FGOもブルアカもまだにわかな所が多いので解釈違いばかりかもしれませんし、文章力が無いのでおかしな事になってます。ゆるして。
「お目覚めですか?」
瞼を開けると、先生が微笑みを浮かべながら此方を見つめていた。
それだけで心の中が幸福で満たされる感覚を覚えつつ、私は返事を返す。
「うん…先生、おはよー…。」
「はい、おはようございます、ツバキさん。」
「今は…何時?」
「14時、ですね。まだお時間の方は余裕がありますので、もう少しお昼寝して頂いても大丈夫ですよ。」
「それも魅力的だけど~…早く用事を済ませて、先生も一緒に昼寝しよ?」
そう言うと、先生はちょっと驚いたような顔を一瞬だけして、今度は慈しむような顔をする。
あぁ、その顔はズルい。
「はい。わかりました。では私も支度致しますね。」
「あ…。うん、私も顔を洗ってくるね~。」
私は名残惜しい気持ちを抑えながら、先生の膝枕から身体を起こしてシャーレ内に備えられた洗面台で顔を洗う。
そして、鏡を見ると頬が薄紅色に染まっていた。
「‥‥うぅ。」
頬を両手で抑え、その場で悶える。
何度も訪れて、何度も一緒に昼寝をして、何度も過ごしているのにこの身を満たす幸福感はいつも色褪せない。むしろ長く共にいればいる程、日々を重ねる程にこの幸福だけで身体が破裂しそうである。
「…いけない、いけない…先生を待たせちゃう…。」
私は寝ぐせを整えて、おかしな所が無いか十分に確認してから部屋の外を出る。
「先生、待たせちゃって…ごめん…。」
「いえ、大丈夫ですよ。」
先程まで着ていたシャーレの白いスーツではなく、和服に着替えた先生が待っていた。
先生はいつもお仕事の時曰く
「慣れないのですが、これが此方での仕事着なので。それにかえって気が引き締まりますからね。…斉藤君は着慣れていましたが、私に似合っているか…。」
と、いつもスーツ姿なのだが、休日やプライベートでの用事での際は百鬼夜行でよく見受けられそうな和服を着ている。
斉藤という人物が誰かは分からないが、私としてはどちらも似合っているので眼福だ。
しかし先生は普段から各学園の対応に追われており、その殆どをスーツで過ごしている。
よって和服を着こんだ先生といのは実はかなりレアであり、生徒間の間ではコッソリ撮られた写真が取引されているとかなんとか。(ヴァルキューレが取り締まりを行ったようだが)
先生の和服姿はスーツの時と違い、この人にとっての自然体というべきか、普段のきちっとしたスーツから一転してリラックスしたイメージを出してくる。
そしてその先生と共に居られるという事実に再び幸せが沸々と湧き上がる。
「じゃあ、行こうか…先生。」
「えぇ、参りましょう。」
今日は、先生とのお買い物の日だ。
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「…もぐもぐ…わぁ、美味しい…!」
「んむ…あぁ、とても美味しいですね…。」
最初はまず、和菓子の専門店に来ている。
先生は百鬼夜行で売られている和菓子が好きで、定期的に生徒や自分の休憩用に買いに来ているのだ。
「そうでしょう!そうでしょう!今ウチで一番人気の羊羹ですからね!お若い方には羊羹は敬遠される事も多いのですが、ウチの新商品はゼリーのように透き通っていて見た目も綺麗!さらに果実も入ってフルーティー!生徒の方達にも人気なんですよ~!」
「成程…普段の羊羹も好きですが、此方も工夫が凝らしてあっていつもとは違った楽しみもありますね…おひとつください。」
「毎度ありがとうございます、先生!…所で、実は今更なる新商品を開発中でして…」
「なんとまた…次はどんな菓子を?」
「聞いて驚くなかれ、です…なんと…!」
「なんと…?」
「未だ人類が見ぬ未知の領域…たくあんの羊羹を…!」
「…大変申し訳ないのですが、やめておいたほうがよろしいかと…。」
~~~
「わぁ~…色んな服がいっぱい…!」
「先生、本日はようこそおいでくださいました。」
次は羽織等を専門に扱っているお店に来た。先生は普段よくここで羽織を購入していて、店主とはそれなりに長い付き合いになっているという。
「こんにちは、新しい羽織が出来たと伺いましたが…。」
「えぇ…実は以前先生とお話していた時に天啓が降りてきたのです…!なので、一度先生にも見て頂こうと思いまして。」
「…今更なのですが、本当に私で宜しいのでしょうか?当世の流行には何かと疎いのですが…。」
「何をおっしゃいますか!私はここで店を開いて長いですが、先生程素晴らしい着こなしを行う方は見たことがありません!ささ、今回ご紹介したいのは此方になります!」
お店の人が出してきた羽織は、ややシックな水色をしていて、袖部分に白い三角模様が入った見たことのない物だった。
