

 

鎖に触れた瞬間、ザクザクチップスラッシャーの刀身が割れてしまう。

 

「ハッ!ポテチよろしく脆いな!」

 

ガヴはザクザクチップスラッシャーが割れてしまったことで慌てたが、刀身が再生した。

 

「あっ……」

 

「再生したところで脆かったら意味ねえだろ!」

 

シバキが再び鎖を振るってくるが、ガヴは避ける。すると、優斗が叫んだ。

 

「ショータ!その剣は割れやすいが斬れないわけじゃない!」

 

「え、えぇっ!?」

 

優斗の言ったことがいまいち理解できないショータはがむしゃらにザクザクチップスラッシャーを振るうと鎖が切れた。

 

「…切れた?」

 

ガヴは変身前に手にしていた標識で試し切りをする。そして、特定の角度で切り込めば、ちゃんと切れることが分かった。

 

「そういうことか…!」

 

優斗の言ったことを理解したガヴはザクザクチップスラッシャーで鎖を切り裂いていく。

 

「なっ…!何故切れる!?」

 

ザクザクチップスラッシャーが先程とは違って鋭い切れ味を発揮した。それにより鎖が短くなっていき、リーチもなくなっていく。

 

「いいぞ坊主!やっちまえ!」

 

「徐々に追い詰めています!その調子です!」

 

「主よ、彼に勝利を与えたまえ……」

 

クー・フーリンと沖田が激励の言葉を投げ掛け、ジャンヌはガヴの勝利を祈る。シバキは追い詰められていることに焦る。

 

「バ、バカな…!?俺が追い詰められているだと…!?こんなヘタレ相手に…!!」

 

CHAGE ME CHAGE ME

 

ガヴ…ガヴ…

 

MYAAAAA!

 

ザクザクチップスフィニッシュ!

 

ガヴはザクザクチップスラッシャーを自分から割り、その破片を操り、シバキを連続で切り刻む。

 

「ぐああああああああああ!!!」

 

そして、すかさず再生したザクザクチップスラッシャーでシバキを滅多切りした。

 

「そ、そんな……!この俺が…!こんなヘタレにイイイイイ!!!」

 

ドォオオオオオオン!!

 

「やった!2人目もやっつけた!」

 

「いっけえ!ガヴ!」

 

シバキもガヴによって倒された。そしてガヴは残った堕落勇者の方を睨み付け、次は誰だ?とでも言いたげにザクザクチップスラッシャーを構える。

 

「お、おい!お前行けよ…!」

 

「はぁ!?あんたが行きなさいよ!」

 

「俺は能力的に戦闘向きじゃねえんだよ!」

 

「男子、情けない」

 

堕落勇者達は互いに押し付けを始めた。すると、コウヘイが鼻で笑う。

 

「どうした?あれ程自分が行くと意気込んでいたのに、押し付け合いとは、怖じけついたのか?」

 

「「「……っ!!」」」

 

プライドだけは高い堕落勇者達はそう言われて目に見えるくらい頭に血が上っていた。そして今度はカケルが前に出る。

 

「今度は俺だ。このアクセルブーストのスピードにはついてこれまい!!」

 

カケルは自身の能力で高速移動し、ガヴを翻弄する。ガヴもザクザクチップスラッシャーで応戦するも、当たらない。すると、またゴチゾウが1匹やってきた。

 

「マシュマシュ」

 

「君?一か八かやってみるか…!」

 

マシュマロ!

 

EATマシュマロ!EATマシュマロ!

 

ガヴ…ガヴ…

 

MYAAAAA!

 

ふわマロ!ふわふわ~!

 

ガヴはふわマロゴチゾウでふわマロフォームにフォームチェンジした。

 

「今度はマシュマロかよ!それで勝てると思ってんのか!!」

 

カケルがスピードに乗せて、ガヴに蹴りを入れる。

 

ボヨ~ン!

 

ガヴは吹っ飛ばされたものの、ダメージはなく、それを利用して壁にぶつかり、カケルに向かって跳ね返る形で体当たりをした。

 

ドゴン!

 

「ぐえっ!?てめぇ…ヘタレの癖に…!」

 

カケルはまたスピードを乗せて飛び蹴りを放つ。ガヴは身構えて迎え撃つ気でいた。

 

「オラァ!」

 

ボヨン!

