オルガ・イツカと三日月・オーガス。
彼らは異世界を渡り歩き、様々な世界を救ってきた
彼らは次の異世界で何を見るのか?何を知るのか……それは誰にも分からない






        ※注意事項※
この作品には多数の異世界オルガ要素が含まれます
また、偶におかしくなるかもしれないのでご了承ください
カップリングはスレミオではなく(グエスレとかじゃない)、ミカミオ、オルスレという形になっています。
それらがいいって人は止まるんじゃねえぞ……


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オルガ要素少ない気がしますがご了承ください


団長と悪魔と魔女と花嫁と

今まで俺は、俺達は幾多の世界に希望の華を咲かせながら進んできた。

時には学園生活を満喫したり、時には世界を守るために襲来する怪物と戦ったり、時には俺達の世界とそんなに変わらなかったり、それより酷い世界で戦争を経験し(希望の華を咲かせながら)生きてきた。

この異世界でも俺達は役目を終えた。それによって俺達はすーっと透明になって消えていっている。

「何か静かだね」

隣にいるミカがそう呟き、ああと答えた。

キキーッ

車のブレーキ音がして気になったので後ろを振り向くと銃を持った男達が居た。

「ぇっ…勘弁してくれよ……」

気が抜けたような声で死を悟り、男達の銃から放たれる銃弾を前から喰らっていた。

キボウノハナー

「だからよ…止まるんじゃねえぞ…ッ!」

サタデーナイトフィーバーのようなポージングを地面に倒れた状態でとり、視界が真っ白な状態になっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気付けば青空の下に俺は立っていた。目の前には大きな建物がちらほらあって俺より少し小さい奴らが深緑色の服を着て歩いていた。

「ここは?」

空を見上げると天井が見えていた。多分、ここはコロニーの中だろう。

「そこに居たんだ、オルガ」

隣から知ってる声が聞こえて振り向くと、そこにはミカ、三日月・オーガスが居た。

「ミカか、他に誰か居たか?ミカ」

俺はミカに問いかけると、ミカは首を振った。

「色々時間経ってたけど誰もいなかった。ただ、黒い車はあったよ」

と言い、ほら、あそこと指を指しながら言っていて俺はそれに驚いた。

それは前の世界からこの世界に来る前、俺が最初に死ぬときに居た車だ。

幸い、こっちに気づいてないっぽいがいつ気づいて射殺されるかも分からねえ、と思い慎重に動く事にした。

何時もなら慎重に動かなくてもいいんだがここは人が沢山居る、そんな所で殺されて生き返ってみろ、大混乱になるぞ

そんな事を思いつつ俺達は歩いていた。

……てかなんか服いつもの服と違くねえか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――数奇な巡り合わせもあるものだな、三日月・オーガス」

双眼鏡で彼らの様子を見ていた金髪の男がそこにいた

「准将」

「石動か、手配は出来ているな?」

石動と呼ばれた男は「はっ」と返答をし、金髪の男は双眼鏡をしまい、カツラ付きの仮面を被った。

「准将、この後はどうするおつもりですか」

「今の私は准将ではないよ」

フッと謎に笑う男に石動は「は?」と答えた。

「モンタークと呼べ、それが今の私の名だ」

仮面のどこかを触り、目の部分のパーツがしまる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「結構広いね」

「だな」

「何かしz…「ちょっと待て→ミカァ↑!!」……うるさいなあ」

会話をしている中、急にミカが詠唱し始めたので怒鳴った。

「フラグを建ててんじゃねえぞフ ラ グ を !」

「それを決めるのはお前じゃないんだよ…!」

「スミマセンデシタ」

詠唱…もとい「何か静かですね」からの流れは俺の死に直結する。偶に短縮されたり抜き打ちで来たりもするが基本的に詠唱されると俺は死ぬ

そんな懸念に煽りながら辞めろという意味を込めて発言したら物凄い形相で返されちまった…勘弁してくれよ……

げっそりと顔色を悪くしながらも俺とミカとタカキの3人で歩いていたところ、物音が響いたのが聞こえ、すぐに振り返ると菜園の方からだった。

「なんだ揉め事か…?ん?どしたぁミカ?」

面倒くさそうな仕草をしながら菜園の方見ていたらミカが黙々と歩き出していた。けど普通に歩いていたんじゃねぇ……その眼には怒りが灯されていて、殺気をそこら中にばらまいてやがったんだ……!

けどミカの奴が自分に親しい奴…アトラやクーデリアみたいな奴を傷つけられた時以外にキレる筈は…

 

色々時間経ってたけど(・・・・・・・・・・)誰もいなかった。ただ、黒い車はあったよ』

 

まさか…!

瞬時に俺の頭にミカの声が脳内再生された。つまり、俺が目覚める前にミカは友達とかを作っててそこで意気投合とかしたんじゃねぇのか…!?

