貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!! 作:カイトGT
遅く見える奴の攻撃を躱す私。
何故かは分からないけど今の私には次に奴がどう行動してくるのか手に取るように判ります。
1発足りとも私に攻撃が当たらないせいかだんだんと表情の雲行きが怪しくなっていくマーカイル。
「くそッ...、何故だ! なぜ当たらん!」
そう叫ぶ彼の顔面に1発ぶち込むと空中を飛びながら地面に叩きつけられていました。
「ぐっ...!」
ゆっくりと立ち上がろうとする彼に私はとどめをさします。
(あまり遊んでもいられない、この力を使ってるとすっごく魔力の消費が激しいからもう終わらせないと...!)
とどめを刺すと決めた瞬間に私の体は自然とある構えをとっていました。
昔っからこの構えをしていた様な気さえするほど極自然にこの構えになった事に違和感さえ覚えず攻撃を繰り出す。
とは言ってもその攻撃とは説明不要のただの蹴りだ。
蒼き力を足に集めて上空からかかと落としを決めるだけの単純な攻撃。
しかし、私のかかと落としが炸裂すると、その中心が3メートルほどへこんだのには自分でも驚いた。
ドゴっ! という鈍い音と共に地面が爽快なほどに割れる。
「ぐはっ!!」
【傀儡使】はその攻撃を受けるとついに息を引きとる。
一安心したのもつかの間、彼の言っていた言葉を思い出す。
「こいつ...聖典とか言っていたよね、何か嫌な予感がする...」
そう口にこぼした矢先に全身から力が抜ける!!。
「うっ!?」
蒼いオーラがどんどん四散して空気中に流れていき、最終的にはなくなってしまった。
「何だったのかしら...、さっきの力は...」
今は分からない事だらけだけど、とりあえずサラだけでも助かった事だけは喜びたいと思う私なのでした。
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私とサラは数日かけて皆のお墓を作りました。
少女二人で一人一人を手厚く葬っていたので時間がかかってしまったが、こればっかりは仕方ないだろう。
しかし、悲しんでばかりもいられない。
今の私達には薬の原料となる山菜をとってきてお金を稼ぐと言う方法は村にいた医師さんがいなくなってできなくなったのだから、早く少女二人でも稼げる方法を探さなくてはならない。
と言ってもだ。
今のスラナ村で暮らしていくのは無理がある。
私はおびただしい数の墓を前にして涙を流すサラを見て考えていた。
(皆がいなくなったとは言え、サラにとってこの地は村の皆と過ごした大切な帰る場所なんだよね...)
こればかりは彼女の意思を聞いてみないと分からない。
もしも彼女が荒れ果てたこの地でも生きていくと答えるのならば、私は持てる力の全てを使い彼女を支えると誓う。
私は静かに息を吐いてサラに声をかけた。
「ねえ...サラ、落ち着いて聞いてね....」
「うん...」
「私達は生きていかないとならない...、けど今のスラナ村で生きていくのはむずかしい...、それでもここで頑張ると言うのなら私はそれさえも受け入れる...、だから率直なサラの意見を聞きたい...、どうする? ここに残って私と2人で残りの人生を過ごすか、それとも新天地を求めて一緒に旅をするか...、どっちを選んでも私はサラの決めた方を尊重する...」
私はまだ10に満たない子供に何を話しているのだろうか?。
けれど、遅かれ早かれ彼女に決めて貰わなくてならないのは事実だ。
しばらく間を開けたのちに彼女は答える。
「私は...」