ピピピ...ピピピ...ピピピ...
んーー......
目覚ましのアラームで目が覚めボーッと天井を見ていると、知らない天井が目に入ってきた。
あーー......そっか、あれから......
ふと右側を見てみるとじっと微笑んだ笑顔の小百合の顔があった。
「おはよう、小百合」
「──っ!おはよう、輝♡んッ...ちゅっ...ちゅっ...ちゅっ...♡はぁ...♡ちゅるッ...れろれろッ...ちゅっ...♡ふふふ...♡て、ごめんなさい。私ってばまた和彦さんを輝呼びに!」
「良いですよ。プライベートであれば。まあ、人前ではちょっと恥ずかしいですけどね」
微笑みを返しながら小百合に挨拶をすると、小百合から幸せそうな顔が返ってきて、そのままキスをした。
キスに満足した小百合だったが、自分がまだ輝呼びになってる事に気づき謝ってきたが、そこは気にしないように伝えた。
すると、嬉しくなったのか、小百合から濃厚なキスが返ってきた。
「んもっ...♡ちゅるッ...れろれろッ...ちゅるッ...れろッ...ちゅるッ...れろれろッ...ちゅっ...♡だから大好き和彦さん♡」
「僕もだよ、小百合...ちゅっ...」
ピピピ...ピ...
「あのさ。幸せな時間なところ申し訳ないんだけど、私もいること忘れてないわよね」
小百合にお返しのキスをしたところでアラームが止められて、左から全裸の芹菜が僕を覗き込むように見てきた。
朝からそんな姿見せられると興奮してしまうんだが...
「もちろん忘れてる訳ないだろ。おはよ、芹菜」
「んッ...ちゅっ...ちゅるッ...ちゅっ...れろれろッ...ちゅるッ...れろッ...♡はぁ...♡もっとおぉぉ...♡ちゅるッ...れろれろッ...れろッ...れろッ...れろッ...♡ちゅるッ...ちゅっ...♡うふふ...和彦大好き♡」
ようやくキスに満足した芹菜はそのまま僕の顔を何も着ていない胸に埋めるように抱きしめてきた。
柔らかくて気持ちが良いのだが、苦しい...
「あらあら。芹菜は胸が大きくてやっぱり羨ましいわね。さてと、着替えてから......そうだ!」
「「?」」
そんな芹菜を羨ましそうに見ていた小百合はショーツを履きながら着替えを始めたようだが、何かを思いついた様で、そこで不思議に思った芹菜の力が弱まったところで、僕も小百合の方に振り返った。
「私って学校も違うし部外者なのは重々に承知してるんだけど、今日からの空手部の合宿参加出来ないかしら?」
ベッドから下りてショーツだけの姿の小百合が、両手を合わせて左頬に添えるようにしてそんなお願いをしてきた。
「まあ、関係者と言えば関係者でもある訳だし、葵さんが言うには部屋も十分余ってるとも言ってたから大丈夫じゃない?小百合は予定とか無いの?」
僕は上半身を起き上がらせると着替えを始めながら、小百合の提案に概ね賛成する形で答えた。
芹菜もベッドから下りて、ショーツやブラなどを着始めている。
「ええ。どうせオタ活するつもりでしたから。なら、和彦さんの勇姿を見た方がお得じゃないですか♡ちゅっ...♡」
僕の質問に小百合は予定は無いから大丈夫だと、髪を耳にかけながら僕にキスをして微笑んできた。
芹菜程ではないが、十分な揉めるサイズの胸をさらけたままそんな風にしてこないでほしいんだが...