 

飛び蹴りを当てた瞬間、今度はカケル自身が吹っ飛ばされた。

 

「ぐああああああ!?」

 

CHARGE ME CHARGE ME

 

ガヴ…ガヴ…

 

MYAAAAA!

 

ふわマロフィニッシュ!

 

「この…!舐めんじゃねえ!!」

 

カケルはやられる前にやらなければならないと察し、ガヴを吹っ飛ばした。だがガヴはそれを予測していた。吹っ飛ばされた先に壁があり、そこにぶつかると、凄まじい勢いでカケルに向かって跳ね返る。そしてガヴガブレイドを持ち、ブレイポンを押してトリガーを引く。

 

「うがっ…!?」

 

ドォオオオオオオン!!

 

ガヴはカケルにガヴガブレイドの強力な一撃をお見舞いする。カケルは悲鳴を上げる暇すら与えられずに倒された。堕落勇者達はその光景を愕然としながら見ていた。

 

「嘘でしょ……」

 

「もうこうなったら、全員でやるわよ!」

 

「確かに、手段なんか選んでいられない」

 

ユウジ、シバキに続いてカケルまで倒されてしまい、残るはユナ、シロク、ミロク、タケオ、フトシの5人。堕落勇者達は5人全員でガヴを倒そうとする。

 

「行け!デブ!」

 

ミロクはフトシに指示を出すと、フトシは腕をダイヤモンドに変えて振るってくる。ガヴにとっては避けるのは簡単だったが、ユナの矢とシロクの羽が飛んでくる。ふわマロフォームには効かないが少し鬱陶しかった。

 

「マエダは後回しでいいだろう。遠距離持ちのヤザワとテンノを先になんとかした方がいいな…。とはいえ近づかせてはくれないだろうし…」

 

ガヴがどうしようかと考えていると、チョコのゴチゾウ、チョコダンゴチゾウがガヴ器官を開けて、ふわマロゴチゾウを叩き出し、自分から入っていった。

 

チョコ!

 

「ちょ!勝手に…!」

 

「イートチョコ!イートチョコ!」

 

「分かったよ…!」

 

EATチョコ!EATチョコ!

 

ガヴ…ガヴ…

 

MYAAAAA!

 

チョコダン!パキパキー!

 

ガヴはチョコダンフォームにフォームチェンジし、板チョコ型の銃、チョコダンガンを構えた。

 

「チョコの銃…!」

 

ガヴはチョコダンガンをフトシの目に向かって撃つ。フトシはチョコで視界が奪われ、動きが止まった。

 

「まてよ…、そういえば確かテンノはかなりの潔癖症だった…、それなら…!」

 

ガヴはシロクが潔癖症であることを思い出し、ある作戦を思いつき、シロクに視線を向ける。シロクは全身を羽で覆っている。ガヴは羽に向かってチョコダンガンを撃った。すると羽がチョコで汚れる。

 

「……っ!!!」

 

羽を汚されたシロクは激しく動揺し、汚れた部分の羽をもぎ取った。ガヴは構わずチョコダンガンを撃ち続ける。シロクはチョコで汚されていく翼に徐々に余裕がなくなっていき……

 

「イヤアアアア!!汚い汚い汚いィィィィ!!!」

 

シロクは翼を広げて全身を露にする。その隙にチョコダンガンで彼女の体をチョコで汚した。

 

「アアアアアアアア!!!」

 

シロクは羽を四方八方に飛ばしながら取り乱し、ユナ、ミロク、フトシ、タケオに突き刺さる。

 

「おい馬鹿!こっち飛ばしてくんじゃねえ!」

 

「痛っ!ちょっと!こっちに当たってんだけど!?」

 

タケオ達が抗議しても、シロクは止まらない。腹を立てたユナはシロクを取り押さえた。

 

「この…!大人しくしろっつの!」

 

ガヴはこれを好機と見てガヴドルを回した。

 

CHARGE ME CHARGE ME

 

ガヴ…ガヴ…

 

MYAAAAA!

 

チョコダンフィニッシュ!

 

チョコダンフォームのポンチョ部分から液体チョコが溢れ、チョコレートドーム型になると、シロクとユナの2人を閉じ込めた。

 

「な、なんなのこれ!?」

 

ユナが驚いていると、ガヴは2人を閉じ込めたチョコレートドームにチョコダンガンを撃った。

 

ドォオオオオオオン!!

