エイシンフラッシュにお仕置きをされる。ただそれだけ

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フラッシュの罰

「では……罰の時間です」

 

「貴方は……私の迎えに5分23秒遅刻しました。さらに、トイレの電気を消し忘れていました。蛇口も水がポタポタと垂れていましたし……」

 

フラッシュ様は俺の"罪状"を読み上げる。

 

「何より……隣に居たファルコンさんを性的な目で見て、勃起させていましたね?私がいるにも関わらずに」

 

ちがう、そんな事無いと抗議の声を上げるが、押し倒されて、首を絞められる。

 

「貴方は悪い事をしました。他人に迷惑を掛けました。だから、貴方は罰を受けて苦しむべきです」

 

優しい口調とは裏腹に、折れそうなぐらいの力で締められる。フラッシュ様の手を引き剥がそうと試みるが 、俺の貧弱な力ではビクともしなかった。

 

「そんな弱い力では私の手は剥がせません。もっと頑張って下さい?ほら、抵抗しないと死んでしまいますよ?」

 

酸欠の苦しさでまともに抵抗できるハズも無く、視界が暗くなり始める。死んでしまう。そう思った時、手が離された。

 

「そんなに簡単に死なせはしません」

 

目の前が何も分からない状態で囁かれる。そして少しの呼吸が許された後。直ぐに刑が執行される。

 

「貴方はどうしようも無い人間です」

 

「ゴミです。クズです。生きる価値はありません」

 

「死んだ方が世の中の為です」

 

「誰も貴方を必要としていません」

 

「誰も貴方を助けません」

 

「誰も貴方を愛しません」

 

ああ、俺は……俺は……い、いやだ!そんな!

 

「ごめんなさい……ごめんなさい!許して下さい……!」

 

痛みも、苦しみも、申し訳なさも、孤独感も恐怖も、何もかもが入り交じって、ぐちゃぐちゃになって、泣き出してうわ言のように繰り返す

 

「どれだけ泣いて謝っても貴方のしたことは帳消しにはなりませんよ?」

 

「はぁ、あ、はっ、はっ、」

 

「でも、謝罪は必要です。誠意を見せて下さい」

 

「はぁっ、はぁっ、ぁ、っ」

 

ぐちゃぐちゃのまま、苦しい。泣き止みたいのに泣きやめない、身体の制御がおかしい。過呼吸のようだった。

 

「謝ってください」

 

「は、は、はぁーっ、はぁーっ、」

 

「謝れ」

 

「うぐっ!?」

 

鳩尾に鈍い痛み。

 

「謝れ!」

 

「ご、ごめんな、さいっ!」

 

「はぁ……同じ事を二度言わせないで下さい…小学生だってそんな事はできますよ?できなかった貴方には……追加の罰です」

同じ位置に拳が振り下ろされる。のたうち回るほどの痛みを孕まされるが、身体は押さえつけられている。

 

「ごめんなさい!ごめんなさい!」

 

何度も何度も痛めつけられる。執拗に腹部の柔らかい部分を、餅つきのように、遠慮無く。その度に俺は悲鳴と謝罪を上げる生き物に成り下がっていた。

拳の嵐が止んだ後、光が差し込むように優しい声で囁かれる。

 

「でも、どうしようも無い貴方でも、私は貴方を飼ってあげます。感謝して下さいね?」

 

「は、ぁ、ぁ、ありが、とう、ございま、す」

 

「ですから、私の事を愛して下さいね?貴方にできることはそれだけですから」

 

そうだ、俺は何もできない、愛することしか出来ない。愛する資格の無い人間だけど、彼女が望むなら精一杯応えよう。

 

そう思った時、何か栄養ドリンクのようなものを飲まされる。無理矢理流し込まれて、苦しくて噎せてしまうが、なんとか飲んだ。すると、途端に寂しさと切なさで背筋が冷たくなった。一人は、嫌だ、愛して、愛してくれ

 

「ご褒美の時間です。よく罰を耐えましたね。いい子いい子してあげます。おいで……」

 

俺は誘蛾灯に誘われるように、彼女の胸に飛び込んだ。


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