そんな事を思いついた瞬間、ミカはとっくに走り出しており、周囲に居た連中にも殺気をばらまいており、みんなビックリしてやがった……

「待ちやがれミカァ!」

俺はミカの後を追うように全力疾走した。そして、菜園の中を覗くとそこは地獄だった。

中には植物が散乱しており、白髪の女の子が怯えた顔で相手を見つめていて、肝心のミカはその主犯格の襟元を持ち上げていた。

「離…ッせぇっ……!」

「は?離すわけ無いだろ?ここを滅茶苦茶にした挙げ句、ミオリネを傷付けて…」

そいつは逃げようとじたばたするが、ミカの奴は今度は左腕で締め上げようとしてやがる!

すぐさまミカに近寄り、その左腕を止める

「辞めろミカ!」

「!」

俺の言葉に我に戻ったのか、襟元の右手を離す。

するとそいつは直ぐに立ち上がり、俺達を睨みつけてきた。右手の親指を自分の顔に指し、告げていく。

「テメェ…俺を誰だと思ってやがる…俺はなぁ!ベネリットグループ御三家の御曹司で!決闘委員会の筆頭で!現在のホルダーだ!!」

俺にはよく分からねえ単語を次々に出されて威張っているが多分アレだ。俺がこの学園で最強だってコトだろうな

「は、アンタなに言ってるの?」

「あぁっ?」

おいミカァ…火に油注いでんじゃねえぞぉ……

「確かここの善悪ってのは決闘で付けるんでしょ?だったらさっさとやろうよ」

ミカァ…お前それちと強引じゃねえか…?

と思いつつミカとソイツを見つめ続ける。

「アンタには関係な…」

「面白い、お前が負けたら退学してもらうぞ」

ミオリネって奴は辞めろっつてるがミカが辞めるとは思えねえなと思っていたらそいつが普通に承諾しやがった

いいのかよ…

 

 

 

そんなこんなで決闘が始まろうとしていたが、俺はこの状況に頭を抱えてしまっていた……。

「おいミカァ…どうするつもりだ…?」

「………」

なんとミカがこっち(観客側)に居るのだ。

「どっどどどどうしましょうオ、オルガさん……」

隣に居るのは水星から来たって言うスレッタ・マーキュリーって奴だ。こいつはミオリネを助けようとしていたときにミカが殺気を放ってビビってた奴の一人だ。

何か幼い気がするが気のせいか?どことなくミカに通ずる何かがある気が…ピギュ

「ぇっ……」

「ねぇオルガ…連れてってくれるんだろ?」

は?戦いの中をか?

「ミカ…そいつは……」

「連れてってくれるんだろ??」

くっ…ミカの野郎絶対俺がやるって言うまで辞めないつもりだぞぉ……

仕方ねぇ……いくら絶対に死なない(・・・・・・・)と言ってもその都度疲れちまうがミカの頼みだ…団長として断る訳にゃあいかねぇ……

「ああ分かったよ!連れてってやるよ!」

「ああ、行こうオルガ!」

俺達はミオリネ…バルバトスの元へ駆けだしていく―――スレッタを連れて

「ひゃうっ!?オルガさん!?何で私までっ!?」

「状況が状況だ、手短に話す。実は――」

「うん?」

「あ?どうしたんだミカ…」

スレッタに状況を説明しようとした時にミカがポケットをゴソゴソと探りだした。

「あ」

「どうした?」

「生徒手帳、無くなってる」

「は?」

「え?」

ミカ、それってヤバいんじゃねえのか……?

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんなのこの機体!まともな射撃武装が遠距離用のヤツだしそれ以外が近接武装のみなんて……」

一方、ミオリネはバルバトスの性能に振り回されていた。無理も無いだろう、何せバルバトスはミカ専用機なのだから。

しかし、そのバルバトスのコクピットは違和感があった。阿頼耶識の接続コネクターが無い(・・・・・・・・・・・・・・・)のだ。

その恩恵かミオリネがバルバトスを操縦する事が可能になっている。が、ガンダムフレーム。悪魔の力を操るには代償が必要なこの機体、阿頼耶識無しに加え、戦闘経験皆無なミオリネには操れない機体だったのだ。

そんなミオリネに対し一方的に攻撃を仕掛けてくるグエルの

が駆るディランザのビームパルチザンがバルバトスに向けられていた。

『身の程を知れ、お前はただのトロフィーなんだよ…!』

突然機体から侵入者のアラートが鳴り響き、空を見上げるとバルバトスに酷似したトリコロールカラーのMSが空から降りてきた。

その機体の右腕には人が乗っていた。

「選手交代だ、グエル・ジェタークさんよぉ」

そう、我等が団長オルガ・イツカである。

『ほぅ、次はテメェか?』

「いいや違うな」

『何?』

するとバルバトスにミカが乗り込もうとしていた。

機体のハッチを開放し、即座にコクピットに乗り込んでいた。

「返してもらうよ、俺のバルバトス」

「あんたには関係無いって……」

「じゃあ自分のMSでも使えばいいじゃん」

「ケチ!たかがMSじゃない!」

「そのたかがMSを扱えてないのはミオリネの方じゃん」

 

