貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!! 作:カイトGT
エリーゼと共に停泊場に戻ると、受付係から【エリーゼ号】の出港準備が整ったと言われたので港に向かう私達。
〜港〜
「これが【エリーゼ号】...か」
私の目に飛び込んできたのは豪華客船をモチーフにしたような個人用ボートだった。
「お父様が遊泳用に購入した物ですが、船としての性能は一級品です、沖合でも走れる馬力が備わっている魔石を搭載し、風が不安定な時でも自身の周りに30メートルに限り風を操作できる特殊なフィールドを常に発生させる機能まであるんですよ」
自信満々に説明する彼女に私達は以下のような反応を見せる。
「へえ...、よくわからないけどすごそうね」
「これほどのボートを遊泳用に用意できるとは...、【シュライン公爵】の財力は侮れません...」
「もちゃもちゃ...、そんな事より...もちゃもちゃ...、早く出港しないと...もちゃもちゃ...、追っ手がきちゃうよ」
サラがイカ焼きを食べながらそう言ってきたので早速船に乗り込む。
と言うか普通イカ焼きを食べていて【もちゃもちゃ】なんて言う音でるかな?。
そう思いながらも私達は出港するのでした。
運転手はもちろん...。
「エリーゼ運転を頼む!」
と私が言うと変な表情を浮かべる彼女。
「えっ? 私は船の免許なんて持ってませんよ?」
「はっ? じゃあ誰が運転するの?」
「「「「...」」」」
私達は全員が同時に顔を見合わせる。
そう...、それは当然のことでした。
まさかここまできて運転手がいないという当たり前の危機に直面する事になろうとは...。
今この瞬間になるまで誰も気がついていないのでした。
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私達はしばらく顔を見合わせていましたが、このままではどうしようもない事に気がついてとある作戦を実行に移しました。
まずはこの船の機能で風を操作して波を立てる。
そこにサラとレイナが後方に炎を放ち船を前進させる。
その後で波の勢いを私が水の魔法で加速させて船を動かすと言う物でした。
3人係でめっちゃ魔法力をくってしまいますが、なんとか動き始める【エリーゼ号】。
「凄い! 動いてるよ!」
サラが徐々にだが動き出す船に感動している。
船なのだから動いて当たり前なのだが、誰も操作方法をしらないので取り敢えず沖合に出て追っての心配がなくなってから考えるようにしたのだ。
...。
余談だが、こんな無理をしなくても魔石に魔力を流し込むだけで良いと気がつくのは沖合に出て約2時間後の事でした。
テーブルの上に置いあった説明書にはちゃんと動かしかたが書いてあったので、それを30分ほど読み込んだレイナが運転手として覚醒し、それ以降は順風満帆な船旅が始まるのでした。