貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!!   作:カイトGT

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蒼き力・蒼き力②

「ほう! 本当に身を挺して少女を守った様だな...、若い割には良くできた娘じゃないか...」

 

 驚くマーカイルの声を聞いて私は自分の身がまだ人形になっていない事に気がつく。

 

(あれっ? 奴の魔法は私に当たらなかったの?)

 

 そう思ったのですが、たしかに彼の魔法が私に当たった感触はありました。

 

 でも、私の体は5体満足のまましっかりと動いています。

 

 私がまだ人形化されていない事に気がついた彼は驚きの声をあげていました。

 

「馬鹿な!? なぜ村娘如きが私の人形化を防げるのだ!?」

 

 その声を聞いた時に私には奴の攻撃が効かないのだと理解できました。

 

 何故かはわかりませんが実際効いていないのですから効かないのでしょう。

 

「貴様...、ただの村娘ではないな!! レベルはいくつだ!!」

 

 そう聞かれたので正直に答える。

 

「私のレベルは...1だ」

 

「レ...レベル1の村娘如きが私の魔法を弾いたとでも言うのか!? まぐれに決まっている!!」

 

 乱心した彼が何度も人形化の魔法を私に放つのですが、私に当たった瞬間に蒼いエネルギーの様な物が私の体を包み込み攻撃を弾いていました。

 

「そんな馬鹿な...!」

 

 これだけのレベル差があると言うのに私を恐れるように見てくるマーカイル。

 

 取り乱したかの様に私に接近してきた彼に私は反撃する。

 

 ドゴっ!!。

 

(あれっ...?)

 

 レベル1の【村娘】に殴られたレベル125の【傀儡使】は地面に倒れ臥す。

 

「あがっ!? ガハッ!!」

 

 血を吐きながらこちらを睨みつけてくる彼は人形達に私を襲わせてくるのだが、何故か私の体はスムーズに動く。

 

 ()()()()()()()()()()の様に立ち回れているのには自分でも驚きだ。

 

(右、左...、上...と見せかけての連携)

 

 奴の攻撃を余裕の体捌きで躱し続ける私の動きにサラは驚いていた。

 

「ケロナ姉ちゃん...、勇者様よりも凄い...!」

 

 純粋な子供だからこそ強さの優劣がわかりやすいのだろう。

 

 現に勇者キィアがパーティがかりでも苦戦していたマーカイルを相手に私は一人で立ち向かえている。

 

「ぐっ...くそッ...、何なのだお前の体が溢れ出ているその蒼いオーラは...!」

 

「蒼い...オーラ?」

 

 彼にそう言われてから初めて気がついたのでした。

 

✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎

 

 全身から力がみなぎってくる様な感覚が私の心を高揚させる。

 

(以前にこんな経験をした事があったような...、記憶を失う前の私は一体何をしていたの...?)

 

 そう思わずにはいられないほどの魔力が唸る!!。

 

「人形どもで囲んで一気に制圧してやる!!」

 

 彼が指を動かすと10体もの人形が一斉に動き襲いかかってくるのだが、それでも私の心は波一つない湖の如く冷静だった。

 

 彼の指の軌道を目で見て感じ取り人形の動きを予想する。

 

 そしてそのまま手をかざして魔法を放った!!。

 

「【生活魔法・水】」

 

 私がそう唱えるや否や純度の高い水が掌から溢れ出し人形の挙動を遅らせる。

 

「馬鹿な、生活魔法でこれだけの水量を出せるはずがない!!」

 

 マーカイルの言う事にも一理ある。

 

 これはあくまでも()()()の魔法をなのでバケツ一杯分の水を溢れさせるのでやっとなのだが、何故か今の私が扱えばこの村を水没させれるくらいの濁流さえ起こせるような気がしてならない。

 

 いつもの生活魔法を発動させただけなのだが想像以上の量に私自身が驚いていた。

 

(凄い水の量と質! これを攻撃に転換できれば...!)

 

 私はイメージした、この人形どもを一斉に葬り去る水の螺旋(スパイラル)を!!。

 

 イメージが固まった瞬間に指をぱちっと鳴らして魔法名を唱える!!。

 

「【ケロっとすぱいらる☆】!!」

 

 私の言葉と共に地上を流れる水達が螺旋を描く投槍の如き動きで練り上がる!!。

 

 ザシュッ!! と言う乾いた音がそこら中で鳴り響いた!!。

 

 私の魔法で串刺しになった人形達はだらんと力なく体を横たわらせ、そのまま砕け散っていく...。

 

 しかし、彼らも元は優しくしてくれたスラナ村の住民だと言う事を忘れてはいけない。

 

「ごめんなさい」

 

 私はそう呟きながらも()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「おのれっ!! よくも私の作品を!!」

 

人形達を一つ残らず壊されてかなりご立腹な様子の彼を見て私は笑った。

 

「どうしたの? さっきまでの余裕が見て取れないんだけど...」

 

この言葉は彼の逆鱗を踏み抜くには十分すぎた。

 

「ぬかせ!! 人形がなくともこのマーカイル! 村娘如きにおくれはとらん!!」

 

勇者さえも翻弄した素早い動きで私に詰め寄ってきたのだが、ここで違和感に気がつく。

 

(あれっ? こいつってこんなに()()()()()()?)

 

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