「ミカァ…お前らなぁ……」

「どっどどどどうすれば…」

こんな戦場のど真ん中で痴話喧嘩にオルガは呆れ、スレッタはどうすればいいか困っていたのである

この痴話喧嘩は勿論全校生徒に流れているので生徒の皆さんは困惑していたのだった。

 

「ッ…!」

「それに、俺ならあんな奴さっさと潰せるよ」

何一つ焦り無く淡々と告げていく三日月。その言葉を耳にしたグエルは激昂していた。

「あんな奴だと……!?シャディク!決闘相手を再変更だ!!」

 

「了承しよう。セセリア」

「はいはーい♪」

腹丸出し制服を来た決闘委員会のシャディク・ゼネリは決闘相手の再変更に承諾、同じく決闘委員会のセセリア・ドートによって決闘相手が変更、三日月・オーガスと英語で表示されていた。

 

「田舎者の無知は修正してやる!」

変更直後、グエルはビームパルチザンを捨て、ビームライフルで攻撃を仕掛けに行き、ビームライフルが命中するも傷ついた様子は全く無い。

「っ!?この機体、ビームが効かないの……!?」

「……行くぞ、バルバトスッ!!」

三日月がバルバトスに叫びかけた瞬間、咆哮が何処からか聞こえ、ウェポンラックにある太刀でディランザの右腕を斬りとばしたのだ。

「速い!?」

「何だッ…こいつは…!?」

「させるかっ!」

直ぐにビームサーベルを取り出そうと左手を伸ばすが、三日月の投げた太刀が二の腕部分に命中、地面にそのまま突き刺さった。

「何なんだ……そのMSはッ!?」

その状況にグエルは怯え、ミオリネは呆気に取られていた。グエルはそのMSが悪魔のように見えていた。

「……ッ!スレッタァ!!」

「はい!」

「って、何やってんだスレッタァアアア!?」

流石にマズいと感じたのかけ声と共にスレッタは飛び出すがその瞬間オルガはエアリアルから落とされてしまったのだった。

「ヴヴゥァァアアア!!ガフッ!?」

キボウノハナー

叫び声と共にオルガは首から着地した。そのまま例のポーズを取り、いつものあれを行う。

「だからよ…止まるんじゃねえぞ……」

息絶えたように倒れ、決闘を見ていた人達からはどよめきがあった。しかし、次の瞬間何事も無かったかのようにオルガは立ち上がり、傷も無かったのだった。

その事にまたどよめきが流れ始めた

 

バルバトスはミオリネが操縦していたときに落としていたであろうメイスを引き抜き、ディランザに近寄る。

そして、大きくメイスを振り上げ当てようとする。当たる先はコクピット、その事に感づいたミオリネは三日月!やめなさい!と諭そうとするが聞く気が無い様子だった。

「沈め…!」

「っ――!」

「何なんだ……お前はァッ!?」

バルバトスの緑色のツインアイが輝き、メイスが振り落とされる―――

 

「やめな―――さいッ!!」

「ッ!?」

間一髪、スレッタの乗る機体――エアリアルのビームライフルから発信されるビームサーベルによってメイスの下部分を止められたのであった。

それも間一髪なのである。何せ頭のアンテナを砕き、頭部を破壊仕掛けていたからなのだから。

とは言え頭部アンテナを破壊し決闘に勝利したのは紛れもなく三日月なのである。

「……ごめんスレッタ、手間かけちゃって」

「い、いえ、だっ、大丈夫です…」

「そう、なら良かった。ミオリネもごめん、それとあいつ、倒したよ」

「…そうね、三日月・オーガス」

ミオリネが生徒手帳を操作し、パイロットスーツのマークの部分に生徒手帳を翳すとマークが変わり、色も白を基調としたパイロットスーツに変わっていた。

「なにこれ」

「この衣装は決闘の勝者、ホルダーの証よ」

「ふーん」

重大そうな事を素っ気なさそうな態度で聞きながら三日月はミオリネの顔を見る。

「そして、私の婚約者の証でもあるわ」

「そう」

「あんたねぇ…私の花婿になるのに驚かないの?」

「いや、それは……なんでもない」

何か言いたげな表情だったが、辞めたという三日月に少し不満げそうな顔を見せたミオリネだったが、三日月の顔を見て言う。

「よろしくね、花婿さん」

 

 

 

 

 

 

 

 

「何やってんだミカァ!!」




続くとは言ってませんが続きませんとは言いません(?)
つまり不定期です()


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