「…!? げほっごほっ!?」
「わぁ…綺麗な水色?だね~。それに…この白い三角模様…。」
「えぇ、此方はだんだら模様と言いまして。キヴォトスでは多くの方が黒などの配色の羽織を着ている方が多くいらっしゃいます。ですが!今回の此方は浅葱色に染め上げ、さらにだんだら模様でシンプルながらも目を引くようなデザインに…!…先生、如何致しましたか?」
「…いえ、申し訳ございません…その、なんと言いますか、驚きのあまりむせてしまって…。」
「おぉ…!そこまで感動頂けるとは…!ですが、実はまだ此方最後の仕上げがまだなのです…。」
「仕上げ~…?」
「仕上げ、ですか…?」
「えぇ、このままでは何か足りない…そう私の中で声が聞こえるのです…。」
「おぉ~…何だか凄いね、先生。」
「…そう、ですね。」
「そして私は思いました!この羽織に、私の情熱を込めた一文字を入れるべきだと!」
「おぉ~…!」
「…。」
「``誠``です…ッ!」
「」
「おぉ…?…て、あれ?先生…?…固まっちゃった…。」
「あぁ先生!感動のあまり固まってしまったのですね…ッ!」
「もうやめましょう店主殿…私は着ませんから…。」
「えっ」
~~~
その後も先生と色々ありつつも、買い物を終えていく。シャーレに戻ってきた頃には時計は18時を差していた。
「…何だか、今日は疲れましたね…。」
「ふふ、先生…お疲れ様~。」
少しばかり疲労感を見せつつ、先生は着ていた羽織を脱いでソファへ腰かけた。
私も先生の隣へ座り、先生の方へ頭を預ける。
「んぅ…今日は楽しかったよ、ありがとう~…先生。」
「…ふふ、ツバキさんに楽しんで頂けたのであれば何よりです。」
先生の方へ目を向けると、目を細めて笑う先生の顔が見えた。
私は、その顔がとても淡く、そして儚く見える。まるで散る間際の桜の花のようで…。
「ねぇ、先生~…」
「はい、なんでしょう?」
「先生は…今、しあわせ?」
私がそう問うと、先生は一度目を見開いて、ゆっくりと閉じる。
「…はい、私は、きっと…幸せなのでしょう…。」
「…。」
「ですが、私でいいのか。と、どうしても思ってしまいます。」
「先生とは、生徒達を教え導き、そして生徒達を見守る存在だと思っています。」
「…生徒である皆さんが迷い、道を誤らぬように導いていく…でも、私はかつて全てに目を背けて逃げてしまいました。」
「そんな私が、未来ある皆さんを…己の道を歩いて行く皆さんを支えられるような人間なのか、と。」
先生はそう言い切ると、悲しむような瞳でシャーレの窓から見える夕焼けを見る。
その表情には、多くの後悔や悲哀が見える。私は先生の過去に何があったか知らない、その内にある感情がどれほど先生を苦しめているか分からない。
分からない、分からない…けど。
「ねぇ先生…私、今とっても幸せ、だよ。」
この想いだけは、分かってる。
「修行部の皆と過ごす毎日や…お昼寝している時がとても大好きで…そして、先生といる時は、まるで夢のような時間で…。」
「でもこれは夢じゃない、先生と過ごすこの時間はきっと…夢よりも夢のような、幸せな時間…。」
だから。
「先生がいつか、私や…私達と過ごしたこの時間が、幸せだって心から言えるように…私と、もっと修行をがんばろう!」
そう言うと、先生は悲しそうな顔から一転、困ったような、だけど楽しそうな顔になる。
「ふふ…それはお昼寝、ですか?」
「うん…先生が、楽しい夢を見れるように…そして、夢から覚めても私達が一緒にいて…夢以上に楽しい事が待ってるって思えるようになる日まで。」
「‥‥はい。ありがとうございます、ツバキさん。」
そう言うと先生は、とても幸せそうな顔で笑った。
その顔を見ると、私は安心すると同時に眠たくなってきた。言いたい事も言えたし、聞きたい事も聞けたので、今日はこのまま眠るとしよう。
目が覚めたらまた、先生と過ごす時間が待っている。起きても不安がない事が究極に気持ち良い睡眠の要素の1つかもしれない。ぐぅ。
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眠った彼女の髪をそっと撫でる。
幸せそうに眠る彼女を見ていると、此方まで眠たくなってくる。
「…ふふ、先生と呼ばれるのは未だに慣れませんね…。」
如何なる奇跡で、自分がここに喚ばれたかは分からない。
学問ではなく、剣を取り、迷い、道を踏み外して逃げた己には務まるのか未だに疑問だ。
「ですが…皆さんが、己の道を信じて歩けるように…どれ程辛い事があっても、選べる道があるのだと示すことができるよう…」
「私は、私の『誠』を貫いてみせましょう。」
いけ!明里さん!