 

「「ギャアアアアアアアア!!!」」

 

シロクとユナを2人まとめて倒し、残るはタケオ、フトシ、ミロクの3人となる。

 

「おいおい…!これは本格的にやべえぞ!」

 

かつて見下していた1人の少年が自分達に牙を向き、侮れない力を持っていることに焦りを覚えたタケオは大量のシャドウサーヴァントを呼び寄せた。

 

「これは…」

 

いくらガヴといえど、複数は流石に堪える。どうしようかと考えていたその時だった。

 

妄想幻像(ザバーニーヤ)!!」

 

突如、白い仮面を被った集団が現れ、シャドウサーヴァント達の相手をし始める。ガヴは何が起きているのか疑問に思っていると、呪腕、百貌、静謐の3人のハサンが現れる。彼らはキャッスルドランに残ったサーヴァント達だ。

 

「ここは私達に任せるといい」

 

「あなたは堕落勇者(奴ら)をお願いします」

 

「今から道を開ける」

 

【BGM:最後の審判】

 

百貌のハサンの宝具、妄想幻像(ザバーニーヤ)により、彼女の人格達が現れ、シャドウサーヴァント達を取り押さえ、道が拓ける。ガヴはその道を一気に駆け抜けていく。すると、途中でシャドウサーヴァントが邪魔をしてくるが、ダ・ヴィンチとカエサルが現れ、シャドウサーヴァントの妨害をする。

 

「やあ、調子はどうだい?」

 

「行け、手柄は貴様に譲ってやろう」

 

ガヴはチョコダンガンを撃ちながらシャドウサーヴァントの中を掻い潜っていく。そしてまた一部のシャドウサーヴァントに妨害されるが、マリーとアマデウスが現れる。

 

「ここは任せて!あなたならできるわ!」

 

「思い知らせてやりなよ、かつての自分とは違うってことをね」

 

更にツタンカーメンとメディアもシャドウサーヴァントの相手をし始める。

 

「ショータ殿、ここはお任せを」

 

「止まらないで突っ走りなさい!」

 

キャッスルドランに残ったサーヴァント達が次々と駆けつけ、ガヴに道を開ける。堕落勇者達はガヴが迫っていることに焦る。

 

「あいつを近づけさせるな!」

 

タケオがそう叫ぶと、シャドウサーヴァント達が前に出る。だがその瞬間、光の矢や光線が降り注ぎ、一気に倒された。放ったのはステンノ、エウリュアレ、アルテミスだった。

 

「やっほー!大丈夫ー?」

 

「メドゥーサを捕らえたっていうから、本当は私達がこの手でやりたいところだけど…」

 

「彼にやられた方がよっぽど屈辱でしょうからここは任せるわ」

 

「行け!ショータ!堕落勇者(奴ら)はお前を怖がっているぞ!」

 

「うるせえ!こんなヘタレなんか怖かねえ!!」

 

オリオンの激励に堕落勇者達は逆ギレするが、ガヴはもう目前まで迫り、思わず引き下がってしまう。

 

「デブ!」

 

ミロクがフトシを呼び、ガヴの前に立ちはだかる。だが、ガヴの手には1匹のゴチゾウが握られていた。

 

キャンディ!

 

EATキャンディ!EATキャンディ!

 

MYAAAAA!

 

グルキャン!ペロペロ!

 

グルキャンフォームとなったガヴにミロクは唖然とする。

 

「デ、デッカ…!…ってそんな見かけ倒しでビビらせようとしたってそうはいかないんだから!」

 

「見かけ倒しかどうか見せてやるよ」

 

「くっ…!行け!デブ!」

 

フトシは飛び上がると全身をダイヤモンドに変化させて、更にミロクがフトシに重力を付与する。

 

「落下と重力をプラスしたデブのボディープレスを食らいな!」

 

フトシは凄まじい勢いでガヴに向かって落下し、激突した。すると、フトシの方が木っ端微塵に砕け散った。

 

バリーン!

