貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!!   作:カイトGT

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ここは...揺れる...・浜辺

 ざぷん...と私の肌に何かが当たる...。

 

(これは...水?)

 

 どうやら私は大量の水を全身で浴びているようだった。

 

 ただ...、なぜそうなったのかは思い出せない。

 

 いつのまにか現状がこうなっていたというだけである。

 

 私は生き抜く為に必死に体を動かした。

 

 揺れ動く波に気圧されながらも、私は懸命に上に向かって泳ぎ続ける。

 

 僅かに日差しが見えるからこそ、そちらの方向が上だと確信できたのは大きい。

 

 息が苦しくなってくる度に思い出す。

 

(私は...まだ生きたい!!)

 

 と言う事を...。

 

 なんのために生きるのか? そんな事は私にもわからない。

 

 けれどまだ【生きていたい】と言う欲求に私は素直に貪欲であった。

 

 なんとか海面に顔を出すことに成功した私は、晴天の太陽の下に踊りでる。

 

 水平線の彼方まで見渡してみても、あるのはただ蒼く揺れ動く海のみ...。

 

 まだ助かったとは言い難い状況にも関わらず、まぶたがすごく重たくなり眠たくなってきた。

 

 全身の痛みに耐えながら、たまたま通りかかった木の板に掴まりゆっくりと目を閉じる...。

 

 ちゃぷ...ちゃぷ...。

 

 私を乗せた木の板はどこへ進むのか。

 

 それはまだ誰にも分からない。

 

✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎

 

 私が気がつくとそこは浜辺だった。

 

 どうやら長いこと気を失った挙句砂浜に打ち上げられたようだ。

 

 私はゆっくりと這いずりながらどうにか海から体を逃げさせる。

 

 これ以上海の塩っぽさで体力を奪われてはたまらないからだ。

 

 やっとの思いで海から抜け出すと、ようやく一息つけると思い大きく息を吸って吐いた。

 

「どうやら生きているみたいだね...私」

 

 まだ息はできるし、心臓の音がちゃんとなり響いているのが分かると嬉しくなる。

 

(少し休んだら近場を探索しよう、取り敢えず生きていけるだけの基盤は作っておかないと...)

 

 そう思った矢先、私の顔に影がかかった。

 

 最初は曇りにでもなったのかと思ったが、目を開けてみるとそこには黒髪の少女が存在していた。

 

 少女は私を見つけるや否や声をかけてくる。

 

「お姉ちゃん何してるの?」

 

 何をしてるの? なんて聞かれても答えは一つしかない。

 

「遭難して浜辺に打ち上げられただけさ」

 

 私の言葉に驚いたのか少女は急いで何処かに言ってしまった。

 

(...大人の人でも呼んできてくれるのかな? まあ期待せずに待っていよう)

 

 実際の所、今の私は相当消耗している。

 

 正直言って指一本動かすのもしんどいくらいだ。

 

 だから少女に声をかけられたのは幸運と言えよう。

 

 しばらくすると再び少女が現れ、私は無事村の人たちによって救助される事になった。

 

 そしてこの事をきっかけに面倒事に巻き込まれていくのだが、それはこの先のお楽しみと言う訳で...。

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