貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!!   作:カイトGT

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【死神】エルサ8〜9

「うわぁぁぁ!!」

 

 レイナは必死に叫びながら自身の拳を振るいましたが...。

 

「ふ〜ん...、やっぱり所詮は【魔女】の拳だね、一生懸命に叫んでるわりには全然効かないよ♡」

 

 エルサは全ての攻撃をノーガードで受け切ってそう言いました。

 

「くっ...」

 

 悔しそうに歯を噛み締める彼女の姿に同情してしまう私。

 

 そりゃそうです。

 

 いままで努力してきた技が全て通じない相手と出会ってしまえば普通諦めてしまうでしょう。

 

 しかし...。

 

 そこで諦めないのが私やレイナなのです。

 

 まだ彼女の目には光が差し込んでいました。

 

 詰まるところあまり鍛えられない箇所である首に狙いをしまして一直線の手刀を放つ彼女でしたが...。

 

 小指一つでレイナの手刀は防がれてしまいました。

 

「なっ!」

 

 驚きのあまり体が硬直した次の瞬間。

 

「もう飽きちゃった、じゃあねレイナお姉ちゃん♡」

 

 そこからは戦闘というよりは一方的な展開でした。

 

 まずはレイナの顔に1発飛び膝蹴りを喰らわせ、その間に体に3発ほど殴り込みを入れるエルサ。

 

 あまりにも素早い動作だったのでサラとエリーゼの2人は急にレイナが倒れたように見えた事でしょう。

 

「レイナ...さん?」

 

「なにをしたんですか...?」

 

 2人がそう呟く中、エルサは私の方を見つめてにっこりとした気色の悪い笑みを浮かべるのでした。

 

✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎

 

「さあ降りてきて♡ 私と殺し合いましょう♡」

 

 良い笑みで私を呼ぶエルサとの殺し合いを請け負う私。

 

「私をご指名ってとこかしら、サラ!」

 

 私が妹の名前を呼ぶと「ひゃい!」と驚きながらも声を返してくれた。

 

「レイナの傷の手当てを頼む、薬草とかも好きなだけ使って良い、絶対に死なせないであげて」

 

 私の言葉に頷くサラ。

 

 その言葉を聞いていたエルサは倒れ伏したレイナの手首を掴んで私の方に投げてきました。

 

「まずい!」

 

 私は飛んでくる彼女の体をしっかりと受け止めましたが、残念な事に5メートルほど後ろに後退してしまいます。

 

「ナイスキャッチ♡ 流石はケロナ♡ 【聖典】のページから貴女(あなた)の活躍は見ていたよ♡」

 

 私は彼女の声を聞きながらもレイナを地面に置き、自身の魔法で傷の治りを促進する水の【付与魔法】をかけました。

 

「【水の自動循環(オートヒール)】」

 

 傷ついたレイナの体に私の放った水が纏わり付き、少しずつですが傷を癒やし始めました。

 

 その後で彼女の方に振り向いて睨みつけます。

 

「お〜怖〜い♡ そんな目で見つめられたらエルサでも泣いちゃうぞ♡」

 

 なんだかんだ茶化してくる彼女に私は言いました。

 

「さっきの言葉の意味...答えて貰うわよ」

 

「えっ?」

 

「【聖典】がどうこう言ってたでしょ!? それに答えるまで私はあなたを逃さない!」

 

 レイナが気絶するまでの間、何度目の前にいるこいつの顔をぶん殴ってやろうかと考えていましたが、ようやくその願いは叶いそうです。

 

 私は自身の体の限界点まで体重を乗せながら、彼女に向かって全力疾走するのでした。

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