 

「……は?」

 

「マ、マジかよ……!」

 

ガヴは無傷の状態で平然としていた。フトシは堕落勇者達の中で最も頑丈だった。それがグルキャンフォームの装甲に負けたのである。すると、ライブ会場の周りの透明な何かが砕け散った。

 

「なんだ?いったい何が?」

 

スレ民達が何事かと思っていると、ソーゴが試しに手を伸ばしてみる。すると、何もぶつからず、外に出ることができた。

 

「外に出られる…!結界が消えたぞ!」

 

堕落勇者が6人もやられたことで結界が維持できなくなり、消滅したことで優斗や装者達、スレ民達も戦線に加わったことでシャドウサーヴァントの減りが早くなる。

 

「なんなのアンタ…、本当にあのヘタレの仁口だっていうの…?」

 

「正真正銘の仁口ショータだよ。もっとも魂だけだけどね。ところで、頼みの綱であるマエダは倒した。どうする?マエダの威を借るゴトウ」

 

「こ、こいつ…!!調子に載ってんじゃないわよ!!」

 

ガヴに虎の威を借る狐扱いをされたミロクは逆上し、カミソリの鞭をガヴに振るうがグルキャンフォームの装甲はびくともしない。

 

「クソッ!壊れろ!壊れろよ!!」

 

がむしゃらに鞭を振るうミロク。するとガヴがそれを腕に巻き付けるとおもいっきり引っ張り、ミロクを引き寄せると顔面に拳を叩き込んだ。

 

「あがぁ…!」

 

顔面に強烈な一撃を受けたミロクはその場で悶え、ガヴはガヴドルを回す。

 

CHARGE ME CHARGE ME

 

ガヴ…ガヴ…

 

MYAAAAA!

 

グルキャンフィニッシュ!

 

そのまま高く跳び、落下スピードと共に拳でミロクを押し潰した。

 

「ぷぎゅ…!?」

 

ドォオオオオオオン!!

 

ミロクも倒され、残るはタケオのみとなった。ガヴはタケオの方を向くと、タケオはなんと結を人質にしていた。

 

「動くな!このガキを刺すぞ!!」

 

タケオは結にナイフを突き付け、結は恐怖のあまり泣き出す。ガヴは思わず動きを止めてしまい、タケオはニヤリと笑う。次の瞬間だった。

 

「グゥ~!!」

 

ガブリ!

 

「ギャアアアアアアア!?」

 

「ネフィリム!?」

 

なんとタケオの後ろからネフィリムが現れ、タケオの頭に噛みついた。驚きと激痛からタケオは結を放した。

 

「パパ!ママ!」

 

「結!怪我は…ないようだな」

 

「結ちゃん!あぁ、よかった…!無事で…!」

 

結は無事、両親である和人と明日奈の元に戻り、一安心する。

 

「ネフィリムが何故こんなところに?」

 

「奴らは絶対こういう手を使ってくると思っていました。だからゴチゾウに頼んで密かに呼んでおいたんです。予想通りになり過ぎて逆に驚きましたが……」

 

「そういうことか…」

 

優斗は何故ネフィリムがここにいるのかが疑問だったが、ガヴが事情を説明する。ネフィリムはタケオの頭を噛み砕く勢いで本気で噛みつき、タケオの頭からは血が出てくる。

 

「ギャアアアアアアア!血があああああ!?」

 

タケオは取り乱しながらネフィリムを離そうとする。するとポッピングミフォームに戻ったガヴがタケオを殴る。

 

「ぐはぁ…!」

 

ガヴが殴ったと同時にネフィリムはタケオから離れ、優斗の元に戻った。

 

「終わりだ、ナガミ」

 

CHARGE ME CHARGE ME

 

ガヴ…ガヴ…

 

「こんな奴に…!ヘタレになんかに負けてたまるかあああああああ!!!」

 

タケオ泣き叫びながら両腕をグルグルと回しながらガヴに向かって行く。

 

MYAAAAA!

 

ポッピングミフィニッシュ!

 

「ハアアアアアア!!」

 

ガヴはタケオに向かってライダーキックを放った。そして見事直撃し、タケオを吹っ飛ばした。

 

「うわあああああああああああ!!」

 

ドォオオオオオオン!!