「ん?和彦?口だけでもシてあげた方が良い?」
そんな魅力的な小百合の姿を見た僕だったが、勿論下半身は反応していて、それに気づいた芹菜から提案がきた。
「大丈夫だって...時間も無いんだし。小百合の件は僕から葵さんに話を通しておきますので、軽く準備をお願い出来ますか?」
「──っ!ありがとう輝♡もう、本当に大好き♡ちゅっ...ちゅっ...ちゅっ...ちゅるッ...ちゅっ...♡」
「ちょっと小百合!自分ばかりずるいわよ!和彦ぉ...♡」
「はいはい...」
結局その後も芹菜の懇願されたキスを終えた僕達は、小百合の準備を待って、小百合のマンションを後にするのだった。
車に芹菜と小百合の二人を乗せた僕達が学校に着くと、学校前には大きなバスが停まっていた。
「凄い大きいですね。よくある高い夜行バスくらい」
「ですね。流石今井家...」
学校の駐車場に車を停め、車からバスに向かう中、小百合さんがバスの大きさに驚いていた。僕もこの規模になるとは思わなかったので、乾いた笑いしか出てこなかった。
すると、バスの乗り口で待っていた五月が僕に気づくと笑顔で走ってこちらに向かってきた。それに憂と葵さんはゆっくりと歩いて続いている
「和彦さん、おはようございます♡」
「おはよう、五月。会いたかったよ」
「私もです...♡んッ...ちゅっ...ちゅっ...♡ふふふ...♡」
そして僕に近づいた五月はそのまま僕に抱きつき挨拶をしてきたので、それに答えながらも五月の右頬に右手を添えて挨拶を返しながら軽くキスをした。
「「おはようございます、和彦様」」
それを見終わったからか、憂と葵さんの
「おはよう憂。それに、おはようございます葵さん」
憂は学校行事の一環でもあるので制服姿であるが、葵さんはいつもの着物姿をしていた。
「葵さんの着物、藤の花があしらってあって素敵ですね」
「ふふふ...♡お褒めいただき嬉しい限りですわ♡」
一応この合宿と練習試合を取り持ってくれた本人でもあるので御機嫌取りはせねばと思ったが、何とかなったようである。
「お、おはようございます。はじめまして、私が天城小百合と申します」
そこに緊張した赴きで小百合が僕の右隣に並び頭を下げた。
「はじめまして。私が和彦さんの妻、吉浦五月です。芹菜さんから事は聞いてます。まだ親御さんの許可などが必要かと思いますが、これからもどうぞよろしくお願いしますね」
緊張している小百合を思ってか、ニッコリと柔らかい笑顔で五月は挨拶をした。勿論、その間も僕の胸辺りの服は握ったままであるが。
心は広いが嫉妬が深いと言った感じだろうか...まあ...ほとんど僕が悪いから何も言えないけどね。
「ふむ。気品と言い申し分無い女性でいらっしゃる。どこか、良いところの生まれですか?」
「い、いえいえ!普通の一般家庭です!」
品定めするように葵さんが小百合さんの気品の良さを褒めると、小百合さんは両手を前に出して首も一緒にぶんぶんと振って否定した。
「「おはようございます、先生」」
そんなやり取りをしている僕たちのところに、酒井と榊原が挨拶をしながら近づいてきた。
「おはよう二人とも。すまない、待たせたかな?」
「いえ。まだ集合十分以上前ですし問題ありませんよ。みんながただ楽しみにし過ぎて早めに集まっただけですから」
見たところほとんどが揃っていてバスに乗り込んでいる様であったので、二人に挨拶を返しながら謝ったが、榊原からはみんな楽しみ過ぎて早くに集まっただけだから問題ないと返された。
「本多なんて、早朝来て一人走り込みしてたみたいですよ」
「はりきり過ぎだろ...」
酒井の忠義の話に僕は呆れ、周りからは笑いが溢れていた。
「それでは出発いたしましょう。皆さんバスの中へ」
そして葵さんの言葉に従い僕達はバスに乗り込み、全員が集まっている事を確認すると、そのままバスを出発させた。
席順で言えば、一番前の右側、つまり運転席の後ろに窓際から五月と僕が。通路挟んで反対側に窓際から紬さんと葵さん。
僕の後ろに芹菜と小百合。通路を挟んで窓際から綾那と憂。芹菜と小百合さんの後ろにことりと結愛が。それを通路挟んで窓際から三玖と二乃。その後ろに窓際から一花と四葉。といったのが主要のメンバーである。
後は部員が各々自由に座っている。特に男子は一番後ろで大はしゃぎである。
まあ、こんな豪華なバスならテンション上がるのも分かるが、あまりに酷かったから注意をしよう。
しかし、このバスは本当に快適である。個人個人の椅子に膝立もあるし、ゆったり出来る空間である。
そこで僕は目を閉じて眠る訳ではないが、リラックスしていると心配そうな五月の声がかけられた。
「和彦さん、お疲れなのですか?」
「んー?いや、ただゆっくりとリラックスしながら気分を高めてるだけだよ。何と言っても、向こうに着いたらまずは僕の試合が待ってるしね」
心配そうな顔で覗いてくる五月に、心配させないようにゆったりとした口調で僕は答えた。
今回の練習試合を組んでもらったのには今井家の人脈は勿論ある訳だが、もう一つ理由がある。それが僕とのOB選手との試合である。
