貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!! 作:カイトGT
「2人とも...凄い」
そう呟いたのは妹であるサラでした。
レイナとエルサが放った魔法の影響で洞窟の中は灼熱のフィールドと化していて、この場所は立っているだけで体力を奪われてしまうほどの熱をこもらせている。
「あ...熱いですわ...」
私達の中で一番魔法耐性のないエリーゼが凄く苦しそうにしていたので、私が2人の戦いの邪魔にならない辺りに水のフィールドを作り上げました。
「【
私の呟きとともに薄い水の膜が3人を包み込み、灼熱の世界から身を守ってくれています。
それを見たエリーゼは驚きながらも私を称える。
「こんな凄い魔法を瞬時に展開できるなんて...、流石ですわ! ケロナお姉様!」
「...」
私は口を出してくるエリーゼの言葉が耳に入ってこなかった。
それよりも2人の戦いの決着が気になってしょうがないのである。
「ケロナお姉ちゃん! レイナさんが勝つよね!?」
「...」
そう妹に袖を掴まれて叫ばれるのだが答えられない。
こうして見ていると、明らかに勝敗は決しているのだが言えなかった。
凄まじい魔力のぶつかり合いは拡散し、洞窟内を破壊していく...。
最初にあったはずの祭壇は溶け始めているし、私の貼った【水の世界】も魔力で補強していないと一瞬で蒸発してしまいそうな程に揺れている。
バチチチチ!!! とどう聞いても熱線同士がぶつかり合っている音ではない音が洞窟中に響く中、ついに勝者が決定するのでした。
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「うっ...、そんな...」
レイナの全身はボロボロになって杖まで焼き焦げて灰になってしまいました。
「ざんね〜ん♡ レイナお姉さん頑張ったけどこれまでだね〜♡」
レイナ渾身の一撃を受けてなおダメージを負っていないエルサの姿に皆が驚愕する。
「レイナさんの放ったあの魔法...、並の魔法じゃなかったのに、それを上から押さえ込んで相殺させただけじゃなく逆に反撃に回ってるなんて...」
「なんですかこの勝負は...!、まるで悪い夢でも見ているようですわ!」
2人の感想が終わると、徐々にふらつき始めるレイナ。
「はぁ...、はぁ...」
満身創痍な体で息を乱しながらよろよろと後ろに下がり始める。
「あらら可哀想に、魔力を使い果たしたんですね? まああれだけの種類の魔法を放って最後に高密度の魔法を使ったのですから当然でしょう、充分楽しんだしレイナお姉さんとはこれでお別れだね♡」
かつりかつりと歩いてくるエルサに最後の勝負を挑むレイナ。
「ッッッアアア!!!」
死をも覚悟したエルフの底力は凄まじい。
魔力など尽きていてもその拳を振るい強敵に立ち向かう様はまさしく冒険者の鑑と言えるだろう。
「あ〜らら、勝ち目なんてないのにまだ立ち上がってくるんですか〜? そう言うところ人間らしくて良いでよね〜♡ ああエルフなんでしたっけ? レ・イ・ナさんって♡」
エルサの煽りに対して拳で語り始めるレイナ。
正拳突きからの回し蹴り。
流石に高レベルな【魔女】だけあって武術技の技能も相当高いのだが、それでもエルサにダメージが通っているようには見えないのでした...。