 

8人の堕落勇者達は全員ガヴによって倒されたのだった。そしてガヴ器官のゴチゾウが昇天し、変身が解除される。ショータは急いでララの元に駆け寄った。

 

「大丈夫です。彼女はどこも異常はありません」

 

「そ…そうか…」

 

ショータはその場で膝をつくとララが無事だという安心感か、または戦いが終わって緊張が解けたのか、その場で泣き崩れた。そこへ優斗がやってきて、ショータの肩をポンポンと叩く。

 

「よくやった。お前はもう立派なヒーロー、仮面ライダーガヴだ。これで堕落勇者(奴ら)もお前を馬鹿にすることはできない筈だ」

 

「初戦にしては凄い戦果だね。まさか8人全員倒してしまうとは驚きだよ」

 

蒼汰もショータの戦いぶりを評価する。そしてスレ民達やサーヴァント達も集まってショータを称える。

 

「ガヴニキ!かっこよかったぞ!」

 

「おう!最高にゴールデンだったぜ!」

 

「少年よ、私は感動した!よくぞ圧政者に打ち勝った!その力、あらゆる圧政者に抗えると断言しよう!」

 

「今夜はより腕を振るってやらないとね」

 

ショータは過去のトラウマを乗り越え、仮面ライダーガヴとして大きく成長を遂げた瞬間だった。

 

 

◇???◇

 

とある場所にて多くの女性がボロボロの状態で倒れていた。その中には既に息のない者もいた。ショータに敗れた堕落勇者達は、そのイライラを女性達にぶつけていたのだ。

 

「クソが!クソが!俺があんなヘタレ野郎に!」

 

シバキは女性の首に鎖を巻き付け、おもいっきり締め上げる。すると女性は窒息し、動かなくなった。

 

「おいクサビヤ、こいつもうくたばっちまったぞ」

 

「あ?チッ、貧弱が!」

 

「俺のもくたばっちまった」

 

堕落勇者達は女性を乱暴に投げ捨て、次の女性に手を出そうとした瞬間だった。

 

「フハハハ!貴様らの無様な敗北は見ものだったぞ雑種ども!」

 

堕落勇者達は振り向くと、黄金の鎧を身に纏った男がいた。

 

「何しにきたギルガメッシュ」

 

「何、貴様らの先程の戦いは少しばかり楽しめたぞ。見事な敗北ぶりにな!フハハハハハハ!!」

アーチャー ギルガメッシュ

 

紀元前、シュメルの都市国家ウルクを治めていた半神半人、英雄王の二つ名もつ王、ギルガメッシュは高々に笑う。堕落勇者達は逆上し、ギルガメッシュに攻撃しようとするが、どこからか武器が射出され、タケオを残して全員倒された。

 

「ふん、他愛もない」

 

「笑っていられるのも今のうちだ、英雄王。俺達は今回は負けた。だがいくらでも手はある。いずれあの世界も俺達の手中になるのも時間の問題だろうよ」

 

タケオはそう言うといろんな色をした球体を取り出した。

 

 

【BGM:Got Boost?】

 

キャッスルドラン内では今日は一際賑わっていた。スレ民達がショータがライダーになった記念の宴をしようと言い、ブーディカやエミヤがより腕を振るった料理が並ぶ。

そして、スレ民達がグラスを持ち、ソーゴが演説をする。

 

「では、仁口ショータこと、仮面ライダーガヴの新たな門出を祝って、乾杯!」

 

「「「乾杯!」」」

 

乾杯をした一同は宴を始め、食事や談笑を楽しむ。ショータはネフィリムに料理を分けていた。

 

「協力ありがとうネフィリム。君のお陰でナガミを倒せたと言っても過言じゃない」

 

「グゥ~」

 

ネフィリムはそれほでもないとでも言いたげに頭を掻いていた。すると優斗がやってくる。

 

「ショータ、お前の門出を祝って俺からのプレゼントだ」

 

「これは……」

 

優斗がショータに出したのは切り株や薪を模したケーキ、ブッシュ・ド・ノエルだった。優斗が食べてみろといい、ショータは一口食べてみる。

 

「う、うまい…!…ん?」

 

ブッシュ・ド・ノエルの味に感動していたら、腹に違和感を感じ、服を捲ってみると、ガヴ器官からゴチゾウが生み出された。そのゴチゾウはまるでクリスマスプレゼントのようだった。

 

「ブシュブシュ」

 

「このゴチゾウは……」

 

ショータは優斗の方を見ると、優斗はウインクをしながら親指を立てた。




はい、仮面ライダーガヴの活躍回でした。フォームチェンジ祭りに堕落勇者8人を撃破するという初戦にしては大金星とも言える活躍をしました。そうやって書いていたらやたらと長くなりましたが、新しい戦士、ガヴニキをどうぞよろしく!
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