貞操逆転世界の野球で『二刀流』に俺はなる!〜ガチムチ爆乳亜人メスvs一般転生ヒトオス〜   作:鎌原 や裕

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地獄の夜勤ラッシュでメンタルクラッシュ&時間なくなったので更新不定期(週0〜2?)になります。




第十八話 やだ、俺の同期レベル高すぎ……⁉︎

「王谷君、茶子ちゃん」

「うん? おお! エルリンデ!」

 

 先輩達から褒められて少しばかり気持ちも楽になった所で、今度は今日から同じチームで練習する同期達との顔合わせをしていた時。

 

 聞きなれた声が鼓膜を撫でる。

 同じように反応した茶子と一緒に振り返ると、若葉色のロングヘアーをポニーテールにまとめたエルリンデが立っていた。

 

 亜人としては珍しいスレンダーな体型だったが、顔を合わせることがなくなった半年の間にさらに成長し、俺よりも背が伸びて身体の凹凸が(ほんの少しだけ)目立つようになっている。

 長い手足はさながらモデルのようだ。

 野球をやってるだけに太ももと尻はムチムチに発達してはいるが。

 

「まさか王谷君が聖ロゼに来るなんて……中学も続けるんですね、野球」

 

 切れ長の目を柔らかく曲げて、小学生の頃から続くライバル関係がここでも続くのが嬉しそうな様子。

 返事をするように俺もニヤリと意味ありげな笑みを返す。

 見知った顔がいて、俺も少しテンションが上がってきた。

 

「茶子ちゃんも久しぶり。茶子ちゃんが味方なら、もう同学年に怖いものはないですね」

「当然。熊掌レオナの遺伝子を舐めないでほしい」

 

 自慢げに腕を曲げて力こぶを作り、わかりやすいドヤ顔を披露する茶子。

 エルリンデとは付き合いも長いし、茶子が素を曝け出せる数少ない人物の一人だ。

 

 俺が知る同級生の中で一番頼りになる投手エルリンデが仲間……なんか、良いな。

 漫画とかで見る、今日の敵は明日の友みたいな? 

 

「同期にエルリンデがいるなら心強──」

「いたぁッ! お〜い、王谷君ッ! ああッ! エルちゃん! エルちゃんもいる! ひっさしぶりぃッ!」

 

 どこからか飛んできた馬鹿でかい声に俺の声は容易く掻き消されてしまった。

 どこにいても貫通して届く声に、茶子は眉根を寄せて耳をペタンと畳み、エルリンデも心なしか耳の角度が下がっている。

 

 苦笑で声の主を出迎えれば、今日だけで見慣れた口を全開にして笑う姿があった。

 

「よう、教室ぶり。駝空(だから)

「うるさい……」

「久しぶり、凛。選手権以来ですね」

「うんっ! 今度は仲間として一緒に野球出来るね、エルちゃん! あとさあとさ! 王谷君、凄い球投げてたね! 男の子なのにスカウトされたって言うのも納得だよ〜!」

 

 アッハッハ! と力強く笑う駝空。

 改めて茶子と並ぶとその恵まれた体格が目立つ。

 茶子が178cmくらいだが、駝空もそれと変わらないくらい。

 鳥の亜人は細身なのが多いけど、流石は駝鳥(ダチョウ)か。

 

 ユニフォームの上からでも分かる、発達した大腿四頭筋。

 流石に茶子程ではないにしろ、分厚い上半身。

 エルリンデの直球にも負けないパワーと、ヒットをツーベース、ツーベースをスリーベースに変える脚力……か。

 

 投手からすれば勘弁してほしいな、と心の中で冷や汗をひとつ。

 今もカラカラ笑う駝空からそっと目を離し、その“隣”へ。

 

 駝空に手を引かれて俺達の前に現れた彼女に、目を向ける。

 

「それで……駝空が連れてる人は誰なんだ?」

「ん? ……ああ! 忘れてた! この娘ね、キーちゃん! すっごい上手! びよよ〜んて飛んで、私のヒット取られちゃった! 凄いからみんなに紹介しようと思って!」

「キシシ。初対面の人間にあだ名で紹介とか、やっぱお前アホだねぇ、キシシ」

 

 彼女は駝空を小馬鹿にするように鋭く吊り上がる目は弧を描き、ギザギザの歯を剥き出しにして特徴的な笑い声を上げる。

 

「……蛇人(ラミア)?」

「キシシ、残念。アタシは大蛇人(エキドナ)だよ」

 

 爬虫類特有の縦に細い瞳孔で、ジッと見つめられて一瞬動きが止まる。

 赤褐色の長髪に、艶めかしい小麦色の肌。

 唇から一瞬だけ覗かせる蛇の舌。

 スカートのように下半身に張り付くユニフォームから伸びる、蛇の身体。

 

 その太さは巨木のように逞しく、これに巻きつかれたら亜人ですらひとたまりもないと分かる。

 動くたびに筋肉が蠢く様が目に見えて、蛇ゆえの筋肉量に度肝を抜かれた。

 

 まさに筋肉の塊と言える彼女は、舐めるように俺の顔を覗き込む。

 

蛇喰(じゃばみ)牙奈(きばな)。ポジションはショート。ヨ・ロ・シ・ク……で〜す。キシシ」

 

 蛇喰と名乗った彼女は好戦的な視線を俺に向けた後、続けて茶子に目をやって覗き込むように屈んでいた上体を伸ばした。

 蛇の半身ゆえに身長ではなく全長になるが、茶子よりも頭ひとつ高い位置で特徴的なギザ歯を覗かせながら俺達を見下ろしている。

 

 駝空や茶子、エルリンデと似通(にかよ)った雰囲気……コイツも同期の天才枠か?

 才能ある奴多過ぎるだろ。天才のバーゲンセールか?

 

 同期のレベルの高さに戦々恐々としていれば、茶子からお馴染みのメモが渡される。

 どれどれと心中で呟きながら綴られた字に目をやると、

 

 ◆ 蛇喰(じゃばみ)牙奈(きばな)

 2034年度開催、中央大陸少女野球選手権東楼大陸予選準優勝。

 予選大会ショート部門ベストパフォーマンス表彰。

 中央大陸少女野球選手権ショート部門ベストパフォーマンス表彰

 ・大会成績

 打率.602 4本塁打 22打点

(はん)区・12歳以下有望株(トッププロスペクト)選出』

 

 うひゃあ、もう、スッゴイんだから。

 大会で打率6割って。得能なしでやっていいことかよコレが。

 駝空といい、蛇喰といい、茶子だっている。

 同期の奴等全員バケモンか。

 

 ……というか、ずっとライバルポジで同期だったエルリンデの成績を今まで気にしたことなかったな。

 意識が変わり始めているからか、興味が湧いたのでメモ帳をペラペラ捲ると、エルリンデのページを見つけた。

 

 ◆ エルリンデ・ラーズウッド

 2034年度開催、中央大陸少女野球選手権東楼大陸予選準々決勝敗退。

 ・大会成績

 打率.501 6本塁打 21打点 5盗塁

 防御率2.32 51奪三振

『聖森区・12歳以下有望株(トッププロスペクト)選出』

 

 

 いやぁ君もやってること大概だねぇ⁉︎ 

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