貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!!   作:カイトGT

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声3・【死神】エルサ

(そこだよ...入ってきて...)

 

「ここ...か」

 

 私が森の中にある洞窟に入っていくのを見た仲間達もついてきました。

 

「ここに何かあるんですか?」

 

 レイナの質問に答える間も無く洞窟探索はすぐに終わる。

 

 なぜなら、目の前に【シュライン】のダンジョンで見たものと同じ扉が見えてしまったからだ。

 

「あっ、あれって...、私が初めて行ったダンジョンの最奥地にあった物と似てますわね」

 

「いや、似ているどころか同じじゃない?」

 

「...」

 

 サラだけは黙りこくって私の横に並んだ。

 

「ケロナお姉ちゃん、戻ろうよ、なんかここ嫌な感じがする...」

 

 そう妹に言われても私は何故か扉の奥に興味を惹かれてしまう。

 

「ごめん、ちょっとだけで良いから入ってみたい」

 

 妹の静止を振り切り、私は扉を開いた。

 

 大きな扉のはずなのにすんなりと開く。

 

 そして奥の部屋には何度も見た祭壇があり、その祭壇の上に1人の少女が立っています。

 

 禍々しい両刃の鎌を背負った紫色の髪を左右で束ねてツインテールを作っている人物に私達は目を奪われるのでした。

 

✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎

 

「やっと気づいてくれた! エルサ感激!」

 

 とかなんとか言いながら私に近づいてくる紫ツインテールの彼女。

 

 そして私の手を取ってこう呟きました。

 

「貴方がケロナね! うんうん! ()()()()()()()()こうして実物を見ると一眼見ただけで凄く強いってわかっちゃう!」

 

 ニコニコと良い笑顔を浮かべながら私の手を握ってくる様はまるで自由奔放な猫のようにも思える。

 

 謎にフレンドリーな彼女の登場に一番腹を立てていたのはエリーゼである。

 

「ちょっと貴方! ケロナお姉様に気安く触らないでくださいまし!」

 

 ドンっ! と彼女がエルサと名乗る少女の手を払い除けようとした次の瞬間!。

 

「エルサ、弱い人種嫌い...、貴方の方こそエルサに触れないで、汚らわしい!」

 

 いきなり声のトーンが下がり彼女の魔力が増大する!。

 

「【地獄の業火(ヘルフレイム)】」

 

 彼女の手のひらから尋常ではないほどの火炎が飛び出てきた!。

 

「えっ?」

 

 それなのに未だにそんな事を呟くエリーゼの前に出て魔法の詠唱を行うサラとレイナ。

 

「「【強氷結(ギガ・フリーズ)】!!」」

 

 2人の連携が織りなす凄まじい吹雪の前にエルサの放った豪火は凍結した。

 

 それを見て拍手を送る彼女。

 

「凄いすご〜い! エルサの炎が凍っちゃうなんて初めて見た! 脆弱な人間とエルフにしてはやるじゃない!」

 

 その言葉は自信過剰なレイナにはよく聞いてしまう。

 

「脆弱なエルフ...? あまりエルフを舐めないでくださいよ! 貴方がそれほどの実力者かは先程の魔法で大体予想ができますが、私達エルフを脆弱と呼ぶには少し早いのではないでしょうか? ケロナ、サラ、手を出さないでください! こう言う困った子供にはお灸を据えてあげないと私の気が収まりません!」

 

 レイナの言葉にガクガクと震えるエルサ。

 

「うわ怖〜い! エルサお灸据えられるの嫌〜い! だ・か・ら☆ 変わりに貴方にお灸を据えてあ・げ・る☆」

 

 完全にマイペースなエルサと煽られ耐性0のレイナによる決闘が始まるのでした。

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