駿河のOB達もそれぞれの進路先で空手を続けており、全日本空手選手権に向けて励んでいる。
そこに僕の空手界への復帰と選手権への出場を葵さんが情報を提供し、是非そのOB選手代表者の実力を測りたいという事で今回のオファーを受けたようなものである。
なので、皆の練習試合前にエキビジョンマッチって訳じゃないけど、僕がそのOB選手と対戦する事になっているのだ。
僕としても大学生や社会人との対戦経験が出来てで非常に助かるところもあるから、多分そこを見越しての葵さんの考えなんだろう。
「ねえ、五月。左手握って良いかな?」
「え?は、はい。どうぞ...」
五月の了承を取れた僕はそのまま五月の左手を恋人握りで握り、そのまま五月の左肩に頭を乗せて目を閉じた。
「か、かかか、和彦さん...!?」
「あぁぁ~...落ち着くなぁ...暫くこのままで良いかな?」
「───っ!!は、はい!!」
五月の首もとからは落ち着く良い香りがしてきてとても居心地が良い。
暫くそのままでいたが、最初は緊張で固かった五月も落ち着いてきたのだろう、五月の方からも僕の頭に自身の頭を乗せてきて、何かを喋る訳でもなくそのままの状態で過ごすのだった。
~バス車内~
「なんなの。あそこだけ桃色の背景にしか見えないわ」
「むうぅ...新婚とは言え羨ましい...」
和彦と五月が二人仲良く静かに過ごしている様子を、他のメンバーはただ黙って見守ることしか出来なかった。
何と言っても他の空手部員もいるので変な言葉を発する訳にはいかないからだ。
とはいえ、他の部員はテンションが高いようで、各々で楽しんでいるので、一番前の和彦と五月のラブラブシーンを気にする者はいなかった。
だからか、二乃と三玖からは頬を膨らませての文句の言葉が口に出ていた。
「あはは...仕方ないよ。三玖の言う通り二人は新婚さんなんだから。あれくらい許してあげなって」
「ぶうぅ~...もぐもぐ...」
二乃と三玖の声が聞こえた、通路挟んだ反対側の窓際の席からはことりが笑いながら結愛にポッキーを食べさせていた。
結愛はジーッと和彦と五月の様子を羨ましそうに見ながらも、ことりからの餌付けの如く頬を膨らませてポッキーを食べていた。
「まあまあ、二人とも。今は五月ちゃんの時間を大切にしてあげなって。そだ、トランプでもする?」
「いいね!この椅子回転出来そうだし、二乃と三玖こっちに椅子を回転しなよ」
「そうするわ...何か気が散る事してた方がましよ」
「同感...」
そこに三玖の椅子の後ろから顔を出した一花が二乃と三玖を落ち着かせ、トランプでもしようと提案し、それに四葉が大いに賛成した。
二乃と三玖も今は二人の姿を見るよりもという事で、椅子を回転させて、一花と四葉に向かい合ってトランプを始めた。
一方のことりは、前もって貰っていた駿河学園の練習や試合のデータをスマホを使って観始めた。
「どう、ことりさん?」
「うーん...ま、毎年全国出場してるだけあって、レベルは今まで憂さんが用意してくれてた県内の高校に比べたら高いかな...」
そんなことりに結愛もことりのスマホを覗き込むようにして、ことりに意見を求めた。
「でも......」
「あ~...結愛ちゃんも分かっちゃう?うーん...これで去年全国ベスト四かぁ...女子の実力も落ちてきたものだね。後は、何と言っても、うちの四葉と綾那ちゃんが桁違いに強いから、どうも他の高校がパッとしないんだよねぇ...これなら、二人は緊張してるみたいだけど、直華ちゃんと康恵ちゃんも圧倒しちゃうだろうね」
ことりのレベルが県内の他の高校に比べたら高いという意見に、結愛が何か言いたげな言葉で濁すと、ことりは自分達との実力差にため息をついていた。
「もしかして、和彦さんは部員の人達に自分達の実力を自覚してもらう為に今回の練習試合を?」
「だろうね。なんせ、私たちってお兄ちゃんは勿論だけど、父さんに母さんにと負けっぱなしだしね。自分達は本当に強くなってるのかって多分自信が持ててないんだよ。昨日のお兄ちゃんの言葉で少しは気を持てたかもだけど、実際に試合をしてみないとそういうのって自覚出来ないしね」
結愛が今回の練習試合を組んだ目的について意見を伝えると、ことりはそれに肯定して、スマホの動画を消した。
「やっぱ団体は問題ないとして、個人かぁ...」
「個人。ことりさんって、四葉さんは勿論だけど、井伊先輩にも負け越してるもんね」
「うぐっ...ま、まあね...」
そして、団体はこのままいけば問題ないが、自身の個人全国優勝に向けてことりが考え始めると、結愛からズバッと本当の事を言われたので、ことりは言い返せず窓から流れ行く景色を見ていた。
(四葉はお兄ちゃんの技に加えて、最近ではお母さんの疾風まで混ぜてきてるから厄介なんだよなぁ...後は直華ちゃんって、どうもやりにくいし。自分が勝った後も直ぐにお兄ちゃんにどこが悪かったか意見を聞きに行く程の研究家。はぁぁ...全国優勝どころか個人での全国行きも怪しくなってきたよ...)
そんな暗い考えも何のその。ことりはそのまま目を閉じてイメージトレーニングに入った。
それに気づいた結愛はニッコリと笑みを浮かべて、自分でも何か役に立てることはないかと、自分のスマホで駿府学園の動画を観始めたのだった。
「小百合は大丈夫そう?二人が目の前でラブラブなのを見せてくるの」
「うん。ちょっと嫉妬はあるけどそこまでは大丈夫かな。今はその......昨日の事が頭を過ってて、そっちに気がいってるかも」
「だよねぇ...♡はぁぁ~...♡早く週末にならないかなぁ...♡そだ、小百合に相談があったんだった」
一方の芹菜と小百合の二人は、和彦と五月の真後ろなだけはあってか、二人の雰囲気を直に感じており、それを芹菜は小百合に心配そうに聞いていた。
しかし、小百合は昨日の事がまだ体の感覚から脳の記憶まで残っていることでそれどころではないと恥ずかしそうに笑みを返した。
それには芹菜も同意し、うっとりする姿勢を見せた後、小百合に相談を始めた。
「今後の事なんだけど、小百合さえ良かったら、週末は私のうちに泊まらない?」
「え?良いの?」
「うん。まあ、二人っきりの方が本音で言えば良いんだけど、最近の和彦さんの体力とかが凄くって一人じゃ満足させてあげられないかもって思えてるんだ」
「そ...そうなのね。じゃ...じゃあそれを一人で相手してる五月さんって...」
「うーん...若さなのか、分からないところがあるかな。二乃さんと三玖さん。それに、ことりさんと結愛さんに憂さんと綾那さん。この六人は結局二人で相手してるって言ってるしね。まあ、憂さんと綾那さんは元々が三人でっていうのを希望してたからだけど、他の四人の場合は週一で必ず回すには仕方ないって言ってるけどね」
「か、和彦さんって大丈夫なの?」
芹菜の話を聞いているうちに、小百合は和彦の体力などの心配をしていた。
「今のところは大丈夫みたいだよ。まだ一週目っていうのもあるしね。後、来週からは中間試験があるから、そういう事は私以外禁止ってなってるし。ああ、小百合も多分OKだよ。あれ?そう言えば四葉さんはあの日以来和彦さんの相手してないんじゃ...」
気になった芹菜は、後ろの席の四葉を見ていた。その四葉は姉妹と仲良くトランプをして楽しんでいるようである。
「四葉さんって確か他に好きな男の子がいるのよね?それを込みで、五月さんに遠慮されてるんじゃないの?」
「そうだよね...」
そんな感じで各々席が隣同士の者達で過ごしているバスは、一路宿泊先である旅館を目指して走っているのだった。
今回の投稿も読んでいただきありがとうございます。
今回は、前回の飲み会後の朝の様子から、合宿に向かうバスの中の様子を書かせていただきました。
結局は小百合も和彦のハーレムに加わりましたね。しかも輝呼びをしているところからどういった経緯でそうなったのでしょう(^o^;)
その辺りは、後日に(裏)にて書かせていただこうかと思います。
そして、和彦と五月の仲も問題なく深まっている様で、バスの中でも他のメンバーに嫉妬される程のイチャイチャ振りを発揮してましたね。
では、次回は合宿の為に用意された宿と、駿府学園での一コマを書かせていただこうかと思います。
次回の投稿は7月15日を予定しております。
次回の投稿も読んでいただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。